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投下用SS一時置き場4th

36エンドロールは流れない -broken gold gear- 3:2014/08/29(金) 23:24:42 ID:4bhZgOjE0
……さて、話を戻そう。
そんな中でミッドガルズ執政が打診した話が、アセリアの運命を大きく左右する事となる。
彼が話したのは、国中から科学、機械工学、魔術学に優れている者達を集えないかという事だった。
それも、アルヴァニスタが派遣している魔術部隊には内密でだ。

「なにゆえその様な事を?」スリーソンは質したという。「貴方は何をなされるおつもりでいらっしゃるのか」
「抑止力だよ」ライゼンは葉巻を咥えながら、半笑いで答えた、と後にスリーソンは語った。

対他国牽制用兵器を作るのだ、とライゼンは告げる。
牽制する国は言わずとも、加盟国であり見方である筈のアルヴァニスタである事は、言及せずとも明白だった。
「あの日和見共には忌々しい長耳の後ろ盾がある。ところが我が国には切る札すら一枚も無い。
 ならば、用意するのは当然だとは思わんかね?」
ライゼンは言う。
「しかしながらライゼン殿。我が国にエルフの魔導軍勢に勝てる様な兵器が作れるとは思えませぬ。
 重火器の類では、それこそ柳に風を送り、暖簾に腕を押す様なもの」
スリーソンは答えた。ライゼンは紫煙を吐きながら、にやりと笑う。

「―――――――――ならば聞くがなスリーソン。……人が魔術を使えるとすれば、どうなると思う?」

それから、その言葉の真意を知ったスリーソンは戦慄する事となる。


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