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諦められない思い

1まゆゆ最高:2014/07/30(水) 15:11:48
去年の冬
俺はずっと好きだった奴にフラれた。
俺:「ずっと好きでした‼付き合ってください‼」
麻友:「ごめん、実は私他に好きな人がいるんだ。」
即答だった。
麻友:「じゃあね。来週は終業式だからね。」
何故かまだチャンスがあると思った。
数か月後...
あいつは俺を避けるようになった。
そして奴が行っている部活の一部の人間が俺を冷やかしの目で見るようになった。
そんな時でも俺を支えたのは親友三人の存在だった。
親友1:「そんな気にすることないって、それにしてもあいつひでーな告られたからって別に言うことねーだろ」
親友2:「それもそーだな」
親友3:「確かに」
だが知らなかった、この中に裏切り者がいることを...

2まゆゆ最高:2014/07/31(木) 18:35:47
6月
かくかくしかじかあって、俺はまた告ることになってしまった。
もじもじしているとあいつが来てしまった。
そこで俺は三人の中でも特に信頼している健に足止めしてもらった。
あいつは友達と帰っていたが健の姿を見ると、先に帰ってもらうように促した。
この行動からして健のことが好きというのは明確だった。
麻友:「健君どうしたの?」
健:「いや、ちょっとヤボ用でね。」
俺はいつの間にかその場から離れていた。
健:「そういえば期末どうだった?」
麻友:「まあまあかな。」
と、そこに親友の1人雅也が走ってきた。
雅也:「あいつが逃げた!」
健:「マジかよ!?分かった、すぐ行く!」
麻友:「ちょっと待って。健君今言うことじゃないけど私健君のこと好き‼」
実は健、恋に鈍感なのである。
健:「ドユコト?」
雅也:「お前告られてんだよ!」
鈍感すぎる健に雅也が怒鳴りつける。
健:「えぇ‼俺に?」
雅也:「そうだよ。で、返事は?」
健:「勿論OKだよ!」
この一連の流れは翌日知った。

3まゆゆ最高:2014/08/01(金) 15:41:59
数日後…
?:「…という訳なんだよ。」
陽菜:「えぇ‼麻友ちゃんと健君付き合ってるの!?」
人気の無い教室にいるのは奴の行く部活の一人、小嶋陽菜と最近の行動が怪しかったので少し避け続けていた親友の輝一である。
そう、輝一こそが裏切り者だったのである。
輝一:「あいつも馬鹿だよな、一回振られたんだからもう諦めればいいのにさ。」
陽菜:「そ〜だよね〜」
と、そこへ来たのは同じく奴と同じ部の島崎遥香である。
遥香:「何話してるの?」
陽菜:「麻友ちゃんと健君が付き合ってるって話。」
輝一:「あいつがまた渡辺に告ろうとしてたって話ww」
俺は愕然とその会話を聞いているしかなかった。

4.m.m.m.m:2014/08/24(日) 12:27:36
キモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモキモ

5まゆゆ最高:2014/09/02(火) 20:40:27
その頃、渡辺はある教師に呼び出されていた。ロリコンで有名な変態教師、大淵邦彦である。
麻友:「…あの、先生。」
大淵:「なんだい?」
麻友:「私、何かしましたか?」
大淵:「いや、別に。特になにもしてないよ。」
と言うと、ゆっくりと渡辺のほうに歩いていく。
さすがに危ないと思い、渡辺も逃げようと扉を開けようとした。
がしかし、鍵がかかっていて開かない‼
と、そこへ来たのは、その正義感の強さから生徒からの信頼も厚い長嶋先生であった。
長嶋:「渡辺さん、どうされました?」そこですかさず大淵が、
大淵:「いや、ここで勉強を教えていたんですよ。さぁ、もう行きなさい。」
その話を聞いた俺は奴に殺意をおぼえた。

6さいこー:2014/09/15(月) 20:03:41
つづきまってます。

7まゆゆ最高:2014/12/25(木) 21:24:39
その夜、俺は台所の包丁を取りできるだけ暗い色の服を着て、軍手を取って家を飛び出した。
そして大淵がいつも通っているという裏路地で待ち構えた。
数分後、足音が聞こえてきたので全速力で走り包丁を突き刺した。 つづく

あまり進まず申し訳ありません。

8俺はまゆゆを裏切った…。:2015/02/27(金) 19:38:30
見事、奴の腹部に刺さった。
大淵:「お前…。」
俺:「生徒に手を出す貴様が悪い。じゃあな。」
奴は息絶えた。

9やっぱりまゆゆ!:2015/04/25(土) 16:57:13
俺は血の付いた軍手と上着を、たまたまポケットに入っていたスーパーの袋に入れ家に帰った。
翌日…
担任の山下から大淵が死んだことが告げられた。
山下:「大淵先生が何者かに刺され、お亡くなりになられました。」
教室の皆:「えっ?なんで?」
ザワザワ…
山下:「しばらくは警察の方々がお見えになられる時がありますが、その時は聞かれた事を正直に話してください。」
渡辺は何故か震えていた。
仕方がない、あんなことがあったのだ。
大淵への不信感と死んだことでの開放感が同時に心の中で起きているのだろう。
俺は安心した。
もうこれであいつを傷つける奴はいない、そう思った。
だがこれはまだ始まりに過ぎなかった。

10まゆゆ最高:2015/08/05(水) 16:04:32
7月に入り、俺に転機がやってきた。
?:「あのっ、佐山君!」
…誰だ?と思い必死に記憶を起こしてみる。
あ、確か同じクラスの横山由衣とかいう奴だったか…
俺:「何か用?」
由衣:「もしよかったらご飯一緒に食べへん?何か一人みたいやったから…」
正直驚いた。
今まで女子が話しかけてくるのは諸連絡程度だったからだ。
俺:「あ、うん。いいよ。」
由衣:「よかったー!断られたらどうしよって思ったんだー」
俺:「なんで俺と?」
由衣:「それは…佐山君の事が…」
ま、まさかこの展開は…
由衣:「可哀想に見えたから!」
…え?
俺:「どういうこと?」
由衣:「いっつも一人でご飯食べたりしてるやん?だから誘おうかな〜なんて」
こいつ…優しい!
確かに俺は最近元気がなかった…というより人を殺して怯えていた。
俺:「そっか、気にかけてくれてありがとう」
その時、俺の心の中に彼女が入り込んでいったのを感じた。

11まゆゆ最高:2015/08/05(水) 16:46:42
その日の昼食は何かと特別なものとなった。
由衣:「今日はありがとうね。」
俺:「こちらこそありがとう。」
…沈黙が続く。
俺・由衣:「あのさっ!」
被った!
俺:「そっちからいいよ。」
由衣:「あのさ、本当はね今日誘ったんは可哀想やったからって訳じゃないんよ」
俺:「え?」
由衣:「本当は自然教室のあの時から好きやったんよ、うち。」
あの時…まさか!
時は去年の4月に遡る。
自然教室2日目に俺たちはハイキングをした。
途中、険しい道に差し掛かり皆は進むのに苦労していた。
その日俺はあまり体調が優れていなかったので最後尾にいた。
すると目の前の女子がこけてしまった。
俺はすかさず倒れた女子を起こして声をかけた。
俺:「大丈夫?」
女子:「うん、平気。でもちょっと足くじいたみたい。」
俺はカラっていてリュックを前に持ってきて
俺:「おんぶしてあげるから乗りなよ。」
と言った。
女子は顔を赤くしたが周りには誰もおらず他に手がないと思ったのか
女子:「じゃ、じゃあお言葉に甘えて」
と素直に言葉に従った。
俺:「名前は?」
女子:「横山由依。あなたは?」
俺:「俺?俺は佐山優人。」
由衣:「そっか、いい名前やね」
俺:「そうか?ありがとう。」
目的地に着くと健がいた。
健:「お!遅かったね。先生、全員揃いました!」
先生:「そうか、よしここでしばらく休憩をとる。」
俺:「先生、横山さん足くじいたみたいなんで手当お願いします。」
先生:「わかった。見せてみなさい。」
というような過去があった。
まぁ、俺はその時渡辺に気がいってたから気にも留めなかったが。
すっかり忘れていた。
由衣:「いつ告白しようか迷ってたら佐山君渡辺さんに告白して振られたって聞いて今告白したら傷口えぐるだけと思ったから…
だからいつ言おうか悩んで今日にした。もしよかったら付き合ってほしい。」
俺:「そうだったんだ…。ありがとう、こんなに人に優しくされたの初めてだよ。こんな俺でよければよろしくお願いします」
由衣:「本当!?やったー!ありがとう!じゃあこれからよろしくね!」
こうして俺の青春が始まった。


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