銀の彼女はバイクを駆るようです

23：ブーン系の名無しさん：2014/03/14(金) 21:54:04 ID:eeR7MseY: (´･ω･`)「……嫌だったのか？」

（；・∀・）「いえ、そうじゃなくて。
　ここだと……その、うまく言えないけど……」

なるべく失礼にならないように、僕は慎重に言葉を選んだ。

（；・∀・）「止まっちゃう気がしたんです。きっと。
　彼女はそれが辛くて、だから、どこかへ行かなければならないと思ったんだと思います」

彼女の父親がこの内容をきちんと納得してくるかに関しては全くもって自信がない。
伝わらないかもしれない。
それでもそれが、渾身の、僕の彼女に対する理解だった。

それは僕が発すると同時に、僕自身にも突き刺さって聞こえてきていた。

(´･ω･`)「そうか」

やがて聞こえた彼女の父親の声は、ひどく小さい音に思えた。
彼の身体つきには似つかわしくない、静かな寂しいリズムにのって。

(´･ω･`)「それなら仕方ないな」

申し訳なさが僕の心中にじわりと広がった。
まるで僕の父親がその言葉を発したかのような気分になった。

　★　　　　　★　　　　　★

新着レスの表示

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

（画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります）

掲示板管理者へ連絡無料レンタル掲示板