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【南北朝】やる夫が『梅松論』を語るそうです。【日本史】巻ノ二十七
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-/ _,,.. や る 夫 が 『 梅 松 論 』 を 語 る そ う で す 。
―‐''ン‐.━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
‐''" __ _,,_ r艸艸艸艸ⅲ艸 .’└-!ｴ‐-∠ 下廴"
._ ,／ﾆ..ﾆ冖ン-＞..,,_ ;a峨峨峨艸艸艸艸艸艸艸 ｨ" │ ヽ_ 聿心
_ ゛ー--..,,_ __ノ'／ ﾞヽ艸艸ⅲ―‐'" ._,.._ .. ..－/ ヽノ'" ﾞ!筆
＾''''‐ｰ-..,,__＿__/ 峨艸艸艸艸艸ⅲ../l ﾞ'l＼ _,,, _ ￤ ` !!!!!!､ |l'|筆レ-_ｨ''''^ﾍ
￣ 艸峨峨峨峨艸艸艸 . 彡)ｫﾑ!_│ ﾞl/´ﾞヽl火_, ｨ土lｮl'´ 〕 ア’ﾉ筆’ , iiiiii_/￣l!
￣゛''‐'''"￣￣ ..._ノlll癶┴ ))))Ｌ....... 津筆筆ﾚ ﾞ'''--rｰｴ l筆!っ‐T×＿../ 、
./个''广 ゝ_ 丿'''' l＿,,广ﾝ彳 |聿爪＿彳 l!‐'"ｌlll心
│ﾆ川 `ゝ___ﾉ!‐ノﾍ く _￣＾下「 │iiiii ,,ノllll聿__
´ ヽｒｿ ﾞ-辷'￤l--- ^ｌ广 ＾l!]筆にコ_
／ ﾉ`ﾍ大￤_ |!`ｰ'´/筆___下｀
1,ノ 、 1〉 ﾞ''" _ｨ彡|筆aﾆﾞ｀
＾ｌｭ」ー‐' └'´ ﾞ'!l筆廴
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このスレッドについて
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◇主に“足利氏”を中心にした南北朝時代の“群像”を描く歴史系スレッドです。
◇作者がこの時代についていくつかの文献を読んで思った事を『物語』に描き直しています。
◇基本的に、歴史上起こった事件やその結果に沿った内容にします。
◇ただし、『物語』を面白くするために脚色もします。特にキャラクター。
◇また、内容に事実誤認や錯誤があった場合申し訳ないです。しかし、同時に責任は負いかねます。
◇結局、作者が趣味で、歴史物語を描くという事です。
◇つまり、フィクションで、実在の人物・団体とは基本関わりなき事です。
◇以上を踏まえて、気楽に楽しんでいただけたら幸いです。
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| ｀ ⌒´ | それでは、よろしくお願いするお。
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この間の五月二十四日、抵抗の意を示していた、
相馬光胤の居る小高城が攻められ、陥落。
光胤は討死したが、松鶴丸（のちの胤頼）は逃げ延びた。
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{ ヽ::::::::X:::::::ﾘ ./ ./ .V. ` ' ..';灘軈欟眦k' _;'”
ﾍ ｀~ ‐-..:ノ / 廴_ノ }i __... _,,;..;.;瀟軈欟刪㍊㌢
. ＼ ｀ヽ / >-..__,..ノ::ﾘ~ヽ／ .V '” ~“滯瀟刪彬‰ ,
ヽ‐t―--､ .＼ .l ／ ＼ ~｀ー" ﾘ ﾘ.... “ .~“j眄弊㌢
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／ _.. -―‐ﾞ‐‐ } } ./. ”，
／ ／ |＼ / ﾘ~~ﾞ‐-.. _「ヽiヽ､ ./
../ / _レ" / / i .〉"´¨ ヽ /
｜ j ／ ,メ .... , ./ .|~ γ~~ ｀ヽ.V / ギャフーンッ！！
｜ ト---＜ .〈｀ へ" ﾍ .{ } V
.ﾍ ﾘ ､ ＞ヽ ､ > ／ヽ ゞ.---."./ とうじょうしたとおもったら、うちじにだぞう！
. ＼ .人 ﾍ ＼~ .／ > -- ィ"
ﾞー―" ﾍ ﾘ r― " ヽ ,.＜ .／
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| （__人__） | しかし、多賀城に入った五月二十五日、正に、この日こそ………
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. ／´ ヽ
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ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､.
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
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楠木正成が討死、新田義貞が敗走した「湊川合戦」の日である。
この日を境に、京都の情勢は完全に武家方優勢で展開して行くことになる。
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ﾊ弋/ﾊ } ﾊ
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,ｲ/ 辷: : : : : : : : : : : ﾉ | |:::::::::::::::::::ﾉ .(｀Yﾆヽ
{:ﾊ 人: : : : : : : : : 八 .fl | |::::::::::::::小 lミ辷 |
〉 ーイ ﾉﾐ＼: : : : : : ＼￣| |爪从ﾊ从 ,ｨ（ >ｰｲ
＞ーｲ:;;＼ 弋___ｲ ＼: : : : : : ＼|ﾉ xー--Y----<￣｀ヽ
／ ;;;;;;;.ﾄ:;;:;;: ヽ { .{. /＼: : : : : : ＼..ｲミヽ､ ヽヽヽヽ｀} |
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辷 |:;;:;;:;;:;;:;; ﾍ､ ｀¨´ ¨¨´ : ::. .
/ ｀ー､ j: :;;:;;:;;:;; : : ヽ :: :::.
. / ミ辷ーy': : :;;:;;:;;:;;:;ﾄ､: :ﾐｰ-､ .:: :::
人_ /: : : : :;;:;;:;;:;;:l;;;;ヽ､: : : 辷ﾐ､__ :: :::
' ｀ー､ /: : : : : : : : : 弋 ｀ー辷: : : : : : : : : . . . .:: :::
{ ミ辷ｰ/: : : : : : : : : : : : ヽ ￣｀¨'''ー-ミ: : : : : : :. . . ... :: ::...
ﾄ､ /: : : : : : : : : : : : : : : ＼ ｀¨ﾐー-､: : : : : :... ::.:.
| ｀ー-､ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : 从 ミヽ: : : : : : : :.......
| ミｰ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ ｀ミ: : : : : : : : : ......
◆楠木正成／セイバー（1294〜1336年）
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l｀ ;,,,,: :、、:ﾞﾞl,, ﾞl ﾞl,、
l; ,,'″ ,,,iiiiiiiiiiiiiiii,,、;;;:;;｀;;,;,,,,,,,iiiiiiiiiiiii,, ﾞl ﾞl、
l｀ ＼ ,illミ'ﾞ゛;ﾞﾞﾞﾞl!!!llll,.:' t;l,llilll!!!lﾞﾞ!!￣ﾞ!ll,、 ﾞl 'l
ト;、 i ll 〈 Ο 〉｀;ﾍ:″;;`ﾞﾞ〈 Ο 〉｀ﾞll,, ﾞl ;l
l l | ;! ヽ─イ丿 l l: l,,ヽ─イ 'ﾞN, ﾞl: :;i
,l! ,i lﾞﾞﾞ;',ll ／“l l ”ﾟヽ: ﾞl::::::,,,,、 l::;i
l ゜:ﾞ ll !l l | | l |ﾞl::::::/!ﾞﾞﾞll,,,: l l ……ここまでは、
i´ ﾞﾞ !ﾞi lﾞﾞｙ l ﾞr,,,,,,,;―、_ﾉ | ;ﾞ!l/ ;｀ﾞﾞli,、 l,
;'ll、 ﾞli,,,,| ／￣￣￣￣｀ヽ、 ; ″ソ l l, l 一応、難なく国府に入られた。
'l,、 ｀ :ﾞ!!| ／___,,,,,--ｰｰ---､, ｀i_ ィイ 、 'l
';lli,,,,;,,ト: ;,,｀; k_____,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ﾞﾞli、i ,ill,,、 ! 'l!i と申せましょう。
l ﾞ! l!l,, ﾞllli, L_________,,,,,,,,,,,,,,,,______/ / llllﾞlli､ ﾞ! l
,j ﾞ｀ ﾞ!lliillllli,,_ ﾞﾞ!l,,,ﾍ,,゜ 丿,,,l＼,,,ﾞlilﾞ ヽl ヽ
、;;､.,;.__,,,,,,,i,,-ーーー″ .,ﾞ!lllllii,,ﾞﾞl*i,,,、ﾞﾞlll,,; ,,,,lﾞﾞﾞﾞ＼l!ﾞ′ iiil i
llﾞlli,,,,lll!!!ﾞﾞﾞ~｀ ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ!!llll,,,.ﾞﾞﾞlli,,,,ﾞﾞllllllw,,,,,,,_;;;;;;;_,,,,,,,,,,,,illl!lll＼ﾞ＼'lﾞ ,ll l
ﾟﾞﾞllll,,,,ﾞﾞlll,,_ ｀ﾞﾞﾞﾞﾞﾞlﾞﾞﾞ!llﾞﾞll,,;ﾞﾞぁ_,,li,ii!!ﾞ’ ;i '!
ﾞﾞﾞﾞlllll,lllll,,, ﾞ″ﾞl'llliilll!!ﾞ° __,,,,i ll ｀｀ﾞー、
＼＼＼＼＼ ﾞﾞ!llllliii,,,,;; ;;ﾞﾞﾞ゜ ,,il!!!!!l ll; ;ﾟﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞiiii,,,,,,,,
, liii,,,,,;;;;;;;;;;、;.,,,,,,,i､'ﾞﾞﾞ_______l li |
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ﾄ ,,/"" " ,, ,, ;ヽ ゛i､
l ／ ",,,,,....,,,､､,,､,,...,,,,,,,,＼ ｉ ＼
r' 人 __,iｌ||圭圭ﾐ､, ,,,iill彡!!!≧ i l
ト i || 〈 Ｏ 〉ﾍ '; ゛〈 Ｏ 〉℡､ i }
/ " i ' ｀￣´ﾉ l i└ ｀￣' |｀N ｉ |
| " ｀ il ﾞ 〈 | l 〉 {Ⅷ､ i ∧ しかし、顕家卿の快進撃は、ここまででした……。
l i"r'Y ｌ r ,,-- ノ ≠〈ｿ )ii ∧
ヽ ､ Ⅶ ／￣￣""""｀ヽ }ﾞ∧|└ヽ ∧
㌔ト ゝ ｉ (~~~~~ 二二ヽ} ｷ ℡ ヾ } ∧
l )㌔ ＼ ゝ￣￣＿＿ノ /IIIｉｉｉｉｉ │ ∧
,,,,,,,,,,,,,,,-┘ ℡ゞ ＼ ￣￣ /≦彡/ i l ﾊ
iiiii'"" ≧ゝ ー──‐---‐‐"≦彡 / l ﾊ
＞ ＼ ゞ＼＼＼＼ヽﾞ / └､ ハ
＼＼＼ヽヽヽ ℡､､､ ≦ } ￣￣ﾞー
＼ ＿＿＿ -‐‐┘ / ｉ
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| （| | ヽ __ノヽ え？なんで？
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＼ ／ ﾉ
ヽへ／ _＿_ ／ ＼
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// / ,. ＜三三三三三＞､
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. / ! .} {三／ ,. ＜三ﾌ / ゝ､三≧<
ｖ､__ﾉ_ｿ }ﾆ!,. ＜へ三彡i il ﾐ"r‐tﾝ＜,ﾊ
ト! ､_}ーイﾆr{ f } 彡 ! !′ ヽｿ ﾞ /ﾆ､
! .l示≧r､}ﾆl" ﾊ ｰ 1 ,' ′ ー ﾊ l ヽ
| ト＜＿ijﾆV T i , / ， ム_ | ! ……様々、理由はございましょうが……
l iﾆ! l三ﾆﾊ , ﾄ i i| ＜｀､ｰ､｀r ' i
! ﾉﾆ| l三三 V i ヽ!{ " ｀ ｀､ヽ!＼ヽ ﾉ 一つは、顕家卿は何度も鎌倉を陥落せしめながら、
/三, ,′三三ゝ/ ヾ ､ ｀f'ミtr≧く
三/ /三三三三＼_ _,.＞r==--人≦しﾆミ! 遂に一度も関東平定を果たす事ができなかった。
. / /三三三三三7//≧"三三三 }｀ ＜ミﾊ
/ /三三三三三 0 "三三三三三i l三＞!
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ゝ／ ＿＿＿＿＿_＼
/ | ノ － ､ －ヽl
l | / ．|∠ | '_
Y⌒￣ｌ | ｌ 、
ヽ_ ` ー‐ ﾍー ヽ
ヽ ／⌒ヽ＿＿つ なんだい？そりゃ？
>､ヽ(二)＿ ／
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| l |ヽ ヽ
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. ＼_ ｀´ _ﾉi / ; ｀ `／´￣| i´の.｀i | .／. ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ: : : ; ,
￣_ '/ ! 丶._ ＼ _ ｀-' ノ ´ i ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ;ﾞ
! ,';';':'' _.i | | ｀ゝ:;:;:;:, ¨ ¨´ | ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ;ﾞ
ヽ. f | | !, -‐ ､ :':': ﾉ ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ;ﾞ 顕家卿の為されようが関東を鎮撫される身としては、
i | .| ! ｜ , :' ! ﾞ:ﾞ:ﾞ;ﾞ
ｉ | | _.- ､ ﾉ ' ,:' /ﾞ いささか、濫妨が過ぎだのではないかと思われます。
. | ｀¨ -k ´ ,-‐ ´ '| /
| , . . .. . . ｀´ .. _ _ - .. ! /
. ! ｀r‐-、- - .._ ｀丶. ,..: ｀ / .'
ﾞ､ 丶. ｀¨- ､ ｀丶 ＼ ´ ノ
丶 ｀ ｀ ヽ ´ ´
. ／⌒⌒⌒＼
ﾉ 彡ミ ) )
ﾉノノﾉﾉヾヾ) )
(ﾉﾉﾆｿ二)ﾉｿ二)ﾉ))
(( ﾉﾉ<●ﾌ T●|ﾐ )
( ﾉ ｜ / _|ヽ |ﾐ))
(ｿﾉ｜ ｲ―ヽ 从 )
/ｿｲｿ＼ ￣ /ｿﾉﾉ
`/｜|／ ヽーイ＼ ………ランボー？
/_/L( ⌒Ｙ⌒ )
( ) 人R ( )
(二(⌒ヽn二二(ﾆ(二＞
＼＿_ソ凵OE)/
/三三三三|
/三三ヘ三ﾆ|
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/ ｒ' ;; " "..."-｀i iヽ
{ ／ ,,ii圭圭ﾐ~~~,;彡!!!≧ i ｌ
/ , Y'' 〈─ 〉,ﾍ ｿ''〈─ 〉＼ i l 濫妨……掠奪のことですな。
{ i l. } ´"i l､ ￣´ } i ｌ
{ l i〈 ﾞ , 〈 i | 〉 ; {≦＼ ヽ! 建武三年の上洛では鎌倉と東海道の道々で、
{ ヽ} __,,,二二,,,_ ≠6 ) ＼ ヽ
ヽ ||.ﾞ斗丶.＝＝=ｰ‐） ; / i 」 ∧ かなり理不尽な兵糧調達をされたようで、
/. ,,＜ ―― ｌ ┐ﾞ--‐" /' i≧､ i l ∧
─"￣￣. ∥ ――‐ | !.,,,,,,,,,〃≦彡 } ) ∧ あれで東国の領民に反感を持たれてしまった。
ｌ ――‐lン....￣ヾ≧∠ / ＜＼ ハ
ｌ ―ヵ...､ ~~~ ／ i} ￣゛ー
ｌ Yア..... ヾ─ --‐ ─ 〃 }
ｌ ｌ
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ゝ/ _＿＿＿＿＿＿＿_ヽ
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| ) ｀ ー─ ´ っー ´ ｌ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
ヽ__ ＿＿＿＿_つ ﾉ o Ｏ ○ ………………。 |
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／ ヽ ｀Ｙ′之＞
/ , l、 、 , ､ | ヽ }<
ｌ ,ｨ {７Tハ T寸寸 | }ノ |
|ハ .ﾊ（ ●） （●） / / ,/ﾚ′
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. | 太平記 . ｉ.ｉ | ………やる夫、お前さあ……？
| ｉ.ｉ |
f.| ∩ノﾌ'7 |
ｊ | ,ｨ´ ´ィﾌ ,ｨ' ﾍ
.ﾉ::|＿ ノ´ヽ､ _,,ｱ＿__〈 孑 ,〉
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ｌ ,ｨ {７Tハ T寸寸 | }ノ |
|ハ |（●） （●） / / ,/ﾚ′
`| ヽ 「)'/|/ 以前から、「北畠顕家は、一回目の上洛の時から掠奪はたらいてました！」って
ヽ､_ ― _,.ィT/
l 7Eニ::ィ1│ さも、当然のように語っているけど、別に根拠がある話じゃねえよなあ？
'ｲ／ヽ::::｀l┘
i´￣ ｀|::::|
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第一回上洛 建武三年（1336年）
第二回上洛 延元三年（1338年）
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ちなみに二回目の上洛については、
「道中の民家を襲い、寺社仏閣を焼き払い、通り過ぎた後は草木の一本も生えていなかった」
という程の、ものすげえ地獄絵図が書き記されているが、その記録がみえるのは『太平記』のみ。
作者の言いがかりの可能性もあるわけだ？
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＿＿___ -'" /／ / ./ ! f￣｀ｌ ! ,／./ ／＿＿_ l ,!l lﾞ / ＿r‐'" ﾝ-､
._,, ‐'''"´/″ / ./ ｌ, 廴_ノ 彡'" ¨´ .｀''‐､、 ! .l! | .| .／￣⌒ _...i、.,i'⌒..ｌ .lﾞ .|
''"゛ / ,ﾉ_,,..二,ﾞ_￣ﾞ''′ ._..-'"..,..-''lレ＿＿___ ｀'-、ヽ. .l .! l ., ‐､ / .ｌ | .| 廴ノ
./ iﾘ ."″__,,＿__、 ￣ﾞﾞﾞ_,.. -'彡-'"゛ ｀ゝ､ .て￣ ヽ│| │ ,,=､, .! . ｌ l. l .ヽ__ノ
/ / ﾞ‐''"゛ ￣ﾞ,ﾞ二-''"ﾞ._.. ｰ''''''"ﾞ^ﾞﾞ ￢-..、 ＼ ＼ .ﾍ.ｌ.ｌ .l .! ｌ 廴__ﾉ ゝ ノ
/ ./ .ir‐''''￣￣￣￣ ―-､ 厂￣ ｀'､ ｀'-、｀'-..,ﾞl .ｌ!.ｌ ヽ廴__l
./ ／ ,.. ｰ''″ .ﾞﾞ=ﾆ二二ﾆ=‐､ ヽ. ! ! ＼ ｌ,` `<
ﾉ゛.／, / ´,,, -‐'''' ￣￣ '''''― ..,,__,ﾞ"''i . ｌ .＼,＼＿_／ . _,,．-ゝ＿ ヽ ヽ
ﾆ彡'ﾞ,／″ r‐ '"´ﾞ''-、 .r‐―ｯ ./ . | .｀'-..,_ ｀''''―''''"´ ／ | .ヽ .ヽ _rｰ''"￣
" .／_./ 'l / .! |._／./ ./ ｀'''-､ .‐''',ﾞ./ ／ ! .ヽ ｌ. .／
./ ／ ..ｌ | . l .゛.／ ／ .／ ゛ ./ l ヽ .ｌ, ./
. i＿, ヽ .ヽ、 . / ／ . ／ _..-ｱ . / .,..-'"´''┘ .l ｌ ｌ ./
.,、 ｀ﾞ'''ー! . ｀ﾞﾞ''"_,, ‐´._..‐,ﾞ ｰ'" / / l r―┐ / .、 .ｌ ｌ. !
｀ﾞ''ｰ- ＿＿＿ --ｰ'″ ┴'´ ,ﾉン'ﾌ /.._..-'"゛ ｀一'" ,i'‐ ＼ .|､ ヽ ! ｌ l
――-----―ｰﾆｱ ._〟 .〃゛ ./ .,彡゛ ＿_ r-､ ヽ l ,! (, ヽ .ｌ .! .! .,, .、.|
._.. ‐',ﾞ. ＿イ'" , / // .／._,,. .｀ﾞ''ｰ ., ｰ ﾉ ヽ .ｌ..ｌ .ｌ ! ヽ,,〉.l
＿=ﾆﾞ‐'ﾆｒ'" _..-'' ／ .,iｼﾞ ,i′./ ｌ / / ｌ ＿ ｀'-. .ヽ .ｌ . ｌll、 .ｌ .| iｰ-､ .|
.'“ﾞﾞ´ _..-'"._,, -'"゛,／゛ ., ツ゛ ./ ./ / .lﾞ / lﾞ │./ ｌ ._, ｀'-､ `― 、 ! `.ｌ .ｌ .!.|＿_ゝ.!
...-'',ﾞ.. -'"゛ ,..-'゛ _ ''ン゛ .,rﾘ ,i′ / lﾞ / .｀ﾞ'〜" l゛ .! ｌ゛ ｀'i .｀''-､. ! .! .| ! .｝ ー'､ ＼
'"´ ,..ｒ'" _／／ ／,i"/ / / / ﾞﾞ'''ｰ" 廴_ノ /ヽ | ! ! .｝ │ ! ,ノ ｀''-..＿＿＿
._..-'" ,／ﾞ.／ / / ,i′ / │ .| / ｌ .! .l .| | l .!.i'" .! .i冖j .r―､ ,-
.-'" ／ ／ .／ .,/ﾞ./ / | ,! .,i , '7 ., ｀'"/¨l !│ / / l. ｌ.ｌ .l │ l l !.|
.,..‐" .,／ .／ / ./ / ! ! .ノ.! .／ / ノ.l ,iL .く_ﾉ./ ! / ./ ，.| ｌゝ
※奈良の寺社に記録が遺るという話もありますが…確認できず。
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＿__,＞ Ｙ´'ー-､
＿>ｚ二_ ＿__`ー≧＿_
＞┴'´￣｀ ‐-､￣ ７ ＜
／ ヽ ｀Ｙ′之＞
(⌒'Ｚ / , l、 、 , ､ | ヽ }< r-＾)
', '( ｌ ,ｨ {７Tハ T寸寸 | }ノ /::::/
＼:::＼ |ハ |（●） （●） / / ,/ﾚ′:/
＼:::＼ `| ヽ 「)'/|/／::,.ｲ
ヽ:::ヽヽ､_ ― _,.ィT::::::／ そこらへん、なんか言い訳は、ないのか？
ヘ:::｀l 7Eニ::ィ1::|::::::／
｀ヽ:::'ｲ／ヽ::::'::::::/
｀ i´￣ ｀ヽ:::|
j| Y
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／ ＼
／─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ え〜っと、はい。
| （__人__） U |
＼ .｀ ⌒´ ／＿ 確かに、この件はやる夫の推測で話を組んでいます。
／/ ヽ ／＼
／ / _ ／ ／
／|￣￣￣￣￣￣￣（__.ノ￣|＼／|
| ｜ ／
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／ ＼
／─ ─ ＼
／ （＝） （＝） ＼ 「元から、脚色しまくりやんけ！」と、ツッコまれる気もしますが、
| （__人__） U |
＼ .｀ ⌒´ ／＿ なるべく歴史として遺っている出来事に沿う形で物語を組みたいと思っていますし、
／/ ヽ ／＼
／ / _ ／ ／ 面白おかしく脚色した事と、考察で描いた事は分けておきたい。
／|￣￣￣￣￣￣￣（__.ノ￣|＼／|
| ｜ ／
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／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ ． ． ． ． ． ．
| （__人__） | ＿＿＿＿＿＿ ……で、多賀城から京都までの、あの強行軍は、
＼ ｀ ⌒´ ,／ .| |
ノ ＼ .| | どう考えても兵站存在してないだろう？と思うわけですよ。
. ／´ | |
| ｌ | |
ヽ -一ー_~､⌒)^),-､ .|_|_＿＿＿＿_
ヽ ＿＿＿＿,ノγ⌒ヽ)ニニニニ ＿|_|＿_|
.
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まともな兵站など、存在しなかったような時代ではあるが、
それでも遠征する以上、各一族が、自力で調達した物資を運ぶ荷駄・従者は必ず必要。
しかし、重い荷物を運ぶ彼らと足並みをあわせていたら、あの進軍速度は不可能だったろう。
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_,n＿00 ⊆⊇、 _,n＿00 ⊆⊇、
└l ｎ | └‐┐ | └l ｎ | └‐┐ | ○ ○ ○
U Ｕ く／. U Ｕ く／.
, -―-､、 , -―-､、 , -―-､、
／ ヽ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ／ ヽ /:::::::::::::∧＿∧ /::::::::::::∧＿∧ /:::::::::::::∧＿∧
（ ´Д）|＿＿＿|＿＿＿________＿.|| （ ；´∀｀） l:::::::::::::( ´･ω･) l:::::::::::::( ´･ω･) l:::::::::::::( ´･ω･)
ﾉ つ|＿＿＿|＿＿ .／／＼＼ ||=========Ｏ ヽ､:::::::::フづとﾉ ヽ､:::::::::フづとﾉ' ヽ､:::::::::フづとﾉ'
人 ヽﾉ |＿＿＿|＿____| | O.| |_|| 人 ヽﾉ `〜人 Y `〜人 Y `〜人 Y
（__（_＿） ￣＼＼ ／ ＼＼／／ （__（_＿） し'（＿） し'（＿） し'（＿）
Wwwiiyviiijwiij..,..viiijwiijijywWw,.,,.wywWw Wwwiiyviiijwiij..,..viiijwiijijywWw,.,,.wywWwWw.,..viiijwiijijywWw,.,,.wywWwWwwii
',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','
／￣￣＼
／ ー ‐＼
| （ ●） （ ●） ＿＿＿
| （__人__） ／ ー ー＼ ηノﾉ
| ｀i i´ﾉ ／ （ ●） （ ●） ﾉ, ∃ ちなみに、AAの便宜上、馬車や荷車を使っているが、
| . `⌒ } ./ （__人__） ヽ .／ ./´
ヽ .} | ｀i i´ | .／ ／ 湿地、山岳などを通る悪路が多かったため、
ヽ ノ ＼ ＿ `⌒ ／ .／
／ ヽ ／ ⌒ ／ この時代の日本では車輪はほとんど普及していない。
/ ヽ, ./ . ／
/ / } | .| | |
.| .{. .| | ヽ、 ＼ |
.| .|. .| | |＼ ヽ .ﾉ
.
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また、年貢を直接米で納めず宋銭を使う事も普及していたので、
重い兵糧を運ぶのは何分かに止め、
宋銭を運んで現地で購入する者も多かったと思われる。
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＿＿ ＿＿ ＿
／ソ ／ ／ !ヽ
||i !ii !! ||ii !ii i || ヾ。ｿ|
|| i !ii .|| ii ! .i i||彡 ヾ |
＼.＿__＼＿＿＼__ ノ ＿
／ソ ／ ／ !ヽ ／ !ヽ.
||i !ii !! ||ii !ii i || ヾ。ｿ|| ヾ。ｿ |.
|| i !ii .|| ii ! .i i|彡 ヾ ||彡 ヾ |.
＼.＿__＼＿＿＼__ ノ ＼__ ノ＿
／ソ ／ ／ !ヽ ／ !ヽ ／ !ヽ
||i !ii !! ||ii !ii i || ヾ。ｿ|| ヾ。ｿ || ヾ。ｿ |
|| i !ii .|| ii ! .i i|彡 ヾ ||彡 ヾ ||彡 ヾ |
＼.＿__＼＿＿＼__ ノ ＼__ ノ ＼__ ノ
w_,, ミ一彡
∴=､ ミ二二彡
ﾒ#>＠ ミ三三三彡
.
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話を強行軍に戻すが、絶対に京都の決戦に間に合おうとした奥州兵は、
重荷の輜重を捨て置き、先行する先々で相当強引な物資調達をした事が予想される。
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┃ ┃┃―― ‐ ﾞ, :::ﾄ､＿､__( ,, ｲ-‐'', :::） 〔､,,,__ﾞ､;;,,,,＿,イ :::l:: ﾞﾞｙ'"
┣━ ―‐''''''' ﾞ、 ::/ ﾞl '' ::） l :::i :::::ﾄ ::::fﾞ / ::ﾊ :::::γ个= ,,,__,イ
┃ --‐‐''''''"" ﾞ, :::l ｊ ::/ | :::ﾞi ::::| :::| ,' :::/ l ::::::,' l::::::::::」 ,'
┃ ┃┃ ﾞ､:::!､ ( :::iﾞ ヾ-;;, ::!､ :::ｊ､ ,' :::/ | :::::ﾉ ﾞ,:::::/ ,'
..━╋━┓ ‐''"_,, ﾞ､::| l､ :::ﾄ, "" ﾞ''‐''ﾞ i ::/ （ ::::ｲ /:::/ ,'
┃ ┃ ‐''"_. | ::| ﾞ;;;;;' ＼从／: ,' :::,' ﾞi ::::| （::::::>(´⌒;;)
┃ ┃―'''" ﾞ;;;;' ＼从／ ;'・,, ;:’ .,'::::,' ,' ::::,' (´⌒;;) ⌒;;)
┃ ┃┃ ;;∵.,"' ＼从／ :::::: ┃ ┃┃ (´⌒;;) ;;;..,:⌒;;
..━╋━┓ ＼从／ ／ ('⌒;;) / ;;(´⌒;;). ┣━━ ´⌒;;''⌒ﾞ;; (´⌒;;
┃ ┃ ''"∴::. ／／ (´⌒;;)⌒;;) (´⌒;;) ﾞ;;,. ┃ (´⌒;; ⌒;; (´ ;;;
┃ ┃ ''" :／／ / (´⌒::/ ('⌒;; ⌒; ┃ ┃┃ ,ﾞ ('⌒;;;
／／ (´⌒;;)/(´⌒;;) / (´⌒;;) ⌒;;; ┣━━
／／ (;;;⌒｀) / ;;;⌒｀)' (´⌒;;);;;⌒;;; ┃ ┃┃ ┃
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奥州武士を主導した結城宗広は、
本来、『太平記』が大好物とする、楠木正成に優るとも劣らぬ大忠臣のはずである。
にも関わらず『太平記』は、“何故か”この人物を猟奇的な殺人鬼として書き遺す。
その事績もまた『太平記』の記述以外では確認できないのであるが、
奥州兵の京都への強行軍で、二度にわたって出現した“地獄絵図”の罪を、
すべてこの人にかぶぜて、地獄へ送ってしまったのではないか？と考えたりもする。
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./／'' ／ン'^ _..----.. ,..-一ｰ-､_ 个ｰ､
__..ｨﾚ",r'"/´ ／ __,,,,,,,,_二ﾆ￣下､ /´ ヽ `ｰ.._
│ │ | / _.-‐'"" ﾞゝ ﾞｰ ＼ / l `ｰ.._
│ '、 │ ﾆ-―! －‐ｰ─ ､ ＼ ﾞゝ / | _..-――‐'
＼_ ﾞ‐_ ﾞ!_ｒ-" ヽ彡,,,,,彳ﾊ ＾ｰ､ ｉ / 厂＿__
ﾞヽ广 , ＿ } ｌj ! i | | _,,..---..,,_ ├ﾆ圭圭`ニ-､
│ ヽ､│ / , ─ ､ 彳 ﾉ J ン": : : : : : : ＼ │ﾞ'く`守圭圭三
! └-,､_乂ノ / (;;)} / | 彡彳／: : : : : : : : : : : ヽ ﾉ 守圭三
/l＾: : (;〉 ﾉl │ ゝ -‐" | 〈从乂 /: : : : : : : : : : : : : : : !/ ＿___＿_ 守三
/│: : : 弋 | i , ' ﾉ 彡 /,,,,__: : : : : : : : : : : ,ｨﾆ二 ￣｀ 三
/ ﾉ: : : : : ｀ -ｲ ／ ! ／ ﾞ' 、: : : : : ／＾守圭圭≧;;,,__
/／ ＼: : : : : ヽ￣￣ ／冖‐- ／ }: : : _ノ'´ 守圭圭圭≧;;__
/ ｲ! ＼: : { ゝ‐‐ "ヽ / ⊥ｨ亡 │ 守圭圭圭圭圭`ゝ
/ /iiil ,, ﾍ､_＿ ＼ / _,,..-‐'' `ｰ_ ￣￣ﾞ''―ｰ 守圭圭三ニニ
! /圭l -'" 彳 ‐ｰ､_ 〈 ┌''"´ l ｌ圭||ii_ 守圭三ニ
|/圭llll /iii/l / ＼_|/ ノ| ＼_ l寸圭|ii;; 、 守圭三ニ
/圭圭||| /圭/| / ｲi| `ﾞ'´ |㍉ `ｰ..__ ! 寸圭圭||ii;;, 、
/圭圭圭| /圭/ l ／ /圭l /|圭心 ￢￤ 寸圭圭圭圭≧ ヽ
ｲii圭圭圭ii| /圭||! └' ﾑ圭|＼ / |圭圭心 '寸圭圭圭圭圭≧,, ヽ
◆後醍醐天皇から「公家の御宝」という勅語を得、
名刀・鬼丸（国綱？）を下賜されている。
楠木正成は、ここまでの扱いを受けていない。
.
-
┼──────────────────────────────┼
強引な徴収がよくある事であった、いくさの世界でも、
とびぬけた蹂躙が行われた。それが武家とは門外の記録者により
『太平記』に遺されるに至ったのではないだろうか？
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＿＿＿＿＿
／´ ｀＼
ゝ/ _＿＿＿＿＿＿＿_ヽ
/ | ヘ､ ノ⌒ |
| | ／ ￣｀ヽ / ￣｀ヽｌ
l | ｌ ・ | ・ l
ヽ |＿| | |
/⌒` ヽ ｌ ﾉ､
| ) ｀ ー─ ´ っー ´ ｌ いや、それはおかしい。
ヽ__ ＿＿＿＿_つ ﾉ
＼ ´────"／
>ー───､─ ´
/ ＼ ／ ＼/ ＼
ｌ l |／＼
├─┤ |､
.
-
/ ｒ' ;; " "..."-｀i iヽ
{ ／ ,,ii圭圭ﾐ~~~,;彡!!!≧ i ｌ
/ , Y'' 〈 ｏ 〉,ﾍ ｿ''〈 ｏ 〉＼ i l
{ i l. } ￣´"i l､ ￣´ } i ｌ
{ l i〈 ﾞ , 〈 i | 〉 ; {≦＼ ヽ!
{ ヽ} __,,,二二,,,_ ≠6 ) ＼ ヽ …と、申しますと？
ヽ || {-‐＝＝=ｰ‐） ; / i 」 ∧
/ 三≡＼ └------‐" /' i≧､ i l ∧
─"￣￣ Ⅶ≧ ＼＿＿,,,,,,,,,〃≦彡 } ) ∧
Ⅶ≧＞ ￣ヾ≧∠ / ＜＼ ハ
ヽヽヽ≧､､､ ~~~ ／ i} ￣゛ー
ヾ─ --‐ ─ 〃 }
, -──- ､
ゝ／ ＿＿＿＿＿_＼
/ | ／ － ､ － ヽ!
. | | / | |
ヽ |─| ‘|‘ |
/⌒｀ ` ー ﾍ ー l だってキミら蛮族からしたら、
( ＼ ヽ_ ／⌒ｰ──つ
(ヽ ヽ/ ） ＼ ヽ ＿＿／／ 罪のない百姓襲って食糧強奪するなんて日常茶飯事じゃないか。
( )' ﾉ /` ──く
` ｰ､ ` ┬´ ＼／ ＼/ヽ それを顕家だけ批判するのはおかしいよ！
＼.＿|_ノ |_|
| | |
.
-
/ ｒ' ;; " "..."-｀i iヽ
{ ／ ,,ii圭圭ﾐ~~~,;彡!!!≧ i ｌ
/ , Y'' 〈 ｏ 〉,ﾍ ｿ''〈 ｏ 〉＼ i l
{ i l. } ￣´"i l､ ￣´ } i ｌ
{ l i〈 ﾞ , 〈 i | 〉 ; {≦＼ ヽ! 武家が、罪のない百姓を襲ってるんですか？
{ ヽ} __,,,二二,,,_ ≠6 ) ＼ ヽ
ヽ || {-‐＝＝=ｰ‐） ; / i 」 ∧
/ 三≡＼ └------‐" /' i≧､ i l ∧
─"￣￣ Ⅶ≧ ＼＿＿,,,,,,,,,〃≦彡 } ) ∧
Ⅶ≧＞ ￣ヾ≧∠ / ＜＼ ハ
ヽヽヽ≧､､､ ~~~ ／ i} ￣゛ー
ヾ─ --‐ ─ 〃 }
, ─── ､
ゝ／ ＼
/ _＿_＿_＿＿_＿_＿_ヽ
/ | , ─ ､ － ､ヽ|
ｌ | / ＼ヽ ／ ヽｌ
| |＿| l |
Y⌒` | ＞ | ・ |ヽ そうだよ！先の元寇の時も、蒙古兵に博多を焼かれるくらいなら……って
| ) ヽ､ ＿ ノO､＿ ノｌﾉ
ヽ_ ﾉ 自分らで博多の街を掠奪して回ったそうじゃないか！
/⌒＼ ノ ／
| |｀ ー──┬┬ ´
| |＼ ／＼/| |
.
-
/ ｒ' ;; " "..."-｀i iヽ
{ ／ ,,ii圭圭ﾐ~~~,;彡!!!≧ i ｌ
/ , Y'' 〈 ｏ 〉,ﾍ ｿ''〈 ｏ 〉＼ i l
{ i l. } ￣´"i l､ ￣´ } i ｌ
{ l i〈 ﾞ , 〈 i | 〉 ; {≦＼ ヽ! そんなこと誰が言っているんです？
{ ヽ} __,,,二二,,,_ ≠6 ) ＼ ヽ
ヽ || {-‐＝＝=ｰ‐） ; / i 」 ∧
/ 三≡＼ └------‐" /' i≧､ i l ∧
─"￣￣ Ⅶ≧ ＼＿＿,,,,,,,,,〃≦彡 } ) ∧
Ⅶ≧＞ ￣ヾ≧∠ / ＜＼ ハ
ヽヽヽ≧､､､ ~~~ ／ i} ￣゛ー
ヾ─ --‐ ─ 〃 }
, ── ､
ゝ／＿＿＿＿＿＼
./ | / , ─ ､ ─ ､ｌ
| | ｌ ．|． ｌ
Y⌒￣ｌ | ｌ
ヽ_ ` ー‐ ﾍー ´ｌ みんな、言ってるよ？……ネットで。
ヽ､ ３ ﾉ
>─∩─､ ´
/l／/ ﾚヽ ヽ
ｌ ｌ ヽ _ ノヽ |
| | ＼__ ﾉ
/ ｒ' ;; " "..."-｀i iヽ
{ ／ ,,ii圭圭ﾐ~~~,;彡!!!≧ i ｌ
/ , Y'' 〈 ｏ 〉,ﾍ ｿ''〈 ｏ 〉＼ i l
{ i l. } ￣´"i l､ ￣´ } i ｌ
{ l i〈 ﾞ , 〈 i | 〉 ; {≦＼ ヽ! ネットで。
{ ヽ} __,,,二二,,,_ ≠6 ) ＼ ヽ
ヽ || {-‐＝＝=ｰ‐） ; / i 」 ∧
/ 三≡＼ └------‐" /' i≧､ i l ∧
─"￣￣ Ⅶ≧ ＼＿＿,,,,,,,,,〃≦彡 } ) ∧
Ⅶ≧＞ ￣ヾ≧∠ / ＜＼ ハ
ヽヽヽ≧､､､ ~~~ ／ i} ￣゛ー
ヾ─ --‐ ─ 〃 }
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/ ｒ' ;; " "..."-｀i iヽ
{ ／ ,,ii圭圭ﾐ~~~,;彡!!!≧ i ｌ
/ , Y'' 〈─ 〉,ﾍ ｿ''〈─ 〉＼ i l
{ i l. } ´"i l､ ￣´ } i ｌ
{ l i〈 ﾞ , 〈 i | 〉 ; {≦＼ ヽ! ……まあ、遠征の際、持ち運んだ物資はすぐに尽きるので、
{ ヽ} __,,,二二,,,_ ≠6 ) ＼ ヽ
ヽ ||.ﾞ斗丶.＝＝=ｰ‐） ; / i 」 ∧ 現地調達に頼ることは少なくないですよ？
/. ,,＜ ―― ｌ ┐ﾞ--‐" /' i≧､ i l ∧
─"￣￣. ∥ ――‐ | !.,,,,,,,,,〃≦彡 } ) ∧
ｌ ――‐lン....￣ヾ≧∠ / ＜＼ ハ
ｌ ―ヵ...､ ~~~ ／ i} ￣゛ー
ｌ Yア..... ヾ─ --‐ ─ 〃 }
ｌ ｌ
, ─── ､
ゝ／ ＿＿＿＿＿_＼
/ | ノ － ､ －ヽl
l | / ．|∠ | ／
Y⌒￣ｌ | ｌ
ヽ_ ` ー‐ ﾍー ヽ ── みろ！掠奪してるじゃないか！
ヽ ／⌒ヽ＿＿つ
>､ヽ(二)＿ ／ ＼
／ ＼／ ＼|＼
/＼／ |／＼
| l |ヽ ヽ
（ ）＿＿＿__| （ ）
ー ＾l | ｀ー.´
.
-
/ ｒ' ;; " "..."-｀i iヽ
{ ／ ,,ii圭圭ﾐ~~~,;彡!!!≧ i ｌ
/ , Y'' 〈 ｏ 〉,ﾍ ｿ''〈 ｏ 〉＼ i l
{ i l. } ￣´"i l､ ￣´ } i ｌ ｲｺｰﾙ
{ l i〈 ﾞ , 〈 i | 〉 ; {≦＼ ヽ! いえ、現地調達 ＝ 掠奪、とされるのは、
{ ヽ} __,,,二二,,,_ ≠6 ) ＼ ヽ
/ヽ.. ヽ || {-‐＝＝=ｰ‐） ; / i 」 ∧ 早計ではないでしょうか？
r'" ｉi ! r' ヽ / 三≡＼ └------‐" /' i≧､ i l ∧
l i: i..ｉ ｌ. Ⅶ≧ ＼＿＿,,,,,,,,,〃≦彡 } ) ∧
,‐､l l: l l !. Ⅶ≧＞ ￣ヾ≧∠ / ＜＼ ハ
ｌ ll l: i:ｉ ! ヽヽヽ≧､､､ ~~~ ／ i} ￣゛ー
l li l: l:l:. ｌ /⌒､. ヾ─ --‐ ─ 〃 }
l ll l: jl:. ! i i
.
-
┌─────────────────────────────────────┐
│ そもそも兵糧が問題となるような遠征は、“私闘”である事は、まずありません。 |
│ 隣接する農地や水源の争いに、特に蓄えは必要ではないですから。 |
│ 遠征では、まず朝廷なり幕府なりの公的な命令・催促があり、 |
│ それに伴う何らかの認可状を元に、我々は軍事行動を起こすわけです。 |
└─────────────────────────────────────┘
＿＿＿,,＿,_,,._...、 ､､､､､､ --- ―――┐
.| ｜ :. ::.
.| ＿＿＿＿ | ::.
:: | ＿＿,,＿,_,,._..､､､､ | :.
: :. | '''' ""ﾞ ´´￣￣ | ::.::.
:: : : | ＿＿,,＿,_,,._..、､､ | :.::.
.::.: | '''' ""ﾞ ´´￣￣ .|´｀""''' ―- ､
:. ::..| ＿,,＿,_,, _、､､ | _,. -''´ヽ
.: : | '''''_""ﾞ_´´ ＿￣_ ＿,.＿,.,, 、,､､ -z- =-'、,. -''´:::::::::::::::::::＼
: ﾞ、"`｀""´´￣￣ ￣＿＿,,＿,_,,._..､､､､ ﾞ、:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
:: ﾞ、 '''' ""ﾞ ´´￣￣ ﾞ、::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼
:: ﾞ、 ＿＿,,_,, _、､､､ ----- ――― ﾞ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
::.. . ﾞ、 ＿＿,,＿,_,、､､､ ﾞ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
ﾞ、 '''' ""ﾞ´´￣￣ ﾞ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:: ﾞ、 ＿＿,,_,, _、､､､ ---- ――― . ﾞ、:::::::::::::::::::::::::::::::_,. -
:: . ﾞ、 ＿,,._,,. 、､､､､､ --――''`::::::::::::::::::_,. -''´
:::: `'''' ""､´´::￣￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,. -''´
.
-
ﾄ ,,/"" " ,, ,, ;ヽ ゛i､
l ／ ",,,,,....,,,､､,,､,,...,,,,,,,,＼ ｉ ＼
r' 人 __,iｌ||圭圭ﾐ､, ,,,iill彡!!!≧ i l
ト i || 〈 Ｏ 〉ﾍ '; ゛〈 Ｏ 〉℡､ i }
/ " i ' ｀￣´ﾉ l i└ ｀￣' |｀N ｉ |
| " ｀ il::::::::ﾞ 〈 | l 〉 ::::::::::: {Ⅷ､ i ∧ その書状と、いくらかの武力を盾に、
l i"r'Y ｌ r ,,-- ノ ≠〈ｿ )ii ∧ ． ． ． ． ． ． ． ． ．．
ヽ ､ Ⅶ ／￣￣""""｀ヽ.. r-.....|└ヽ ∧ 現地住民に対して少々強めに協力を請うことは、
㌔ト ゝ ｉ (~~~~~ 二二ヽ} ｷ ＼ ｀ヽ . } ∧
l )㌔ ＼ ゝ￣￣＿＿ノ r-、| |....│ ∧ あるかもしれませんが……。
,,,,,,,,,,,,,,,-┘ ℡ゞ ＼ ￣￣ /. l ./ ^ ヽ|..ﾞl ﾊ
iiiii'"" ≧ゝ ー──‐---‐‐".. | / / ⌒ ヽ、.. ﾊ
＞ ＼ ゞ＼＼＼＼ヽ| (___/ /⌒ヽ｝... ハ
＼＼＼ヽヽヽ ℡､､､ | `Ｙ___A_ ﾉ}..￣￣ﾞー
＼ ＿＿＿＼ / ｉ
ゝ /
::::::::::::::: ヽ,,
::::::::: ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,'i,
:::::::: i~ ,------,i
::::::: :ｉ i' ,;-'i
:::::: :i U i i ・i
::::: _i,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,i `','''i; ＼人_从人__从_从人__从_从人__从__从_从人__从ﾉ／
:::/~,,~~,~_ ___''',,,,,,,,,,,,,/i; ＞ ＜
::i ,,ｄ ,,;'""" `';,,, " `i; ＞ やっぱり掠奪してるじゃないか！！？ ＜
::i,,___ i ,,,,,,,,,, `'----'" ＞ なに、誤魔化してるの！？ ＜
::::::: i i'" "; ＞ ＜
::::::: i `-、.,;'' ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WW⌒WYY⌒YWY＼
`'-----j
.
-
ﾄ ,,/"" " ,, ,, ;ヽ ゛i､
l ／ ",,,,,....,,,､､,,､,,...,,,,,,,,＼ ｉ ＼
r' 人 __,iｌ||圭圭ﾐ､, ,,,iill彡!!!≧ i l
ト i || 〈 ─ 〉ﾍ '; ゛〈 ─ 〉℡､ i }
/ " i ' ｀￣´ﾉ l i└ ｀￣' |｀N ｉ | なるほど……う〜ん？
| " ｀ il ﾞ 〈 | l 〉 U {Ⅷ､ i ∧
l i"r'Y ｌ r ,,-- ノ ≠〈ｿ )ii ∧ 百姓も武装しているので、無茶はリスクがあるんですが……
ヽ ､ Ⅶ ／￣￣""""｀ヽ.. r-.....|└ヽ ∧
㌔ト ゝ ｉ (~~~~~ 二二ヽ} ｷ ＼ ｀ヽ . } ∧ こちらの“お願い”をどう捉えるか？
l )㌔ ＼ ゝ￣￣＿＿ノ r-、| |....│ ∧
,,,,,,,,,,,,,,,-┘ ℡ゞ ＼ ￣￣ /. l ./ ^ ヽ|..ﾞl ﾊ というのは、なかなか難しい話ですなあ……。
iiiii'"" ≧ゝ ー──‐---‐‐".. | / / ⌒ ヽ、.. ﾊ
＞ ＼ ゞ＼＼＼＼ヽ| (___/ /⌒ヽ｝... ハ
＼＼＼ヽヽヽ ℡､､､ | `Ｙ___A_ ﾉ}..￣￣ﾞー
＼ ＿＿＿＼ / ｉ
ゝ /
.
-
ﾄ ,,/"" " ,, ,, ;ヽ ゛i､
l ／ ",,,,,....,,,､､,,､,,...,,,,,,,,＼ ｉ ＼
r' 人 __,iｌ||圭圭ﾐ､, ,,,iill彡!!!≧ i l
ト i || 〈 ─ 〉ﾍ '; ゛〈 ─ 〉℡､ i }
/ " i ' ｀￣´ﾉ l i└ ｀￣' |｀N ｉ | いくさで兵を殺すも、女子供を殺すも、同じ“殺生”、
| " ｀ il ﾞ 〈 | l 〉 U {Ⅷ､ i ∧
l i"r'Y ｌ r ,,-- ノ ≠〈ｿ )ii ∧ 落とした城から戦利品を差し押さえるのも、
ヽ ､ Ⅶ ／￣￣""""｀ヽ.. r-.....|└ヽ ∧
㌔ト ゝ ｉ (~~~~~ 二二ヽ} ｷ ＼ ｀ヽ . } ∧ 道々の村から物資を奪い去るのも、同じ“強盗”……
l )㌔ ＼ ゝ￣￣＿＿ノ r-、| |....│ ∧
,,,,,,,,,,,,,,,-┘ ℡ゞ ＼ ￣￣ /. l ./ ^ ヽ|..ﾞl ﾊ 貴い人々には、我らの分別など、
iiiii'"" ≧ゝ ー──‐---‐‐".. | / / ⌒ ヽ、.. ﾊ
＞ ＼ ゞ＼＼＼＼ヽ| (___/ /⌒ヽ｝... ハ 測り難いものかもしれません……。
＼＼＼ヽヽヽ ℡､､､ | `Ｙ___A_ ﾉ}..￣￣ﾞー
＼ ＿＿＿＼ / ｉ
ゝ /
/ ｒ' ;; " "..."-｀i iヽ
{ ／ ,,ii圭圭ﾐ~~~,;彡!!!≧ i ｌ
/ , Y'' 〈─ 〉,ﾍ ｿ''〈─ 〉＼ i l
{ i l. } ´"i l､ ￣´ } i ｌ
{ l i〈 ﾞ , 〈 i | 〉 ; {≦＼ ヽ! ですが、たとえば……。
{ ヽ} __,,,二二,,,_ ≠6 ) ＼ ヽ
ヽ ||.ﾞ斗丶.＝＝=ｰ‐） ; / i 」 ∧
/. ,,＜ ―― ｌ ┐ﾞ--‐" /' i≧､ i l ∧
─"￣￣. ∥ ――‐ | !.,,,,,,,,,〃≦彡 } ) ∧
ｌ ――‐lン....￣ヾ≧∠ / ＜＼ ハ
ｌ ―ヵ...､ ~~~ ／ i} ￣゛ー
ｌ Yア..... ヾ─ --‐ ─ 〃 }
ｌ ｌ
.
-
┌────────────────────────────────┐
│ 先の元弘の乱で、金剛山に籠もる楠木正成を討伐する際、 |
│ 六波羅探題は、軍令として、押し買い、押し捕りといった狼藉を禁じ、 |
│ 兵糧は六波羅が調達するとしました。※ |
└────────────────────────────────┘
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
_,.. -― ､_,-､
, ‐'´ ヽ
／ , -, ヽ
／ / / , -j lj
／ , = ､ﾍ _j ｲ 〃｀´ !
! 〃ヽ､ ﾍ'ヽ !
. | / 〃ｰrｰ' ! | ,. - 'Tヽ、
! / ヽ l ! ／ ,ｨ个; ヽ、
ヽ { _,,__ _,._‐''ﾘ ／ , -‐{ヾjﾚト､ |
l, r ､ l '´-ﾆt'ﾃ'' !┴' | / / _,.ゝ-―=!ﾉ
i { r､l l '､ ! r ' r;彡r"ヾヾ￣ ﾉ|
! iヾｰl j - ' ! ￣ Y´｀ﾄ｀ゞ＿,,-ｭチf.）
_j人l Tl ー―,,' ト- ､ く ∩| ヲ” | |!
lく Tヽ`ｰ- ､ l 〃 }ゝtヽ 二ﾆ- |､
ヽヽ ! ＼ヽ､,-ミェ- くﾄi 〃 /,.f（ ヾ_フ " ﾊ ヽ
＞ヽ ヽ /7 ﾊヽヽヽl 〃､＿＿ ／ t.{ ゞミー二ﾆく| | ヽ
_, -‐ ''´ ｀´l ヾ/ ﾘ ! l! lヾく ｀ l| _ゞヽ{三｝l | |{彡'|/,ﾍヽ
ヽ＼ ＼ ' l /ィ7 ' |! ／⌒l|｀ー-彳ﾚ" //
￣￣￣ ｀ ｰ ､ヽ ＼ ヽ ／イ/ , - '
l ヽ ヽl／／ ﾚ ,. -‐'´ ◆探題南方・北条時益
◆探題北方・北条仲時
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
※日本の歴史８『蒙古襲来』著・黒田俊雄より
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, ── ､
ゝ／＿＿＿＿＿＼
./ | / , ─ ､ ─ ､ｌ っ
| | ｌ ．|． ｌ
Y⌒￣ｌ | ｌ
ヽ_ u ー‐ ﾍー ´ｌ ……アイツら、そんなことしてたのか！
ヽ､ ３ ﾉ
>─∩─､ ´ とてもそんな、効果が出てたように思えなかったけどなあ。
/l／/ ﾚヽ ヽ
ｌ ｌ ヽ _ ノヽ |
| | ＼__ ﾉ
.
-
ヽ＞＝＝＝＝彡´
＿_／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:弋.:.:＞＿_
ﾑ.:.:.:.:.:.:.:、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:彡
j.:.:ゝミx.:.:.:＞x.:.:.:.:.:.:.:.:.、.:/
ﾊ.:ゞ"~"ヽ.:ﾍ.:.:.:ヽ、.:.:へ.:乂
〃寸ｰ 、 ヽﾍヽ.:.:.ヽ.:.:.:.:.:弋＞-
ｲ ∧弋ﾘ, ´´ｰ丈).:.:ヽ>.:.:.:.:ヽ
! 、 j ｸへﾊ ヽ ヽﾘ
ヽ 、＿_, "ｲ ハヽ、ﾚ' ┼───────────────────┼
／￣￣／＼__ イ´ ／: ﾘ ト、 その六波羅を滅ぼした足利尊氏は、
,7 .／ /: : } ／: : : /| ', ＞ 、 京都に入城するがいなや奉行所を開いて、
八 ／ /7: ／Y个、: : //! 、 ／＼ 掠奪行為をはたらく者たちを懲罰しました。
, 」气> /レ"ﾘ三/: : ＼|: / 、/ | なぜだが分かりますか？
, ,' /: : : ノ三/: : : : : :/ ｰ＝| ; .| ┼───────────────────┼
, i ｲ: :／三レ': : : : : : i ｿ/ .｜
, | /／三レ': : : : : : : :ｲ ﾝ , .|
, ｲ ／三レ": : : : : : : : : :| ソ ( !
＿＿_/／ |イ三レ': : : : : : : : : : : : | ソ ／ト、 |
_ ＜ ノ""＜三三レ': : : : : : : : : : : : : |ｿ ´ イ| ヽ !―― 、
" ノ ／三≧テ": : : : : : : : : : : : : : : :| ﾁ | ヽ ! ヽ
＿＿_ ／ //ﾌ三'/| 八: : : : : : : : : : : : : : : | ｲ | ﾍ
_＜" /ﾆ Ｆ/ム」 八: : : : : : : : : : : : : : :! ノ ゝ- / ',
.
-
, ─── ､
ゝ／ ＼
/ _＿_＿_＿＿_＿_＿_ヽ
/ | , ─ ､ － ､ヽ|
ｌ | / ＼ヽ ／ ヽｌ
| |＿| l |
Y⌒` | ＞ | ( ・） |ヽ
| ) ヽ､ ＿ ノO､＿ ノｌﾉ ……その頃から、征夷将軍をねらっていた？
ヽ_ ﾉ
/⌒＼ ノ ／
| |｀ ー──┬┬ ´
| |＼ ／＼/| |
// / ,. ＜三三三三三＞､
.// / ,ｨ ´三三三＞=＝＝＜三ﾊ
./ /､_, _,ﾉ三ﾆ＞ ´ rぅ＿＿て､ ｝
. / ! .} {三／ ,. ＜三ﾌ / ゝ､三≧<
ｖ､__ﾉ_ｿ }ﾆ!,. ＜へ三彡i il ﾐ"r‐tﾝ＜,ﾊ ． ． ． ． ． ． ． ．
ト! ､_}ーイﾆr{ f } 彡 ! !′ ヽｿ ﾞ /ﾆ､ それは分かりませんが、京都は味方の土地という事です。
! .l示≧r､}ﾆl" ﾊ ｰ 1 ,' ′ ー ﾊ l ヽ
| ト＜＿ijﾆV T i , / ， ム_ | ! 王都の領民は守るべき対象という事を示したのです。
l iﾆ! l三ﾆﾊ , ﾄ i i| ＜｀､ｰ､｀r ' i
! ﾉﾆ| l三三 V i ヽ!{ " ｀ ｀､ヽ!＼ヽ ﾉ
/三, ,′三三ゝ/ ヾ ､ ｀f'ミtr≧く
三/ /三三三三＼_ _,.＞r==--人≦しﾆミ!
. / /三三三三三7//≧"三三三 }｀ ＜ミﾊ
/ /三三三三三 0 "三三三三三i l三＞!
.
-
┌─────────────────────────┐
│ これに対して尊氏のライバルであった護良親王は、 |
│ 仲間である悪党衆の濫妨を放置され、 |
│ 結果、立場を悪くして、失脚の要因となった。 |
└─────────────────────────┘
ﾒ／イ／ ／ / /i fヽ、ヽヽヽヽ
ﾉ/ i ﾚレ´∨｀ﾞ｀ 6 } i i i ﾊ
仆从i ｲﾗ イ i i i ゝ
｀ﾞ｀} i ﾚi ﾚハj
/_ / 从 ヽ
ヽ.-‐ ／ ',
｀ー' 'i _,.ノヽ
|,' _-‐￢ _.ノﾍ
／/／=三二v、.:.:.:.:.',
／.:.:: 二三二三二.:.:.:.:.::',
／.:.:.:. 三二三二三ゝ.:.:.:.:.:.
/￣5rv , ´.:.:.:.:.:. :二三二三二; >〉.:.:.:.|
ﾉ///ヘﾍ ,. ´.:.／｀ヽ、;;} ;三二三二三:// !
{/////∧ﾍ ／.:.:.:／ ヽ｀ Y} :二三二三二! |
{///// ヽ.」 ／.:.:.:.:Y ヘ ｀)'´||| 三二三二三 |
＼// i / 〉 、.:.:.:.:.:≧-^ヽノ.;.;.;|||:二三二三ﾆ,' i
＼j / / /｀ヽニ=￣ | ii三二三二ﾆ,' |
〉 /、／／i ｀￢‐-..,_ | 二三二三=,'
_/ / /＼／i i | il il T=f´三二三二,'
ニ__ __/￣ ＼i ,' i i i l i lilヾミミミﾐ/
-‐￣ / ／ 丶、‐-‐L/// i l ilﾐﾐﾐﾐ/
〜´／ ｀ヽ.三二三二三ﾐ/
／ ／ 丶,二三二:ﾐ/
｀ーー' ´
◆護良親王／衛宮士郎（1308〜1335年）
後醍醐天皇の皇子で「元弘の乱」の功労者、
倒幕後、建武政権では失脚して、足利直義に暗殺されている。
.
-
/ ｒ' ;; " "..."-｀i iヽ
{ ／ ,,ii圭圭ﾐ~~~,;彡!!!≧ i ｌ
/ , Y'' 〈 ｏ 〉,ﾍ ｿ''〈 ｏ 〉＼ i l
{ i l. } ￣´"i l､ ￣´ } i ｌ 顕家卿のなされようは、将軍宮様のなされように近い気がします。
{ l i〈 ﾞ , 〈 i | 〉 ; {≦＼ ヽ!
{ ヽ} __,,,二二,,,_ ≠6 ) ＼ ヽ 鎮守府大将軍という武家を監督する立場の振る舞いとは言い難い。
ヽ || {-‐＝＝=ｰ‐） ; / i 」 ∧
/ 三≡＼ └------‐" /' i≧､ i l ∧
─"￣￣ Ⅶ≧ ＼＿＿,,,,,,,,,〃≦彡 } ) ∧
Ⅶ≧＞ ￣ヾ≧∠ / ＜＼ ハ
ヽヽヽ≧､､､ ~~~ ／ i} ￣゛ー
ヾ─ --‐ ─ 〃 }
, ─── ､
ゝ／ ＼
/ _＿_＿_＿＿_＿_＿_ヽ
/ | , ─ ､ － ､ヽ|
ｌ | / ／ヽ ヽｌ
| |＿| l |
Y⌒` | ＞ | ・ |ヽ
| ) ヽ､ ＿ ノO､＿ ノｌﾉ …………。
ヽ_ ﾉ
/⌒＼ へ ／
| |｀ ー──┬┬ ´
| |＼ ／＼/| |
※護良親王の母は、北畠師親（親房の祖父）の娘と言われる。
.
-
_,. -‐= 三三三三三三三｀ー､
,. ＜三三三三三三三三三三三三 ＼
_,ィ´三三三三三三三三三三三三三三三＞､
／三三三三三三＞‐ ´￣￣￣￣￣｀ ＜三三 ﾘ
. /三三三三＞ ´ r‐tr, ゝ三ﾊ
/三三三＞´ ＿j ぅr＿＿＿＿＿((ヾﾆ}
{三三ﾆ／ ,....-‐:::￣:::::i//!i ＼三三三三≧,Y
∨ﾆ／ , ≦::::::::::::::::::::::ｲi//!i ､vヾ＞ ､三三三ﾊ
{三l ,ｨ≦:::／ ヽ::::::::::::::::{ i//!i ヾﾞ ,r―rﾐヾ｀ー- ﾊ
＜}ｨ≦::::::／／ヽ Y::::::::／ i//!i { !ﾝ i"｀ｰr=ゝ いろいろ申し上げましたが、
ー= ⌒ﾐ::::ﾘ´{ }r⌒{ 彡 i//!i ヽ ｿ ﾉ /"ー､
三三三V" ､ { ヾﾘ " .i//!i ＿_ ｀ , } ＼ 京都での決戦に間に合わせるため、
＞ﾊ三ﾆ! / ヾ ー イ i//!i ハ i ヽ
三ﾘ }三i! ./ ｀r l i//!i / ! l 必要な措置だった事は動かし難く、間違いはなかった。
=ﾆ_」三 Y i ! i//!i ／ に￣｀ ､! |
三三三 !i l ! .i//!i ／に￣｀ ､ ヽ＿／ l そして、苦渋の決断だったとも思われます。
三三三ﾆﾊ ,′ l ヽ i//!i "＜_ ｀ ､ ヽ l＼ j
三三三三 ､ , , ヽi//!i ー ｀ ､ ヽ ＼/＼＼ ,
三三三三三ゝ′ , i//!i, ＼ ヽﾉ＼ ヽﾆ＼ ′
三三三三三三､ / V/∧ ｀r､三＼ミ､三V
三三三三三三ﾆく ＼/＼＿ 人ﾉ三{ r‐-rt二ヽ
三三三三三三三 ≧ ､ ＿,. =≧r- ﾆr―イ_｀ー=ゝミノ ) ミ､ﾊ
三三三三三三三三三 /}三三＞／三三三三三r―- ミ＜ミ､ ∧
三三三三三三三三 ///＞ ´ ≦三三三三三三ﾆ} r ､ ＜ハ
三三三三三三三三三ー≦三三三三三三三三ﾆ! l三≧ ､ }
三三三三三三三 r j三三三三三三三三三三ﾆ! !三三三{､
.
-
/ ｒ' ;; " "..."-｀i iヽ
{ ／ ,,ii圭圭ﾐ~~~,;彡!!!≧ i ｌ
/ , Y'' 〈 ｏ 〉,ﾍ ｿ''〈 ｏ 〉＼ i l
{ i l. } ￣´"i l､ ￣´ } i ｌ 濫妨も、強引な徴用も、たしかによくある事です。
{ l i〈 ﾞ , 〈 i | 〉 ; {≦＼ ヽ!
{ ヽ} __,,,二二,,,_ ≠6 ) ＼ ヽ 故に、武家の者共はことさらその事をあげつらいはしません。
ヽ || {-‐＝＝=ｰ‐） ; / i 」 ∧
/ 三≡＼ └------‐" /' i≧､ i l ∧
─"￣￣ Ⅶ≧ ＼＿＿,,,,,,,,,〃≦彡 } ) ∧
Ⅶ≧＞ ￣ヾ≧∠ / ＜＼ ハ
ヽヽヽ≧､､､ ~~~ ／ i} ￣゛ー
ヾ─ --‐ ─ 〃 }
ﾄ ,,/"" " ,, ,, ;ヽ ゛i､
l ／ ",,,,,....,,,､､,,､,,...,,,,,,,,＼ ｉ ＼
r' 人 __,iｌ||圭圭ﾐ､, ,,,iill彡!!!≧ i l
ト i || 〈 Ｏ 〉ﾍ '; ゛〈 Ｏ 〉℡､ i }
/ " i ' ｀￣´ﾉ l i└ ｀￣' |｀N ｉ | ですが東国を鎮定…保護する任を負いながら、
| " ｀ il ﾞ 〈 | l 〉 {Ⅷ､ i ∧
l i"r'Y ｌ r ,,-- ノ ≠〈ｿ )ii ∧ 討伐する敵国としての扱いをした以上、
ヽ ､ Ⅶ ／￣￣""""｀ヽ }ﾞ∧|└ヽ ∧
㌔ト ゝ ｉ (~~~~~ 二二ヽ} ｷ ℡ ヾ } ∧ 領民は卿を敵と認識する事を妨げる事はできなかったでしょう。
l )㌔ ＼ ゝ￣￣＿＿ノ /IIIｉｉｉｉｉ │ ∧
,,,,,,,,,,,,,,,-┘ ℡ゞ ＼ ￣￣ /≦彡/ i l ﾊ
iiiii'"" ≧ゝ ー──‐---‐‐"≦彡 / l ﾊ
＞ ＼ ゞ＼＼＼＼ヽﾞ / └､ ハ
＼＼＼ヽヽヽ ℡､､､ ≦ } ￣￣ﾞー
＼ ＿＿＿ -‐‐┘ / ｉ
.
-
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| その証拠に、顕家卿は、関東の王城とも言うべき |
| 鎌倉を落としながら、そこを素通りされた。 |
| 本来なら、居を構えて東国に号令を発すべき場所をです。 |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【治久】
＿,,-ー-ーー-ー-ー-ー
_,, _,,-ー''""~
_,,-ー''',ｰ'' '"~~` ￣￣￣￣￣￣
／ ,,-''" _,,-'' ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿
／ ／ ,,-''" , ........... ￣￣￣￣￣￣￣
. ／ ／ ／ _,,-ー'''"}::::::::::::::::::.............
/ ／ ／ .::ヽ,,-''":.:.:..::.:.:.:..};;:::::::::::....... ノ
/ ／::... ／.:: .:::::／ー-,,＿.::..:.::..:.}ノ .::::::_,,-'ー-''
／:::... ／ .::／. . : : : ~"' 'ノ ..::::::,,-'.::::
／ ゝ ／ヽ ,,_ ／. . : : : : ／ ＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣―――
/ ノ / ノ ..:ノ.: : : : : ／::. ――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝
} -' 'ー''" .:／.::: ／,,r、 ..:.／.:::::::::
"''ー "''ー-''~...::: { .（ `ヽ .:.:／.::::::
ヽ .ヽ､_,,ノ.....:::::
`''ー''
.
-
┌─────────────────────────┐
│ かつて関東在地の武士たちは「先代の乱※」では、 .|
│ 調子良く北条家再興の勢に乗り大軍を成した。 .|
│ 足利尊氏が下向してこれを討つと、 |
│ 正に手のひらを返したように足利将軍に平伏した。 .|
│ コロコロと情勢に合わせて旌旗を変えたわけですが…… |
└─────────────────────────┘
※先代の乱＝中先代の乱
__..lー´ / l |
_J゛ ./ 下野 〈 /
./ ヽ / /
l. 上野 ｝ 〉 ./
`._--、 / ._../ |
.l ヽ .／＾゛ 常陸 /
（ ..,--､、_、ヽ-_ . .／ |
信濃 / / ヽ─ヽ ／ `-┐ __ .|
＾l. .,,-"´ l、 .| _ヽ( .l
ヽ,,／ ヽ ヽ ヽ-、ヽ {
/ヽ__.._ ヽ ヽ. ＼ `_r ヽ
ヽ‐ `-;_.._ 武蔵 〉 `─ヽ_ ＼
ヽ ! 下総 `-'`ヽ_ ,ヽ
.＼. ヽ_ ＿｀､
甲斐 | - ､..、 .／ ＼ ./ヽ ／
../ ヽ._ / /_＿_／ ヽ/
.; .／ ＼ / /`´ /
! ^.ヽ－-'゜ ~| 相模 ヽ/ / |
.l / ,,.-─-ーt、} _／ 上総 /
＼ /. 駿河 ヽ_ / ;. ヽ ヽ /
,..-‐､.._. _/.＼r´ ヽ / /_＿..-, ._..,;-^
.／ __/. ( | 安 ./゛
_..ノ .l .ヽ、 ､-. 房 .／
/゜ r 伊豆 / ヽ--´
｜ / .;..、
./ r^ ｜｜
.＼ ／ ~~
~
.
-
/ ｒ' ;; " "..."-｀i iヽ
{ ／ ,,ii圭圭ﾐ~~~,;彡!!!≧ i ｌ
/ , Y'' 〈 ｏ 〉,ﾍ ｿ''〈 ｏ 〉＼ i l
{ i l. } ￣´"i l､ ￣´ } i ｌ しかし、その尊氏を西へ走らせた
{ l i〈 ﾞ , 〈 i | 〉 ; {≦＼ ヽ!
{ ヽ} __,,,二二,,,_ ≠6 ) ＼ ヽ 鎮守府大将軍の凱旋だったにも関わらず、
/ヽ.. ヽ || {-‐＝＝=ｰ‐） ; / i 」 ∧
r'" ｉi ! r' ヽ / 三≡＼ └------‐" /' i≧､ i l ∧ 在地武士たちは、なびくことがなかった……。
l i: i..ｉ ｌ. Ⅶ≧ ＼＿＿,,,,,,,,,〃≦彡 } ) ∧
,‐､l l: l l !. Ⅶ≧＞ ￣ヾ≧∠ / ＜＼ ハ
ｌ ll l: i:ｉ ! ヽヽヽ≧､､､ ~~~ ／ i} ￣゛ー
l li l: l:l:. ｌ /⌒､. ヾ─ --‐ ─ 〃 }
l ll l: jl:. ! i i
ゝ／＿＿＿＿＼
/ | / ─ ､－ ､!
!___|─| ‘|< |
（ u ` － o －| /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
入 へ ﾉ o Ｏ ○ ……それは思った。 |
/ヽ-､` ┬┬ ィ´ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
| （／｀v二)|
ヽ_入 ＿ ノ
|───┤
.
-
＿＿__
ゝ／＿＿＿＿ヽ
/ | , ─ ｗ－､!
| __|-| +|+ | 下向のとき、顕家には、常陸国と下野国を知行国として与えたんだ。
（ u ｀ー oー | さっさと関東を平定させて、また上洛して足利尊氏追討させるためだったのに、
/ヽ､/＾＼__／ ﾉ 「ほぼ空の関東で、何にそんな時間がかかっているのか？」と思っていたけど……
ｌ､(uu ー,─ ､´
ｌ ＼ __／┬ ′
※『保暦間記』に「大将軍顕家（中略）本ノ両国ニ常陸下野ヲ玉フ」とある。
国守ではなく、国守を任命する知行権を与えたとされる。
.
-
/ ｒ' ;; " "..."-｀i iヽ
{ ／ ,,ii圭圭ﾐ~~~,;彡!!!≧ i ｌ
/ , Y'' 〈 ｏ 〉,ﾍ ｿ''〈 ｏ 〉＼ i l
{ i l. } ￣´"i l､ ￣´ } i ｌ 実際には、奥州国府・多賀城への帰途すら阻まれ、
{ l i〈 ﾞ , 〈 i | 〉 ; {≦＼ ヽ!
{ ヽ} __,,,二二,,,_ ≠6 ) ＼ ヽ 入城には、なお、一ヶ月を用しております。
/ヽ.. ヽ || {-‐＝＝=ｰ‐） ; / i 」 ∧
r'" ｉi ! r' ヽ / 三≡＼ └------‐" /' i≧､ i l ∧
l i: i..ｉ ｌ. Ⅶ≧ ＼＿＿,,,,,,,,,〃≦彡 } ) ∧
,‐､l l: l l !. Ⅶ≧＞ ￣ヾ≧∠ / ＜＼ ハ
ｌ ll l: i:ｉ ! ヽヽヽ≧､､､ ~~~ ／ i} ￣゛ー
l li l: l:l:. ｌ /⌒､. ヾ─ --‐ ─ 〃 }
l ll l: jl:. ! i i
.
-
i! , ' ﾉ三三三三三三i 丶、 " i!
.i! " i!,____ , r '三三三三三三三ヾ===＝i! i!
i! , .i!三三三三三三三三三三三三三三i! i!
i! .i!三三三三三! .!三三三三三三i! , " " i!
i! " i!i三三三三三!. ,!三三三三三三i! i!. 西へ逃れて関東は見捨てられた形なのに、
i! Ｘ"""'''＝==ヾ;ヽ, , , ,／==＝'''"""""""i! , i!. それでも尊氏への義理立てを失わぬ程、
廴 冫 " , , " ' , , " , , i! " i!. 尊氏にカリスマか、指導力があったのか？
,＝=ｭｭｭｭｭ、、、、、、 , 、、、、、、、、、}、、、、, ;;"
{ヽ 毟ﾘﾘ”.,r'====ミﾐｭ" " "尨豸r=＝ｭ "''ミｫ ﾐ毛彡'" `i あるいは何があっても朝廷に復帰する気はない程、
i 〉 豸. i!､{ 逞}゛!ｉ .`彡” { 逞}} シ ミ亥仆 .} 「建武政権」の政治が暴虐だったのか？
.i ヾ､ｉl!. `ー‐‐_'ノi | | i.廴__￣￣ !; ;| )) !
､ `ｉ|l. ._, -'" ,r‐' | | 弋___ "'''-- ヽヽ /、l| ﾉ ノ、. ……そういった事も考えられますが、
ヾ-!! i {. | | | / .l| , ' i! どちらも勝ち目のない話になってしまいますので、
i / .{. `ー! ＿__! / 丶 .l|ノ . i! あまり考えたくないですなあ……。
∧ i ; , "'-==--＝''" ､ ､ ヾ ､ ,ﾘﾚ.i , , i!
.!巛l ' ,r' ""￣￣￣￣ ` ､ ヽ .i ! , i!
.!必! 廴 ´￣￣￣￣ `丶､ `, i ､.i ﾉ " i!
.!沁仆､丶 ￣￣￣￣￣ .゛`ー' i ., ' / , i!
ミ尨尨丶 i ., ' ) i!
ヽ〃〃`- i i i i i i i _,,..‐'' ) " i!
ヽ＝=￣￣￣￣￣￣ )
.
-
＿＿＿＿
／´ ｀＼ﾚ
/＿＿＿＿＿＿＿ ヽ
|ノ─ ､ ─ ＼ | ヽ
| ｖ|・ ｌ＿| !
,| | | Ul´⌒Y /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
l/`ー ﾍ ` ─ ′ （ | o Ｏ ○ ………………。 |
ｌ__ _ ノ- ､ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
(＿／⌒ヽ_／⌒ ／/ ｌ
` ─┬─┬ /ヽ/ /|
|＿__| ` /＼ / |
.
-
/ ｒ' ;; " "..."-｀i iヽ
{ ／ ,,ii圭圭ﾐ~~~,;彡!!!≧ i ｌ
/ , Y'' 〈─ 〉,ﾍ ｿ''〈─ 〉＼ i l
{ i l. } ￣´"i l､ ￣´ } i ｌ
{ l i〈 ﾞ , 〈 i | 〉 ; {≦＼ ヽ! ……と、ここまでは、顕家卿が
{ ヽ} __,,,二二,,,_ ≠6 ) ＼ ヽ
/ヽ.. ヽ || {-‐＝＝=ｰ‐） ; / i 」 ∧ 関東平定を果たせなかった理由ですな。
r'" ｉi ! r' ヽ / 三≡＼ └------‐" /' i≧､ i l ∧
l i: i..ｉ ｌ. Ⅶ≧ ＼＿＿,,,,,,,,,〃≦彡 } ) ∧
,‐､l l: l l !. Ⅶ≧＞ ￣ヾ≧∠ / ＜＼ ハ
ｌ ll l: i:ｉ ! ヽヽヽ≧､､､ ~~~ ／ i} ￣゛ー
l li l: l:l:. ｌ /⌒､. ヾ─ --‐ ─ 〃 }
l ll l: jl:. ! i i
.
-
┼────────────────────────────┼
そうは言っても鎮守府大将軍の元に結束した
奥州武士団の精強さは健在で、
正面からは、まともに相手をできる兵はおりませんでした。
┼────────────────────────────┼
,.ｨミ､
/彡巡}
ｨ彡' Y ｲ _,,...,_ ／}
'"rX二〉! / jⅥ彡ミﾐヾ〈
_,. ィベ _ィﾍ 入_!／'/'￣ﾏミヽ
/: Tﾍ: ヽ':`イｨ/;'/ ／/￣ ､'ｲﾄﾏヽ
ﾉ: γfｧ┴-／ｲ'/ / ､ .:! ﾔ｀
／; ィ´､_>=,ｲ// ﾙ! ∧ 込 ヽ:.:i:/ }
ﾉ: { ヽｨﾍ ｲ巛'{ /!.' ﾍ ∨, ┴-､f
`ー,≦┤∧"{iﾘ ./:;:{、. ﾍ / ,. -- ､}
f:´ﾒ ／'" ‘， / :;:;:;:ヽ、/／ ! !
_r:'"〈／ ‘，/ :;:;:;:;:;:;＞;ﾍ / ﾄ
_У⌒' ‘， :;／´ ／,ｲ' ､.,.,ヽ',.ｨ〉
> ./ / / ｀ｰ＝==イﾘ ヽ＼"｀` ノ ト､ __ ／}
> ./ / / ｀ｰ＝==イﾘ ヽ＼"｀` ノ ト､ __ ／}
__}心{ : : : ﾍ / / / ﾒ:廴￣ ィ彡>∠《ヾ,x'
}ﾆﾆ〈 ＼ : : : ! ‘， ／ 入_メ; : : :ヽ, 彡f:;:;ﾊ,. ,ｿヾﾊヽ
_ ,仁ﾆ/＼. ＼: : : }／ ／ ／ ﾍ: : : : > ノ:;:;〉二ヾ’/.!i
,ｨ‐'、 |ニ'/ ＼ ｀ヽ､_, -､_,. ＜ ／ ,'{ : : 〈 ／;:;:;:/ :ヘ/ / !
xｨ_,.ォ}=ﾍ lﾆ' { ｀ヽ､ //¨､∨_＞" ,. i i: : : :〉 fr￢こi:{ヽ／ﾚ ﾒ ﾄ､
ｲ'/ ヽﾔニ､ヽﾚ ハ LT二fﾁ／ 二/ }.ﾏ: :f ヾ´:;:;:;:;水才.: ＼ヾヽ)
/二ヽﾊ∨ i.:ﾉ {ﾆ{ ヽ | !' ／ /,. .! ﾏ;i;! 〈;:ﾒ' / ､ /ヾ´
.{ ､r K'イ ∨/仁､ﾏ! ＼;'; ! .!/ ,:;:' !ﾐ ﾏ;! ,.入; / ∨ / .!ヽ
≧彡 ＼__,ゞ三≧.i ｀ヾ;.! .! ,:;: /∠ﾐヽ ｲ:;:;:;:イ' i ! ,ノ / .λ
\圭' :.:. | ﾔ: ヾﾆ! ./ i ! ;:; λ'ﾆﾆ∨ {;:;:;:〉、＼i ! ／ 〉
佳ｱ､_､ヽ ／ ,. ﾍ:.:.:} Y . . ／ ﾍ ﾄ､、 ヾ ,i;i;「¨¨´ !:/'i ＼ ｀ .,_L_,／ ／Y
iｱ/｀ヽﾆｰr'",.∠ ﾔ:!./ . : :/ ￣ ナ≧ｲ＼ /;i;i;! ﾉ《:;| ｀ .,_ ∧_,. ィ }
ﾉ《;! , i¨¨! / { }y!{ . : : ィ圭/｀`! ,ｨミ!ヾ` fｲ-ヾ! ┬､ ┐¨r / ′
｀¨¨i ´ヽ.i ﾄ,r Y ! ／圭Ⅳ .! i ,佳ﾐ{ `┬'’i i ､} j ,ィ"′ ′
Y´/ メ=ﾍ! ﾉ! ./ /./ Y圭ﾐ{、 ヽ| 佳圭i、 ､_,ｨ !;:, ﾍ i; i_,/､ ヽ.: !
ﾉ ' ハ:;! ヽ. /;ﾘ .＼ ヽ. l圭ﾐ/ / .{ Y圭/ ﾒ;:;:;} !;:;＼.ﾍ ;' ./=-"ﾉ:.:ヽ/
/ Y j;f { il' ヽ { !圭f / ヽ!圭! ｀};:;:ﾑ. i;:;:;:;:;≧ /--=/j:.: , ′
ﾍ ＼圭|,、 ﾊヽ:, 〉i;i;! /:::::::::::. !;:;:;:;:;:/' 〈:i:i:iｱ f.: {
ﾍ ヾ ヽ } ;:' f i.:.:.:.:.:.:.:. };:;:;r"ゝ, Y:! }: /
{ _ ,ノ. ,′ .! 〈;:;:;:i、 .ﾊ |: / /
｀¨´ ｀ ヾ:;:;ヽj:;j ! ' i
.
-
/ ｒ' ;; " "..."-｀i iヽ
{ ／ ,,ii圭圭ﾐ~~~,;彡!!!≧ i ｌ
/ , Y'' 〈 ｏ 〉,ﾍ ｿ''〈 ｏ 〉＼ i l
{ i l. } ￣´"i l､ ￣´ } i ｌ
{ l i〈 ﾞ , 〈 i | 〉 ; {≦＼ ヽ!
{ ヽ} __,,,二二,,,_ ≠6 ) ＼ ヽ しかし、その均衡も、やがて崩れることになります。
/ヽ.. ヽ || {-‐＝＝=ｰ‐） ; / i 」 ∧
r'" ｉi ! r' ヽ / 三≡＼ └------‐" /' i≧､ i l ∧
l i: i..ｉ ｌ. Ⅶ≧ ＼＿＿,,,,,,,,,〃≦彡 } ) ∧
,‐､l l: l l !. Ⅶ≧＞ ￣ヾ≧∠ / ＜＼ ハ
ｌ ll l: i:ｉ ! ヽヽヽ≧､､､ ~~~ ／ i} ￣゛ー
l li l: l:l:. ｌ /⌒､. ヾ─ --‐ ─ 〃 }
l ll l: jl:. ! i i
.
-
＿＿＿
／ ＿＿__＼
ゝ/ | ノ／⌒ !
/ |＿| ．|
| /＾｀u ,ヽ＿ ﾉo
ヽ ヽ /⌒＼＿つ
＼／ | ……なんで？……あ？そうか！わかった！
ヽ `──, ( )二l
j二二ヽ￣ ／ ｀-ノ わかっちゃったよ……
／⌒ l￣「 ／
／＼／ |‐┴－´
./ / | l
┌──────────────────────────────┐
│ はい。「湊川合戦」から５ヶ月後、建武三年（1336年）十月には、 .|
│ 足利尊氏と当今（後醍醐天皇）の間で講和が成立し、 .|
│ この日より「建武政権」は消滅……。 |
└──────────────────────────────┘
＿＿ ___＿_ }､,/＿
r‐'´ 三ﾐヽ ＞:::::::｀::::::::::::ニ＝ｰ
,ゝ､ 三ミﾐﾐﾐ ＼ 彡:ゝ:::::::,､,､:::::::::::::::::::ゝ
{ //￣｀ヾ､ヾ､ヽ≧ ∠::::ﾚﾊ|ヽ| | |V/l:::::::::ミ＞
', ﾘ ● ● l/ゝ _彡:ｲ -｡‐ ﾚ-｡--ﾐ:::::＜
(6 " ､＿, " }〉 ノﾑ ﾘ6)ゞ
ﾄ ､ ＿ _／ ｀ﾄ､,,_― _ ､､イ＞
／￣ / l >┰<二ヽ ,--┘ハ ﾊ￣二└--､
／ ＼ﾟ｡＼ ﾊ/ / | | /ゝ:::::| ﾊ |:::::::::y:::::::.i
( | ＼ _Ｖ／ | | ｜|:::::::l. | |ｰ |::::::::::|:::::::::|
＼ | † | | ｜|:::ヽi. | | |／ :::|:::::::::|
◆足利尊氏 ◆後醍醐天皇
.
-
ﾄ ,,/"" " ,, ,, ;ヽ ゛i､
l ／ ",,,,,....,,,､､,,､,,...,,,,,,,,＼ ｉ ＼
r' 人 __,iｌ||圭圭ﾐ､, ,,,iill彡!!!≧ i l
ト i || 〈 Ｏ 〉ﾍ '; ゛〈 Ｏ 〉℡､ i }
/ " i ' ｀￣´ﾉ l i└ ｀￣' |｀N ｉ | 京都での体制を固めた足利尊氏は、
| " ｀ il ﾞ 〈 | l 〉 {Ⅷ､ i ∧
l i"r'Y ｌ r ,,-- ノ ≠〈ｿ )ii ∧ 関東支配の支柱となる各豪族を本拠地に戻し、
ヽ ､ Ⅶ ／￣￣""""｀ヽ }ﾞ∧|└ヽ ∧
㌔ト ゝ ｉ (~~~~~ 二二ヽ} ｷ ℡ ヾ } ∧ また顕家卿追討のための兵を差し向けたのです。
l )㌔ ＼ ゝ￣￣＿＿ノ /IIIｉｉｉｉｉ │ ∧
,,,,,,,,,,,,,,,-┘ ℡ゞ ＼ ￣￣ /≦彡/ i l ﾊ
iiiii'"" ≧ゝ ー──‐---‐‐"≦彡 / l ﾊ
＞ ＼ ゞ＼＼＼＼ヽﾞ / └､ ハ
＼＼＼ヽヽヽ ℡､､､ ≦ } ￣￣ﾞー
＼ ＿＿＿ -‐‐┘ / ｉ
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---------==============ニニニニニ三三三ニニニニニ==============---------
-----========ニニニニ三ニニニニ========-----
----====ニニニ====----
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| ヽ. ,' | / ヽ ヽ
/ ／ ヽ. / ｌ / ヽ ヽ
ノ ／ } / ノ / { .ﾉ
. 「 .／ / ,' { ／ ./ /
. / / { :. / / ｒ' /
ﾉ / ｀ヽ ヽ ﾉ / ﾉ /
{. 〈 ヽ ＼ { 〈 「~｀´／
ｗｗWW ｀ヽヽ ｀ヽヽ ヽヽ ￣´ WWｗｗ
L_} <_/ L__}
WwwWww カッポ
ｗｗWWWｗ カッポ
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ヽ ` _
,）_,.v''´⌒ヽ. ￣ ‐- ...
)
... ..:... ´ヽ.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.. :..:⌒; __,、 ノ⌒ｰ'
ヽ:_:.:.:.:.:.:. :. .: .:.:.:.:..:.ﾉ ,ｒ ヽ'⌒ ｀＾j ヽ ..:.:.:.
￣ `ー ‐-‐一´ r'´ ｀ｰ'⌒ヽ ｀ｰ ､:.
, '⌒ー-‐､ ヽ, ....... ... .... . . .. .⌒ヽ
ヽ-―--‐-ヽ.っ r_,つ ヽ.:.:._:_:.:.:.:.___:::.:.:.:.:..:::.:.:ノ- .__,.-
￣ ￣￣ ￣ ｀￣ｰ-
_,n＿ __,ｎ__◎
└l ｎ | [][]「l └┐r┘ _,n＿ __,ｎ__◎
U Ｕ くノ <ﾌＬKﾞ> └l ｎ | [][]「l └┐r┘
U Ｕ くノ <ﾌＬKﾞ>
＜￣ヽ .ﾄ､ ./!
＿＿ -――:.:.｀:.:.:.｀ヽ!:.:ヽ/:.| __
＞:.:.:.:.:.:.:.:.:_, -‐ｧ.､__:.:.:.:.:.:.:.:.:.￣／
´７:.:.:.:.:.＜´ - ､/ ｀ ｀"^ｰﾍ:.:!:.:ヽ
／:.:.:.:.:.:.:.::/ ｀ヽ__,. , .×ﾊ:.:ト､
_∠;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! r＝=x^´ ´ l:.:V￣
,ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l ´￣ ｀ ゝ=ミ!ハ!
/ｨ:.:.:.:.:.＿:.:.:! U ′ ' /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
ﾊ:.:.:.:/ ｀ぐ , ―- ._ | 激動の２年だった…… |
'^ﾍ:ヽ 〉 ｜ | ようやく小山に戻れる事になったけど…… .|
＼＼_,、 / o Ｏ ○ お祖母様は、息災だろうか？ |
＼:.:ﾊ ／ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
ヽ} ` . .／
. l ＿_ｒ‐ ´
i´ ￣￣:::::::::::|￣!
,.」:::::::::::::::::::::::: |:::::ト､
, ´::::::｀￣￣￣￣「￣:::::::｀ .、
... , ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:O::::::::::::::::::｀: 、
... 「:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
|:::::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::/
.... 〉::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::::::::i::::ゝ
◆小山常犬丸／白石みのる（？〜1346年）
下野国の大族・小山家惣領として足利尊氏の上洛に随行。
領地は討死した父・秀朝に変わって祖母（小山大後家）が差配している。
.
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 十月講和後、建武三年（1336年）年末から翌年三月までのどこかで、
.＼ ｀⌒´ .／
／ ＼ 足利尊氏に与力していた小山常犬丸（のちの朝郷）が小山領に帰還。
| ,-／彡三三ミ_Y彡三三ミ
(＿ | ⊃／ ／／ ／
.
-
/ ／ ↑
. / ! ↑ 多賀城
. / _,,,-'"
. ／ ｒ'"゛ 陸奥
...／ 越後 ,!
"゛ ..ｌ ＿― ..､
. ,..､ ,..-'" ｀'‐、
. , ---､ ,i'" .￣ｰi‐'´ ｌ－ｖ──、
.--′ .ｌ ＿-′ .! ｜ !
.. ,┴─ | 下野 l ┌───────────────────────┐
..... / ＼ ｌ │ いや…ぼくの激動はこれからじゃないのか？ |
. i 上野 | ◆小山. │ 小山領は、奥州と鎌倉を結ぶ重要拠点なんだ！ ...|
...... ｀ﾞ'ｰ､ ＼ ＿-'. │ 何事も起きないはずもなく……！！ .|
. ,| _＿_,、 ｀'-、 ／ │└───────────────────────┘
... !、 ./ .｀'---ｰ'(￣ 常陸 ヽ
. ヽ＿＿ ‐ ヽ__ ヽ
. ｨ 武蔵 ! ｀-､. .ヽ ,､ ,ｨ ＿_
.......-^'---- ゝ- │ ｀'───｀'-､_! -ｧトｰ'.:.:.:.:´.:＜＿
.ﾞ/ ＼ i 下総 ＿〉. ≦.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＜
甲斐 ヽ. ＿ ｒ'"─､＿ ., ‐' く^ｲ.:.广7⌒´＾ヽ'ヽ､{:く
_,,| !──-,l ｀''-l / ./ Ｙ.:{ '⌒ ⌒ヽ|:.:}
......| .┌''" 相模 i" . ／ ! ∧;| |:/
....l .i-＿─┴､ ◆鎌倉 i'゛ .! |Ｙ` ≡≡ ≡≡ﾚﾍ
.... ﾞ''､.＿/ ＼/￣￣│/ ! 上総 ,./ ヽ､i j i_ノ
. `'''ﾞ| ＿伊豆/ .! ._..‐'゛ {u ___ }
..... 駿河 ／ ,ﾉ ! i"安房/ ｀ ｰ ､＿, - ´
／ .lﾞ ! ヽ‐´ ／} ,{^＼
.......,/ .! ,ﾉ , ＜￣{ィ^ﾍ/ｨ＾ヽ/￣＞､
.. ,! .ゝ / / } i
. ﾉ ゝ‐'゛ { |o }
}ヽ. │ | {
.
-
,､ ,ｨ ＿_
-ｧトｰ'.:.:.:.:´.:＜＿
≦.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＜
く^ｲ.:.广7⌒´＾ヽ'ヽ､{:く
Ｙ.:{ '⌒ ⌒ヽ|:.:}
∧;| |:/
|Ｙ` ≡≡ ≡≡ﾚﾍ
ヽ､i j i_ノ
{u ___ } ┌───────────────┐
｀ ｰ ､＿, - ´ │ ……というか実を言うと…… |
／} ,{^＼ └───────────────┘
, ＜￣{ィ^ﾍ/ｨ＾ヽ/￣＞､
/ } i
{ |o }
}ヽ. │ | {
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
| |
| |
/ ￣￣￣￣ /＿＿＿__
/ /ヽ＿＿／/ ┌──────────────────────┐
/ こっちきて / / /. │ もうすでに先帝派（※南朝）から勧誘の使者が、 ...|
/ / / / │ （こっそり）来ちゃってんだよねえ────！！ .....|
/ ＿＿＿＿ / / / └──────────────────────┘
／ ／ / /
／ ／ / /
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣/ / /
￣￣￣￣￣
.
-
-‐─―- 、
／ : : : : : : : : : : :＼
/:/: : : /:{ : : : ヽ: : : : ヽ
/: :| !: : { ∧: : : : } } : : l: :', ┌─────────┐
__ ,': : :j_ﾚ-＜ノ`ー＜⊥_j_| :ハ │ オトナたちは…… |
〃 }＼_ ｌ: : ｲl=＝≠ ≠＝= ! : : l └─────────┘
{{,ノ::::..し{＾Y＼ |/:_:.:} _,⊥= { =⊥,_ ∧: :│
｀丶､::::::.‘ｰゝ(ヽ /:{ ﾍ ::::. .::: /ヽﾍ:│
（＞r‐＜_ /＼{ : ゝ.__>､_ (二つ 〃 }.:ヽ}
|￣ ●〉 ＼:::.八: : : ＼_ ￣￣￣￣ ﾉ-く: : /
_レ-―┴- ､ |>'ーヘ: : : :ヾー-‐ｧー'´: : : :∨ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
/ ＼| ＼: : :.＼ヽ〔こ＼: : : : ＼ | 黙って両天秤にかけときやしょう！ |
／ 〉 ﾍ＼: : : ヽ＼〉 ＼: : : : ＼ ＜ へっへっへ！！ |
∨ { '、ヽ: : : :Y ＼.＜＼: : : : ヽ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
/ } ＼ ｌ |: : : |___ ＼＞＼: : : :}
. / ＼| ﾚﾍ:│ ｀ヽ､＼ Y: :ﾉ
. 〈 〉 厂∨￣￣| `‐ヽ. ∨
＼ ／ { | │ ●ﾍ ＼
＼ ＿,∠,,＿___ﾉ |―-- -―| ｌ. ∧＼
. ＼＿＿＿, イ: :{ / | │ :| l∧::.＼ ┌────────────┐
|: : ヽ / | │ | | l＼::.＼ │ …とか言ってるけど！！ .|
|: : : :＼ ,' :l＿＿＿__ﾉ ●.| | | ＼::.＼ └────────────┘
|: : : : : :〉 / | | │ ＼::＼
|: : : : : ヽ／ | ＼| ＼::＼
{:人 : :／ | | ＼::＼
∨ | | ＼:丶
/ | | ＼ヽ
◆宿老ごっとぅーざ／ゴットゥーザ様
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-
＿_､-､,'',__
＜´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'‐‐､
､'"´:.:.:､‐ ,‐､､,-､:.:.:.:｀Z
,:.'｀:.:_-'´ ｉ ｀､ｉ',:ξ
ﾌ:.:.:.:( -､__! ､ ., __,､l,' ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人_从人__从ﾉ／
｀､:.:.:.l ＿｀‐' .｀'＿ .ｉ ＞ ＜
｀,,_ ! "U"" ﾞﾞU".,' ＞ 今の時代、ほんとうにそれで大丈夫なのかな！？ ＜
{ ヽ .,-‐-, .',} o Ｏ ○ ぼくはキミたちを信じているからね！？ ＜
｀"ヽ_ ,' .',_ ' ＞ ＜
,-‐‐'´,' .,' "","´､‐-､ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WY⌒YWY＼
.,' ,' .', ｀ｉ ｀､ ', _ ._ _
.,' ', ｀‐-､',｀‐l__,-' ', , '､_',_',_',
,､‐' ｀ ､ .', "'.,.l ､ , ｀, ｉ-､ , ヽ
,-J-'.'｀､j .｀､', _ ' .ｉ ｀､ , ' .´ _,-'｀´
',=' ｉ_ ,' .l _, ',-' , '
', ｀,_,,,,､_,-' ,' .l-'´ ' , '
,'." , - '｀､ ｀,ヽ , '
ヾ-- '´ '" ｉ ｀-'
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／＼ ／＼ ；
／＼ﾞッ∨ ,r'／＼ ；
〈 (･)＼ ﾞｉﾞｨ／ (･)ﾞｉ ； ；
／ ＼＿／ !､＼＿／ﾞｉ__＿
／ ／￣￣￣￣ ＼ ；
| ／ ソ ＼ ；
| ＿＿ ＼ ； ；
| ／ ／,r'､‐〜〜〜〜〜〜｜
| ／ ／r'jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj(| ；
＼ | ＼ | ；
＼ ＼ ＼ |
＼ ＼ ＼ ｜ | ； ；
＼ ＼ ﾞｉﾞｉiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii,r'
＼ ＼ ＼゛〜〜／ / ；
＼ ＿＼＿＿＿＿,,,__／
＿＜] | :::::::[＿ ；
＜／￣￣￣￣ﾞ | ~￣＼ .--､
＜／〜， ／ ＼ }ヽ ＼
◆相馬親胤…足利尊氏の上洛に随行し、
その後、音信不通扱いされていたが、
東国帰還後は、晴れて奥州相馬氏当主となる。
.
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 建武三年（1336年）十二月までには、相馬親胤も東国に帰還。
.＼ ｀⌒´ .／
／ ＼
| ,-／彡三三ミ_Y彡三三ミ
(＿ | ⊃／ ／／ ／
.
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┼────────────────────────┼
大体同じくらいの頃に「建武の乱」で、
足利尊氏の敵方となっていた千葉貞胤も下総に帰還。
┼────────────────────────┼
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／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
x≦.:.:.:.:.:,. -‐…‐-ミ.:.:.:＼
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.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:..:.:.:.: :: :: :: :: :: :: :ヽ
{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :: :: :: :: :: :: :}
ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＿_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
ｿ:､:.:.:.:.:.:.:.Ｙ´/vﾍ｀Y.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ
ｰ=彡＼¨ﾆ=-∨_＿_∨--‐‐ァ爪》
イ彡《 ＼: :: :: :: :: :: :＿__∠ 》乂i} よう！！
八从{ ≧=ァう不ゝ’=彡ﾙ川ﾘ
ゞ,:{ヽ ﾉ｛ }ﾊ ﾉｲ仆"
''|、} ___,< } ﾚ)､ｰ=ィ〃|《 __／ 〉⌒i__
| ヽゞｚ彡辷冬≧ﾉ,ノ ト、 __ｱ ｱ ｱ｀ 〕
ノ| ∧ ＞一｀¨〃ｲ | ＼ｰ- _ _／ , ' .,' /
x=水ﾌ´ | 込 _こ＿_ノ / }、 }:: :: :: __ｱ / .' / _
／ﾆﾆハ /| ∨ 7 ７ / i ヽ /: :: :: : :〔 ヽ, __ｱ / / ,/´.∥
‐7ﾆニ/: ::‘ / ! ∨ / / ,′ ／: :_: :-‐ | 〔 ｱ _,/ / ..∥ ∥
/ﾆﾆ７¨ ‐-: :､_ ; ∨ / /_／: :¨: :: :: :: r' .,ﾚ' :i { .∥ ∥
ﾆﾆﾆ|: :: :: :: :: ::､‐-ミ. ∨/ -‐ﾆア: :: :: :: :: :: :: :: ,〃 .∥ ＼ ヽ ｀ ∥ ∥
ﾆﾆﾆ|: :: :: :: :: :: :＼__｀ヽ ／,.．''": :: :: :: :: :: :: :: :: : ,〃 .ノ ヽ :入 ＼ i ,''
◆千葉貞胤／マリオ（1292〜1351年）
下総国の大族・千葉氏の当主（に返り咲いた）。
奥州相馬氏の宗家にあたる。
.
-
／＼ ／＼
／＼ﾞッ∨ ,r'／＼ っ
〈 (･)＼ ﾞｉﾞｨ／ (･)ﾞｉ
／ ＼＿／ !､＼＿／ﾞｉ__＿ つ ＼人_从人__从_从人__从_从__从_从人__从ﾉ／
／ ／￣￣￣￣ ＼ ＞ ＜
| U ／ ソ ＼ ＞ r‐―00. r‐―┐ ＜
| ＿＿ ＼ ＞ ｀ア／ ＿__ ｀ア／ ＜
| ／ ／,r'､‐〜〜〜〜〜〜｜ ＞ ヽつ `つ_) ヽつ ＜
| ／ ／r'jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj(| ＞ ＜
＼ | ＼ | ＞ _ ,⊆) ∩ ∩ ＜
＼ ＼ ＼ | ＞ l | ｎ .└っ ） に二二l ∪ ∪ ＜
＼ ＼ ＼ ｜ | ＞ Ｌ.ﾕ U . └‐' ｏ ｏ ＜
＼ ＼ ﾞｉﾞｉiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii,r' ＞ ＜
＼ ＼ ＼゛〜〜／ / ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
＼ ＿＼＿＿＿＿,,,__／
＿＜] | :::::::[＿
＜／￣￣￣￣ﾞ | ~￣＼ .--､
＜／〜， ／ ＼ }ヽ ＼
.
-
、,_ __ __
ヾ｀i / oヽ {!^/
ヽ＼.｀t⌒ﾒ __ ,.イ/´
ゝ､j:L!_l:|'≧ィ" マンマミーア！ ┼────────────────────────┼
{:ﾟ::::::ﾟ:/ 建武三年（1336年）十一月十九日、
〉::::::::＼＿__ 相馬親胤と共闘関係にあった千葉胤貞が、
.}::::::::::::::::::::::::ヽ 関東下向途中の三河国で病没する。
/:::::::厂￣/::::/ もしかすると親胤と同行の下向だったかもしれない。
〈:::::く 〈.__/ ┼────────────────────────┼
＼::::ヽ、 }
｀ヽ^} ゞﾞ! ﾏﾘｵ ﾙｲｰｼﾞ
し ※千葉貞胤 千葉胤貞 ややこしい！
◆千葉（千田）胤貞／ルイージ（1288〜1336年）
親の代からの家督争いで、
建武政権下の当主・千葉貞胤と争う。
武家方となる事で宗家の地位を認められるが……
.
-
┼─────────────────────────────────┼
親の代に異国警固番として肥前に異動して家督を奪われてしまった
千田荘の胤貞は、「建武の乱」を利用して家督奪還を画策した。
最終的に千葉貞胤が降参することによって胤貞はこの争いに勝利し、
当初から胤貞に協力していた相馬親胤は功労者となった。
┼─────────────────────────────────┼
, -‐''''''''' ‐-､
／´,__‐‐-､ ｀ヽ､
," / | | ｀i ＼
/ l .| ∟,┐.i ｀､
l ゝ└─┘' ｀i
,-__‐__二"__"´¨ ﾞﾞ''' ‐､ ﾞ.
,-' ,-‐_ヽ´ ｀ﾞ'ゝ‐--､, ｀ﾞ'‐､ l
｀'‐､l ｒ' ,｀､' '‐'´-､｀' ｀' ‐-- . ｀i
il .l'´_ﾆl l'´ﾆ‐､ /ヽ､ ﾉ ♪
,‐l _l |lﾟ,,l,,__ | |l ﾟ l.| / /ﾆﾆﾍ'
l,‐´ ｀'ヽ'ゝ'丿 ノ //´ ヽ | /ﾆＹﾆ丶
i´ ﾞi´ ,,ノ'i, ﾞ､,ﾉl'´"ﾞ ﾉ /（ ﾟ )( ﾟ ）丶 /)
,-‐ ､, . ﾉ‐'´ | ,､ '‐- ,ノ ／::::⌒｀´⌒:::: ＼ ( i))) ♪
,-‐‐'ヽ. .､ ）, ノ ノ /l''''"´ ＿＿＿|，-）＿＿＿（-, |＿ゝ＼
,-´,, ｀ヽ ヽ, 〜‐--_;;ﾞ'_‐-,､-‐'´,/./. ヽ （ ＿, |-┬-| ､＿＿_ )
,‐' " ｀i､ ｀i ﾉ ｀i ﾞl､ ｀‐-´' ／ /ｿ‐ ' ＼＼ ｀丶 ｀'ー´ |
,i' i i ゝ, ヽ ﾉ‐´､_ノ_ __＼＿_,／＿/ (((i ) 丶 |
◆千葉胤貞 ↑一緒に千葉荘を攻めたりしている。
.
-
,､__
, -: ´: : : : ＿ヽ
／:: : : : : : : : / M !
/:.:.:.:.:.: : : : : : _メ- = ﾆ｀＞,-、
i.:.:.:.:.:: : : : ,;;ぅー＝,''"ゞ斧斧ｱ
㍉: : _,,ｨｧl´ ''ぜﾗ <ﾄ'''-'''´
ⅴ´､廷ﾄ、 ,>
人__ｿ｀＾ ,=ﾆ戔ｬ
ノ ヾ ､二/
∠ __ ヾﾞ'ｧ、 ,冫
_ ,. : : ´: : : : : : ｀: .､ ヽ ﾉﾞﾞ''ー ´
／: : : : : : 〃: : : : : : : ＼ /
/ : : : : : : .:〃: : : : : : : : : : ｀.、 ┼─────────────────────┼
! : : : : : : :〃 : : : : : : : : : : : : :ヽ しかし、その千葉胤貞が病没すると
l: : : : : : : ﾚ : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ 不思議なことが起こった。
j: : : l;; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. 散々、新田義貞と並んで足利尊氏と争ってきた
,ｲ l: : : t;; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. 千葉貞胤だったが、すぐに赦免されて、
/ ヾ.:.:.:: : : ﾄ: : : : : ::t;;; : : : : : : : : : : : : : 再び千葉家当主に返り咲く。
. / .入::.:.: : ヾ;;;;、.:.:.:.:ヽl l : : : : : : : : : : : i ┼─────────────────────┼
/ 〃 、:.:.:.:.:ヾ;;;;、.:.:,','l: l : : : : : : : : : : : ｌ
,､.:.:.:.:;;;;V,',',',',',ｌ :､ : : : : : : : : : ∧
,;< ＼////////ｌ : : : : : : : : : :〃ｌl...{
／ ', X/////,｀;ァ- ､::__::ｬ ´ ||.:.:ｌ
｀ 、 ∧ (｀ ､;////!´ 〃;::::､
、 ､ヽ ヽ//ｌ /;;;;;;;;;ト､
ﾟ 、 ／｀} X. ¨ ! i ｲ__;;,〆 ゝ
ｙ ' ' ,以 、ヽ. _ヽ ! ﾉ ／ |
L＿_/,ﾉ///） ,/ K、ー ''"／ >＼
∨彡¨¨｀ ーt i レ´ /）
/ ,=',. ｀ l ､{
i /彡', ﾟ:. | く ﾄ､
|/,'彡彡 ∧;;; ｌ |;;ﾍ
,!ヾ彡',彡, //∧;;,, ! | ,/;;;;;;i
. ヾ廴｀㍉彡;廴,,∨/∧,,＿__,λ __レ´ |ﾍ;;;;i
.ノ γー- ,,__, } >/ >-'''" ） ーく´ﾄ, い
,ｲ //ヾ/////X///,（ _,, ' ﾍ / ｜!
/ /|｜ （////////X_ﾊ ﾊ, ﾊ |ハ
（ ,/斗 ｒｆ////////// ', ﾍ ! ﾊ
Y´ ! ||/////////// :} ､ ﾊ、＿＿ ノ ,/
// ￣ヽ//////{ | ， i ｌ人 ノ
|/,＿ ｌ/////;| ! ﾉ ｌ ノ;;;;;;;｀,,ー,,,;l´
.
-
┼───────────────────────────────┼
千葉胤貞の子らも早逝していたためだろうが、
バリバリに反足利尊氏として戦った千葉貞胤の大々々逆転劇だった。
┼───────────────────────────────┼
＿_
,‐´ _,.＼ ,i´￣＼
/,. ‐''" ヽ|/,‐"｀`'‐`:、
｜ │ ●│ っ
| │ │
| ● │ │ つ
│,.‐''"´￣￣｀`'‐.､ ,i ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从_从_从人__从ﾉ／
ﾉ ,-、 ,.‐, ＼/ ＞ ＜
i´`、 / ││ ," | ヽ , 、 ＞ この沙汰あんまりだっていうｗｗｗｗｗ！！ ＜
| i, │U ││ | | │ ﾉ ） ＞ 分家の相馬が、千葉嫡流の争いに肩入れするのは、 ＜
i、 L､_ / ﾉ ,i `-´ │ ﾉ ﾉ、 ＞ すっげぇリスクだったのに！！ ＜
,i´ i,- ） Λ （_ ノ Λ / つ/ ） ＞ あっさり赦免で元にもどっちまったっていうｗｗｗｗ ＜
（ /´ヽ / / |＼ Λ ヽ （ ｀`） ＞ ＜
｀`､ ｀、 │ |│`'‐.､ ＿＿＿_,.,‐''´| | │ > i'' ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WY⌒YWY＼
`:、 ヽ │ | | |＿ﾉ、ﾉ i_ ﾉ-;´ﾉ │ / /
ヽ ヽ │ | ﾞi￣ ／ ￣＼ / / / / /
ﾞi ﾞi ＼`、ﾞi／ `v´ / ノ / /
ﾞi ﾞi ﾞヽ ﾞi、 / /"´ ﾉ /
ﾞi ﾞi ヽ ＼_＿／| / ／ /
ﾞi ｀、 ヽ.ﾉ ﾉ ／
` ｀`'--‐''" ‐''"
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／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
x≦.:.:.:.:.:,. -‐…‐-ミ.:.:.:＼
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.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:..:.:.:.: :: :: :: :: :: :: :ヽ
{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :: :: :: :: :: :: :}
ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＿_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
ｿ:､:.:.:.:.:.:.:.Ｙ´/vﾍ｀Y.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ
ｰ=彡＼¨ﾆ=-∨_＿_∨--‐‐ァ爪》
イ彡《 ＼: :: :: :: :: :: :＿__∠ 》乂i}
八从{ ≧=ァう不ゝ’=彡ﾙ川ﾘ いえいえ！親胤さんが、
ゞ,:{ヽ ﾉ｛ }ﾊ ﾉｲ仆"
''|、} ___,< } ﾚ)､ｰ=ィ〃|《 お気を煩わせるような事は何もございません！
| ヽゞｚ彡辷冬≧ﾉ,ノ ト、
ノ| ∧ ＞一｀¨〃ｲ | ＼ｰ- _
x=水ﾌ´ | 込 _こ＿_ノ / }、 }:: :: :: /ヽ
／ﾆﾆハ /| ∨ 7 ７ / i ヽ /: :: :: : ｒ ヽ :! i/ ヽ
‐7ﾆニ/: ::‘ / ! ∨ / / ,′ ／: :_: :-‐ ｌ ｉ..i :i l
/ﾆﾆ７¨ ‐-: :､_ ; ∨ / /_／: :¨: :: :: :: ! l l :l li‐､
ﾆﾆﾆ|: :: :: :: :: ::､‐-ミ. ∨/ -‐ﾆア: :: :: :: :: :: :: :: ! ｉ:i :l ll ｌ
ﾆﾆﾆ|: :: :: :: :: :: :＼__｀ヽ ／,.．''": :: :: :: :: :: :: :: /⌒､ ｌ .:l:l :l il l
i i ! .:lj :l ll l
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∨ ―‐｜― ∨/ ＼人_从人__从_从人__从ﾉ／
∨ ｏ | ｏ ∨/ ＞ ＜
＿＿_人＿＿_/∨/ l＿ ＞ 親胤サン！？ ＜
／ ／ ｀ ´ ＼ ＼ ／ ＞ ＜
／ U ＼ ＞ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
＼
| ⌒ ⌒ U |
ｌ l |┬――――┬| l l
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＼ l///////// | ／ 千葉館ニ火ィツケタノニ！？
/ ＼ ―――― ／ ∨/
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.(;;;;;;;{l〃＜ ＞¨｀ヾ ミﾐ: :: :: :/
｀＜ゝtｯｭ { f.ｯ_ﾃ .ヾうヽ く
.i i j ｭ ﾐ〉rﾘミ お父上の重胤殿の鎌倉合戦での軍忠を
ｷｧ彡_匁ミｭ､ .} <ミﾐ
∧ ゝｰ- / / ∧ 将軍はめちゃくちゃ評価されていましたからな！！
', ”¨ ／ ./＞f ＞ ､
≧- イ＝ 7: : /: :: :: :: : ∧≧ ､__ 今度の人事も、奥州相馬の振る舞いを
, イ´: :∧: :: :: :/: : /: :: :: :: :: :∧:∨ ﾉ: :
＜∧:∨: :: :: :∧: : /: :／: :: :: :: :: :∧:∨イ: :: : 決して遺恨とせぬ事を約束すること、
., ＜: : : : ∧:∨＜ _: :: : } /: :/: : ,-､: :: :: :∧ ∨ :|: :: ::
/ : :: :: :: :: :∧ ∨: :: :: :: :ヾ ,r‐/¨´/´｀Aｭ、 {A:V{ :| : :: :: 厳しく下知頂いております！！
.{ : : : : i: :i: :{A V{: :: :: :: :≧〈o O C Ｃヽ〈 .｝ |/ /| :|: :／:
.! : :: :: :l l: : |///|: :: :: :: :: : i!∨ ＞ ヽ : :: : }.|/ /| {/: :: :
.l: :: :: :: :|! : |///|: :: :: :: :: : l!: ∨ _ゝ: :.ﾉ.|/ /| :/ : :: ::
.|:..:: :: :: :l!: :|///|: :: :: :: :: : |!; : ヽ＜: :＞ ´〈 |/ /| :{＞-‐
.l : :: :: :: :ヽ （⌒）ヽ: :: :: :: :八:: : {¨´: :: :: :: : }（⌒） :|
.
-
/´Ｙ｀ヽ
o ﾟ ﾟo/(／)(＼)ヽoﾟ ﾟ o
／ ⌒｀´⌒ ＼
| ,-）＿＿＿（-、| ほ……ほんとにぃ？ｗｗｗｗｗｗ
| l ｀⌒´ ｌ |
＼ ／
／. :: :: ::_::_:: :: :: :: :: :.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
.: :: :: :γ ﾄ、/lヽ :: :: :: :: :.:.:.:.:.:.:.:.
/.:.:.:.:. ::弋！V！ﾉ_:: :: :: :: :: :.:.:.:.:.:.:.
. {.:.:.:.:＞:: ::¨￣:: :: :: :｀＞x.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
､::≫=＝ ＝==≪.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.
//州__: : : : : : : :｀＞≧≡= ≧､.:.:.:.:.:.
{（:州へ≧=x ､≦rﾋﾞﾃ‐` 川⌒ヽ:i
゛¨沁 <ツゝi !::'' ､__彡ｲ/＾} ｝i はっはっは！
-=彡 | ￣ }!_ ﾉ/:i:i
j! ,{、ﾑ ) ）} 〔彡'州:i ほんとうでござる〜！！
∧ ,ｨ升_守≧=≦ノ ,' _）)川:i:
辷彡ノ辷ﾆ≧≡'" / ｰ=≦彡
ﾍ `:::::7´ ,:′ 从州
. '; ／ ;; /:/ﾆﾆ
,.斗｀ー‐一 升i/:ﾐ ／.:.:i二ﾆ
,ｨ劣/∧､ _＿＿___,/／:: ::.:.:|二ﾆ
-‐: :: :,ｨ仁:i/:: ::∧:.:. :: :: :: :/: :: ::.:.:.:.:｣二ﾆ
: :: : /ﾆ二/: :: :: :∧:.: :: :: :/:: :: :__二=!≠ﾆ
: :: /ﾆ二/三二ﾆ=‐､: : ｒ=ニ￣: :: :: :|三二
っ
っ
/ ノ Ｙ ヽ
(ヽ /（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ /) つ
(((i ) ／::::⌒｀´⌒::::＼ ( i)))
／∠_| ,-） （ u |＿ゝ ＼ よ、よ、よかったっていうｗｗｗｗｗ
( ＿＿ l ヽ＿＿ノ ,＿＿ ）
＼ |r┬-| ／´ うっはｗｗｗｗｗこしぬけたｗｗｗｗｗｗｗｗ！！
| | | | |
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`ー'´
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/: :: :: ::r' ｢｀'v'´1ヽ: :: :: :: :: :: :: :: :.:.:.:.:.:.:.:.:.
': :: :: :: ::{ |_ｌ∨ｌ_| }: :: :: :: :: :: :: :: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.
{: :: :: :: :: ゝ __ __ノ: :: :: :: :: :: :: :: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
ヽ: :: :-‐: :¨￣: :￣¨: :: :‐-: : _: :: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
／: :: : ＿＿__ __＿＿＿＿＿_z≧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
｀￣￣へ≧x､::::::::x≦三x＜¨`:::::::j三≧x:.:.:.:.:.:.:.
ｉﾐ', ｨてｵ}:::::j: >'てﾘ＞::::::::::::::!ﾆﾆ／＾ヽ.:／
. iﾐｌ::: ¨´! ｀¨'' ::::::::::lﾆﾆﾚく} }ﾐ
ﾐi / ミﾐ/ ,ク /ﾐ ……………。
ｷr､ ヽｰ'ｧ､) ,.ｨ ﾐミ}ノ／ミ
圦辷ﾁ彡_込三彡’ ー'州ﾘ
ﾍ ¨`￣ ￣｀ ,′{州≧=ｲ
ﾊ ( ⌒｀'' ノ 从辷彡’
(⌒'彡'
(⌒ ｀)
`ｰ〜′
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◆京都
±
〕iト (_)
ｉ| | | |:| |〕iト 〕〔 〕〔 〕〔 _
￣┴┴⊥| | |〕iト ＿ ,〕〔 〈⌒⌒〉_〕〔_ _, ┬i冖丁| |
￣ ─ ＿┴ ⊥|_| | |〕iト ＿ ( ( )） }'⌒' {( ( ) ) _,,...,,, ＿,。-‐=ミT｢| |_|｣⊥┼=冖
=ミ ￣ ─ ＿┴⊥|_| 〕iト _| | ||_ /'´|｀`ＬY´_｣.. -T「 | | | |〕iト |:..|_ -=弋ニ7＿ -V‐V
┬|| x=ﾐ ￣─ ｨｼ´ｰ⊥_〕iト/_7__〕__ﾉ-rf''｢ | |_|｣L┴ .|￣|｀`ﾞ〜|:⊥ -─ ''T~~|ｘ=＝=| |
::|::|| |丁| x=ﾐ :|| _￣─＿-⊥｣,,|| | |_|｣└ ~:| |x=ﾐ|| |'⌒'|| lﾍ| | |⌒|..| ||＿＿|| |
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丁|| |二|| └ ｣| || |_|:l| :| | |::| :||＾|| |' `｀| |__,.､| |x=ﾐ|| |'⌒'|| lﾍ| |ｨ⌒ヽ| || ___| |
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丁|| |丁|| ｉＴ iｉ || |ニ--─…￢冖 ''' ““¨「￣￣￣￣￣￣￣￣|￣￣￣:|￣￣￣￣￣
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＼.:.:.:.:.:ゝ.:.:.:＞＜.:.:.:.:.:.:.:.:＞＜.:.:.:ﾊ
r＝＼.:.:.:.:ヽﾍ.:.:.:.:.:＞＜.:.:.:.:.:三三＞∨´
|.:.:.:.:.:.ヽ.:.:ヽヽ.:｀ヽヽ＞-＜ﾍ.:.:.:.:.＼.:.:|｀
|.:.:.:.:.:.:} ヽ.:.:ヽ.:ヽ、.＼.:.:.:.:.:.:｀ヽ.:.:.:.:.∨
|.:l.:.:.:.:{ ヽ.:.:ヽ.:ヽ＞ヽヽ.:.:.:.:.:.:ヽヽ.:.ヽ、 ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
|∧.:.:.:|ｨ⌒ニヽ.:ヽヽくｲ⌒ヽヽﾐ.:.:.:ﾍ) ｀ヽ> ＞ ＜
ﾚ V.:|ヽ ｲ⌒ヽ、ヾ ヾ ⊂⊃V ｲﾝ｀ヽ ＞ いやあ！オレもですねえ！ ＜
´ V| V',⊂⊃ | r-' ＞ 千葉介を貞胤さん以外の人がやるのは、 ＜
i!| ｲヽ、 ヽ ＿-=ｧ / | ＞ どうもなあ？……って！思ってたんすよ！！ ＜
ﾉ ヽ、 ヽ二二/ ｲ | ＞ ＜
＞、￣ ／/ ノL_ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
/ | ｀~´ /彡: : / ゝ、
／ /ヽ _,. : '´: : : : :/ ヽ`ー- _
,. ／ / : : ><: : : : : : : : : / ＼ ‐- _
_,. -‐< i: : /::￣＼: : : : : : / ,. '´ ／ i
r' ´ ＼ レﾍ ＿_:／＼: ０ / ／ ／ |
ﾄ､ ,. -‐ ' "´,.イ/: :/:::::::|: : : : :＼:/ ￣ ―-､ / !
| i弋二┐(r､i|: : i::::::::::|: : : : : : / // |
| '.弋こ し' ||: : |::::::::::|: : : : :／ O // |
| '. 弋ﾉ,.ｲ|: : !::::::::::!: : ／:/ O ／ ,' |
| '. ´ Ⅶヽ!:::::::::::〉':.:.:./ Ｏ ／ ! |
| i ヽ ⅵ:.:＼／:.:.:.:/ O ／ i ､ |
| | | ヽ {(1!:.:／:.:.:.:.:/ O ／ ∧ ヽ !
| | | ＼ゝ V:.:.:.:.:.:/ ／ i '. ＼ '
| | | ＼ヽV:.:./. ／ |. '. ＼ i
| | | ＼ V ／ ! '. ＼! ※千葉介……千葉氏の本貫地である
| | | 『i´ ヽ '. ,.-‐- ' 千葉荘の在地代官の地位を指す。
| | | __j !__ > ／´￣￣ヽ i この時代では下総国権守あるいは
| | ! └‐iﾟi ┘ -┴＜ ! 下総国守護職を実質意味する称号となっている。
| ! / i!j ,. -‐ ﾉ ／
| Ｖ || ／／ ／､｀ヽ ／
◆足利尊氏／右代宮戦人（1305〜1358年）
.
-
_／.:.:.:.:.:.:.:.:.:＝、
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_.:.:.＼ゝ
ｲ.:.:..:.:.:.:.r-＼.:.:.ﾍ.:弋＼
ﾚ.:.:.:.:.:/:〉 ＿ヽヽ.:ﾍﾍ｀ ｀
ヽ.:.:.イｲ ´ｰラ ヽ个ヽ、
ヽ.:乂', ﾘ｀ ｀ ﾙｲｰｼﾞ
＿/ゝく ゝ、 ｰ=/ まあ…千田さんはギリ資格あったんですが、
r-｀ヽヽ ＼＞x/｀´
γ ｀ヽ ヽ＝-へ: /爪、 ご愁傷さまになってしまわれたワケで……
/ ニニﾍ ﾚ＼｀こヽ: 八｀ヽ- _
,' ヽ ヽ~ﾍヽ|∧＞。 il そうなると、もう、貞胤さんしかいないでしょ？
く ヽ 、ヽ=ﾍ.∧ 。 ',
｀一- ┬ 、 ヽ_ヽﾍ ∧ 。ｲ 他の誰を千葉介に据えても、周りが治まるワケがない！
| ヽ ﾉ>ﾍ∧ 。;
| ヽ、 ／／＼ﾚ'ソ |
| ヽへ"| i" 〈
| .| ! }
| /ﾚ', ,/}', ト、
| ｀~フ/ﾚ'）￣ヽ、
| 'ﾘ:', （ ＞、
ﾉ ｀~´ﾉ｀ヽ￣ く寸
', /人/>、 |寸
ゝ /| | ~ 〉
乂＿＿ ノ | | ／ /
V ￣￣ | レ' i
ﾏ 〃 /}
ﾏ ｲ !
.
-
r 、r -´⌒ゝ-、
ﾉ.:.、.:.:.:＼.:.:.:ﾍﾍ
ｲ.:へﾑ.:.:ﾍ.:.＼.:.:ﾍﾍ 、
/ｲ.:.:厂 ヽ.:ヽヽ.ヽ.:.:.:ﾍゝ、
´|.:.:.| _-‐ ' ヽ! ヽ＼.:.ﾍ.ﾍ
Wﾍ ｨ==､ ヾ,==xﾍﾍ ｀
ハ ﾍ 」 ｸﾉ ﾍ
ヽ、 r―-､ ノ´ そんなワケで千葉介、復帰してください！
ｺ>｀ﾆ´ イ
／|: ＞=＜∧、 オナシャス！！
_ イ ,': :/三〉: : :| ヽ、
_ ィ ＜ / |∨: )ﾆ|へ/! ヽ＞ 、
γ / /|: : :/三!: : :| 、 ヽ ＞ 、
i | ´＜ノ｜: :|三ﾊ: : :| ゝ 〉 i ∧
| | ＜__ 乙|: : |三ハ: :ﾘ ＼ | ∧
ﾉ ', ', 、>ゝ々∨三三ﾚ1 ﾟ / | / ∧
f／ ',i! 、ﾑ ﾍﾍ三三// ﾟ/ ﾚ' ゝ
/ i! 、´ﾍﾍへﾚ'// ﾟ/ / L
ｲ } ＼ ﾍ三// ﾟ/ ん ゝ
/ /| ＼ ﾍV/ ﾟ/ / ヽ ＼
. / / ヽ| ＞ト― イ / ヽ ＼
.
-
/:.:.:.:.i.: : : : : : : :.,r´⌒` 、 : : : : : : : }::＼
/:.:.:.:.:.|.: : : : : : : :.{ /∨ヽ.}: : : : : : : : .ｉ:.:.:.ヽ
|:.:.:.:.:.:|.: : : : : : : :.丶､__,．': : : : : : : : 丿:.:.:.:）
i:.:.:.:.:.:.:i、 : :__,,.-ｬ=ァ~~￣~~了"べ亙:.:.:.:./
i.:.:.:.:.:.:`iｧ弋: : : : : : : : :.ﾄ､.: : : : : :.ノl|∨/
＼ ／＼,＿.: : : : : : : :.|,,,i、_,,.∠;斗l|l|ｲ
,ゞ,l|l||´<込ﾆﾅｧーｰ亠 z弋才ゞ{l|れヽ
i､丸l|{ .f ￣.,,/" } !"ヾ,,￣ }ミ/ﾜﾘ
ヾ`､_言 ｌ. | ./ﾐfｿ./ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
＼_ﾐ. ｉ i､,i_,jゞ, / |／ | 千葉一族が代々、 |
ノl`i、､_.．イ´彡ｪﾐ爻ﾞｼｪ;,.ｬ i|`夊 o Ｏ ○ 懸命に継承してきた「千葉介」の地位を……… |
ﾙj;|ト`ｰ‐''""￣ ￣｀`゛゜`゛ ﾒ|ミﾐし | この男に、許してもらうのか……。 |
彡廴＼ヽ. ~武才~ / ／/_|父 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
ノ|:.:.ｉＶ＼!, ／ ｵ.ｉ:.:ト．_
_,,.． ｬヒ''"´ 斗:.:.:ｉﾍ.: :＼,_＿_,／ｼﾞ/: :.ｉ.:.:r-ゝ~"'ｰ- ,,
.
-
: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :_:: :: :-‐: :''ﾆ¨￣￣｀:: :.
: :: : x==ミ＿__;; :. -‐＜´: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::
_ ．ｧ =x }ﾆﾆﾆ7 ／＼ : :: :: ::_::_::_:__＿__: ::
ﾆﾆ{i う 1ﾆﾆｺ ﾄ、 { { ｀ｱｧ=z-‐':::::::了ﾆｱ ． ． ． ．．．． ． ． ．． ．
ﾆニぃ{ ｜ニﾌ {ﾆ＼ ｰ∧‐ｭ:::::::＞ﾆ¨ﾆ= ………わしに、治まるつもりがなかったら？
ﾆﾆﾆヽ.__ﾉ㌢ {ﾆﾆﾆヾー一' ｰ一'
寸ﾆﾆﾆﾆ ｀¨ヽﾆﾆ≧x } どうするんだ？
〈厂{ ∧ ゝﾆﾆニ≧x /
／: :: :∨ ∧ `ー-ﾆﾆニ＼ ／
,x.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞x....
|ﾚ.:.:.:.:.:.:|.:ト、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ＝-
iル.:.:.:.:.:.:.:',.州.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
,ｊ.:.:.:.:.:.:.:.:.イゝヾ.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:ヽ弋、
孑.:.:.:.:.:.:.:.ｲ ヽ.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ¨｀
,ﾙ.:.:.:.:.:/ ＿_ ',ｲヽ.:ﾍ.:.:.:.:.:ﾍﾍゝ、
;ﾍﾚﾍY r-r=ﾆヽ ヾ 」.:.ﾍ.:.:.ヽ.:|ヽ、｀
｀ヽKY ｀辻レ' ',r人.:ﾄ.:.:.:.|.:', ヽ
ヽﾍ u /´辻レ）./.:!寸
ヾ、 ,j /ﾚ' V ｀
|ﾍ ､__＿＿ , /
fﾘ ヽ、 ｀ ‐ ／ …ええ？
イ: L ＼＿___／|
-イ" !: : ＼ ﾉ: |｀ヽ、
＿＿_＜" / !: : : : ＞x__／: : :i! ヽ＞ ＿＿_
/ ',: : : : ∧///ﾄ: : : | ヽ ｀ヽ、
/ i ',: : : / V//|ヽ0/! ﾍ ヽ i}
ム＿＿ﾉ ',:∨: : :トニ!: ∨:| ヽ- "｀ !h
イ""／ﾍ ',: : : : :|//{!: : : :| ｀ヽ、 ! |
く - へしﾍ ゝ',: : : :|///!: : : | フ / ﾉ
.
-
イ.:.:く.:.:.:>:.:...
/´.:.:∧ヘ.:.:.:＞-、
_-イ.:.:γ｀´V.:い.:.:.:.:.ﾊ
|.:.:/ｲ⌒ヽVヾ!ヽ.:.:.:ミ>
ｲ!.:.| 弋ﾘ ', 弋ﾘ〉V.:.:ヽ、
´ ノ乂, l ｀´ /}ﾏ ｀~
!、 --- ./ …………まあ？この配置は、
γ>ﾉ ヽ、__ ／
_/ V: >、＿| 現時点で一番、治まる可能性の高い
r――´| L_ V: : >-<!、
/ ヽ、 ／5 Vハﾆ/!ﾑ、 モノのつもりですから……。
! ＞ ヽヨ V: 八:!ヽﾍ＞rr-l
ﾍ ゝ ', ヽﾍ V三ﾘ ：j ﾄ,uuu｀ﾋ!
仆 ＞」 ヽミVｼl ：/ｲ＞-: : : ＞、
ﾍ! { ヽ、V ／ |三三三三ﾚ}
V! ﾍ ｀ﾆ |三三三三ﾚ|
V! ﾑ 弓} |三三三三ﾚ|
V! ／ ゝ―――∧ト＝＝＝ﾆﾚ'
い |! ｀＜ﾆﾚ'
Vヽ＿＿＿＿＿＿ノ＞＿＝三∋
} ヽ || ∧ ~
| ヽ || ∧
.
-
/.:.:.:.:.:.:.:/ヽ|ヽ、.:.:.:∧.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.へ、
./.:.:.:.:.:.:.:/.:.:ﾌ￣ ヽ.:.:.:∧ヽ.:.:.:.:.:.:.ﾍ.:.:.:.:.:.:＞.:＼
/ﾘ.:.:.:.:.:イ.:.:| ヽﾍ.:∧ ｀ヽ.:.:.:.:.ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.＼｀ヽ、
イ'|.:.:.:.:/.:.:|ﾚ' ヽヽ,∧ ヽ.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.ﾍ.:.:.:.＼
,'.:.:.:/.:.:イ イ￣￣≧´ ヽヽ∧￣｀ヽ.:.:.ﾍ.:.:∧ ｀ヽゝ、
i.:.:/|.:.:/|| ´ｨ丁赱ﾘ> ヽヽY赱孑ヽ.ﾍ.:.:∧
|/ |.:/ヽ! ￣￣ | ヽ￣´ iヽV.∧
| !,'! , .｜ ｲ 丁ヽﾍ
,' 乂ゝ、 ´ /" / ｀
| ヽﾆ, / ／
ヾﾙ、 ‐二二ゝ // ……それでダメなら……しょうがないっすよね？
寸 、 ｲ/
| ＼ イ |
γ| ｀ ――-" |
,': :＼ ／八-、
／j: : : : ＼ .／: : : : ヽ＼
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ｿ:､:.:.:.:.:.:.:.Ｙ´/vﾍ｀Y.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ
ｰ=彡＼¨ﾆ=-∨_＿_∨--‐‐ァ爪》
イ彡《 ＼: :: :: :: :: :: :.／￣￣ヽ__
八从{ ≧=ァう . (_／ |￣＿ 人__
ゞ,:{ヽ ﾉ｛ }ﾊ＼ ヽ| | ＿＿}_ …………敗軍の将は、兵を語らず……。
''|、} ___,< } ﾚ)､ｰヽ し'／ ): : }
| ヽゞｚ彡辷冬≧ﾉﾞ∨ー'´￣: : :.}
ノ| ∧ ＞一｀¨〃ｲ...'，:::::::::i: : : │
x=水ﾌ´ | 込 _こ＿_ノ /..... ＼:::::::|: : : :|:
／ﾆﾆハ /| ∨ 7 ７ / i . }::::::ヽ--|
‐7ﾆニ/: ::‘ / ! ∨ / / ,′., l
/ﾆﾆ７¨ ‐-: :､_ ; ∨ / /_ . ′ │
ﾆﾆﾆ|: :: :: :: :: ::､‐-ミ. ∨/ -‐ﾆア:ﾞ/ ,′
ﾆﾆﾆ|: :: :: :: :: :: :＼__｀ヽ ／,.．''": ::../ / :
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-
＿
,. :'´:.:.:.:. ｀ヽ
／:.:.:.:.:.:.:.:.:. :: :}
{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:メヽ、
ヽ:.:.:.:.::＞:i´（{├‐'
守秡州ｉｌi : |
､_)州州i从 ﾘ ……あとは、穏やかに、余生を過ごさせてもらうとするさ。
_ -‐≦､:.:.:.:.:._:.冫=ｭ_
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｉ.:.:.:.:.:.:.|ニ|:: :: ‐- .
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:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.|ニ|:.:.､:_:.:.:.:.:.:. :: |
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｉ.:.:.:.:.:.:ｌニｌ:.:.:{:.:.:¨:.‐-:. :.}
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.::!ニ!:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:..:.ﾊ
三三三三王三三三三气＿ ＞ ´ ﾍ
三三三三王三三三三三＼ __彡}
┼──────────────────────────────┼
千田胤貞の病死後、入れ替わりくらいのタイミングで、
千葉貞胤は千葉館に帰還したはずだが……
その後の関東騒乱においても千葉貞胤の活動はほぼ見られなくなる。
┼──────────────────────────────┼
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-
------------=================ニニニニニ三三三三三ニニニニニニ=================------------
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＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 翌建武四年（1337年）七月までには、結城直朝が帰還。
.＼ ｀⌒´ .／
／ ＼
| ,-／彡三三ミ_Y彡三三ミ
(＿ | ⊃／ ／／ ／
./:::::::::::::::
凸 /::::::::::::::::
太田城 丿:::::::::::::::::
凸 /:::::::::::::::::::
瓜連城 !::::::::::::::::::::
!:::::::::::::::::::::
ﾞl 、:::::::::::::::
小山 真壁城 ／:::::::::::::::::::
凸 結城 凸 _ﾉ::::::::::::::::::::::::
● 関城 ,,,,..-'ﾉﾞ│::::::::::::::::::::::
凸 └'''''''´ !::::::::::::::::::::::::::::
凸 国府 ゝ::::::::::::::::::::::::
大宝城 □ ｌ:::::::::::::::::::::::::::
凸 っ ､_,_ ﾞｌ:::::::::::::::::::::::::
小田城 `'' 、 ﾞ! {:::::::::::::::::::::::
-.._ ＼＼_ '、:::::::::::::::::
│ ﾞ''‐''"ﾞ''‐'´:::::ゝ ―ｰ-.._ ﾞ 、:::::::::::::
└-----,,:::::::::::::::::ヽ ＾ﾞ‐ |! ヽ:::::::::::::
ノ_..-...._::::::::ゝ ﾞl ＼, ﾞｌ::::::::::
└" 凸 "ゝ `‐‐_ ＼ ゝ ゝ::::::::::
神宮寺城--':::::::ﾞ'ｒ_ヽ ヽ ＼:::::::
_,-''"::::::::,---―ｰ､＼ｭ__ヽ ﾞ'､::::::::
-......-;;彡::::::::::::::_ノ ＼.._ﾞﾞ '凸 鹿島城
''''''''^ ヽ..-..／ ＾ﾞヽ,ﾍ､ ＼
｀-`ｰ､＼
ﾞｰ-,,ヽゝ
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ヽ ｌ ｊ_/ ／
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, ' ,／,-ー^ﾌ<￣｀ヽ､ヽ ｀ヽ
,／: :. :ﾞ￣: :. :ｨ//| V:ヽ: : : ｀: 、:.ヽ
/ : : : . ｌ./: :. : /7/ | ｀、ﾄ､: :. :. :ヽ: :.｀
/ : : : : :|/: :.,-/ j./ | ﾍ'ヽヽ、: :.ヽ: : ｀､
/ : : : : : '|. /^./ ﾚ | | ＼: : : : ､ヽ: :.ヽ
/ｲ: : : : :､: : : / j､ j 〉―-､:.:.: : |: ﾍ: :.ﾄヽ
/ l : : : : : : : :/彡ミﾐ ' 'ｲ^ﾃﾐヽ、: :| : :| : | ｀
l: : : : : : : :/;彳 )::ヽ iヽ':::::} ゝ: ﾚヽ : |＼
l: : : : :/.: :ｲ {｀:ﾟ::i::.| 弋ｾ:::ﾘ ﾊ :.|: : |: :|
l : : : ﾄ､:｀ ﾍ弋ﾋﾙ:ﾘ ヽ‐-' />j ):∧ |
| : /∧:ヽ: :ﾍヽ-‐′ ' ゛゛ {_ ノ y V
|/ { :ﾍ: :＼ﾍ （￣ｊ ノ.jﾍ: :| おかえりなさい！！
}: .ﾄﾍ: :.ヽ|、 ｀ｰ ,.ｨ.,「 / ∨
ヽ| ＼､ |ヽ｀i、‐- -‐イ: :./ ﾚ |
'| Vﾍ|＼ｌ＼} {__/、
,ー ー< .ﾍ' 〉｀､ーー‐-､ ←七歳 ※幼名わからなかった
f. ｀、 ヽ,-､_ 'ﾌ / ヽ
| ｀、,rーヽ') 〈 ./ ヽ
◆結城直光／柊つかさ（1330〜1395年）
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,.-; __,._;ｨ''"
,.-:'':":￣: :.|´: : : :｀:`:.丶. 、
／; :.' : : : : : : |: : : : :.､. ｀ヾ:.`ヽ、
,.-‐'''"ﾞ/:／: :, . . ,!｜`ﾄ、. .｀、. : : : ＼-、
l;;;;;;／,!:':,: : /: : : : :/ |｜ヽi.`､: : `: : : : ヽ:｀:{
У;;;;/,.ｲ: .:/: : : : / ! l ! i. `､: :j､: : : : ヾ､`、
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ヾ;;;;;'ﾞ;;;;!:.::;j: :_:∠、_ !j l |_,,,,,Vヾ!::. : l:. :l/ ｀`
＼;;;;;j.::/j: ｵﾞ,､ﾉ::::| ﾘ !|,.ﾉ:::::!7ﾞ!:: :.;!: :.!
|ﾞY|/rﾚﾍ !;ｲ_ﾄj !;ｲ_ﾄi ,'!:: ハ:.l
|:::!':::! ｀ ヾ-┘ └-"' |:./:|j!/
|.::l.:;:::`ー;l、 ､ ´ , r-{/:::|:! ……うん。ただいま。
!: :ｌ:l: : :::::!:l丶 ､_ ,. イﾘ:::::::: ｌ:|
!: :.!:i: : : ::!j ,ｒ' ,j` －:i"ヽ |l|::: : : :!:|
|: : l,;i: : : :l:!,ノ | ＿_｀| ＼j:l!: : : :l: |
|: : :l: !: : : ﾞ! ｢ | ｀!: : : :l: :! ←十二歳
｜: : :!:.i: : : i ! l ;!: : : :!: :|
. |: : :/ヾ:､: : :i l j i: : : /: :.l
◆結城直朝（犬鶴丸）／柊かがみ（1325〜1343年）
多々良浜合戦で戦死した結城朝祐の嫡子。
.
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この直朝、直光兄弟の父であり、
下総結城氏（結城宗家）の当主・朝祐については、
足利尊氏に与力して「多々良浜合戦」で討死している。
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◆結城朝祐／泉こなた（1308〜1336年）
※第一部 六十六回参照
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＿ | 〉―- ､
, '" ニ__∠＝､: : : ｀丶、
＜＿＿ ／: : : :＼ ＼ ､:ヽ : :＼
／/: : ｌ: :ﾄ､ヽ＿､: :ｌ|: : :ヽ: :.',
/: : : :|: :| :ハ＼ヽ.￣､|: : : :|: : | っ
〃: :. :.| ｲｌ.| ヽ ＼＼ゝ|: : : |: : |
,'ｲ:. :.|: :| :|.',| ヽ ‐,==-|: : : |: ｌ:}
|,ﾊ: :.{: :ヽ| ﾝ_ '´￣ }: : : |):|:|
| |: :|＼ } ｨ"´ , ""│:/ｌ.|∧| ……帰ってこれて、よかった！
V |ｌ: :マﾍ <_) ノ|:/ｲﾙ
. ヽ|ヽ: :.|ﾄゝ‐┬ -ｧ彳|´＼
＼|. ＼| ／｀ヽ ::::::::＼
/⌒ヽ ヽ:::::::::::ｌ
/ ', }::::::::::|
＿
-――一' .＜ _
, . .´: : : : : : : : : : : : : : : :｀ヽ
/: : _／ :/: : : : : : :{: ﾄ､: : : ＼: ＼
{= <=､: /: /: : /: :..ﾊ:.! . : : : : ヽ⌒ヽ
rくﾆしﾆﾆﾆヽ:{: :.:_ﾚ':/ |:ﾊ ヽ: :| : :|
くﾆﾆ j: :ﾏﾆﾆﾆィ: :{: ./ __ ﾚ | 芹:.ﾄ､.」
ヽﾆ!: : :ﾏ=r'ﾄ:!: : Vrぅ斧 jﾘ:.:j ＼
|: : : :ヽ!:,-､: ハ ﾏｿ V
: :ヽ: : :.{ うＹ _ ノ ………うん、わたしは……ね。
|: : :ﾄ､: : ≧= ＿ ,ィ、 っ
|: : :|: {ヽ: : : :.ﾏL マﾊ: : :∨ でも……お父さんは…………
: : : !: } ﾊ: : : : 寸ﾊ ﾏL: :.V
. : : :. : } {:rﾆヽ: : : 寸∧ﾏﾊ.: :.
|: : : : .ﾘ {:|' ､: : :マ∧ﾏ: :.|
|: j : : :j ﾘ ，: : ﾄﾆﾊj}: :!
|:,: : : : / ，: | >く＼
|:}: : : :| { 〉: / } >
|': : : : ! ﾊ: :.}〈 }ィ
ﾄ､: : : | j r' !:./ 7-「｜
| ヽ: :| { 「 |/ r:{ |__!
┼────────────────────────────────┼
「多々良浜合戦」後の京都合戦において、
軍忠状に討死したはずの“結城七郎左衛門”（朝祐の通称）の名がみえる。
これは子の直朝も、京都まで同行しており、
父に変わって七郎左衛門を襲名していたのではないかとの説がある。
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.
-
＿ | 〉―- ､
, '" ニ__∠＝､: : : ｀丶、
＜＿＿ ／: : : :＼ ＼ ､:ヽ : :＼
／/: : ｌ: :ﾄ､ヽ＿､: :ｌ|: : :ヽ: :.',
/: : : :|: :| :ハ＼ヽ.￣､|: : : :|: : |
〃: :. :.| ｲｌ.| ヽ ＼＼ゝ|: : : |: : |
,'ｲ:. :.|: :| :|.',| ヽ ‐,==-|: : : |: ｌ:}
|,ﾊ: :.{: :ヽ| ﾝ_ '´￣ ﾟ: : : |):|:|
| |: :|＼ } ｨ"´ , ""│:/ｌ.|∧| …………（ぽろっ）
V |ｌ: :マ o <_) ノ|:/ｲﾙ
. ヽ|ヽ: :.| 。ゝ‐┬ -ｧ彳|´＼
＼|. ＼| ／｀ヽ ::::::::＼
/⌒ヽ ヽ:::::::::::ｌ
/ ', }::::::::::|
＿
-――一' .＜ _
, . .´: : : : : : : : : : : : : : : :｀ヽ
/: : _／ :/: : : : : : :{: ﾄ､: : : ＼: ＼
{= <=､: /: /: : /: :..ﾊ:.! . : : : : ヽ⌒ヽ
rくﾆしﾆﾆﾆヽ:{: :.:_ﾚ':/ |:ﾊ ヽ: :| : :|
くﾆﾆ j: :ﾏﾆﾆﾆィ: :{: ./ __ ﾚ | 芹:.ﾄ､.」
ヽﾆ!: : :ﾏ=r'ﾄ:!: : Vrぅ斧 jﾘ::j ＼
|: : : :ヽ!:,-､: ハｏﾏｿ V
: :ヽ: : :.{ うＹ _ ノ …………（ぐすっ）
|: : :ﾄ､: : ≧= ＿ ,ィ、
|: : :|: {ヽ: : : :.ﾏL マﾊ: : :∨
: : : !: } ﾊ: : : : 寸ﾊ ﾏL: :.V
. : : :. : } {:rﾆヽ: : : 寸∧ﾏﾊ.: :.
|: : : : .ﾘ {:|' ､: : :マ∧ﾏ: :.|
|: j : : :j ﾘ ，: : ﾄﾆﾊj}: :!
|:,: : : : / ，: | >く＼
|:}: : : :| { 〉: / } >
|': : : : ! ﾊ: :.}〈 }ィ
ﾄ､: : : | j r' !:./ 7-「｜
| ヽ: :| { 「 |/ r:{ |__!
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|
￣ヽ ー|ー -┼-
| __|＿ ,.-┼ﾄ､ /
＼ . |／ | ヽ ヽ__ﾚ ﾉ __|__ / _ _
/ ', ＼ /丶／ ｜ ,-|ナ､ /⌒! |｜ |｜
/ } ) し＾ヽ / し'ヽ ﾉ / し |｜ |｜
＼＿ノ Ｖ Ｖ
O O
, -――- ､ _ _／ヽ
／: : : : : : : : : : : : : : : : !-.-.‐.‐.‐. ｧ ／'￣|
＿＿∧': ／ . . . : : : : : /: :/: : : :｀: :＜ |"￣｀ヽ、 /::: }
. ／:::::::::::::::::〉: : : : : : :.／: : : :,:イ: :∧: :ｉ: : . .＼:｀ヽ ○ ＼_ ,ヽ;:ｒ'ﾕ|,ﾉ-‐＜::─-.､_
〈::::／:::::::::::/: : : : : : :/ : : : ／ /: / ',: |: : ﾊ: : ヽ ＼ _,.-‐'"￣: :": : : ｀`ｰ-､__ |: : : : :｀ヽ、
∨:::::::::::::/: /: : : : :/: :-∠＿/_:/ |: |: : :∧: : :ﾍ､ ', ○ ,.イ´: : : : : : : :/|: :: : : :＼: : :｀|: : : : :: : : ﾍ
〈:::::::::::::/: /: : : : :/: :.Ｘ /／ ＼!∧: : : :',: : : ﾊ＼j ／: : : : : : : : : ::/| |: :|:.: : :､::＼: :|: : : : ｉ::: : : :ﾍ
/＼:::::/: /|: : : :〇／ ＼ /｀ｰ∨: : :ｌ: : : :.! o ／/: : : : : : : ::ｉ: ::/ | .|: :|＼: ::｀ヽヘ|: : : : |::: : : : ﾊ
,'.:: : :ヾ:./´ !: : : / ￣￣￣ ＿＿＿∨: :ｉ:. : : :! /: : : : :/: : : :|::/ | |. :| ｰヽ‐-:.:| |: : : : :|:::: : : : :}
. ｉ.: : : ./ｲ! |: : / __ ＼ /!: ;ｲ::. : :.i〉 ｊ: :ｊ: : :/: : :.:|:メ､/ ヽ| ',:| : : : :|::: : : : ::|
. !: : : : .::|:.ヽ_j: / ／:::::｀:.､ ＼つ､|:/:.|:::. : ,' |: :|: :/:/{: : :ﾄ､:| ｀＞ _,, -‐┼ﾚ : ::ｉ:|::: : : :ｉﾘ
j: : : : : .:!:.:/ |/ ＼ /::::::::::::::::::〉 ! }':.:.:|∨:/ o |::;/∨'´:ヽ､:|}つ''" ＼ ∨:: ::|:|）::. : :|
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----====ニニニ====----
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同じく尊氏に随行した佐竹義篤も太田城に帰還。
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＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从_从人__从ﾉ／
＞ ＜
＞ もどってきたかァァ！！バカ息子よ！！ ＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒Y⌒YWY＼
__,,..､､､､..,,,,__
,;辷Ξ-─‐ｚ＿＿＞｡,
ノ‐ ｒ=彡／ __)￣￣ ＼
幺ｨ -乂ノ0⌒> ＼ -=ミ ＼＿ __,
| 「{く ┐￣｀｀｀｀ ヾ ＼＼| ￣三二ﾆ二三￣
√弋_ -‐斤玩ミﾒ､ __ﾉ| ｒｰV⌒¨¨''冖￢ーー…･･
∨ｿｿ'"´￣」L心, / i| V }
＼人_从人__从_从_从ﾉ／ └ﾍ弋(´￣.:.:.:.:.:.:‘, ｛ i| Vﾍ
＞ ＜ ∧ V/___／.:.＿｣ i| ｜／＼
＞ おうよ！！ ＜ ／ //∧ ｢ 一 ￣}_｣ﾉ } i| ﾉ' ＼＿
＞ ＜ ／/ | |ﾍ二二￣ .／ | / ／: : : : : : ￣
／Y⌒YW⌒WY⌒YWY＼ ／:: / | ／| 〈 ′ /_／| / ／: : : : : : : : : : .:.:
／::::::::乂...........,,,,_ ／:::∧个-‐…=ﾆ__／ | | / ／: ／: : :／: : : : :.:.:.:.:
＿＿>:::::::::::::::::::::::::::::::::｀ﾞ'<:::::::/::∧|:/ /| く/∧.｜ |/ /: : :/: : :／: : : : : :.:.:.:.:.:
／二二)‐┐／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::: :|／: | }/∧j／ ／: : :/: :／: : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:
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√￣√＼.:.:.:.:.:＼ﾉ:::::::/｀`ﾟ'|::|─∨::/::::::::::|／:::::::::::::::::／ |￣.:.:.:.:.:: : : : /: :/ :. {.: : : :／: : : : : : : ／.
. ﾉ＿ノ /.:.:.:､__ﾉ ):: :: ＼‐-|::L...__∨:/::: :: |:::::::::::::::::∠..／: : : : : : : : :／: :.′ {: ::／: : : : : : : ／.:.:.:
√￣￣｀`.:.:.:__/T´∧:: |「｀㎞ ｔLｨ垳'∨::::::::::|＼:::::::::::::::::/: :/￣｀丶､: : : : :.::{.:.:.:.:{:.:{ : : : : : : :／: : : : :
{-=ミ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉ .|::/ |沁,｀ｱ ＼-- ﾍ::: /: |::::::＼＿__/'"＾＼ ､ ＼___.:.:{.:.:.:∧:{: : : : : ／: : : : : :.:.
|＼.:.:.:＼＿／| |/ ,'|:::沁,丶＿__ へ ∨::::|＼:::::::＼/{ __ ; ＼∨.:.:/.:.:＼: :／: : : : : :.:.:.:.:.
｀¨¨¨√ | | / ∨|:沁, 7ｧ冖'´ | ∧:::| }｀¨¨¨7´} ､ :, ':, ＼.:.:.:.:.:.:.:.:/: : : : :／.:.:.:.:.:.:.
{ {__ ／ |:|ﾍ沁,｀ -- ' ／ ﾆⅥ } ／ { く ＼ ＼ 丶.:.:.:.:/: : : : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
{￣＼ ／￣ ﾘ リ::〕ト--＜ ﾆ } ／ {＼ ＼ ＼ }.:.:.:{: : :／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
{ ∨/ ＼ ∧. ＼ ＼ ／ ﾉ ＼ /.:.:.:.＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
i{ ∨/ /∧＿__／／|. . . ｀`'ー-----‐‐ '´＼ ／＼.:.:.:.:.:＼＿二ﾆ=‐─
◆佐竹義篤／ドモン・カッシュ ◆佐竹貞義／東方不敗
（1311〜1362年） （1287〜1352年）
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同じく三浦介高継も帰還。
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／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼
/i:i:＞―――＜i:i:i:ﾊ
/iﾐ'´ ヾ:l
l/ }l
/ヽ ＿＿_ ＿＿_ )ﾊ /l
', { ＜_iｯ_>ヽ /<_iｯ_＞ / } /│
',∧ | | / /ヽ≧=-/ .|
-=≦`∧ ､|_|, / /ノ } :: l :: / |:＼
／:: :: :: :: :: :: :＼ ､＿ ＿, ／ /:: :/ :: |l |:: :::＼
.. .: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ＼ -- ／:: ／ ／::..::..|l | :: :: :: ＼ ※三浦介も、千葉介に並ぶ、
／ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ--- '::::::／ ／:: :: ::..::.|l |:: :: :: :: :: ＼ 由緒正しい称号だが、
/:: :: :: :: :: :: ＼:: :: :: :: :: ::丶:::￣￣:: :: ／ :: :: :: :: :: |l |:: :: :: :: :: :: :`、 この時代だと千葉介より
/ :: :: :: :: :: :: :: :: ＼} :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ／⌒ﾞ <:: :: :: :: :: :: :: `、 やや格落ちの感あり
{:: :: :: :: :: :: :: :: :: ::..:|:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ／／⌒＼):: :: :: :: :: :: ::..:`、
/:: :: :: :: :: :: :: :: ＼:: |:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::..:__／ ／⌒＼) :: :: :: :: :: :: :: _`、
|:: :: :: :: :: :: :: :: :: : ヽ|:: :: :: :: :: :: :: :: :: ＞''” ⌒ヽ):: :: :: :: :: :: :／∨
|::..::.／ ￣￣￣ ＼ :|:: ＿＿ :: ＞''” ｨ==‐/ | :: :: :: :: ／ ‘,
|／| ／ ￣￣￣ ＿／ }三{ :: |:: :: :: ／ ‘
. ＼| x＜:: :: :: :: :: ￣:: :::| ￣ヽ }
. | イ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :| / l
] イ:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ／／ :: { / ′
＼ ｡o≦:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :／／:: :: :: l ′ /
＼ ＿_ ｡o≦ /＿:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::..:∨ { /
/ニニニニニニﾆﾆ=＼＼:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: /:: :: :: :: :: Vl /
. /ニニニニニニニニニﾆ＼:: :: :: :: :: :: :: ::..／:: :: :: :: :::／_l /
/ニニニニニニニニニニﾆﾆ=≧=- ::＿＿＿＿＿:: ／ﾆﾆl /
◆三浦高継／浦上（？〜1339年）
1337年に侍所頭人に任じられている。
ただし1338年2月に上洛（『建武三年以来記』）とあり、
その前の年のどこかで関東に戻っていたと思われる。
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━…‥
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| 主だった氏族の配置を示すとこのような形ですな。 |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【治久】
越後 〉 .;_.,,.-.,.__ 陸奥 .l ↑
/ _..-^ ﾞ､_ l. ┌────┐
../^^^ヽ -^.＼.. ,,_.;´" `l ./ │ 相馬氏 ｜
! / ^.ヽr" T ゝ、 __ ,,_ ,／゛. └────┘
ヽ .-´ ./ ! .ヽ、r＾ / ※奥州相馬氏、
__..lー´ / l |
_J゛ ./ 下野 〈 ┌────┐
. / ヽ /. │ 佐竹氏 ｜
l. 上野 ｝ 〉. └────┘
`._--、 /.... ┌────┐ﾞ/ |
. l ヽ.. │ 小山氏 ｜ 常陸 /
（ ..,--､、_、ヽ-.└────┘ |
信濃 / / ヽ─ヽﾞ┌────┐......__ .|
＾l. .,,-"´. │ 結城氏 ｜..._ヽ( .l ※下総結城氏
ヽ,,／ └────┘ヽ-、ヽ {
/ヽ__.._ ヽ ヽ. ＼ `_r ヽ
ヽ‐ `-;_.._ 武蔵 〉 `─ヽ_ ＼
ヽ ! 下総 `-'`ヽ_ ,ヽ
＼. ヽ_ ＿｀､
甲斐 | - ､..、. ┌────┐......／
. / ヽ._ /.. │ 千葉氏 ｜.../
. ; .／ ＼ / └────┘ﾞ/
! ^.ヽ－-'゜ ~| 相模 ヽ/ / |
. l / ,,.-─-ーt、} _／ 上総 /
＼ /. 駿河 ヽ_ /....┌────┐ /
,..-‐､.._. _/.＼r´. │ 三浦氏 ｜_＿..-, ._..,;-^
. ／ __/. ( └────┘. /゛
_..ノ .l .ヽ、 ､-. 房 .／
/゜ r 伊豆 / ヽ--´
｜ / .;..、
. / r^ ｜｜
. ＼ ／ ~~
~
.
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, ─── ､
ゝ／ ＼
/ _＿_＿_＿＿_＿_＿_ヽ
/ | , ─ ､ － ､ヽ|
ｌ | / ＼ヽ ／ ヽｌ
| |＿| l |
Y⌒` | ＞ | ・ |ヽ ……これは、今と同じだね。
| ) ヽ､ ＿ ノO､＿ ノｌﾉ
ヽ_ U ﾉ 厳しい布陣だけど、去就がはっきりしない
/⌒＼ ノ ／
| |｀ ー──┬┬ ´. 小山と千葉がひっくり返ればわからないぞ？
| |＼ ／＼/| |
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, ──- ､
ゝ／＿＿＿＿＿_＼
/ | / , － ､ － ､ｌ
l | / l ｌ
l |─| ・|・ |
Y⌒ ` ─ ﾍー ヽ あれ？上野国が空いているね！
ヽ_ |`───┘ﾉ
∩ ヽ､_ヽ＿＿／／ ∩ こっちから攻めればいいよ！
┘`ー┬─´＼／＼/ー┬─´ └-､
＿ _＿|＿ ノ |＿|＿＿＿三
| |
/ ｒ' ;; " "..."-｀i iヽ
{ ／ ,,ii圭圭ﾐ~~~,;彡!!!≧ i ｌ
/ , Y'' 〈 ｏ 〉,ﾍ ｿ''〈 ｏ 〉＼ i l
{ i l. } ￣´"i l､ ￣´ } i ｌ
{ l i〈 ﾞ , 〈 i | 〉 ; {≦＼ ヽ! そこは、上杉殿が入られましたな。
{ ヽ} __,,,二二,,,_ ≠6 ) ＼ ヽ
ヽ || {-‐＝＝=ｰ‐） ; / i 」 ∧
/ 三≡＼ └------‐" /' i≧､ i l ∧
─"￣￣ Ⅶ≧ ＼＿＿,,,,,,,,,〃≦彡 } ) ∧
Ⅶ≧＞ ￣ヾ≧∠ / ＜＼ ハ
ヽヽヽ≧､､､ ~~~ ／ i} ￣゛ー
ヾ─ --‐ ─ 〃 }
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/ ｒ' ;; " "..."-｀i iヽ
{ ／ ,,ii圭圭ﾐ~~~,;彡!!!≧ i ｌ
/ , Y'' 〈─ 〉,ﾍ ｿ''〈─ 〉＼ i l
{ i l. } ´"i l､ ￣´ } i ｌ ………このように足利尊氏は、
{ l i〈 ﾞ , 〈 i | 〉 ; {≦＼ ヽ!
{ ヽ} __,,,二二,,,_ ≠6 ) ＼ ヽ 関東の“守り“として、
ヽ ||.ﾞ斗丶.＝＝=ｰ‐） ; / i 」 ∧
/. ,,＜ ―― ｌ ┐ﾞ--‐" /' i≧､ i l ∧ 各地の抱き込んだ有力氏族を配置したワケです。
─"￣￣. ∥ ――‐ | !.,,,,,,,,,〃≦彡 } ) ∧
ｌ ――‐lン....￣ヾ≧∠ / ＜＼ ハ
ｌ ―ヵ...､ ~~~ ／ i} ￣゛ー
ｌ Yア..... ヾ─ --‐ ─ 〃 }
ｌ ｌ
.
-
_,. -‐= 三三三三三三三｀ー､
,. ＜三三三三三三三三三三三三 ＼
_,ィ´三三三三三三三三三三三三三三三＞､
／三三三三三三＞‐ ´￣￣￣￣￣｀ ＜三三 ﾘ
. /三三三三＞ ´ r‐tr, ゝ三ﾊ
/三三三＞´ ＿j ぅr＿＿＿＿＿((ヾﾆ}
{三三ﾆ／ ,....-‐:::￣:::::i//!i ＼三三三三≧,Y
∨ﾆ／ , ≦::::::::::::::::::::::ｲi//!i ､vヾ＞ ､三三三ﾊ
{三l ,ｨ≦:::／ ヽ::::::::::::::::{ i//!i ヾﾞ ,r―rﾐヾ｀ー- ﾊ
＜}ｨ≦::::::／／ヽ Y::::::::／ i//!i { !ﾝ i"｀ｰr=ゝ ． ． ． ． ． ．
ー= ⌒ﾐ::::ﾘ´{ }r⌒{ 彡 i//!i ヽ ｿ ﾉ /"ー､ そして次に“攻め”……顕家卿の追討には、
三三三V" ､ { ヾﾘ " .i//!i ＿_ ｀ , } ＼
＞ﾊ三ﾆ! / ヾ ー イ i//!i ハ i ヽ 一門、御内の者どもを追加で派遣してきたのです。
三ﾘ }三i! ./ ｀r l i//!i / ! l
=ﾆ_」三 Y i ! i//!i ／ に￣｀ ､! |
三三三 !i l ! .i//!i ／に￣｀ ､ ヽ＿／ l
三三三ﾆﾊ ,′ l ヽ i//!i "＜_ ｀ ､ ヽ l＼ j
三三三三 ､ , , ヽi//!i ー ｀ ､ ヽ ＼/＼＼ ,
三三三三三ゝ′ , i//!i, ＼ ヽﾉ＼ ヽﾆ＼ ′
三三三三三三､ / V/∧ ｀r､三＼ミ､三V
三三三三三三ﾆく ＼/＼＿ 人ﾉ三{ r‐-rt二ヽ
三三三三三三三 ≧ ､ ＿,. =≧r- ﾆr―イ_｀ー=ゝミノ ) ミ､ﾊ
三三三三三三三三三 /}三三＞／三三三三三r―- ミ＜ミ､ ∧
三三三三三三三三 ///＞ ´ ≦三三三三三三ﾆ} r ､ ＜ハ
三三三三三三三三三ー≦三三三三三三三三ﾆ! l三≧ ､ }
三三三三三三三 r j三三三三三三三三三三ﾆ! !三三三{､
.
-
＿＿＿＿
／´ ｀＼ﾚ
/＿＿＿＿＿＿＿ ヽ
|ノ─ ､ ─ ＼ | ヽ
| ・|ヽ ｌ＿| ! /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
,| | | Ul´⌒Y | ここからさらに戦力が出てくるのか。 .|
l/`ー ﾍ ` ─ ′ （ | o Ｏ ○ 顕家は、こんな状況で戦っていたんだ……。 .|
ｌ__ _ ノ- ､ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
(＿／⌒ヽ_／⌒ ／/ ｌ
` ─┬─┬ /ヽ/ /|
|＿__| ` /＼ / |
.
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------------=================ニニニニニ三三三三三ニニニニニニ=================------------
---------==============ニニニニニ三三三ニニニニニ==============---------
-----========ニニニニ三ニニニニ========-----
----====ニニニ====----
---===---
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石塔義房、「奥州総大将」として関東に派遣。
┼─────────────────────┼
／.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:ヽ:.:ヽ.:.:.:.ヽ.:ヽ.:.:.:.:ヽ
//.://.:.:.:.:.:/.l.:.:.:.:.i.|.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:ヾ.:.:ヽ.:.:.:.ヽ.:.ヽ:.:.:.:ヽ
//.:.//.:.:.:.:.:/.l.:.:.:.:.:l..|.:.:.:.:.:.lヽ.:.:.:.:.:.ヾ:.:ヽ.:.:.:.:ヽ:.ヽ:.:.:.:.',
/ /.:.fi.:.:.:.:.:.:.:l:.:l.:.:.:.:.:|.:|.:.:.:.:.:.:.lヾ:.:.:.:.:.:.:ヾ.:.:ヽ.:.:.:.:ﾄ.ヽ.:.:.:.:l
l.:.:.l:l.:.:.:.:.:.:.:l:.:|.:.:.:.:.l.:.|.:.:.:.:.:.:..:|ヾ.:.:.:.:.:.:.:ヽヽl.:.:.:.:.lヽ:l.l.:.:.:l
l.:.:.:l.l.:.:.:.:.:.:.:l.:|.:.:.:.:.:|.:.|＿_;:::-┘ヽ二フ亠 ﾘ〉＼l.:.ﾘ.:l.:.:.l|
|.:.:.l:l.:.:.:.:.:.:.:.|lー＝二＿､ ､ﾞ‐'ﾝてb￣ﾌ |/.:.:.:.:|:.:.:.|.:.:l|
|.:.:.|:|.:.:.:.／.:| ／てb > ヽ ｀ ￣ ´ /./.:.:.:.l.:.:l.:.l.:.:ﾘ
￣ //.:.:.l.:.:.| ヽ‐｀ /./.:.:.:.:/.:.:.|:.:.l:.:.l
//.:.:..:|.:.:i.| | //.:.:.:.:.:/:.:.:.:.l.:.:.l.:.:.', ようやく出番がきた…っていう感じね。
//.:.:.:.:l:.:.:|:|`､ l､ //.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:|.:.:|.:.:.:',
//.:.:.:.:.|:.:.:|.ﾄ｀ヽ //.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.l.:.:|.:.:.:.:.',
l.ｨ.:.:.:.:.:.l:.:.:|.|.:.:｀/ヽ ' ´￣￣//.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:|__|.:.:.:.:.:.:',
／|.:|.:.:.:.:.:.l.:.:|l:.:.:./:.:.:.:.＼ ｀ ｲ.:.:.:.:.:.:.ｨ"￣.:.:l￣.:.:.:l:l.:.:.:.:.:..',
／.:.:..:.ﾝ―-_|ヽy.:.:/:.:.:.:.:.l.:.:.｀':.､, |.ﾚ. ∠ -ｳ.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:l.l.:.:.:.:.:.:.l
/.:.:.:..:／:.:.:.／.:.:.::ﾘ./:.:.:.:.:.:.l.:.:.:斤| ｀'‐-‐´／ r´.／|;;;＼/.:.:.:.:.:.:.l.l.:.:.:.:.:.:.:l
/.:.:.:.／:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:l／.ｸ ＼ ／ f´／|;;;;;;;;;;＼.:.:.:.:.:.|.|.:.:.:.:.:.:.|
/.:.:.:.//.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:_.:.／;;;;// _ ,,-Ｙ- ､, | |;;;;;;;;;;;;;;;｀;;;;-;;;l_l.:.:.:.:.:.:|
/.:.:.:.//.:.:.:.＿ll__;;;;;;;;;;;;;';;;;;;;;;;;;;;;;;;//／ フ ＼| .|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;‐;┴
.:.:.://／￣;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ / ヽ .|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
◆石塔義房／右代宮楼座（生没年不詳）
駿州守護、豆州守護を兼任。
.
-
┼──────────┼
その子、頼房、同行。
┼──────────┼
＼＼ うー♪ ／／
＿＿_ _ r､
´: : : : : : :｀丶、／矛yﾟ { ﾍ'ﾞ）_
ｎ /） ／: :／: /: : : :、 : : : `く／〉〉 ／＼ Y ﾉ
（'V } /: : :/: ／|:/: : j:|_: : }: : : :∨´ ／＼ ヽ}ﾌ
(V／＼_ /:/: ∧/⌒lﾊ: :/人｀∧|: : : :' ／ ＼／
. └〈 ,／ ＼ |: ｉ: :.i _x=ミ ∨ x=ミ,_|: ! j: | ／ ／
. ∨ ＼ |/| : :ｉ´ ┌─v; /:/ ﾊ | ／ ／
＼ ＼ }小､ ｉ ｉ::::::::::| / ｲ /.ﾉ:{. ／ ／
. ＼. ＼ 人{: :八. Ｖ⌒ｿ //: : : ｝／ ／
＼. ＼ ＼＼丶、 . イ:'´: :ﾉノ' ／
＼ ｀ｰヘ: : : }ﾄ仁爪_j／ :_:イ ／
＼ i） 八 〈ﾊ〉{: ／ /｝ ／
丶、 ｉ イ＼∨} }八{_∠ﾝ ／
＼_ j／￣:::|≧≦｢:::￣＼ｉ/
Y:::::::::::::://| |∧厄厂∨
';:::::::::::///| ﾄ、∨::::∨
ヽ:::::</∧| |:::＼>ﾍ/
;::://::::Ⅵ∨:::::::｛
｝'/:::::::::Ｙﾍヽ:-=ヘ、
//::::::::／＼＼>:::／::＼
／＼::／::.::.::.: ＼／::.::.::.::.:丶、
／::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:＼
◆石塔頼房／右代宮真理亞
（1321〜1413年）
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桃井直常、下野国へ派遣。
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,､ ,､
.| | | |
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| ___ ___ |
∩ ｉ´●｀> <´●｀> |
| | | ￣､_,､_, ￣ | /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
. | | | !.ノ | o Ｏ ○ ………………。 |
＼ ＼| | ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
＼| |
| | |
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| l ∪
| /
＼ ./
◆桃井直常／ちよ父（？〜1376年？）
.
-
┼────────────────────────────┼
建武四年（1337年）四月までに、高重茂、武州守護に任じられる。
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／: ／/ : : : : | : : : : :/ : : : / |: : :| : : : : /: : : : : : : } : : :
/ :／ / : : : : : | : : : :/|―-/-､ !: : :! : : : ∧ : : : : : :/ : : : : ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从_从ﾉ／
／ / : : : : : : | : : :/=!=≠=ﾐ ＼__ 茂 : /| : : :/ } : : : : :/ : : : : : ＞ ＜
. /: : :, : : : : :! : :/ |/ ヽ, /／/ : : / !: : :: ::/ : : : : : : ＞ 無理無理無理無理無理無理！！ ＜
,´ : :/: : : :／| : :| ◯ / ./ : : /＼ |/|: : / : : : :,: : : ＞ ムリムリムリムリムリムリムリ！！ ＜
| : :/: : ／ヽ∧: :}ﾐ / / ／= ､ ｀ /／{: : : :/: : : ＞ ＜
|: /!: :/ { ｿ/ ）/ ＝＝彡 /／ ﾐ/ ヽ.|: : :/: : : : ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒WY＼
|/ | :/| ::ヽ! , ﾐ ◯ } | : : !: : : : :
. |/ !/: :{ / ヾ ﾉ ∧ : | : : :/: ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从ﾉ／
ゝ ＿ |: ∧ ｌ ー- 彡 /: :＼{ : :/: : ＞ ＜
￣ フ / ー-、 /／､: : : :/: : : ＞ 無理だって！！ ＜
,､― ´ |∧ ヽ ＿ 」ｌ U rく / ): ::/ : : : ＞ あの北畠顕家卿とぼくが戦うなんて！！ ＜
／ | / |ヽ - ., - ｖ / /| :/ : : : ＞ ＜
/ :|: / ! ゝ ィ ゝ-‐' :/: |/ : : ／ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYW⌒WYY⌒YWY＼
◆高重茂／北条悟史（生没年不詳）
高師直、師泰の弟。
.
-
. /:/: l!: : |: : /: :|:::::::: :::::::::::|::: } } ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人_从_从人__从ﾉ／
/:/ l!: : |: : /:l: |::: ::::::::::| ′ ′＞ ＜
|/ l!: : |: : /__L|: ::::::::′ /: /: ＞ ぼくが、いくさ全然だめなの、 ＜
l!: : |厂￣|ヽミﾆ=ｧ- ＿,::::/::/: /: /: : ＞ 兄さんたちが一番よくわかってるでしょ！？ ＜
ﾘ: : l ||: ,,,ィョョョｮｮｮｮぇ､￣:/::/: 茂/: / |: /:＞ ＜
/: : l | Αイ:: ___ ヾ〉У:/: /: ミぇ、 |: :/: :／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒Y⌒WYY⌒YWY＼
::::::::::::::/: : : : Ν ￣ {;;l!;;} /／: / ォｱ=ﾐxﾌメ: : : / /' : /
:::::::::::/ヽ: : : : |:::: ヽ ￣＿彡 / ／ ／ ,___ Xぅ/:ヽ /: : /: : /
::::::::::/: : :|＼: : : : |:::::＼ ￣￣ ::::::: /／/／ {;;l!;;} 川: : /: : /: : /
::::::::／ﾊ : ﾉ::::::＼: : : |:: :: ヽ ￣ 人ｱ ／: : /|: /
::::::::／|:/ |∧::::: ＼: | 〃 ー‐彡 ／: : : /:::|::: ∧
:::::/∧ / ∧:::. ヽ l! イァ ／ : : /: /:::::::ｌ＼人_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
::///∧ / ∧::::. ┌ 、 ノ' _ ｨ彡ｲ: : : : :／: ／::::::::::: ＞ ＜
:'/////＼ ///＼::::.. ヽｰヽ｀ ‐-ｧ ￣7//| ／/／::::::::::::: ＞ 師冬をいかせてよ！！ ＜
////////＼ ///＼:::::.. ｀¨....－-┘ ＿／///| / /八:::::::::::::::::: ＞ ＜
/////////ヽ ////＞ :::::.. ＜/////// ∨ // ＼::::::::::::: ／Y⌒YW⌒WYY⌒W⌒WYY⌒YWY＼
/////////∧ ////// ＞ ::＿:: ／//////////////// ＼:::::::: ‘，
.
-
＿_
／¨`￣::::::::::::::ヽ
. ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::ヽ::::',
. //::::::::::::::::|.:::::::::::::|::::｜::::',.::i
l/.|:::::::::::i::::ﾊ:::::::::::ﾊ.::::l:::::::!｜
. |::::i::::|::|/:-}ﾍ. ﾊ-l‐|::::} | ,
l::::| lK.i':::I`∨.ｲ:::i7'ｲﾊ/
∨＼{ ￣ i ￣j/ﾉ
＼ - -‐' ／ 師冬は研修中……というかもう少し
__ト イ__
/ !ﾉ V ＼ オレらの元で学ばせたいんだよね！
. ／| _ヽ /く＼ﾄ､
,. '´ :l' } l ￣/／ ｀ ､
/ l `￢/' |
◆高師泰／前原圭一（？〜1351年）
侍所頭人。北陸の新田義貞追討のため軍編成中。
／´￣｀ヽ丶､
/｀ヽ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:ヽ
/:::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:ﾊ
. /::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:......:.:.:.:.ハ
. ﾉ::::::::::::::::.:{!.:.:.:.:}、:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ
i!:::;::::::::::::::.:{:.:.:.:.:! ヽ:.ﾄ:.:.:.:.:i:! _
|:::j!::::::::::::{!:i!:.:ﾊ:|／｀}.}!.:.:.:.}! { .{
{:::!{:::::::::::::E}ﾐ{! ﾘ./´｀ j._:.:.:ﾘ /´￣ヽ 別にお前に軍功を期待しているわけじゃねえ！
i!:ハ::::::::::::{!ﾋ} __ ´ 〉::! Y´ .i! ． ． ．． ． ． ． ． ． ． ． ． ．． ．． ． ． ．． ．
ヽ ヽ:ﾄ､:トゝ {.／ .! !:!j! {'￣｀ } 直義さんが手の者を何名か送り込んでいるのに、
ヽ ｀ヽヽ、ヽ._ ﾉ Yrｩ （￣｀ / ．． ． ． ． ． ． ．． ． ．．． ．． ． ． ． ．． ． ． ． ．．
i＞- ' ／ ヽ,.ﾍ ト､ オレらは東国平定ノータッチってわけにはいかねえだろ？
__.∧ {ﾍ / ri ',ハ
/､ :_:∧ .} ヽ./ i!:| ∨} さりとて角の立つ奴行かせて、内部がギクシャクしちまうのは、
/ノ} !__ﾉｨ/ .{! :! .ヽ
ノ: : { :!:.:.:./: . .{! :! .ﾊ あの北畠顕家相手には、相当、マズい！！
. ／: : : :.ヽi:.:./ﾉ: : . {!: i! j!
. {: : !: : : : :ヾ/´: : : : . ｀ヾ､ ./
i!: : {!: : : : : : : : : : : : .｀丶､_ハ j!
.
-
／::::／::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::i::::::´￣ヽｰ､
/:::::::/::::::::::::::／:::::/::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::ﾊ::ﾍ
/⌒ヽ ,':::::::/::::::::::::::/::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::|::::|::::::::::::ﾊ::::',
| .} !::::,ｲ::::::::::::::/:/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::,'::::|::::::::::::::::!::::|
ﾉ ,' |:::/.|::::::::/::::l､l:::/|/|::::::::::::::::::l::l::::/::::::|:::::::::::::::::|::::|
/ , -‐く |/ |:::::::{::::::l/lヘ |::::::::::::::://::/ |:::::,'::::::::::::::::::|:::|
, -‐ '´ ＼ l::::::ﾊ:::::| ‐-､＼!:::::::::::/__!/＿l_:/_::::::::::::::::::|/
/ _ ＼ ヽ::|::lヽ:| ｀ Ⅵ:::/´ ｨぅZﾏく|:::::::::::::::/::,'
／ -ﾆ_´__｀ヽ, } ヽN`:ﾄ! !∨ `ヾﾝ '|/::::::::::/::/
i ￣ヽ、./ |:::| ﾉ ／::::::::::/;|/
ﾉ ､＿＿＿ `〈￣｀ヽ Vﾄ､ ､＿` __, ∠...イ:::／/ ′ そのへん、重茂なら、
! ｀ヽ、 / ヽ ヽ￣￣￣ｲ､:.:.:￣:.:.:.} ／-'l;ｲ:／
,' ＿＿__ Y ﾍ ＼ /｜ ｀ ー‐_'.. ィ´:::::／l/ うまいこと潤滑油ができるだろ！？
. / ｀ヽ､_.ノ ﾍ ヽ' |` ー‐ ´ /イ:/
.／ ＿＿＿ノ＝‐- ﾍ ヽ ! /｀ー--,､
,ｲ / ﾍ ﾍ ヽ､ ./ ／ |
,.-‐ '' ¨￣￣ ｀`丶、
／ ヽ
,r' ',
/ i ヽ ', i
,' , i /!!!、茂ヽ ｌ i ｌ i ! u
!/| .i i!!!!!!ヽ.}.ｌ|ﾍ,ェﾄjl. lヽ | ｌ
l l |i {i´,ｨx ﾘ ｉ! Lッ`} ! } i/ﾘ u u
ﾘ ∨ヽゝ′ ′ 〃 ﾑ'ﾘ´/ ……で、でも、ぼくだけで……
ヽ ﾊ、 ' _ , ' |/{
′ ＞ 、_ ／ ' ヽ
,ﾍ ／ ｀ヽ､
U r'´ .{ ／ / ｀ヽ､
／ i /i ∧ / ｀ヽ
/ ｌ / ﾄ/ ヽ / i
.
-
, '´ ＼
／ ￣ ＼
_／ ヽ
､＿＿,ノｱ / ／ ',
. ￣￣/ / / 〃ヽﾑ l
/ / |:. |: / ""´｀ | |
| l / !:. ｌ | l ./ j
| l l:.. ヽ;:ィ:代. ! ‐/-､／: ,′
l !ｌ:. :.l:.:. ´ヽ:.{ ＼{ / ／}:.:. / /
ヽ ﾊ:.. :.ヽ:.:: { ｀__ ∠_ /:.／:. 〃
｀ ＼.:.:.:.＼:.:.!'´￣` '"￣ﾞメ/:.: ,ｲ
/＼:.:.:.:ﾍ:ゝ::::::: _'＿ ::::::／:._／:{ ……重茂。
,'. ｀ーゝーﾞ {´ ｿ ｱ´:.:.:.:八
i .:.（｀Yj:＞ ､＿｀ _´＿ ,.イ:.:.:.:.:.:. iヽ
| :.:.:} }, -､ｨヘﾉ {ｨへ. レﾊ:.:.:. |
ヽ :.,４ ´ {７′ ＞' ヽ‐-!:.:. /
Xi| l ∧三三/ ,／／ |／ヽ
/ ∧ ﾉ ﾏ / ／／_, イ / }
{ V /＼_,厶/ '_／￣/ !/ l
ｌ ＿/ /￣￣〈 〉￣￣´ ｝ i|
◆高師直／竜宮レナ（？〜1351年）
足利家執事。
::::::::|::::. l ::::: {| .:::::/＿|＿ ::::::|!. |:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:..:.:| .::
::::::/|:::::. ', :::::. ::. .:!t-‐"￣:|｀￣',｀ヽ｀ﾐヽ::|.l::. |:.:.:.:.:.:. .ｨ二≡!‐‐---.
::::::| l:::::::. l:::::::. :::::. .::| ', _,,;;;;;;;|-‐‐-＼＿ ::::::| ',::. l:...:.:.:.:.:.:.:＿_,,:|＿ .:::::::
::::::| .!:::::::. ',:::::::. ::::::::.::|:.:.ﾞi _,-‐!=＝=ヾヽ ::::! l:::::|:.:.:.:.:／.:.:_-‐l‐ ナ‐-､ 教育教育教育教育教育教育教育教
::::::! i:::::::::.. ::ヽ::::::. ::::::::,,|／ゝ.､:::l´￣i｀ヽ,ﾐ＼ :::', ',::::!:.:.:.:.-‐/二/-‐￣(｀ヽ. 育教育教育教育教育教育教育教育
､:::| i:::::::::::::::::|ヽ:::::.. _,／､!´:.:.:.!＼:', ﾉ｀"1｀ヽ＼ ::ヽ.',::!:.:.:.:.:.ゞ´|/イ !｀".. 教育教育教育死刑死刑死刑死刑死
ヽ::l ヽ::::::::::::::! ∧:::::::::.. ::::丶:: ヽ ヾ´ .ﾉ /:.:.:.:.:＼ ヽ:.＼:.:.:.:i メ､ ヽ...ノ /. 刑死刑死刑死刑死刑教育教育教育
＼ ＼:::::::Y:::::＼::::::::::::::::ヽ丶 ｀ -‐ '' ／ ヽゝ ヽ ｀‐-‐ ' . 教育教育教育教育教育教育教育教
＼::::!::::::::::｀丶:::::::::::＼｀ ‐-- ' ｀ ‐--‐‐／. 育教育教育教育教育教育教育教育
. /＼',:::::::: .:ｨ､｀ +､:::::＼ , _,,-‐´::::::.
/:::::::::＼ .:::/:::｀‐ﾍ:.:.￣｀ ＝- -‐´-‐― "/
. /:::::::::: .::::::::::::::::::::ヽ:.:.:.. ＿_ /:: いけ！
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