ξﾟ⊿ﾟ)ξ街角絵本と奇譚のようです

10：ブーン系の名無しさん：2014/03/23(日) 23:20:20 ID:zwh.XI/U: `

そういえば、と。

駅前通りのショウウィンドウを横目に、雨弦達に自分の名前を伝えていないことに気が付いた。
失礼なことをしたな、と少しの罪悪感が胸を掠める。

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……え？」

――『御ヶ津さん』

ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ「あれ、どうして」

早月は名前を伝えていない。
けれど、確かに呼ばれたのだ。
館長と呼ばれたあの青年――雨弦に。

ξﾟ⊿ﾟ)ξ（どうして名前がわかったのかしら）

早月は薄気味悪さよりも好奇心を覚えていた。
そうして、横断歩道を渡りながら、明日行ったときに聞いてみよう、と小さく心に決めたのだった。

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