したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

幻想郷縁起小咄 前編

19砕氷@デリブルスーヴニール【さとり】:2015/03/28(土) 11:22:30 ID:???
(16)支度の始まり


青娥殿は真実を告白した後、淡々と事を話し始めた。
道教の教えを広める聖職者を探して海を渡って来た事。
道教の最終目的である不老不死を素早く身に着けて貰わなければ聖職者として不十分なのではないかと考えた事。
そして…私達のこの躰の余命も後僅かという事も…。
太子様は偉く不憫な顔をしていたが、一つ間を開けて口を開いた。
「この躰…という事はどう言った事ですか?」
間を置いて青娥殿もまた口を開く。
「私はこの術を使う時に箒を使いました。そしてその箒を…」
と方法を言おうとした所で突然口が止まる。すると単調で大きく、不謹慎な音が辺り一面に響いた。
その音ー鼾の主は布都だった。
「話がそんなに眠くなる様な物だったかしら?」
と私が言うと、太子様は首を縦に振り、布都は大きな鼻提灯を作った。
「仕方が無いので私が木簡に書いて従者に届けさせて貰います。それでも良いですか?」
青娥殿がそう言うと、太子様はきっぱりと
「構いません。布都は私が引っ張って帰りますので、後の事はよろしく頼みます。行きましょう、屠自古。」
そう言われるがままに私も青娥殿の屋敷を後にする。
だが毒のせいか気分のせいか帰りの足取りはおぼつかず、しばらくして転んでしまう。
そして差し出された太子様の手。私はそれに捕まり、立ち上がる。
そして私は太子様と良い感じになっていたのだが…。
「屠自古も太子様も夫婦のようじゃのう…ムニャムニャ」
変なところで横槍が入る。布都、お前本当は起きてるんじゃないのか?
そう思いつつ、再び帰路に付いた。

疲れた…。早くワンドロで屠自古来ないかな…。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板