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173のSS置き場

1173 ◆Ctawjhw2DI:2014/07/03(木) 01:27:01 ID:JJtGg3r.
 僭越ながら、スレ立てさせて頂きます!

 随時、>>2以降に貼ってくっす。

220バブリシャス@コンナン決戦改 ◆Ctawjhw2DI:2014/08/23(土) 17:41:09 ID:JJtGg3r.

 強力な敵意と、明確な殺意。

 痛みよりも、彼が彼女に向けた意志に、足の力が抜ける。

 ≪蘭君、危ない! 麻酔型時計銃じゃ!!≫

 気の抜ける様な音と共に、二発、三発目を撃ち出す新一。左の腿と右の肩が弾け飛ぶ。

 支点を失った彼女が崩れる。咄嗟に左手を地に着くが、彼女の巨体を支えるには敵わなかった。

 ≪大丈夫か! 立ち上がるんじゃ!!≫

 ──大丈夫じゃ、ないよ。

 ──そもそも、こんな状況が大丈夫じゃないもの。

 ──何で。こんなことに。なっちゃった。かな。

 四肢に力が入らない。

 ──あぁ、もう駄目なんだ。

 新一の咆哮が闇を震わせる。

 ──しん、いち。

 勝利の雄叫びを上げて、立ち去らんと背を向ける。

221バブリシャス@コンナン決戦改 ◆Ctawjhw2DI:2014/08/23(土) 17:41:56 ID:JJtGg3r.

 ──新、一……?

 平伏した蘭の視界で、何かが蠢く。彼女から引き剥がされた、肉体の一部だ。

 既に本体から別離したとも知らずに、何度も何度も再生を試みている。

 ──そう、だ。

 小さな肉の欠片さえも、彼に立ち向かわんとしている。

 それは、彼女の意志だ。

 ──あのバカを、止めなきゃ。

 手に力が戻る。握る──握れる。

 撃ち抜かれた三か所は、既に完全に──いや、完全以上に再生していた。

 脳の意志が、身体に伝わる。立ち、上がる。

 しんいち、と叫ぶつもりが、自らの喉からは獣の声しか発せられなかった。

 再び振り向く新一に、今度は蘭が先手を取った。

 振り上げられた左脚が、彼の右側頭部を強打する。頭蓋の中で脳が暴れる。

222バブリシャス@コンナン決戦改 ◆Ctawjhw2DI:2014/08/23(土) 17:42:41 ID:JJtGg3r.

 ──新、一。

 眼窩から零れんばかりに肥大した彼の眼球が、焦点を失う。

 ──いや、違う。

 右手を握り直す。最も得意な、必殺の拳。

 ──真一。

 頭を揺らしながら、彼が銃口を突き付ける。

 ≪蘭君! 危ない!!≫

 構わない。純然たる気合を真っ直ぐに突き出す。

 時計銃が炎を上げ、拳から肩までを違わず撃ち抜く。

 構わない。全ての骨が砕けて、肉を撒き散らす。

 それでも、

 「しんいちいいいぃぃぃ!!」

 声帯を叱咤して、人の言葉を吐き出す。一瞬――彼が動きを止めた。

 破壊された組織は、それと同時に再生を始める。勢いを失わない裂帛の凶器が、新一の左胸に突き刺さる。

223バブリシャス@コンナン決戦改 ◆Ctawjhw2DI:2014/08/23(土) 17:43:26 ID:JJtGg3r.

 蘭の右腕が、真一の体内で再生を続ける。真一の左胸は、蘭の右腕を咥え込んだ侭で再生を始める。

 ≪い、いかん! 融合してしまうぞい!!≫

 構わない。右腕を、更に押し込む。再生途中の指が熱い何かに触れる。

 怪物と化した今も、強く脈打つ、心の臓腑。

 刹那の躊躇と決意。捻じ込んで、握り潰す。同時に再生が始まる。

 心臓は一拍の休息を経て脈を取り戻す。鼓動の度に、彼女の血液を吸い上げ、彼の血液を押し込まんとする。

 最早、獣や怪物ですら無い。生物としての定義を放棄して、互いの発する音が轟く。

 左腕を彼の右サスペンダーに滑り込ませる。彼の抱擁にも似た、程良い締め付けが心地良い。

 新一は抵抗を諦めたのか、甘える様に彼女に身体を預ける。

 ──こんな形で、抱き合うなんてね。

 苦笑した、つもりだった。

 もう、口角が上がる感覚が無い。


 そして彼女は、川下に向けて歩き出した。

 愛しい彼を連れて。

224バブリシャス@コンナン決戦改 ◆Ctawjhw2DI:2014/08/23(土) 17:44:21 ID:JJtGg3r.

夜が明ける。


朝日が昇る。


この美しい光景を、


私達は、もう二度と見られないだろう。


それでも、最期に、


二人で一緒に見られて良かった。


川を下って、海に出る。


沖へ向かって、歩き続ける。


頭の先まで、海面に没する。


酸素を失って細胞が死ぬ。


その瞬間から再生が始まる。


死と生とを、永遠に繰り返す。



新に、一つの存在として。


真に、一つの存在として。





真実は、



いつも、



一つ。





─完─

225バブリシャス@コンナン決戦改 ◆Ctawjhw2DI:2014/08/23(土) 17:44:56 ID:JJtGg3r.



???「実験は大成功じゃな」ホッホッホッ

???「巨大化のみならず、

 大量投与体のデータ、

 それに、巨大化体同士の戦闘記録、

 いやはや、貴重な情報が手に入ったわい」ホッホッホッ

???「データこそが真実──

つまり、





真実は、いつも一つ





じゃからな」ニヤア





─了─

226イエローの人 ◆sLaYellOWQ:2014/08/23(土) 18:02:53 ID:4ZOWUVf2
改稿お疲れ様!!
俺からはほぼ言うこと無いっす!!
冒頭の謎の文字化けと>>218がスー「バ」ーになっちゃってるくらいかな

あと、古い話題だからこれあんま気にしなくていいかもなんだけど、
何となく「スーパーフリー」じゃなくて「ウルトラフリー」とかの方がいいかな、
とかなんとかかんとか、うんwww

とにかくお疲れ様でした!!

227バブリシャス ◆Ctawjhw2DI:2014/08/23(土) 18:18:09 ID:JJtGg3r.
>>226
> 謎の文字化け
コピペする際に謎のスペースが入っていて、それが悪さをするみたい(´;ω;`)
ここで気付けて良かった

> スー「バ」ーになっちゃってるくらいかな
全くwww気付かなんだwwwwww
スマホで打った場面かな
折角だからウルトラに差し替えるよ!
御指摘感謝!!

余り内容に言及させたくはないんだけど、
真一(新一)の殺人を回避させてみた点については不自然じゃないだろうか?

228イエローの人 ◆sLaYellOWQ:2014/08/23(土) 22:07:08 ID:4ZOWUVf2
うん、すっげーいいと思うよ!>新一(真一)の殺人の回避
こんな言い方だと上から目線っぽくて申し訳ないけど、正直改稿前よりすごく新一らしくて好きだ

229バブリシャス ◆Ctawjhw2DI:2014/08/24(日) 00:01:15 ID:JJtGg3r.
>>228
好き嫌いに上からも下からもあれへんで
感謝感謝や(*´;ω;)

改稿して良かった!

230晒すスレの者 ◆iJwtISSDjM:2014/08/24(日) 00:03:01 ID:gakSN7/I
悲しい……結末だぜ……

231バブリシャス ◆Ctawjhw2DI:2014/08/24(日) 05:43:25 ID:JJtGg3r.
>>230
読んでくれて感謝感謝!
振り返ってみると、俺氏このテのエンドが多い気がするする

232桐井 ◆j17.TZptqE:2014/08/27(水) 12:38:25 ID:7IaLTnQQ
途中までギャグだと信じて疑わなかったのに
終盤に近づくにつれてガチシリアスになっていったwすげえw
かるーい気持ちで読み始められて、
ラストには重い気持ちにされてくれるという、
起承転結のお手本のようなSSでした。
面白かったです!

233バブリシャス ◆Ctawjhw2DI:2014/08/27(水) 14:02:55 ID:tIdFbV46
>>232
おぉ、読んでくれて感謝感謝!
ギャグで初めてシリアスに持ってくってのをやってみたかったんで、出来ていたなら嬉しい!
起承転結とかは余り意識してなかったので手本などと言われると照れます///

234バブリシャス@シリポケ2改 ◆ppck5xcEk6:2014/09/15(月) 20:47:49 ID:BoVgvQrc
02. 石竹駐屯地


 紫苑町沖迎撃戦から一週間、今日も駐屯地の外ではデモ隊が横断幕を掲げていた。

 軍は紫苑町沖に出現した所属不明航行物体を「超巨大携帯獣である」と報告。此れを受けた議会は、超巨大携帯獣を「敵性生物」と閣議決定、野党の反発を押し切って防衛出動を宣言した。

 強大な軍事力を持つ筈の同盟国は、リベラル派の大統領によって派兵を見送った。其れ所か、我が国の方針に異を唱える有様であった。

 此れ等に勢い付いたメディアは、こぞって軍の批判を続けている。

 曰く、携帯獣は心の優しい動物である。

 曰く、携帯獣は人に被害を与えない存在である。

 曰く、携帯獣は携帯獣によって調伏すべきである。

 曰く、携帯獣は──

235バブリシャス@シリポケ2改 ◆ppck5xcEk6:2014/09/15(月) 20:49:19 ID:BoVgvQrc


 「好い加減、頭が痛いなぁ」

 石竹市駐屯地司令官室、其の部屋の主である高岡が呻く。

 幅広の体格だが、顔には影が浮いている。

 「頭痛薬を用意させましょうか」

 秘書官の木谷が、書類から目を離さず問う。

 縦幅の薄い銀縁眼鏡に、細身の顔立ち、後頭部で留めてある長髪、ついでに豊かな胸部と、絵に描いたような美人秘書官である。

 「いや、そう言うことでは無くてだなぁ」

 軍帽を弄びながら、諦めた様に高岡が答える。

 「桐村が失敗するとはねぇ」

 目を細めて窓の外に視線を投げる。正門前で声を張り上げているデモ隊の、遥か彼方には彼の母港が在る。

 桐村とは何度か合同演習で顔を合わせている。大柄とは言えない身体に闘志を漲らせた海の漢だ。大胆で思い切りが良い彼の戦い方を、高岡は秘かに気に入っていた。

 「しかし、あの状況で人的被害を出さなかったのは、桐村艦隊司令の手腕でしょう」

 「其れは、其の通りだ。彼は、充分に良くやった。私に同じ事を成せるかは分からない。
 でも、軍隊は──」

 言葉を切って、秘書官を見遣る。書類から顔を上げた彼女と、視線が交わる。

 「結果が全てなんだよなぁ」

 少し寂しそうに、高岡が言った。

236バブリシャス@シリポケ2改 ◆ppck5xcEk6:2014/09/15(月) 20:50:50 ID:BoVgvQrc


 ノックの音が部屋に響く。

 「失礼します。一級国家調教士の梗です」

 「おや、もうそんな時間か」

 高岡が腕時計に目を落とす。予定通りの時刻である。

 「……木谷くん、スケジュール管理は任せてあるだろう」

 「あ、え、しっ、失礼しました!」

 美人秘書官が狼狽しても、ぴっちりとした軍服は彼女の胸部を揺らさない。

 基本的には優秀である木谷は、稀に些細な失敗をする。

 まぁ、完璧に過ぎるよりも高岡自身は気が楽ではあるが。

 「入って貰ってくれ」

 「は……」

 少し落ち込んだ様子で応え、木谷が扉を開ける。

 長身の男が、背筋を伸ばして立っていた。歳は30過ぎと言ったところ、整った顔立ちをしている。

 「一級国家調教士、梗──招聘に応じて参上致しました」

 まるで、聳える灯台のようだ、と高岡は思う。

 「あぁ、御苦労。掛けてくれるか」

 「失礼します」

 一礼して入室し、応接椅子に腰掛ける梗。

 それを確認して高岡は、向かいの椅子に歩く。

 「木谷くん、御茶を頼む」

 「は。梗調教士は何を?」

 木谷が言葉で、高岡が目で問う。

 「私は白湯で構いません」

 えぇと、とでも言わんばかりの秘書官に、

 「まぁまぁ、梗君、そう固くならずに。
 ……木谷君、焙じ茶を用意してくれるか」

 高岡が助け舟を出した。

237バブリシャス@シリポケ2改 ◆ppck5xcEk6:2014/09/15(月) 20:51:27 ID:BoVgvQrc


 国家携帯獣調教士は、一般には「ポケモントレーナー」や「国家調教士」、又は単に「調教士」と通称される存在である。

 特殊端末(通称「ポケモン図鑑」)の貸与、調教士会館(同「ポケモンセンター」)の無償利用などの恩恵を受けられる代わりに、有事の際には警察や軍に招集される義務を持つ。

 今や軍拡競争の時代でも無く、軍事費の高騰は内外の批判を受ける。

 其処で国は、スポーツとしての側面を有する携帯獣戦闘(同「ポケモンバトル」)技能向上を奨励。

 上記の様な「恩恵」に巨費を投じるばかりか、調教士育成プログラム(同「ポケモンリーグ」)を設置、国家調教士の人口は爆発的に増加した。

238バブリシャス@シリポケ2改 ◆ppck5xcEk6:2014/09/15(月) 20:52:13 ID:BoVgvQrc


 尚、国家調教士は、其の性質により四ツに分類される。

 非常勤、及び現役を退いた「三級」。

 常勤であり、互い、若しくは上級の調教士との訓練に励む「二級」。

 各地で「ジム」と呼ばれる調教士訓練場を開設し、「二級」の育成を担う「一級」。

 そして、全ての調教士の上に立つ「チャンピオン」と「四天王」と呼ばれる、「特級」である。

239バブリシャス@シリポケ2改 ◆ppck5xcEk6:2014/09/15(月) 20:53:12 ID:BoVgvQrc


 頂きます、と会釈して黒い湯呑みを手に取る梗。

 それを見ながら木谷は、白い方が部屋の雰囲気に合うかな、などと考える。

 「さて、梗君。今回、呼び立てたのは他でも無い。
 ──紫苑町沖に出現した、超巨大携帯獣についてだ」

 梗の右眉が、ぴくりと動く。

 「海軍が迎撃作戦を行って一週間、全く動きが掴めない。
 高価な駆逐艦を失った上に、其の後の捜索活動でも成果が出せていない。
 軍に対する批判は高まるばかりだ」

 紅茶に立ち昇る湯気から、梗へと視線を動かす。

 「其処で、だ。本部は敢えて奴を上陸させ、一挙に撃滅しようと考えている」

 「……まさか」

 耳を傾けていた梗が口を開く。

 「あぁ」

 高岡が一口、紅茶を含む。

 「此の街は、戦場になる」

 嗚呼、矢張り木谷の入れるアールグレイは格別だ。

240バブリシャス@シリポケ2改 ◆ppck5xcEk6:2014/09/15(月) 20:54:05 ID:BoVgvQrc


 「木谷君、FF作戦の資料を」

 は、と会釈した木谷が、机に資料を並べる。

 其の内の一枚を、梗が手にする。

 〈 ──Opration F. F.── 〉

 市内の略図に引かれた三本の線は、防衛線を示しているらしい。市街地南端を走る第一防衛線、市街地と“サファリゾーン”境界の第二防衛線、そして駐屯地の位置する北限の市境──最終防衛線。

 石竹市は、経済規模に比して市地の大きな行政区である。

 関東州南部の半島の中でも南部に位置し、長い海岸線と広い市地を持つ。

 何よりの特色は、サファリゾーンと通称される、携帯獣の放牧研究施設である。広大な土地を活かして、携帯獣を野生さながらに生活させている。一部を調教士向けに解放しており、自由に捕獲が許されている。アミューズメントを兼ねた施設として、調教士の間でも人気が高い。

241バブリシャス@シリポケ2改 ◆ppck5xcEk6:2014/09/15(月) 20:56:00 ID:BoVgvQrc


 「哨戒は継続。発見次第、全艦艇の攻撃により目標を“釣り上げ”て、石竹市への上陸を誘導する──此れが第一段階のFF1、“Fishing-Fleet”」

 「そして陸空軍と国家調教士により攻撃を行う、そう言う事ですか」

 聡明な人間は嫌いじゃない。特級調教士へ昇格の噂も伊達で無いらしい。

 「其れが第二段階。FF2、“Full-Firepower”。
 国防本部は、そう考えている」

 「つまり、高岡司令は、そう御考えでない」

 「あぁ、話が早くて助かる。
 私は、国家調教士との合同作戦を行う気は無い」

 きっぱりと、高岡が言い放つ。

 梗の頭に、軍のプライド、国家調教士との確執、と言った言葉が浮かぶ。

 有事の際には指揮下に入るとは言え、平時は予算を取り合う間柄である。特に調教士重視の時流に於いて、軍が国家調教士を毛嫌いするのは無理の無からぬ事であった。

 「我々では、御役に立てませんか」

 嫌味の無い程度に梗が言う。が、「君らしくないな」と高岡が返す。

 「そうでは無い。国家調教士と言えど、実戦を覚悟している人間が何人居る?」

 梗が、両の眉を上げる。

 「成程、君たちのような一級調教士は覚悟も実力もあるだろう。
 だが、二級や三級の調教士達は、どうだ?」

 確かに。高岡の言う通りであった。
 スポーツとしての側面を強調し過ぎた結果、実戦への覚悟が足りない者は多い。

 特級、一級の調教士の間に於ける、専らの懸念事項であった。が、何の歯止めも掛けられず現状に至っている。

 「……」

 梗は、返す言葉が無かった。

 「君を、責める訳では無い」

 高岡が椅子から立ち上がる。

 「だが、君の指揮下に入る──二級や三級の調教士に被害が出たら、どうなる?」

 湯呑みを見詰めて、梗は応えられない。

 「軍だけで無く、調教士まで非難の的になる。
 今や調教士は大きな潜在的抑止力だ。これが縮小されては、国防の危機である」

 「高岡司令……」

 窓へ向かって高岡が歩く。広い背中が逆光に染まる。

 「勘違いしないでくれ。私も調教士の全てを快く思ってはいない。
 しかし、軍は──国民と国家の道具に過ぎない」

 「調教士も、同じです」

 絞り出すように梗が言うが、

 「“士”の精神、か?」

 高岡が鼻で嗤う。

 調教士が調教「士」と呼ばれる所以──ひとたび事が有れば「士」として、護るべきを、護る覚悟。

 「全ての調教士が其れを獲得してから言うことだ」

 またしても梗は沈黙するより無かった。

 「まぁ、良いさ。
 何度も言うが、君を責めたい訳では無い」

 こつ、こつ、と軍靴が音を響かせて、高岡を窓まで連れて行く。

 「御互い、本部の顔も立てねばならん。
 君と、君の訓練場の調教士には手伝って貰いたい」

 梗は顔を上げるが、矢張り高岡は影の塊でしかなかった。

 冷め切った焙じ茶を飲み干すと、厭に苦い味がした。

242バブリシャス@シリポケ2改 ◆ppck5xcEk6:2014/09/15(月) 20:57:01 ID:BoVgvQrc

 石竹駐屯地司令と一級国家調教士の会合から更に一週間、駆逐艦“やまぶき”の哨戒ヘリコプターが、敵性生物と思われる反応を確認。

 市内で活動する国家調教士の迅速な誘導により、石竹市住民の避難は無事に終了。

 又、海軍は、巧みな艦隊機動により、敵性生物の誘導に成功した。


 決戦の膳立ては、此処に整った。



02. 石竹駐屯地 ─了─

243バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/21(日) 12:28:39 ID:BYGFF5FM
03. 石竹市防衛線


《なぁ、おい、昨日のニュース見たか?》

 ドライバーの戸田の声がヘッドフォンに届く。

《昨日は整備してたから見てねえよ》

 返事するのはリローダーの高橋だ。

《珍しく、やっちまえって教授が出てたんだけどよ》

《へえ?》

 高橋の声は、どうでも良さそうだ。

 構わずに戸田が続ける。

《ポケモンは古代人の生物兵器なんですぅ!》

 突然の裏声に驚いて、益々もって戸田に苛付く。

《は?》

 高橋も同じだったようだ。

《とか言ってんの》

 コメンテーターの真似だったらしい。

《何だ其れ》

《もう面白くて笑っちゃってさ》

 と言いながら戸田は笑い始めている。

 高橋の溜息を無線越しに聞いた、気がした。

 戸田の話を考える。論調こそ違えど、今までの軍への批判と変わらない。超巨大携帯獣を撃滅せよと言う意見を持つ者を、オカルトのレッテルで封殺する為の布石だ。いつだってメディアは、中立の皮を被って世論を誘導する。

 其処まで思考が至った時、まだ戸田が話し続けている。好い加減に慎め、と喉元まで出た時に別の声が響いた。

《それにしても──梶野戦車長、何で俺たちが前衛配置なんですか》

 高橋だった。

「不満か?」

《まぁ、新型への更改もされない侭で、危険な前衛。面白くはないですよね》

 尤もな意見だ。だが、

「我等が弐型戦車は105ミリ線条砲、対する新鋭の参型戦車は」

《120ミリ滑腔砲》

 戸田が会話に入って来た、と理解するのに一拍を要した。

「其の通りだ。全ての火力を活かすには、此の配置が妥当だろう」

《だからと言って……》

 尚も高橋が食い下がる。言いたいことは分かる。参型戦車は火力だけで無く、防御力も弐型戦車を上回る。最新の仮想敵戦車と正面から撃ち合って、此れを撃破する為の重量級戦車だ。故に、国防上の脅威度の高い北方へ優先配備されている。更に高価な御値段が、全国への配備を遅らせていた。

「高橋、お前の気持ちは分かる」

 だからこそ、高橋は不満なのだ。

「しかし、俺たちの目的は、俺たちが生き残ることでは無い」

《……》

高橋は黙っている。

「俺たちの目的を言ってみろ」

《俺たちの……後ろに、敵を通さないこと、です》

「上出来だ」

 口角を吊り上げて、誉めてやる。

「どんな批判を受けようと、どんな罵声を浴びようと、其れが俺たちの仕事だ」

 少し芝居掛かった口調をマイクに通す。

「参型戦車は関係無い。俺たちは俺たちの仕事をする」

《俺たちには、此の戦車しか無いんだもんなぁ》

 戸田の声が飛び込む。間抜けな声だが、「其の通りだ」。

「だから俺たちは、」

 軽く、息を吸い込む。

「此の戦車で戦い抜くんだ」

 頷く二人の顔が、見えた気がした。

244バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/21(日) 12:29:29 ID:BYGFF5FM





 石竹駐屯地司令室には、総隊司令部が置かれることとなった。陸軍のみならず、海軍による誘導作戦、及び空軍による航空火力支援を含む故である。

 但し、作戦の中心は、飽く迄も陸軍である。総隊司令官は、高岡が兼任することとなった。

《総隊司令部、此方“漁船団”団長・桐村、応答願う──どうぞ》

 艦隊司令は、引き続き桐村が務めていた。批判こそあれ、敵性生物との実戦を経験した、貴重な指揮官である。

 繋げ、と指示してインカムのマイクを口元に寄せる。

「此方、総隊司令・高岡、聞こえている──どうぞ」

《当漁船団、釣果大也。巻網の再配置完了──どうぞ》

 桐村と共に、どころか彼の上級指揮官として戦っている。少しばかり緊張する高岡を尻目に、海上封鎖配置完了の報告が堂々と飛び込む。

「了解、御苦労であった。警戒を厳にし、巻網の保全に努めよ──どうぞ」

《了解した、爾後の武運を祈る──終了》

 マイクから手を離す高岡。

武運を祈る、の言葉を頭の中で転がしてみる。俺たちに、武運が掴めるか、否か。

「日波」

 高岡の言葉に、丸眼鏡の将校が踵を鳴らす。身長こそ低いものの、肥えた身体の曲線が、彼を小柄と呼ばせることは無い。

「は」

 歳は30台後半の筈だが、血色の良さが彼を一回り若く見せている。尤も、顔の造形が整っているとは言い難いが。

245バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/21(日) 12:30:15 ID:BYGFF5FM

「桐村が、FF1をクリアした」

「流石は桐村艦隊司令。──後は、我々の仕事ですな」

 緩んだ輪郭と乱れた部品を出来る限り引き締めて、低い声が応える。

「防衛線には、どれだけの戦力が集められたか」

「弐型戦車が10個小隊40輌、参型戦車が5個小隊20輌、155ミリ自走砲が10門、それと“A-BOC”が10機です」

「エイボックか」

 “Atack-helicopter: Battle of Out-range and in Close-range”──「遠近戦対応攻撃ヘリコプター」、通称“A-BOC(エイボック)”。対戦車ミサイルにロケット砲ポッド、20ミリ回転式機関砲を両翼に搭載した「空の戦車」。

「参型戦車の輸送が間に合わない関係で、国防本部が急遽手配したようです」

「ヘリは戦車の代わりにならん」

 呆れたように、高岡が嘆く。「──が」、

「其れを言っても仕方が無い、な」

 えぇ、と応えた日波が、目と軍規に触れそうな前髪を掻き上げる。

「予定通り、現刻を以って、貴官を防衛大隊の指揮官に任命する」

「──は。謹んで、御受けします」

 表情を変えずに、深く礼をする。

「何もかもが初めてのことだ。やれるだけ、やってくれ」

「無論、最善を尽くします」

「そうしてくれ。──貴官の、武運を祈る」

 高岡が向き直る。

「有難う御座います。──其れでは、失礼します」

 再び敬礼した日波は、回れ右して司令室を後にした。

246バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/21(日) 12:30:55 ID:BYGFF5FM

 其れを見送った木谷が口を開く。

「失礼ながら……本当に、宜しかったのですか?」

「うん?」

 突然の問いに、高岡から妙な声が出た。

「いえ、日波大隊長の演習成績を拝見したのですが、その……余り芳しいものでは無かったので」

「あぁ、そう言うことか」

 高岡が笑みを零す。

「成績と言うことは、総合評価か? 各演習の記録までは見てないな?」

「え、えぇ、其処までは。見て、おりませんが」

「日波は攻め手に欠けるんだ。いざ攻撃と言う時に足が乱れたり、躊躇したり、な」

 ならば、何故、と秘書官が上目がちに問う。

「しかし防衛戦となると別だ。大胆、且つ、慎重。不利な戦力、不利な地形でも、奴の防衛線だけは抜かれない。心配は、無用だ」

「そう、でしたか。失礼を致しました」

 深く頭を下げる木谷。

「構わんさ。君の熱心さには助けられている」

「いえ。……御茶を御用意しましょうか」

 あぁ、頼む、と言うと秘書官は一礼して背を向けたが、

「そうそう、思い出した」

 高岡の言葉に振り返る。

 何でしょう、と問う前に、言葉の主が続けた。

「あの桐村をして、難攻不落と言わしめたのは──」

 にっ、と高岡が笑う。

「奴だけだ」

247バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/21(日) 12:31:31 ID:BYGFF5FM



〈FF作戦 陸軍参加兵力〉

(部隊名は本作戦に於ける臨時編成による)

石竹市特別防衛大隊内訳

200特別中隊:弐型戦車5個小隊、計20輌(201〜205小隊)

250特別中隊:弐型戦車5個小隊、計20輌(206〜210小隊)

300特別中隊:参型戦車5個小隊、計20輌(301〜305小隊)

特殊火砲中隊:155ミリ自走砲、計10輌

特殊航空中隊:A-BOC、計10機

其の他、支援車輌


 日波が、何度と無く見た資料である。

 見る度に何かの間違いで増えていることを願うが、見る度に嘆息する羽目になる。

 「特殊航空中隊」の項目だけは例外であったが、其れにしたって到着すべき戦車の代替品と言うのだから話にならなかった。

248バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/21(日) 12:32:15 ID:BYGFF5FM



「物を読みながら廊下を歩くのは感心しないな、日波大隊長殿」

 突然の声に背中を叩かれ、日波が慌てるように振り向く」

「あ、白さん──じゃない、」

 中肉中背、端正な顔立ちをした男が口角を吊り上げていた。傍らには、まるでハイスクーラーのような中性的な顔の士官。二人とも制服は空軍のものだ。

「白蓮、航空隊長」

 日波のような臨時の大隊長ではない、普段から航空大隊の長を勤める男である。

「おいおい、やめてくれよ」

 白蓮が笑って、いつも通りで構わない、と続ける。

 吊られて日波も戸惑うように笑う。

「FF作戦の打ち合わせですか」

「いや、空軍の代表として総隊司令部に出向となった」

「──と、言うことは」

「あぁ、共に戦わせて貰うよ」

 其れは心強い、と日波が安堵を零す。

「して、其方は?」

 ちら、と童顔の士官に視線を送る。

「ん? あぁ、紹介していなかったな」

「初めまして、日波大隊長。白蓮航空隊長の秘書官をしております、野間と申します」

 声質こそ明らかに男性の其れだが、浮かべた笑顔は可愛らしいと言う以外の形容が見当たらない。

「あ、あぁ。陸軍防衛大隊を臨時で仰せ付かった日波だ。──宜しく頼む」

 日波の挨拶に、野間が改めて微笑んで会釈する。

「ちょっと、白さん」

「何だ」

 声を潜めた日波に、白蓮が応じる。

「あの子、犯罪じゃないですか」

「馬鹿を言え。航空隊の連中から守る為に、私の秘書官にしているんだ」

 言われて──あぁ、そう言えば──と思考を巡らす。

249バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/21(日) 12:33:09 ID:VelmxOz2

「どうしましたか?」

 野間が二人の様子に疑問符を上げる。

「いや、何でも無い。黄川田航空中隊長の話だ」

「黄川田さんですか。彼には、良く可愛がって貰っています」

 ──な、分かったろう?

 声には出さずに白蓮が言う。

 其れに日波は薄く頷いてから、話題の転換を図る。

「黄川田さんの中隊が出撃でしたね」

「あぁ、彼の兼任する黄色〈イエロー〉小隊は勿論、彼の麾下である金山の鎧〈メイル〉小隊、二次原の虹〈レインボー〉小隊も準備している」

「日波大隊長は金山さんや二次原さんを御存知なんですか?」

 野間の疑問は尤もだった。同じ駐屯地、同じ基地の勤務であっても知らない顔は居るものだ。軍が違えば何をか況や、である。

「そうそう、日波はな」

 言いながら白蓮が、くつくつと笑う。

「もう許して下さいよ……」

 左手で顔を隠して、日波。

「合同訓練後の打ち上げ会場を間違えただけじゃないか、許すも何も無いさ」

 そうなのですか、と問う野間に、日波は抵抗を諦めた。

「陸軍と空軍で会場が違ったんだけどな。会場を間違えた俺を、白さんたちが一緒に呑もうと言ってくれたんだよ」

「軍が違えば接する機会も減るからな、結果として良い刺激だった」

「それは否定しません」

 そうだろう、と白蓮が、にこやかに頷く。

「そうか……彼らも一緒に、戦ってくれるんですね」

「其の通りだ。君だけでは無いし、俺だけでも無い」

 えぇ、と日波が呟く。

250バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/21(日) 12:33:37 ID:BYGFF5FM

「皆で頑張りましょう!」

「そうだな。皆が一緒なら、勝てるよな」

「其の意気だ、日波大隊長殿。貴様が不安な顔をしていれば、部隊全体に影響を及ぼす。指揮官は、毅然としていなければならない」

 笑顔を消して、白蓮が言い放つ。

 はい、と短く応える日波。

「──白さん、野間くん、有難う」

「なに、礼には及ばない」

 白蓮が軍帽を振っておどけて見せる。

「では、我々も司令部に詰めさせて貰う。航空支援が必要ならば総隊司令部に無線を寄越せ、我々が直ぐさま出撃させる」

「はっ」

「日波大隊長と陸軍防衛大隊の──健闘と、武運長久を祈る」

 白蓮の踵を打ち鳴らす音が廊下に響く。野間も半拍遅れて挙手して敬礼する。

 日波が、直線のような敬礼で応え──再び白蓮が表情と敬礼を解く。

「死ぬなよ」

「勿論です」

 二人と固い握手を交わし、日波は戦場へと足を向けた。

 白蓮と野間は其れを見送って、彼らの戦場へと足を踏み入れた。





03. 石竹市防衛線 ─了─

251イエローの人 ◆sLaYellOWQ:2014/09/21(日) 12:42:45 ID:bTGG72WQ
シリアスな話で雰囲気にのめり込まされる

んだけど、登場人物名に草を禁じ得ない

252バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/21(日) 12:48:40 ID:HyT1U83c
>>251
有難う!
なかなか戦闘に入らないから退屈させてないか心配

そして、これが俺の秘策である
メタにならないよう気を付けたい

253バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/21(日) 12:53:08 ID:HyT1U83c
しまった、コテにサブタイ入れんの忘れた

254桐井:2014/09/24(水) 13:13:51 ID:LIT/Exe6
ポケモンをこれだけ硬派に描けるなんてすごい!(小並感)

白蓮→白レンさん
黄川田→イエローさん
金山→鎧さん
二次原→二次さん
野間→人間さん

なのかなあ、と思った
バブさんはどれだろう?
あと、俺は桐村?もしくは出てない?(´・ω・`)

255桐井:2014/09/24(水) 13:15:14 ID:LIT/Exe6
そういえば晒すさんも発見できなかった…
俺の注意力は糞(´・ω・`)

256バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/24(水) 14:52:23 ID:RMyKum.A
>>254
>>255
ミリタリものとしてはライトだと思うんだけど、ポケモンと組み合わせることで硬派に見せ掛ける作戦だぜwww

そして御見事、全問正解やでぇw
晒す氏は>>73に著作を登場させて貰っていて、今後も機会があれば出したい構え
貴兄は次話、若しくは改稿後の本話かな思うとるんや……済まんな(´;ω;`)

読んでくれてあんがとね!!

257名無しさん:2014/09/24(水) 15:06:59 ID:LIT/Exe6
使用しているPCの関係で名前欄消してますが桐井です

やっぱり出てなかったんだね…(´・ω・`)
新参者で馴染んでないから仕方ないね(´・ω・`)

258名無しさん:2014/09/24(水) 15:15:41 ID:LIT/Exe6

あ。
誤解を招くような書き方をしてしまったが、今後も特に出さなくても大丈夫よ。

259バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/24(水) 15:41:23 ID:RMyKum.A
>>257
>>258
うわあああああ桐井たあああああん(´;ω;`)
ちゃんと考えてんよ! そゆこと言わんでちょおよ(´・ω・`)

260名無しさん:2014/09/24(水) 15:57:21 ID:LIT/Exe6
>>259
すまんな(´・ω・`)
バブさんが優しいから、つい誘い受けをしてしまった(´・ω・`)
優しい人ばかりが負担をさせられる世の中にしてしまってはいけないな(中二病)

261バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/24(水) 16:14:57 ID:RMyKum.A
>>260
ううう、謝って貰うこっちゃないやで(´;ω;`)
以下、だらだらとした言い訳(´;ω;`)

そもそも俺の個人的な好みとして、海軍>陸軍>空軍の順なんや(勿論、空軍も好きだけど、それ以上にってことね)
普通に書けば空軍にスポットを当てなさそうなので、強引に思い入れを付け足してモチベーションを高める……と言う作戦なんや
故に俺の思い入れとして、貴兄にも出演を頂きたいと思うておる

しかし、勢揃いしとるとこに名前が出ないのは俺の配慮不足であった(´・ω・`)
今後の伏線と言う意味でも推敲の余地がありそう……

と言う訳で気付かせてくれて感謝感謝やで!
ほんま済まんな(´・ω・`)

262バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/28(日) 15:15:25 ID:WjdKb7VM
FF作戦編成図
(凡例は画像右下を参照)

http://i.imgur.com/W8b8Qyq.png

263バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/30(火) 13:12:56 ID:mxU.vvF6
艦種 駆逐艦(高性能電探搭載型)
艦級 せきえい型
艦名 せきえい

基準排水量 7,250トン
満載排水量 9,485トン

全長 161メートル
全幅 21メートル

最大速力 30ノット以上
燃料 1,785トン
航続距離 6,000海里(巡航速度:20ノット)

乗員 300名

兵装
 54口径127ミリ単装速射砲 1門
 343ミリ4連装艦対艦誘導弾発射筒 2基
 324ミリ3連装短魚雷発射管 2基
 20ミリ機関砲(近接防御火器) 2基
 VLS(垂直発射システム) 2基(前部29セル+後部61セルで、それぞれに対潜ロケットと短距離艦対空誘導弾が搭載される)

http://i.imgur.com/aARaSWX.jpg
(※画像はイメージです)

264バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/30(火) 13:15:16 ID:mxU.vvF6
艦種 駆逐艦(汎用型)
艦級 ときわ型
艦名 ときわ、くちば、せきちく
(くちば、は紫苑沖海上迎撃戦にて戦没)

基準排水量 4,550トン
満載排水量 6,100トン

全長 151メートル
全幅 17.4メートル

最大速力 30ノット

乗員 165名

兵装
 62口径76ミリ単装速射砲 1門
 343ミリ4連装艦対艦誘導弾発射筒 2基
 324ミリ3連装短魚雷発射管 2基
 20ミリ機関砲(近接防御火器) 2基
 VLS(垂直発射システム) 2基(前部16セル+後部16セルで、それぞれに対潜ロケットと短距離艦対空誘導弾が搭載される)

http://i.imgur.com/5RvHSiq.jpg
(※画像はイメージです)

265バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/30(火) 13:17:47 ID:mxU.vvF6
艦種 駆逐艦(ヘリコプター搭載型)
艦級 やまぶき型
艦名 やまぶき、たまむし

基準排水量 5,200トン
満載排水量 6,800トン

全長 159メートル
全幅 17.5メートル

最大速力 32ノット以上

乗員 350名

兵装
 54口径127ミリ単装速射砲 2門
 8連装対潜ロケット発射機 1基
 324ミリ3連装短魚雷発射管 2基
 8連装短距離艦対空誘導弾発射筒 1基
 20ミリ機関砲(近接防御火器) 2基

艦載機
 艦載哨戒ヘリコプター“モルフォJ型”3機

http://i.imgur.com/MD9iRCJ.jpg
http://i.imgur.com/oKZt03w.jpg
(※画像はイメージです)

266バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/30(火) 13:20:08 ID:mxU.vvF6
艦載哨戒ヘリコプター“モルフォJ型”

乗員 3名(最大8名)
全長 19.8メートル
胴体幅 4.4メートル
全高 5.4メートル
主回転翼直径 16.4メートル

超過禁止速度 時速275キロメートル
実用上昇限度 5,790メートル
最大航続距離 584キロメートル
自重 6.2トン
最大離陸重量 9.7トン

兵装
 短魚雷 2発
 7.62ミリ機関銃 1挺

装備品
 戦術情報処理表示装置
 各種通信機材
 各種航法機材
 各種哨戒用機材
 各種救難用機材
 その他、着艦、防御、緊急、貨物用機材

http://i.imgur.com/A8proUB.jpg
(※画像はイメージです)

267イエローの人 ◆sLaYellOWQ:2014/09/30(火) 18:53:19 ID:cVRUSbOk
設定が色々細かくてミリタリー好きにはたまらんですなあ、素晴らしい
これがポケモンだと忘れそうになるwww
そういう知識は詳しくないんで好きってしゃべると詳しい人には怒られる程度なんだが、
軍艦の写真とか見てるとやっぱりワクワクするね

268バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2014/09/30(火) 21:46:40 ID:mxU.vvF6
>>267
おぉ、見に来てくれて感謝やでー!

設定はモデルになった兵器のスペック丸写しなんだけどねw
詳しくなくても、好きは好きでええと思うんよ!
そう言う人にもワクワクして貰えるような作品を目指して頑張りまっす!!

269バブリシャス ◆ppck5xcEk6:2015/02/06(金) 13:09:08 ID:QFDBsI6Y
>>12を訂正

対要塞歩行戦車 BD-01 "Dadan-DANG"
 (Dadan-DANGは菌人類に伝わる破壊の巨神。「其の足音、だだん、だん、と山を揺らし、雷の如く鳴るなり」)
 対要塞戦を視野に開発された重量級の歩行戦車。
 曲面を意識した重装甲により火線を正面より突破し、巨大な脚部により塹壕を踏破、拠点を攻撃する。
 当初は頭部へ榴弾砲の搭載が計画されていたが、重量と反動の問題を解決できず、火器の無い状態で一旦は完成とされた(A1)。
 直後に20ミリKABIガトリング砲を搭載し実戦投入された(A2)が、前述の問題は解決されておらず、撃てば作戦行動の継続は不可能となった。
 A2の実戦データをフィードバックしてA2+、及び203ミリ榴弾砲を備えた最終型(A3)が生み出されるに至った。


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