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ξ゚⊿゚)ξ街角絵本と奇譚のようです

6ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:10:52 ID:zwh.XI/U
`

ξ゚⊿゚)ξ「もしかして、机の花はあなたが手入れをしているの?」

そう尋ねると、少女の顔がぱあっと明るくなった。

ミセ*^ー^)リ「うん!」

まるで可憐なチューリップが咲いたかのような笑顔に、早月は自分まで顔がほころぶのを感じていた。
少女は小さな口を一生懸命に動かして話を続ける。

ヾミセ*゚ー゚)リノシ「ミセリんとこのお花ね、かわいいからみんなに見てもらいたくてね、持ってきてるのー」

家が花屋なのだろうか、と早月は一瞬考える。
が、ミセリはお世話さんなんだよ、と自慢げに胸を張る少女に、そっか、とうなずいた時には別のことに意識がいっていた。
少女に対する青年の視線があまりに冷ややかなのだ。
何か言いたげではあるが、言えない理由でもあるのか、口に出せないもどかしさがそのまま顔に表れている。

二人はいったいどういう関係なのだろう。
兄妹とするには年が離れすぎている気がする。
そういえば少女は青年のことを館長と呼んでいた――。

('A`)「御ヶ津さん」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、はい」

早月の思考は青年の声によって遮られた。
先程までの冷ややかな視線は温度を取り戻している。
見れば、少女は花瓶を持って奥の長机へと移動していた。

('A`)「俺が誰かということだが……一応、ここの館長をしている」

青年はそう言うと、首にかけられていた名札を見せた。
「街角図書館館長」と印字された下に、几帳面な字で名前が書かれている。


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