したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

銀土 R18小説

1くー:2014/03/13(木) 07:18:39 ID:xZFqOb6.
ここでは銀土のR18小説を書きます

2くー:2014/03/13(木) 17:10:25 ID:xZFqOb6.
ぱっつち(付き合ってる設定)

土方目線

俺は今、最低な事をしている…

「あっ…ン…やァ…ン…」

「おら、気持ち良いんだろ?」

俺は恋人がいる…ソイツの名前は”坂田銀八”。

男であり、俺の担任である

そんな俺は銀八と同居している…にも関わらず俺は最近夜な夜な女に会っては女を抱いている

わかってる…酷い事をしてるって

わかってる…彼奴は傷ついてるって…

でも、止められないんだ…彼奴は俺が浮気してるのに気付いてるのに笑って俺を向かいに来てくれるから…

その日も俺は家に帰宅すると、一目散に銀八は俺の元に来てこう言った

「おかえり、今日も遅かったンだね。夕飯冷めちゃったよ?」

俺に抱き付き、そう述べた。
その日俺は女にキスマークをつけられており、銀八はそれに気付いた…が、

相変わらず、ヘラヘラと笑っている。

俺はこういう関係で良かったと思っていた…ずっと…コイツもいて、女もいて…これで良かった筈だったんだ…

10月10日…彼奴の誕生日でもあり、俺らの一年目の記念日である

俺達は前々から”一緒に過ごして、一年目を祝おうね”と約束していた

でも、俺は女に夢中でそんな約束すっかり忘れていた…

しかも、俺はその日女とこんな約束をした…

「いつか結婚しような」
「うん、嬉しい!トシと結婚出来るなんて」

見られてないと思ってた…聞こえてないとおもってた…

トサッと近くで音がして彼女の後ろを除き混むと銀八が目を見開いて荷物を落としていた

「…………ッ」

泣きそうな顔をしながら銀八は荒く荷物を拾って持つと、俺と女を見ていないフリをするように去っていた…

3くー:2014/03/13(木) 18:37:34 ID:xZFqOb6.
その日、家に帰ると銀八はソファの上でうずくまって泣いていた

銀八は俺の気配に気付いたのか俺の方に振り向く

「………十四郎、おかえり…」

涙をすぐ拭うと悲しそうな笑みを浮かべて俺にいつものように”おかえり”と言ってくれた

でも、いつもとは違う…彼奴に見られたのだから…見られてなかったらこんな違和感を覚えなかった

「……十四郎…なんで…」

「え……」

「なんで、俺じゃなくて女の方に行くの?」

この一言は何故か異様にムカついた

いつもいつも、浮気されてもヘラヘラヘラヘラ笑ってるくせに今日に限って問いかけるなんてズルい…ズルい…

「………お前みたいな男、本気にするわけねェじゃん。馬鹿じゃねェの?」

俺は言ってやった。ありったけの皮肉を込めて

銀八が悲しそうにうつむいても言ってやった

「だいたい、いつもいつもひっついてきやがって…正直迷惑だったンだよ」

「俺の事、よく知らねェ癖に勝手に抱いて、俺の事が一番でしょ?とか戯れ言言いやがって…毎日毎日飽き飽きしてた」

「俺は、お前の誕生日なんてどーでも良いし。一年の記念日?ハッ、気持ち悪…ンなの本気でする気だったのかよ」

俺は言いたいこと全て言い切ると息が切れそうになるくらい苦しくなった

銀八は俺を見つめると涙を堪えてこういった

「………そっか、残念だね」

たったこれだけ…

なんで?なんで、なんで?!

俺はあんなにお前に罵倒を浴びせてお前に恥を掻かせたのに…お前はなんで笑ってるの?

なんでお前は俺に文句を言わないの?

なんでお前は引き留めたりしないの?

「……ッ、いい加減にヘラヘラすんの辞めろよ!気色悪ィ!!」

俺は大声で怒鳴ると銀八を思いきり殴って蹴った

銀八は抵抗も何もせずただ、じっと終わるのを待っていた……

俺は一頻り、銀八を殴る蹴るを終えると家を出ていき女の所へ行った

女は俺が銀八と縁を伐ったと言うと嬉しそうに笑って誘ってくる

俺はその誘いに乗って、彼女を押し倒した

「あ…ンン……ヤァ……//」

俺は無言で黙々と抱いていた

いつもなら何か言ってやるのに今日は何故だか気分が重い

いつもなら女を3回以上は抱けるのに今日はたったの1回だった…

………後々、俺は後悔をした

まさか、今日の出来事があんな惨劇を起こすなんて…思ってもいなかったから…

4くー:2014/03/13(木) 19:52:55 ID:xZFqOb6.
次の日の朝、総悟に尻ポケットに紙切れを入れられた。内容は

『昼休み、部活休んで屋上に来やがれィ』

俺は近藤さんに訳を話して部活を休んで屋上に来た

総悟は俺を睨みつけるように見ていた

「な…なんだよ…いきなり呼び出しといてその態度」

「テメェ、先生に何をしたンでィ」

いつもの様にお茶らけた表情でなく目が鋭く光っていてゾクッとした

総悟は俺と銀八が付き合ってる事を知っている

………総悟も銀八が好きだったのだ

だから、俺と銀八が付き合う前に総悟は俺に言ったんだ

『先生をよろしくお願いしやすよ?先生を泣かせたら許しやせんから』

この言葉にはある意味が込められていた

コイツの姉“ミツバ”と死だった

俺はミツバが好きだった

どうやらミツバも俺の事が好きだったらしい

でも、俺は彼奴を幸せに出来ないと彼奴を否定した

そのせいで彼奴はショックで倒れ混んだ

元々ミツバは体が弱かった為、倒れてから3日後…ミツバは命を失った

俺はその時誓った…”永遠に恋はしない”と

でも、銀八が好きになって…でも、総悟も銀八が好きで……

俺は正直、銀八は総悟に譲ろうかと思った……総悟の姉が死んだ理由は俺も入ってるから……償いとして…

でも、総悟は…俺を認めて退いてくれた…その代わり”銀八を幸せに…今度こそ幸せにさせろ”という条件と引き換えに……

「な…なんのことだよ……」

「とぼけんじゃねェや、先生も死なせるつもりなら…」

総悟はそこまで言うとポケットから小型ナイフを取り出して俺の首もとに近付けた

「俺は先にお前に死んでもらいやす」

コイツは知っていた……

俺が銀八を裏切っていた事を……

「なんで……知って……」

「あぁ、そりゃあ決まってまさァ…」

クックックと総悟は怪しく笑うと俺の耳元でとんでもない事を言った

「………先生、お前を思って自殺したんですよ?」

信じられなかった………

俺に裏切られて辛くなったからじゃない、俺を思って自殺した…?

可笑しな話だ……俺はあの時散々彼奴を貶めたのに……

俺は勢い余って総悟の胸ぐらを掴んだ

「嘘つくな!俺は銀八に……最低な事をしたのに、俺を思って自ら死ぬだと…?笑わせるな!!」

「笑わせてンのはそっちだろィ!!」

そういうと総悟は俺の頬を思いきり殴った

「銀八先生……いつもお前になんて言ってやしたっけェ……”ずっと愛し続ける”じゃありやせんでしたかァ〜」

総悟はわざとらしく俺に言い出した

そうだ、銀八は俺が浮気してるって知ってても俺を受け止めてくれた

”おかえり”って言ってくれた

俺が女の所に行くって分かってても”いってらっしゃい”と言ってくれた

俺が彼奴を散々殴る蹴るをしてても抵抗せず小さい声で”ごめんね…”と謝っていた

謝罪すべきは俺だった……

俺はなんて事を……

今になって彼奴の存在の大きさに気付くなんて………

5くー:2014/03/13(木) 20:10:48 ID:xZFqOb6.
「………嘘…だ……」

総悟は俺を憐れむ様に見つめると俺の前髪を掴んだ

「土方さん、言いやしたよね?今度こそ幸せにしてみせると…お前の大事なモンでもあるから傷つけねェと…」

俺は抵抗する気力がない……

恐ろしかった……銀八にしてしまった事が……

俺は銀八が好きで好きで堪らなくて、彼奴は俺を甘やかしてくれるからと甘えに浸っていつの間にか彼奴を見失っていた……

「土方さん……一度だけ問うンで速攻答えてくだせェ…先生の元に行く?行かない?」

………答えは決まっていた

「……総悟……すまねェ…彼奴を幸せに出来なくて……もう一度だけ…チャンスをくれ…いや、もう一度だけで良いからチャンスをくれますか……?」

俺は土下座をしながらボロボロ泣く

あの時の銀八の様に……

こうして泣くと銀八の泣き顔が頭にふっとよぎった

いつもは見せない涙……

彼奴の涙は切なくて儚く…まるで女か子供のようだった…

「………わかりやしたよ…ですが、テメェが今度裏切ったら…分かってやすね?」

俺はコクコクと頷くと銀八の眠る病院に行った

授業をサボって……初めてだった、3年間の高校生活の中でサボりなんて…

俺は病院に向かう途中…銀八を思っていた…

もしかしたら生きている……でも最悪の場合……死………

ギュッと唇を噛みながら病院への道のりを走り続けた

周りの目など気にせず一目散に……

「銀……八……、銀八ッ……!」

走りながら俺はただ彼奴の名前を……恋しいあの人の名前だけを呼び続けた

呼んでいると次第に涙が溢れる

そして病院につき、銀八のいる病室の前に来た……

…………ミツバも死ぬ前に居た緊急治療室……

マジックミラーになっており、相手側から俺の姿が見えていないらしくただ銀八の看護をしていた

銀八は薬で自殺を計らったらしく、その姿は苦しそうにうめいてる…

俺はまず、生きてたとほっとする……

でも、銀八は胸を押さえながらずっと苦しそうにしていた

「何か言い残した事は?!」

「会いたい人は?!」

看護師は必死に治療をしながら銀八に問う

銀八は静かに一言呟いた

「会いたいけど……会えないよ」

俺の事だった………

嗚呼、彼奴は俺が裏切っても尚好きでいてくれたなんて……

なんて優しい俺の王子様……

「で…も…言いたい……ことは……愛…して…るって……こ…と」

咳をしながら看護師に言うと辛そうに目を伏せた

俺はそんな銀八が見ていられなくなり

緊急治療室に無断で入って

「銀八ッ……」

と涙を流して銀八を見つめた

6くー:2014/03/13(木) 21:37:18 ID:xZFqOb6.
「と……しろ……」

無理に体を起こして俺を見つめる銀八…

なんて儚いのだろう……なんて愚かなのだろう…

俺という人間の為だけに死のうとするなんて………

「と…しろ……泣か……ないで…」

俺は銀八の傍で泣いていた、泣かないと決めていたのに……

こんな最低な俺だと分かっててもコイツは俺を宥め涙を掬ってくれる

「もぅ……良いから……先生…は…怒ってもない…し、恨んでも…ない」

有り得ない……有り得ない……

本来なら怒られ、怒鳴られ、恨まれる存在の俺が……何故そうならない…

そう、それが銀八である

人を恨まず、人に復讐をせず…ただ思い続ける貴方……

「俺ッ……お前に頼り過ぎてたッ…お前の優しさに浸っている内にお前への愛情が薄れてた……ゴメン…ごめんなさいッ……」

俺は必死に謝った

謝っても許されない俺の行為……

俺はもしコイツと元の関係に戻っても

一生俺はこの重い罪の十字架を背負って生きていく……

「あ…はは、なんだそんな事…」

銀八はふっと苦笑いする

嗚呼、優しいお人……

なんて優しいの……?

「俺はね、お前ともっといたかった……一緒にいて笑いあって、一緒に飯食って……たまに出掛けて、たまに一緒に風呂入ったり、一緒に寝たりするあの頃が一番好きだった……ただ、お前と一緒にいたかった…お前の傍にいれるなら…なんでも良かった……」

銀八はうっすらと涙を溢しながらそう述べた

「でもさ…もう届かなくて…もうお前の目には俺は映ってなくて……苦しかった……でも、一緒にいれるなら何でも良かった…嘘でも良いから愛されたくて……俺は贅沢せずにお前といた…お前に詰め寄らなかった…」

そうだったんだ……

俺と離れたくないから……わざと…詰め寄らずに……

7くー:2014/03/13(木) 22:39:59 ID:xZFqOb6.
銀八は何処か切なそうに微笑むと俺の手をとって銀八の頬を触らせた

銀八は俺の手の温もりに浸かって居心地良さそうに目を閉じる

「……すいません、俺と銀八で二人きりにさせてください…」

と俺は涙を拭って医者や看護師をまっすぐ見つめると目付きに負けたのか俺達を二人きりにさせてくれた

「銀八……」

「俺…お前と一緒に甘いモノ食いたかったなァ……味比べしたりして食べながら笑いあって……後、お前ともっとデートしたかった…俺等数えれる数しかデートしてないしね…お前の行きたい所に連れて行ってお前を笑顔にさせたかった……お前がいれば…例え嫌なとこでも…面白く感じるし、例え面白くなくとも…お前を見てると楽しいから…」

銀八はありったけの願望を空に向かって言った

俺には届かないと…思っているから

でも、この銀八の願望はやろうと思えば叶うモノだ。だって簡単なコトだから…でも、叶わなかったのは俺のせい…俺が女の所にホイホイ遊びに行ってたから……

全て……俺が悪い……

俺は銀八の幸せも望みも壊してしまった……

いつしか、俺はコイツの笑顔も壊していた

「ねェ、十四郎…最期に一つ我が儘を言わせて……」

「……言ってみろ、なんだ……?」

俺は彼奴の手をギュッと握ると銀八も握り返してくれる

「お前……の…名前は……?」

変な質問だと思うだろう……

俺もパッと聞くと何を言ってるのか分からなかった

でも、俺はふとこう呟く

「坂田……十四郎……」

呟くと同時に銀八は幸せそうに涙を流す

「あ……あ、俺の聞きたかった言葉……もう二度と聞けないなんて残念だよ…」

まだ続けようとするも限界が近いのか銀八は吐血する

俺は病室の外で待ってくれている医者を呼ぼうと病室の入り口に行こうとするも銀八が手をギュッと握った

「…………いかないで…」

8くー:2014/03/13(木) 23:36:52 ID:xZFqOb6.
”いかないで”と言われて俺は立ち止まる

止まると銀八はうっすら笑い、俺を見つめる…

コイツは確かに少し意地悪だし口も悪いけど、とても優しく近所の人からの評判も良かった…

その為、俺と付き合ってる事を知ってても近所の人達は学校側には教えなかった

俺は病院に来る途中、近所の人からの冷たい視線が浴びせられた

『あの人、銀さんの恋人じゃない?』

『あぁ、夜な夜な女の子抱いて銀さんン家に帰ってくる子でしょ?』

『銀さん、あの子のせいで死んじゃったらしいわよ?』

『何それ、酷い』

『あの子、学校では鬼の風紀委員って言われてるらしいけど本当に鬼ね。銀さんより女の子を優先するなんて』

『そこら辺の女より銀さんの方が魅力的なのにねェ、銀さん選ぶ相手間違えてたのね』

『銀さんじゃなくてあの子が死ねば良かったのに…』

俺は確かにこの罵声は酷いと思った

でも、本当の事だし仕方ない……

それよりも俺は銀八は近所の人からも愛されてると思った

走っても走っても、銀八に好印象を抱く人はたくさんいたのだから……

俺は今までの事を思い出してみる

銀八と付き合った時のこと

銀八と初デートしたこと

銀八の初エッチしたこと

銀八と同居を始めたこと

全て輝いた思い出……

全て……今でも一部始終が思い出せるくらい記憶に刻まれてる

そう記憶に浸って苦笑いすると銀八は血のついた口を拭かずにフッと微笑んだ

「と………しろ…」

うつらうつらと目を閉じそうになる貴方

もう、そこまできてるの?

貴方が死んだら俺はこれからどう向き合って生きていけば良い?

俺にはもう救いの手なんてないのに……

「なぁに……?」

震えた声で俺は銀八に問う

きっと俺は笑えてない

きっと泣いてる

泣くべきは銀八なんだよ……?

「………だーい好き」

銀八は満面の笑みでそう述べると静かに目を閉じ、暫くすると俺の手をスッと離した

とうとう俺はコイツに思いを伝えれないまま……終わってしまったんだ

9くー:2014/03/14(金) 07:28:54 ID:xZFqOb6.
俺は最低だ…銀八にも、総悟にも…そしてミツバも裏切った

総悟は銀八の事を今でも愛してる…そんな思いを踏みにじるように俺は銀八を自殺に追い込んだ

銀八は分かるだろう、あんなに愛してくれたのに俺は堂々と浮気して、問い詰められたら銀八を殴る蹴るの暴行を加え、今になって罪に気が付くのだから

……ミツバ、俺はお前を幸せにしたいと思ってフッたのに…お前は幸せ処か死んじまった…だから、恋はしないと誓ったのに銀八に恋して…でも結局裏切って………

俺はミツバの存在を汚してると一緒

「トシィ、何やってるの〜?」

その時、俺の浮気相手の女が来た

女は銀八を見ると汚い物を見るような目をした

「コイツってトシに擦り寄ってきたストーカーでしょ?こんなのほっといて行こぉよぉ」

いつもの撫で声でいってくる

無償に苛々する……

ここでコイツをフると俺はコイツも悲しい思いにさせるのだ

そう思うと…………涙が止まらなかった

10くー:2014/03/14(金) 16:24:00 ID:xZFqOb6.
「……ごめんな、俺やっぱりお前とはいれない…」

俺はポツリと女に言う

女は目を見開くと俺にしがみついてくる

銀八とは違う……銀八ならば悲しそうにするだけであってヒステリックに詰め寄らない

「だって、トシ約束したじゃん!もうちょっとでバイトのお金入るからそれでペアリング買って、結婚式上げようなって!!」

俺は悲しくなった

銀八に総悟、そしてミツバ以外にも浮気相手にも酷い事をしてる……

「ごめんな……、俺今更気付いたんだ。銀八がいないと何にも出来ないんだって…」

「なら、私を頼れば良いじゃん!それにこんな男といたらトシが幸せになれないし、男としての幸せが味わえないよ?!」

分かってるさ…俺は銀八からいう”お姫様”なのだから…一生”王子様”にはなれないって…

これから死ぬまで銀八といるとなると俺は女側につくこととなる

それでも…………

「俺な、彼奴のお姫様でいたいんだよ…彼奴を裏切った罰として一生…ううん、自分から進んでなるさ。それが俺の一番の幸せ…」

俺は今まで真っ直ぐ見れなかった女の顔を見る

女は「もう知らない」と言うと病室を去っていった

眠る銀八に顔を寄せるとチュッと頬にキスしてやる

銀八は…ずっと待ってくれてたから…

そう、あれは3年前の春…入学式の日だった

俺と近藤さん、そして総悟は小学校、中学校も共にしてきた幼馴染みである

でも、その日は近藤さんも総悟も用事があって先に帰ってしまったんだっけ

俺は帰るまで暇だったし、裏庭の桜を見に行く事にした

裏庭に行くと俺は不思議なものを見たんだ

桜の花が舞い上がっている中一人、木に持たれて眠る彼奴がいたから……

制服を着てなかったが見たことない教師だった

11くー:2014/03/14(金) 21:28:54 ID:xZFqOb6.
その男は俺の気配に気付き目を覚ます

その瞳は太陽の如く赤く光っていた

そして桜風に揺れる銀色…白色か?

まぁその髪はクルクルとしてるもののサラサラとなびいていてとても綺麗

俺はいつしかその男にみとれていたらしく、全く男が俺を呼んでる事に気がつかなかった

「……い、お…い……おーい……」

「……え?!あっ!ごめんなさい…」

俺は咄嗟にその男に謝ると男はケラケラ笑う

「良いって良いって、俺の見た目が珍しいんだろ?」

12くー:2014/03/15(土) 10:54:44 ID:xZFqOb6.
どうやら自分の容姿が普通と違う事を認めてるらしく自分を笑う

「い……いえ……そういうわけじゃ…」

「全然気にしないで、俺アンタが3年になったときにこの学校の先生になるから」

「え…じゃあ今は先生じゃ…」

「違うよ、まだ大学生。でもここに来る事は決まったから見に来たの」

もしかしたらこの先生が担任になるかもしれないと思うと期待に胸を膨らます

俺はいつしか笑っており、男は俺の頭を撫でる

「アンタ、綺麗だな」

そう一言俺に言うと立ち上がって去っていった

これが銀八との出会いである

「綺麗だな」と言われたその日から俺は3年になることが楽しみで楽しみで…

でも、実際は少し意地悪だった

俺が3年にあがったときクラス替えの表を見ると担任の名前を見てもパッと顔が思い浮かばない

教室に行くと驚くべき光景に出会う

生徒はまだ誰一人いないけど、教卓にあの時の男が……

「ん…あ、お久しぶり〜」

ヒラヒラと手を降りながら俺に近付いてきた

なんて綺麗な顔……俺はそればっか考えてた

「あ…えと、お久しぶりです…」

俺は子恥ずかしくて顔を見れなかった

すると銀八はニヤリと笑うと俺の顎をクイッと人差し指で持ち上げた

「なっ……!」

「アンタ、前々から美人とは思ってたけど…もっと美人になったのな」

その言葉に俺はカァッと顔を赤くする

13くー:2014/03/15(土) 17:08:54 ID:xZFqOb6.
「て…テメェ何考えて……ッ」

「ん?センセにそんな態度とって良いのかなァ?」

俺はここで中退してはマズイとうつ向く

でも、先生と生徒でしかも男同士で付き合うのも可笑しな話し

「アンタ、名前は?」

「……土方十四郎」

「ふーん、いい名前だね〜」

そういうとあのちゃらんぽらん教師は去っていった

それから何日かはよく絡まれたイライラするくらい……

俺はそこで損をした、こんな奴に恋したことを…でも、彼奴は突然言い出した

「俺と付き合わねェ?」

誰もいない教室で……

俺はドキリと胸が高鳴って……

俺は思わずコクンと頷いてしまう

それを総悟が見ていて……

不意の事故だった…コイツも好きであることは知っていたから…

でも、笑顔で付き合うのを認めてくれた……

でも、いつしか俺は彼奴に甘えすぎていて………

ーーーーーー俺はコイツと付き合った頃を思い出すと自然に涙が出る

俺がきっと最初に好きって思ったのは…

俺はコイツが好きでたまらなくて、もうすぐ卒業だから留年してでも銀八といようと考えてたのに………

「ごめんなさ……ごめんなさいッ……」

俺は泣いちゃ駄目なのに泣くことしか出来なくて……

………………不甲斐ないと思った

14くー:2014/03/16(日) 23:27:11 ID:xZFqOb6.
すると病室に総悟が入ってきた

総悟の親父さんは警察で銀八の家でこんな物を見つけたと言っていた

「何…これ…」

「林檎でさァ…これ兎林檎にしたのはアンタが先生をフッた日ですぜィ」

銀八は兎林檎が好きだった

理由は単純で昔の恩師がよく林檎を兎型に切って食べさせてくれたらしい

銀八は孤児院育ちだった

親二人は銀八が生まれた直後に銀八を捨てて逃げたと言っていた

その恩師とは仲が良かったものの何らかの理由でその恩師は死亡…

銀八は再度独りになった

………いじめられてたらしい

”白い鬼”と近所の人全てに嫌われていてみんなに寄ってたかって”処刑”ということで殴る蹴るの暴行を受けたと言っていた

銀八はひとりぐらしするようになっても兎林檎を食べていたそうだ

15くー:2014/04/29(火) 09:38:16 ID:a.GFhBP2
彼奴は一人で立ち向かってきたのに…

彼奴はずっと俺を守ってくれたのに…

「ちょっとしたお見舞いでさァ、アンタの為に持ってきたわけじゃねェ」

そういって総悟は去っていった

俺は銀八の頬に触れてみる

銀八の表情が笑ってるような気がして思わず目頭が熱くなる

もう泣いちゃダメだ…悪いのは俺なんだから……

「なぁ銀八、もう二人きりだぞ?起きろよ」

静かな病室に俺の声が響いた

勿論、銀八は目を覚まさない

「いつまでもこんなとこいねェで一緒に帰ろーぜ」

またしても俺の声だけが病室全体に木霊する

「いつもみたいに俺に大好きって愛してるって言ってよ」

小さい声で相手の手をギュッと握ってそう呟いてみる

「……も、う…浮気なんてっ…しないから……」

いつまでも銀八が起きてくれない現実と俺が犯した罪により

俺は悲しくて泣いてしまった

ねぇ起きてよ、いつもなら俺が泣いてたらお前のその暖かい指で

俺を暖めてくれるでしょう?

そしてその白くてたくましい腕で俺を抱き寄せて

キスしてくれるでしょう?

「・・・・お前が起きるまで待ってるから・・」

絶対銀八に言ったら信用されないだろう

それでも俺は待ち続けるから……

目を開けて?

16くー ◆ZPM9124utk:2014/05/07(水) 20:23:08 ID:a.GFhBP2
俺はいつの間にか寝ていたらしい

起きたらベッドの上に銀八がいなかった

「え……」

俺は顔の血が一気に抜ける

銀八が消えた………?

その瞬間に外からゴロゴロと雷の大きな音が聞こえた

俺はそれにびっくりして思わず銀八の寝ていたベッドに潜り込む

俺はホラーが苦手だから夜の病院で雷が鳴ってるなんて恐ろしく感じる

布団から顔を出すと雷の光が見えた

大雨の音もいっぱい聞こえた

……この雨は俺と銀八の涙なのかもと錯覚した

なんとなくだがそう感じた

そんな想像をしてるとまたしても雷の大きな音が鳴る

「ひっ……!」

俺は怖くて怖くてたまらない

しかも銀八が傍にいない

銀八を裏切る前…付き合った当初、今日のように激しい雨が降っていて雷がなっていたから泣いていたら銀八が抱き寄せて

「泣くなよ、俺がいるだろ?」

と慰めてくれた

俺は心の中で必死に唱えた

『銀八何処にいるの?』

『怖いよ……』

『助けて、抱き締めて……』

「っ……」

頬に生暖かい水滴が溢れているので拭うと涙だった

前よりずっと怖い……自業自得なのに

銀八……銀八……助けて?

「銀八っ………」

俺は泣きながら相手の名前を呼ぶと誰かが俺の耳にヘッドフォンをつけた

ヘッドフォンから流れ出した曲…聞いたことある

銀八がよく俺に歌ってくれた曲だ

音痴だったけど何故か胸がキュンッとなった

そしてこのヘッドフォン……何処かで………

「 」

俺ははっきり聞こえなかったが誰の声かなんとなく分かって振り返るとそこには……

「泣くなよ、俺で良けりゃ一緒にいるから」

銀八が苦笑いして俺の背後に膝立ちしていた

17くー ◆ZPM9124utk:2014/05/08(木) 19:16:39 ID:a.GFhBP2
「銀八っ……」

俺は銀八にすがりつく

拭っても拭っても涙も鼻水も止まらなくて銀八の服は俺の涙と鼻水でグショグショだった

銀八はいつもみたく優しい笑みで俺を見つめると俺の頭をサラサラ撫でた

「ごめんっ……、ごめんなさっ…」

「もう良い、だから泣くなよ」

銀八は俺を落ち着かせようとよりいっそうギュッと抱き締めてくれた

嗚呼、暖かい……俺の感じたかった温もり……

・・・二度と感じれないと思った温もり

銀八は俺の泣く姿を見てただ宥めるように笑って撫でてくれた

俺はようやく落ち着くも安心したからか銀八の腕の中で眠った

・・・・何時間たっただろう

俺がムクッと体を起こすと銀八が隣で寝息をたてて寝ている

・・銀八は暫くちゃんと寝ていなかった

俺が帰ってくるのを食事も取らず睡眠も取らず待っていたのだ

もう一度銀八の頬に触れるとすごく痩せてる事がよく分かった

多分10kgは痩せただろう

そう、俺はよく女と食事をしてた為銀八の手料理を食べる機会が最近めっきり減っていた

それで銀八は俺が遅くに帰ってきたら笑顔で

『一緒にご飯食べよ?』

と言ってきたが全て断っていた

断ると銀八は折角美味しそうなご飯を自分の分も捨てて何も食べずに眠った

といっても銀八の職業は教師だし朝早く起きて俺の弁当を作らなくちゃならないからすぐに起きている

なので睡眠時間がおよそ4時間だ

学校で銀八がこっそり

『屋上で食べよ!』

ってメールを送ってきても俺は無視して友達と食ってた

勿論俺は放課後、銀八が焼却炉の前で綺麗に盛り付けされたお弁当の中身を捨てているのを何度も見た

銀八は食事中、俺に向かって

『十四郎と一緒だとよりいっそう美味しくなるね!』

と笑って言ってきたのを覚えてる

だから食べなかったのだ

俺の一緒じゃないの美味しくないから

一人で食べても寂しいだけだから

彼奴が一人で寝なかったのも一人で寝るのが嫌だからだ

嗚呼俺はコイツの心も体も深く傷付けたんだ……

俺はコイツの優しい心配りがジンッと心に染みて目頭が熱くなった

銀八の優しさも笑顔も俺のくだらない行動ひとつで全て壊したのだ

「ん……」

そうやって一筋の涙を流すと銀八は目を擦りながら起きてきた

起きた瞬間俺の顔を直視する

暫く直視されると俺は銀八に涙を拭われた

「言ったろ?泣くなって……」

そういってくしゃくしゃと俺の頭を撫でた

18くー ◆ZPM9124utk:2014/05/08(木) 20:36:02 ID:a.GFhBP2
そうだ、俺は銀八の誕生日を祝えてない

「・・ねぇ銀八…」

「ん、どうした?」

銀八は俺を疑う様子もなくニコニコ笑いながら俺を見た

「いつもありがとう、ずっと愛してくれてて……でも俺はお前を裏切った。しかもその日はお前の誕生日で一年の記念日だったな……ごめん……」

俺は長々と謝罪した

女に求婚したこと

女を抱いたこと

女と浮気したこと

銀八との約束等を破ったこと

記念日,誕生日を忘れてたこと

全部、俺の今出来る表現をありったけに積めて……

そして…………




「俺は世界一貴方の事を愛しています。こんな浮気者を許してくれるのであればもう一度付き合ってください!」

俺は断言するようにそう銀八に伝えると銀八に手をさしのべた

すると銀八は………

泣いていた

「っ……ひっく…ぐす……」

「あ…ごめん、嫌だよな…浮気者を信じて付き合うなんて……」

「違うんだ…!」

俺の言葉を遮るように銀八は大声を出した

大声を出した途端銀八の目から大粒の涙がポタンと俺の手に落ちた

銀八はゴシゴシ涙を拭うと静かにこう述べた

「確かに俺は苦しいし悔しかった…ずっと愛してるのに…こんなに愛してるのにって…でも、俺は勝手に信じて待ってたら十四郎…やっぱり戻って来たなって思うと…嬉しくてっ……」

最後の方は銀八が泣いてしまって聞こえなかったけど凄く思いが伝わった

「此方こそお願いします!」

銀八はそういって俺の手をギュッと握った

19くー ◆ZPM9124utk:2014/05/08(木) 23:38:51 ID:a.GFhBP2
銀八は涙を流しながら満面の笑みを作った

病室の外で涙をすする音がした

・・・・・総悟だ

ごめんな。総悟……今度こそ銀八を幸せにするから

「なぁ銀八、お前が退院したらお前の誕生日祝っていいか?後、一年目の記念日も」

「うん!」

銀八は嬉しそうにニコニコ笑った

…しかし、問題があった

そう、お金がないのだ

俺はアルバイトをしてるけどその金を今まで女に貢いでたから殆ど消えたのだ

どうしよう……

そんな事考えると病院から出ていかなければならない時間になる

銀八は悲しそうにするも

「明日も来てね?」

と笑った

俺は”当たり前だろ?”と言って去っていった

病院を出ると入り口に総悟がいた

暗くてよく見えないが総悟の赤い目はより赤くなっていた

「土方さん、うまくいって良かったですねィ」

「お前が俺を叱ってくれたからな」

そう謝罪、感謝の気持ちを込めてこう述べると総悟はフンッと顔を背ける

「・・総悟、今度俺彼奴の誕生日を祝うんだが・・プレゼント何にすればいいと思う?」

実に俺は乙女だ

俺は好きな人のプレゼントとかは自分で決めるのにな・・

「お金がねェならアンタをあげりゃァ良いじゃねェですかィ」

「……俺を?」

俺はキョトンとする

俺と銀八は付き合ってるのに何を言ってるんだコイツは……

「そーじゃなくて今日は好きにして良いって意味ででさァ、例えば土方さんが真っ裸で体中リボンで縛ってアソコにバイブ突っ込んで口にギャグボールつけて……」

「わぁぁぁぁ!!ちょーと待って!ンな恥ずい事……」

「俺ならヤりやすぜィ?」

総悟が久々にドSな笑みを浮かべた

俺はその表情にギョッとする

もし…明日銀八を誘ったら……

銀八は抱く気は無いだろうがドキッとするだろう

総悟は童顔で可愛いし…素直で俺と全くの正反対だ

「あぁ…ヤるよ!ヤってやる!!」

俺はそう断言すると総悟はノートを渡してきた

「そこにまとめてるんでよく読んで下せェよ」

そのノートには恥ずかしい内容が…たくさん載っていた……

20くー ◆ZPM9124utk:2014/05/09(金) 15:04:28 ID:a.GFhBP2
退院翌日・・

銀八は嬉しそうに病院を出た

コイツも俺と一緒

ホラーが苦手だから病院をさっさと出ていきたかったのだ

しかし…もうひとつの理由が今日俺と一日デートをすることだった

誕生日、一年の記念日を祝い直しとして・・

俺は病院の入り口前で待っていると笑顔で銀八が俺を見て手を振った

「十四郎〜!」

俺は銀八の手を優しく握ってやると銀八は嬉しそうに笑い

病院のドアを開けて外へ飛び出した

デートスポットなんてない

定番のところに行って遊んで楽しんで・・

どっかで食事をするだけだ

いっぱい遊んでるともうお昼になった

俺たちは近くのファミレスに入る

俺達はお馴染みのメニューだった

でも、俺は生憎金がない

なので祝われてる筈の銀八が支払った

申し訳なさそうにすると銀八は俺の頭を撫でた

そしてとうとうーーーー

「あ〜楽しかった!ありがとな!」

そういって銀八は家方面に俺と帰ろうとする

俺は銀八の白衣の裾をギュッと握ると銀八は立ち止まった

「え…?」

「………シよ?」

俺は一言だけポツリと呟くと銀八は暗闇からでもわかるぐらい赤面した

そんな銀八を無視して俺は銀八とホテルに向かった

銀八を先に風呂に入らせる…その間に俺は”ある準備”をした

銀八があがってくると俺はーーー

銀八目線

……あれ?これはどういうことだろう?

十四郎に”シよ?”って言われてホテルに入って…

風呂上がったら十四郎が・・

口にギャグボールをつけてアソコにバイブを突っ込んである。しかも極太だ。

そして媚薬を飲んだのか顔が火照っている

というか…身体中にリボンを巻き付け、所々生クリームがついている

十四郎は俺を涙で潤んだ目で俺を見つめた

十四郎の身体がカクカクと小刻みに震えてる……

「……//,と…しろ…//」

俺は顔を赤くしながらギャグボールを取るとギャグボールと十四郎の唇の間に色っぽい唾液の糸がひいた

21くー ◆ZPM9124utk:2014/05/09(金) 22:11:14 ID:a.GFhBP2
銀八が驚いてる……

ひいちゃったのかな……?

俺はそっとギャグボールを取られる

唾液の糸が途切れると

「銀八、俺を好きに抱いて?俺をめちゃくちゃにして?」

俺は誘った

エッチを誘ったのはこいつと付き合ってて初めてだった

俺はいつも恥ずかしくて彼奴のされるがままでいた

今日は……契りを再度自ら結ぶ為に……

銀八は恥ずかしそうに俺を見つめると身体中に巻いたリボンをほどいた

「召し上がれ」

リボンをほどかれると俺は小刻みに震える体を耐えるように手をさしのべながら銀八に言った

極太バイブが俺の中でウネウネ動いてる

それに大きいしバイブが最強なので余計に快感が走る

ちょっとした行動だけでもバイブの振動になった

銀八は俺を押し倒して俺の身体中につきた生クリームをペロペロなめ始めた

「あっ……///ひゃ……ん//」

俺は迷わず甘い吐息を漏らす

いつもなら耐えて耐えて耐えまくって最終的に銀八に出させられるのだが…

「十四郎……十四郎……」

銀八は壊れ物を扱うかのように俺の腰をもって抱き上げた

「銀…八……?」

「好きだ……これからも……//」

銀八は照れ臭そうにそういうと俺に深いキスをした

久々だ、銀八とキスをするのは

嗚呼、こんなに気持ちいいんだ

嗚呼、こんなに安心出来るんだ

俺はそっと目を閉じる

コイツとのキスだけで俺のアソコはビチャビチャになった

「十四郎…綺麗だ……」

俺の汗だくになった髪を撫でると銀八は吐息の様な色っぽい声で囁いた

22坂田銀八 ◆ZPM9124utk:2014/05/11(日) 18:35:05 ID:a.GFhBP2
「銀八っ…!好きっ、好きィ…っ!」

俺は銀八に揺さぶられながら愛の言葉を相手に言う

それを聞いた銀八は嬉しそうに笑ってもっと激しく腰を動かす

「あッ……ン…//やァ…もっとォ…//


「あんま煽るなよ…」

銀八は恥ずかしいのか顔を歪めながら笑う

その余裕のない笑顔が好き

ーーーー俺は銀八が好き!

「ひゃっ…ン…もうイっちゃぁ…//」

俺の体も心も熱い

駄目だ、もう……

銀八の愛が欲しい……!

「十四郎………出すよ?」

「はァん……出してェ……」

そう言うとさらに激しく腰を打ち付けてくる

俺はただ気持ちよくて喘ぐだけ

「あッ…アっ……イっちゃうゥ!」

その言葉をいった瞬間銀八は俺に全てを……奥へ奥へ注いだ

23くー ◆ZPM9124utk:2014/05/12(月) 22:53:13 ID:a.GFhBP2
ハァハァと息を荒げてベッドに転がる俺たち

銀八と目が合う

銀八はニィッと無邪気に笑った

俺はもっと甘えたくて…もっと愛を伝えたくて堪らなくて……

「銀八……」

「何…ってお…おいっ!」

俺は銀八の大きくなってるモノに触れた

こんなおっきいのが俺の中でガンガン奥を突いてたと思うと何だか怖いが愛しい

「銀八、もっと気持ちよくさせてあげるね?」

そういって俺は銀八のモノをペロペロ舐め始めた

イったばかりの大きなモノは舐めれば舐めるほど精液がドロドロ出てくる

「んっ……ふゥ……んぅ…//」

俺は狂ったように銀八のモノを舐め続けた

「アっ……やめっ…」

銀八は口を離そうと必死になってる

その顔を真っ赤にさせながら必死に口を離させようとしてる銀八が何だかかっこいい

カリッと先端部分を甘噛みしてみる

銀八は反り返って汗をポタンと流す

汗を流すと前髪を色っぽく掻き上げた

俺は銀八が汗を掻いた時にするこの動作が凄く好きなのだ

「くそ…出る……」

そう一言呟くと思いきり出てきた

白くて……本来苦い筈なのに銀八の味覚が染み込んだのか甘めの精液が…

ゴクゴクと俺は飲み干す

銀八はギョッとした顔をして俺の背中をさすって吐き出させようとした

「………おいちい…」

俺は舌足らずになって赤ちゃんのようなしゃべり方に思わずなる

「十四郎………ンな事すんなよ…もう一回してェ…」

「良いよ、今度はもっと激しいエッチしよっか」

そういうと俺は銀八に跨がって銀八のモノを自ら秘所に受け入れた

腰を降ろすだけ何だけどそれまでの時間がまどろっこしい

「あっ…ン……やァ…//」

すると銀八は察したのか下から突き上げてきた

24くー ◆ZPM9124utk:2014/05/14(水) 21:43:06 ID:a.GFhBP2
「銀八ィ…//銀八ィ…//」

俺は銀八の上で腰を動かし喘ぎながら愛しい者の名前を連呼する

銀八のおっきいモノを俺自身が受け入れて自ら自分の穴に入れ自分で扱いてる……騎馬状位はまるでオナニーだ

「十四郎…っ、十四郎っ…!」

銀八も気が狂ったかの様に俺の名を呼ぶ

まるでもう離したくない、いなくならないでとでも言うように……

「銀八っ…ごめん…っね…あッ…浮気してェ……」

「良…い…よッ……でもッ…次した…らお仕…置きだぜっ…?」

銀八は恐ろしい程あっさり許してくれる

例え愛してるからって浮気されたら俺でも暴れて泣いてぐずるだろう

でも、銀八はそんなこと一切しなかった…

愛してるからってそこまで出来る理由が未だにわからない…

多分、さっき銀八が言ったお仕置きは軽い物…もしくはしないだろう

銀八は復讐などをしたくない奴だから

「ひャあン……//!イッちゃっ…うよォ……//」

「ダーメ…イカせて…やんない」

銀八は意地悪して俺のモノの根元を強く掴んだ

俺は少し甲高い声を上げる

イケないなんて嫌……

「銀八ィ……」

俺はイケない苦しさに涙を流す

すると銀八は”おねだりしてごらん?”と言った

ほら、軽いお仕置きだ

「先生ェ…イカせて下さァい…//」

最後の方は恥ずかしくて銀八の顔が見れなかった

「ん…良い子だ…」

そういって俺のモノの離す

俺はよりいっそう腰を動かして銀八のおっきいモノを中で暴れさす

「あッ……アっ……んもゥ無理ィ…!」

俺と銀八は同時に達した

そして俺は達すると同時に銀八の胸に飛び込む

「え…へへ……銀八ィ……だーい好き」

銀八が一度意識を失う前に言った様な甘えた口調で……

25坂田銀八 ◆ZPM9124utk:2014/05/15(木) 22:23:35 ID:a.GFhBP2
何時間も寝てたのだろうか……?

時計を見ると朝じゃなく昼の2時だった

銀八はいつまでも起きない俺を心配したのか不安そうな顔して俺の顔を覗いてる

「あ、起きたか…?」

「結構寝過ぎたや……」

銀八の胸の上に頭を置いてた為、銀八は何時間も身動きが取れずにいたのだ

でも、俺が目を覚ますと安心そうな顔をして俺に軽くキスをした

「おはよう……はもう遅いかァ」

ハハッと無邪気に笑ってる

でも……あの時にも俺は自分の過ちに気付かなかったら……今頃コイツは笑顔を完全に失ってた

……ううん、そのままショックで死んでたかもしれない…

生きてたってまた自殺する事だってありうるのだ

「銀八……」

俺は銀八の首に手を回すとチュッと軽くリップ音をたててキスをした

銀八、貴方は俺の前に帰ってきてくれたね。

俺をあの暗闇から守ってくれたね。

俺にもう一度だけチャンスをくれたね。

ありがとう……。銀八……大好き…

「銀八……愛してるよ……」

そういって俺はまたSEXを誘い二つの体温がひとつになった。




ぱっつち長編小説 完結
(番外篇は多分ある)

26くー ◆ZPM9124utk:2014/05/18(日) 22:23:02 ID:a.GFhBP2
銀土(デートをしよう!)

銀さん目線

はいはーい、俺は万事屋銀ちゃんの坂田銀時でーす!

俺の恋人(彼女?)は真選組の鬼の副長、土方十四郎なんだよね〜

俺たちは付き合って約6か月、半年は過ぎた

でも、俺達はデートというデートをしていない

そりゃ土方くんは忙しいのは知ってンだけどなぁ……

でも、デートしたいんだよな〜

そんな事を馴染みの定食屋で考えてると愛しの土方くんが目の前にいた…

「銀時…何やってンだ…」

タバコを珍しくくわえてない…きっと買いに来たのだ

少しイライラした顔をしてる

でも、タバコ吸ってない時コイツ、唇をなぞってんだけど…その仕草がマジでエロい……

「あ、土方くん!いやァ考え事してたんだよ〜」

「お前が考え事だと……?」

イライラしてるし口回りが早いからキツい言葉を即答された

27くー ◆ZPM9124utk:2014/06/15(日) 20:41:04 ID:a.GFhBP2
「ねぇ土方くん……何、怒ってンの?」

「別に怒ってねェ…」

嘘つけ、めっちゃイライラ顔じゃねェか

機嫌悪ィのは分かるけど俺に八つ当たりすンなよ…

俺はきっと拗ねたンだ、そっぽ向いてはスタスタと定食屋を出ていく

ンだよ、俺が土方とデートしたいなァ〜って思ってたら土方が来て

普通恋人に会ったら笑顔で挨拶だろ、これ常識だろ…

「くそ、腹立つ…」

俺は石ころを蹴り飛ばしては馴染みのパチンコに行った

ーーーーーーーーー

「あ〜あっこでやめときゃなァ〜」

今回もまた負けた

新八達にはすぐ負けるからやめろと言われていたのだが…なかなかやめられない

「ちくしょう…余計に気分悪ィ…」

ぶつくさと呟きながら俺は土手でいっちょ眠ろうと土手に向かう……と俺の黒い恋人が……

「っひっく…グス…」

…………え?なんで彼奴泣いてンの?

あの強がりの恋人が?あのいつもは男らしいけど俺の前ではツンデレの彼奴が?

俺は暫く隠れて様子を見ることにした

28くー ◆ZPM9124utk:2014/06/17(火) 23:39:51 ID:a.GFhBP2
「ヤベェな…俺…彼奴を怒らせちまった…」

あ……俺が勘違いさせてる……

ちょっとムカッと来ただけなのに土方は怒ったと思って凄く反省して泣いてる

あの強がりの土方が

あの素直じゃない土方が……

「もう……彼奴は俺の元になんかッ…」

「おーい、そこのお巡りさ〜ん探してる人がいるんだけどさ〜」

俺は無駄にでかい声でそう土方の背中に向かって言う

土方は肩をビクビクさせて体をもっと縮こませる

俺から別れの言葉がくると思ってるんだ、コイツは

「黒髪で目がキリリとつり目で黒い着流し着てて今、とてつもなく情けない顔してる俺の最高の恋人をね…?」

俺はそう述べながら相手を抱き締めた

土方は涙を流しながら俺に抱き付いた


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板