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ξ゚⊿゚)ξ街角絵本と奇譚のようです
11
:
ブーン系の名無しさん
:2014/03/23(日) 23:29:49 ID:zwh.XI/U
`
* * * * *
o川*゚ー゚)o「ねえねえ、聞いた?」
ξ゚⊿゚)ξ「はいはい聞いた聞いた」
o川;*゚ー゚)o「ええっ!? あたし、まだ何にも話してないんだケド」
そう言って、高梨九(ココノ)は二つに結わいた髪を大きく揺らした。
豊かな黒髪は窓から差し込む朝日に艶めいて、なんでもない教室の風景に華を添える。
ξ゚⊿゚)ξ「冗談よ」
o川*゚、゚)o「むむっ。ツンちゃん真顔で言うもんだから」
頬を膨らませた高梨の呼ぶツンとは、早月のニックネイムだ。
御ヶ津早月――「五月(ゴガツ)」が「二つ(フタツ)」でツン、ということらしい。
高梨は九という名前から、キュウやキューちゃんと呼ばれている。
ξ-⊿-)ξ「でもねぇ、何にも話してないのに聞いたかどうかなんて、わかるわけないでしょ」
( ФωФ)「相変わらず手厳しいな」
ξ゚⊿゚)ξ「あら」
o川*゚ー゚)o「ロマ!」
早月の隣の席へ鞄を下ろした淡路真琴は、大柄な体型に似合わない丁寧さで椅子を引くと浅く腰かけた。
座っていても、立ったままの高梨と顔の高さがあまり変わらない。
小柄な高梨と大柄な淡路、二人の間にはずいぶんな身長差があるのだ。
( ФωФ)「だが、その様子なら聞いていないようだ。キュウ、隣町の話だろう?」
o川*^ー^)o「そうよー」
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