したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

Dear My Sister (改)

1ちんぱる:2013/07/07(日) 18:58:13

兄の事が大好きな妹が、現実と葛藤しながらも、愛を貫き続ける物語のはずです(笑)

新しい『Dear My Sister』もよろしくお願いします!

2ちんぱる:2013/07/07(日) 19:06:44

チュッ。

何だ?朝から…。
ゆっくりと目を開くと、そこには艶っぽい色気をかもし出している女の子がいた。
彼女はベッドの上で寝る俺の体に乗っかり、なぜか俺の頬にキスをしている。
しばらくしてから、満足したように唇を離し、甘い声を出した。

「おはよっ、にぃに」

ちなみにこの子は、俺の妹である。

「お前、何で俺の部屋にいるんだよ…」
「だってぇ、鍵開いてたもん」と笑顔で答える妹。
しまった…、やっぱ鍵閉めとくべきだった…。

「とりあえず、俺の上から降りろよ」
「ええ〜、やぁだ〜」
「どけ」
「グスン…」と泣き真似をしながら、仕方なしに俺の体を解放する妹。
体の自由を得ると、すぐにカーテンを開き、部屋の中にフレッシュな空気を流し込む。
朝日を感じながら、気持ち良く伸びをするのが俺の日課だ。

「え〜ん!」
まだやってんのか。
「ホラ、いつまで泣き真似やってんだ。さっさとメシ食うぞ」
「うん!」

テンションの上がり下がりが激しくて困るけど、やっぱカワイイ妹だ。

3ちんぱる:2013/07/07(日) 19:30:15

おっと、そういや自己紹介がまだだったな。
俺の名前は松本潤、今年で高校3年生になる。
妹の名前は…、っていっても俺達は双子だから同い年なんだけど。
松本麻友、高校3年生。
頭もよくて、ルックスも100点の自慢の妹だ。

「もぅ〜、そんなにベタ褒めしないでよ〜」

訂正する、ただのブラコン野郎だ。

「ひどくない!?」
「つーか、語りに勝手に入ってくんじゃねえよ」
「だってにぃにが、一人でブツブツ言ってるから悪いんじゃん」

どうやら口に出してしまっていたらしい。
以後、気をつけよう。

4ぱんだ:2013/07/08(月) 19:37:32
続き待ってます!

5TMJP:2013/07/08(月) 22:17:43

階段を下り、リビングに向かうと食卓に朝食を置いている人の姿があった。
「おはよう、母さん」と出来るだけ爽やかな声で俺は話しかける。
「あら、おはよう潤くん。ご飯できてますよ」
この人は俺達の母親、松本麻里子、専業主婦。
父と結婚する前は、プロのモデルをやっていたらしい。

椅子に腰を下ろし、朝食にありつこうとすると、どたどた騒がしいヤツが近づいてきた。
「待ってにぃに!麻友も一緒に食べる!」とピッタリと椅子をくっつけ、俺の隣に座った。
「朝から仲良いのね〜」とのんきな母さん。
勘弁してくれよ…。

「ふわぁ〜あ、あ〜肩痛い」とぐるぐる肩を回しながらリビングに現れたのは、俺の父親、松本正広。
プロのカメラマンをやっていて、世界中からの評価も高い。
モデルをやっていた母さんとは、撮影で一緒になって以来、付き合い始めたらしい。

「おはよう、親父」
「おはよう、潤。麻友も朝から元気そうだな」
「うん!」

そのとき俺は見逃さなかった、麻友の口の左端にご飯粒が付いている事を。
ったく、情けねえだろ。
みっともない状態の妹の口につく、そのご飯粒をさりげなくとってあげた。
「えっ…!」
「なんだよ?」
「だ、だって…、今、だって…」と目をうるうるさせながら、顔を真っ赤にして何かを訴えたがっているが
俺はそれを相手にしている暇などなかった。

「ヤッベ!時間だ!」
「ねえ、にぃに、もっかいやって!」
「行ってきます!」
「ねえ〜!」
駄々をこねる妹を無視し、母さんの手作り弁当をバッグに入れ俺は家を飛び出した。
ちなみに、後からちょこちょこと麻友もついてきた。

6ちんぱる:2013/07/08(月) 22:28:08
↑のは僕です(笑)

7ちんぱる:2013/07/08(月) 22:36:23
>ぱんださん
お待たせいたしました!

8ぱんだ:2013/07/11(木) 18:05:04
更新頑張って下さい!

9名無しさん:2013/07/13(土) 00:53:30
更新楽しみにしてます

10ちんぱる:2013/07/19(金) 01:25:50

住宅街をすり抜け、俺たちは近所にある“二古川(ふたごがわ)”が見える丘までやって来た。
ここからだと、俺たちの街がよ〜く見える。
だから必死になって丘を登ろうとするものの、ズッコケてしまっている妹の姿もはっきりと見える。
「痛い〜!にぃに〜、助けて〜!」
まったく…、世話の焼ける妹だ。

「何やってんだ、ホラ手貸せ」
そう言って麻友に手を差し伸べると、アイツは嬉しそうに掴んできた。
「やった、にぃにの右手ゲット〜!」
そう、コイツは俺と手を繋ぎたいがために、こんな大根芝居を打って出たのだった。
俺はまんまとしてやられたという訳だ。
「騙された…」

11La tormenta:2013/07/21(日) 05:28:41
ムムッ!
リニューアルしたのですか?

でもこの小説大好きなんです!!
これからも更新頑張って下さい!!

12名無し:2013/07/29(月) 13:38:35
しまざきはるか
大嫌い
うざい

13カルガモ:2013/08/08(木) 18:41:08
なんで?ぱるるかわいいじゃん!

14ちんぱる:2013/09/08(日) 15:46:39


結局、麻友の手を振り払うことが出来ないまま学校に到着してしまった。

「麻友、そろそろ離してくれないか?」
「やだ」

一言で返すなよ。
まさかこういうところで、日本語の特殊な力を痛感するとは思わなかった。
たった二文字でこんなにも気持ちが伝わってしまうんだな。

「あれ?潤と麻友ちゃん、おはよう!」
「あっ、優子ちゃ〜ん!」

ようやく麻友は俺から離れ、声をかけてきた女の子の方に向かった。
大島優子、俺らの幼馴染で幼稚園からの親友。

「おっす」
「おはよう、潤」

100%の笑顔に胸を打たれながらも、冷静を装い
俺たちは一緒に教室へと向かった。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板