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一筋の光
1
:
なまえ
:2013/10/09(水) 22:11:18
ピーーーッ
たった数秒間の笛の音で少女たちの命をかけたゲームが始まりました。
数時間前、昔廃校になって使われていない学校に集められた十数人。バラエティーと伝えられていたようで少女たちの楽しそうな話し声が聞こえてきました。
しかしその話し声は、今はもう聞こえません。聞こえるのは叫び声、走り回る足音。
なぜなら…追いかけられているから…高電圧出力のスタンガン、サバイバルを持った男に……。
2
:
なまえ
:2013/10/10(木) 18:34:35
少女たちの叫び声や足音はしばらくすればなくなりました。おそらくいい隠れ場所を見つけたのでしょう。しかし、ある少女は違いました。
「珠理奈、どこに行っちゃったの…?」
松井玲奈はさがしていました。時には仲間、時にはライバル…、そして時には妹のような存在の少女…松井珠理奈を。
廊下を歩き、教室の中を探し進んでいきました。二階にはいなかったようで三階に行こうと階段へ向かいました。
「あっ…!」
つい声が出てしまい、咄嗟に口を押さえました。松井玲奈は見つけました、探していた松井珠理奈を。
しかし…松井玲奈に笑顔はありませんでした。
3
:
なまえ
:2013/10/12(土) 00:36:03
「玲奈ちゃん…逃げて…!」
松井珠理奈は踊り場で座り込んで壁に追いつめられていました。男はすでにサバイバルナイフを構え一歩、また一歩と近づいていきます。
「珠理奈…!」
松井玲奈は震える足にムチを打ち、勇気を振りだし男に体当たりしました。不意討ちだったため男は松井珠理奈から少し離れました。
「珠理奈、早く逃げるよ!」
松井玲奈は珠理奈の手をひき、逃げようとしました。
「逃がさないよ!」
逃がさまいと男は咄嗟にどちらか分からない足にスタンガンを押し当てました。白くて細い足に…。
「きゃぁぁあぁっ」
叫んだのは松井玲奈でした。松井玲奈はその場に倒れてしまいました。
「珠理奈、逃げて…!」
苦しそうな顔で松井珠理奈に訴えかけます。それでも動かない松井珠理奈…。
「早く!」
松井珠理奈の目には涙が溜まっていました。そして頷くと廊下を走り角を曲がり、姿が見えなくなりました。
「いや…死にたくないよ…」
松井珠理奈の姿が見えなくなると松井玲奈は弱音を吐き、ピクピク痙攣する足を引きずりゆっくり、ゆっくり男から必死に逃げようとしています。
「珠理奈ちゃんを助けなかったらこんなことにはならなかったのにね」
不気味な笑みをこぼしながら松井玲奈を倒し、腹の上に跨がる男…。
松井珠理奈は見ていました。曲がり角を曲がったあと、足が止まってしまい、角から松井玲奈の姿を見ていました。
「いやっ…いゃっ…いやぁぁぁっ!」
暴れまわり精一杯の抵抗むなしく、男はビクともしません。そして男はサバイバルナイフを握った手を松井玲奈の心臓…胸をめがけ振りかざしました。
「うぐぁっ…」
血が松井玲奈の服を染めていきます。真っ赤に…ただ真っ赤に。
「玲…奈ちゃん」
その瞬間を見てしまった松井珠理奈は体が石のように固まって動かなくなりました。それもそのはず、時には仲間、時にはライバル、時には姉のように慕っていた松井玲奈が目の前で殺されたのですから…。
4
:
なまえ
:2013/11/09(土) 05:52:24
松井珠理奈が悲しみに溺れている頃、男に背後から狙われている少女がいました。
「みんなとはぐれてもた〜」
関西弁の少女が一人でキョロキョロしながら歩いていました。
「みーるきー」
男は少女のニックネームを呼びました。少女はみるきーこと渡辺美優紀。渡辺美優紀は驚いた顔で逃げようと走り出しました。男の手には赤く染まったサバイバルナイフが見えたからです。
「逃げても無駄だよ〜」
男はにやつきながら追いかけます。渡辺美優紀はだんだんバテて遅くなってきました。
「誰か助けてぇぇぇっ」
泣き叫びました。しかしその声は廊下に響くだけ。とうとう男に追いつかれてしまいました。
「残念だね〜」
男は渡辺美優紀の背中にぐさっと一刺し…。
「ぐぁぁあっ」
渡辺美優紀は膝から崩れていきました。
5
:
なまえ
:2014/01/10(金) 18:29:16
「こわいよぉ…」
ここは保健室。おや、誰か隠れているみたいです。
「見つかったらどうしよう…捕まったら玲奈ちゃんみたいに…」
少女は震えていました。松井玲奈の最後をみたの…そう、松井珠理奈が保健室のベッドで布団を深くかぶり隠れていました。
「珠理奈さん、大丈夫ですよ…でも玲奈さんが…」
もう一人隠れているみたいです。高柳明音です。
ガラガラガラ…
その時です。保健室のドアを開ける音が保健室に響きました。
「失礼しまーす…」
鬼です。鬼が二人が隠れている保健室に入って来ました。
二人はきつく抱き合い、震えていました。
「どうしてこっちの布団はこんなに盛り上がってるのかな〜?」
二人も隠れているのだから当然でしょう。ベッドは二台ありました。二人で同じベッドに入ったのが仇だったようです。
すると…鬼はナイフを盛り上がった布団に向けて大きく振り上げ一突き…
「うぐっっ!」
悲鳴をあげたのは高柳明音でした。ナイフは明音の太ももに突き刺さっていました。布団はみるみる赤く染まっていきます。
「みぃーつけた」
鬼が布団を剥がしました。二人はどうなってしまうのでしょうか。
6
:
あ
:2014/02/22(土) 20:24:31
更新お願いします
9
:
あ
:2014/03/04(火) 20:11:19
楽しみにしてます
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