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19
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com
◆3cVHNj19Pc
:2014/08/10(日) 00:54:57
7/13 23:25
イリスはクーディーちゃん
>>18
の背中を見送り、柵に寄りかかって会場を見下ろしています。
やはりこうして見ていても、普通の人間と吸血鬼の違いなんてイリスにはわかりません。
『さきほど見かけた銀髪の男も、クーディさんのお兄さんか何かなのかもしれない』なんて、見当違いなことを考えつつも過ごしています。
7/14 0:15【大広間>>17リンク】
さて、そろそろ馬車の用意を・・・と、姿勢を正しかけたところで、扉が音を立てて開きました。
転がり込んできた人影は、イリスにもわかります。ニコラシカくんです。
「部屋でおとなしくしているように言ったのに・・・」
眉をひそめつつため息をつくもそこまで怒っている様子はありません。イリスにだって、あのぐらいの年頃の少年が言いつけを破りたくなる気持ちくらいわかります。
しかしながら、ここは吸血鬼ばかりがいるパーティー会場。すぐにでも諭して部屋に連れ戻さなくてはニコラシカくんが危険です。
0:18【大広間>>29】
階段を半場下りかけて、再度閉じられていた扉から放たれた轟音に驚いて足を止めました。
壁に這う蔦々をきょろきょろと見つめ、『これ、どうやって掃除すればいいんだろ・・・』と途方に暮れています。
ロッタやミシェルの幻覚であれば消えてくれるから良いのですが、あいにく2人の姿は見えません。
どうやら、扉から蔦に乗って出てきた黒衣の女性の仕業のようです。
「久しいのう、ジョン。私の愛しい人...」
ここまで聞こえてくる舞台じみた台詞。パーティーの余興か何かでしょうか。
特に話は聞いていませんが、ジョンが予定にないことを突然やりたがるのは今に始まったことではありません。
「私は今日こそお前を我が物にするのだ...邪魔者には消えてもらわなばならぬ!去ね!」
憎しみのこもった表情と台詞。大女優とも言うべき熱演です。心の中で万来の拍手を送りましょう。
そして、彼女の両手から発される光。
どういう仕掛けかはわかりませんが、この派手さ加減はジョンの好むものに違いありません。
予想通り、放たれた光はジョンの片腕に開いた口に飲みこまれます。パーティー中盤の余興としてはぴったりです。
「...くッ!ならばもう1人を狙うまでよっ!!」
もう一人?
刹那、イリスの視線と女性の視線がぱちんとかち合いました。
0:20【大広間>>32>>33リンク】
「ほう、そういうことかえ・・・やはりあの女はお前と・・・!!」
初対面のはずなのに、黒衣の女性はこちらに身の毛もよだつほどの悪意を向けてきます。
いったい何なのか。戸惑う暇もなく、放たれる光。
「逃げて、イリス姉さーーーっ!!」
ニコラシカくんの声が聞こえた気もしましたが、逃げ切れるはずも――ないと思いましたか?
咄嗟に身をひねったイリス。
『完全に避ける』には間に合いませんでしたが、頭部への直撃は避けたのです。
しかし、光がかすった腕から堪えようのない重だるさが体中に広がり・・・ふ、と意識は途切れました。
【大広間>>32以降へ続きます】
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