ξﾟ⊿ﾟ)ξ街角絵本と奇譚のようです

7：ブーン系の名無しさん：2014/03/23(日) 23:13:20 ID:zwh.XI/U: `

『雨弦読』

('A`)「ウヅル、ドクと読むんだ。おかしな名前だろう。偏物な祖父を持つとこうなる」

雨弦はどこか自嘲気味に付け足す。
対する早月は本当に館長をやっているのだなぁと、改めて驚きつつ感心していた。
いったいいくつなのだろう、この人は。

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「雨弦さん、ですか」

('A`)「好きなように呼んでくれ。それと」

雨弦は花瓶を片手に、せっせと机を拭いている少女を横目で見た。
そういえば関係性が気になっていた。
兄妹か、親戚の子か、大穴で親子かしら。

('A`)「アイツは水無月という。水無月芹果」

雨弦の言葉に、早月は拍子抜けの心地だった。
名前だけでは関係性まではわからない。
けれど深く聞くのも躊躇われて、別に気になったことをたずねることにした。

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