したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

諦められない思い

11まゆゆ最高:2015/08/05(水) 16:46:42
その日の昼食は何かと特別なものとなった。
由衣:「今日はありがとうね。」
俺:「こちらこそありがとう。」
…沈黙が続く。
俺・由衣:「あのさっ!」
被った!
俺:「そっちからいいよ。」
由衣:「あのさ、本当はね今日誘ったんは可哀想やったからって訳じゃないんよ」
俺:「え?」
由衣:「本当は自然教室のあの時から好きやったんよ、うち。」
あの時…まさか!
時は去年の4月に遡る。
自然教室2日目に俺たちはハイキングをした。
途中、険しい道に差し掛かり皆は進むのに苦労していた。
その日俺はあまり体調が優れていなかったので最後尾にいた。
すると目の前の女子がこけてしまった。
俺はすかさず倒れた女子を起こして声をかけた。
俺:「大丈夫?」
女子:「うん、平気。でもちょっと足くじいたみたい。」
俺はカラっていてリュックを前に持ってきて
俺:「おんぶしてあげるから乗りなよ。」
と言った。
女子は顔を赤くしたが周りには誰もおらず他に手がないと思ったのか
女子:「じゃ、じゃあお言葉に甘えて」
と素直に言葉に従った。
俺:「名前は?」
女子:「横山由依。あなたは?」
俺:「俺?俺は佐山優人。」
由衣:「そっか、いい名前やね」
俺:「そうか?ありがとう。」
目的地に着くと健がいた。
健:「お!遅かったね。先生、全員揃いました!」
先生:「そうか、よしここでしばらく休憩をとる。」
俺:「先生、横山さん足くじいたみたいなんで手当お願いします。」
先生:「わかった。見せてみなさい。」
というような過去があった。
まぁ、俺はその時渡辺に気がいってたから気にも留めなかったが。
すっかり忘れていた。
由衣:「いつ告白しようか迷ってたら佐山君渡辺さんに告白して振られたって聞いて今告白したら傷口えぐるだけと思ったから…
だからいつ言おうか悩んで今日にした。もしよかったら付き合ってほしい。」
俺:「そうだったんだ…。ありがとう、こんなに人に優しくされたの初めてだよ。こんな俺でよければよろしくお願いします」
由衣:「本当!?やったー!ありがとう!じゃあこれからよろしくね!」
こうして俺の青春が始まった。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板