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一足先に魔法検定試験会場
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・荒らしはスルー
・他キャラの向こう側には自キャラと同じようにプレイヤーが居ます、思いやりの心を忘れずに
・自分の不快感は分身である自キャラの不快感、嫌だと思ったらキャラクターの行動として出してみよう
・一人じゃ出来ないと思ったら他のプレイヤーに助力を求めてみよう
・長いイベント、遅いレスは他PCを長期間拘束している事を知っておきましょう、イベントを幾つかに区切るのがお勧めです
・上記のイベント、レスは長期化すればするほどグダグダになりやすいので覚えておきましょう
・カップル成立等キャラ同士の恋愛は禁止していませんが、利用規約の範囲内で、節度を持って行動しましょう
・キャラ、組織は成長します。発生しないことが一番ですが、もし矛盾が生じた場合、後付けの設定を優先します
・疑問に思ったらその時に空気を気にせず聞きましょう。聞かずに禍根を残したり他スレへ行って争う方が空気を悪くしています
まとめwiki:ttp://www40.atwiki.jp/mahoken/
うpろだ:ttp://www6.uploader.jp/home/mahoken/
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/15943/1440852946/
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>>947
「……。」
(無口な男は、少し顔をしかめた)
(地上を握られた上に飛行能力を使われたとなっては、いつの間にか相当に不利な状況に陥っていることになる)
(何か飛び道具でもあれば、飛びゆく相手を狙い撃てるのだがーー)
「……飛び、道具?」
(瞬間)
(突然、男の義足は、その動きを一瞬停めてしまった)
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>>947
「……ん? ん? それって役に立つの?立たないの?なんか立たない気が今したんだけど」
「前衛必須の、後衛の切り札ってどんなのなのかしら?」
(イメージは出来ないらしいが、内容には関心があるらしい)
>>948
「うわあーモグラ叩きみたーい、うわあー。次直撃した時は写メ撮っていい?」
(いろいろ常識がヤバい)
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>>950
「あれ魔法なしの相手にはほぼ負けないって言ってるようなものですよねー」
そして戦闘脳。カフェの常識は微妙に血の気が多い。
>>951
「オッケー、そっちがこないならこっちからだ」
上空から植物油のブレスを撒き散らしてくる。このままでは地面も油で滑りまともな足場はなくなる。
あるいは、動きを止めたのであれば油のブレスを直接被ってしまいかねない。いや、狙ってきている。
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>>952
「簡単に言えばゴーレム生成です。ただし使っている間私はオートガードが解除されて意識を失います」
リスクが大きすぎる。確かに完全後衛用だろう。自身の体を守る戦力が必要になってしまうのだから。
いやそもそもゴーレム生成で何故そこまでのリスクを背負うのか。どんなゴーレムだ。
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>>952
「ははは、撮れるものならいつでも」(^ω^ )
ええい、まともな常識人はいないのか。
>>953
「世の中、死ぬまで殺し尽くすと言って不死相手に物理で殴りまくる奴もいるがな」
と、応じるが。実際言ってみてから、カフェの常連なら何人かチャレンジして成功するかもしれないから困る。
やっぱりおかしいぞカフェの常識。
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>>955
「確かにそれだと痛みで意識が飛んでクオンさんでも戦闘不能になるかも……?
ホノカちゃんを連れ戻したら挑戦してみましょうか」
おおっとフラグが立ちました。クオンが変な顔で「えっ?」とか言ってるのが見える。
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(ーーどうして)
(一体何が)
(引っ掛かっているんだ)
(飛び道具?)
(そうだ、『前』は足じゃなくて別のーー何か、道具を使ってーー……)
>>953
「……ーーッ!」
(途端に、意識が現実に戻った)
(足場を崩しに来ていることはとうに承知しているが、まさか植物油とは)
(地面に早々に見切りをつけた男はーー壁に、目をつけた)
(一か八か、一目散に闘技場内を囲む壁目掛けて突っ走りーー上空への踏み台として、蹴り上げた)
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>>956
「ああ…うん」
余計なこと言っちまったなぁコイツみたいな言葉を濁った魚の瞳に感じながら、男はただ曖昧な相槌を打つことしか出来なかった。
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>>954
「え、意識失っちゃうの?そんなに注力しないと生成できないゴーレムなの?やばくない?」
「もはや戦闘離脱用とかなんか、特定の用途に使うためのものなのかしら」
>>955
「動画にしとこっと」
(iPhoneでも使ってるのかこの女?もはや世界観が軽く迷子だな?)
「……。寒くないの?」
(ギョジンの姿を見て、今更常識的な部分で疑問が生じたようだ)
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>>959
≧゜)))<「ここで私に話題が振られる事からしておかしいぞ、この世界!」
喚くギョジンの言葉など、〝常識〟の前では意味などある訳がなかった。
≧゜)))<「」
≧゜)))<「マグロだって冬の津軽海峡を苦も無く泳ぐだろう?つまりはそういうことだ」
こっちの世界観も軽く迷子ですねえ
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>>957
「さあ、ここからが本番だ」
一直線に上空に飛ばれるより壁を使うほうが、少しだけ時間がかかる。
強靭な足を持っていようと直線と迂回では直線のほうが基本は速いものだ。
金属角により迎え撃とうとする。そして尻尾を器用に動かし水大砲から何かのパーツを分離した。
それは細く短い金属の棒。それを水大砲の縁で擦ると火花が散る。
右手から油分豊富で乾燥した木を細く生やし、火を移す。
左手に変形可能な金属角、右手に水大砲、そして尻尾に火種。
「ここを逃せば、火の海にダイブだぜ?」
>>958
「まだ一度も勝ててないですから。今度は勝ちます」
クーのやる気が4あがった。
>>959
「完全に戦闘用ですよ? あと下手にゴーレムに自分を守らせたら自分もダメージを負います」
どう考えても欠陥品な魔法です本当にありがとうございました。
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>>960
「細かいことはー、気・に・し・な・いv」
(何だかやたら女子力の高い風な口調で誤魔化しにきた)
「ああー。まあ、そうかもしれないけどー、でも貴方、身体は人間じゃない?そっちは寒くないの?」
(津軽海峡のくだりは伝わってる感じがしちゃってるぞ?)
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>>961
「………」
「頑張れ!」d(^ω^ )
問題を放り投げた様子!
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>>962
「本体はお前が頭だと思っている部分である訳で。人間流に言うなれば、それはつまりは手足が冷える程度と同義」≧゜)))<
鋼の筋肉は飾りだった
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>>963
クオンが耳打ちしてくる。
「あの、最近クーちゃん変形自在の闇にエンチャントとしてオートガード抜いてくるんであまり張り切らせないで……」
そんなことを言われても仕方がない。ただの世間話だったのだから。
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>>965
「……」( ^ω^)
がっと肩を掴んで、無理に作った割には、随分とまあ爽やかな笑顔で
「お前も頑張れよ!」( ^ω^)b
THE・無責任な事を言ってのけた
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>>966
「……」
無言。そして、
「一緒にどうです?」
巻き込みに行った。
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>>961
「……。」
(意外と物理的な手法を使ってくるんだな、などと、緊迫した状況なのにそんなことを考えていた)
「ーーじゃあ、俺は、あなたと一緒に堕ちる」
(低い声が響いた)
「ーーーー『疾風怒濤<Sturm und Drang>』
(凄まじいモーターの回転音と、熱気と、金属音が溢れた)
(義足は最早、義足に非ず)
(弾丸のような蹴り込みはーー100連打を可能にする、ガトリング砲と同等の威力に昇華した)
(男の次の行動は、もう決まっている)
(ーー小松菜を、油の海へと蹴り落とすつもりだ)
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「中の人があまりに戦闘ロールに苦心するあまり、うっかり私の発言を入れ込むのを忘れてしまった様だわ」
>>961
「いやいやいや、それ最早ふつうのゴーレムでよくない?
自分の意識<ゴーレムってなんかアレじゃない?目的と手段が逆になってる感じじゃない?」
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>>967
「い、いやあ…2対1は…その、卑怯だろう?」
道理にかなったものにも聞こえる。が、巻き込まれたくない気持ちが目に見えて分かってしまうくらいの、白々しさ。
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>>964
「アッそうなの?そっちの身体ってそんなもんなの?へえー。こっちが本体なんだー」
(魚人の魚ボディをつんつんしている。つんつん)
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>>968
流石にその威力とスピードは想定外だったのか、その体に蹴りが叩き込まれる。
頑丈な体だ。だがこの蹴りを有効打としないほどの防御性能はない。しかも今度は直撃だ。
衝撃の逃げる空中とはいえ、随分とダメージを受けたようでそのまま地面に物凄い勢いで落下していく。
「『錆びた鉛が歩みを止める』」
そう唱えた。そのまま地面に叩きつけられる。あまりの風圧に尻尾の火種は消えていた。
蹴りのダメージ、落下ダメージ。随分とボロボロだ。回復が追いついていない。血を吐き出す。
「『水底に光が差そうとも鉛に空は見えず空を忘れる』」
だが、諦めていないようだ。詠唱が続く。そしてその詠唱は、試合開始時の気迫よりも強い威圧感を持っていた。
>>969
「自分の意識の全てをゴーレムに割く完全マニュアル操縦って奴ですね。その分強くはあるんですよ?」
その凄まじい欠点を覆い隠せるほどの戦闘力なのか怪しいが、仮にそうなら逆に怖くて運用しづらい。
>>970
「精霊使いです。元より2対1、それが2対2になったと考えれば……?」
召喚術師涙目の理論。
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>>972
「いやいやいやいや……本人がまず納得しないだろうって、なぁ?」(^ω^;)
はははと、話を濁そうとして助け船を求めるが、それは果たして
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>>973
「それもそうですね。そんなに1対1にこだわると言うなら応援しています。頑張ってください!」
笑顔で背中を押すクオン。……ん?
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>>974
「あれ…?」(^ω^ )
何かが…何かがおかしい?1対1であることは間違っていない。では間違っているのは…
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>>975
目を逸らした。フイっと目を逸らした。完全に故意犯だ。
「ほら、使い魔がいるわけですからそういった意味でも対等じゃないですかね?」
適当なことを言ってる。
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>>972
(こちらも実を言えば切り札を差し出しており、ハイリスクを負っての決断だった)
(一度奔り出した以上、止めることはできない。ここで手を抜いてはーー礼を欠く)
(飛躍的に増幅された義足の速度、威力のすべてを叩き込みーーこれが最後の一発、とばかりに横蹴りを放った)
(ボウリング玉をそのまま叩き込んだような、勢いがーー振り下ろされた)
>>972
「うーん。生成されるゴーレムのステータス度合いによるのかしらねえ。
暴走するリスクがカバーできそうならまだ行けるかも?」
「あ、ホットチョコ飲む?」
(>>いつの間に用意した<<)
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>>976
「ああ、うん……そう、だけど…?」
まずい。クオンの術中にハマりかけている。流れに呑まれている。
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>>977
流石に攻撃を受けている間に反応できるようになったのか、両方の翼を間に差し込み盾とする。
衝撃を軽くしても運動エネルギーは殺せない。再び地面に叩きつけられそのダメージを負う。
細めの樹木を無理矢理折ったような音が響く。右腕、右足、胸部、それらの骨が一斉に折れたらしい。
「あぐ、『故に黄金に輝く錆びた空は鉛だけが知る世界。立ち止まった水底はこんなにも美しい』」
それでも、諦めていない。この程度で諦める根性など根性ではない。そう目が言っていた。
そして、詠唱が完成する。
「『世界よ、輝けっ!』」
その瞬間その体が淡い紫の炎に包まれる。周囲の油に引火したのか炎が上がり、『その炎がすぐに鎮火』する。
その現象は闘技場に広がり、残されたのは酸化して熱と異臭を放つ油だけだ。
水大砲のグリップが腐食し銃身が落ちる。左手に保持した金属角は、錆びない。
「これで無理なら、勝ちは譲るさ。だがな――」
金属角が、炎をまとい大剣のように変形する。そしてボロボロのまま、左足だけで跳びあがる。
「譲る気は、ねえっ!!」
最下段からの、強烈な切り上げ。正真正銘最後の力だろう。
>>977
「あぁ、私の意識がゴーレムに乗り移ってる状態なのでそれは大丈夫です」
後衛用というよりは安全地帯からゴーレムで攻撃するための魔法……?
>>978
「今ならもれなく私との模擬戦もついてきますよ?」
いらない。それは完全に余計な戦いだ。
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>>971
「人間とは違い、そちらから見れば身体のように見える部分が擬態の一種であることも珍しくなく。我等はそういうものだ」
触ってみたところ、ぬめってました。
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>>979
「拒否する!」(^ω^;)
強い意志で自ら流れを断ち切ったようだ。
「ええいこんな異常な空間にいつまでもいられるか!帰るぞ、ギョジン!!」
そんな捨て台詞を吐いて、これ以上やられてたまるかという様子で男達はさっさと出口まで駆けて行った。
やれやれと言った人間臭い動作をとりながら、使い魔らしくしっかりと後へと続くギョジンの姿を最後に、二人は闘技場から姿を消した。
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>>979
「ーー……ッ、は、く……」
(戦う前はまるで感情のない、人形のような表情をし続けていた男は今、苦しげに肩で息をしていた)
(モーター音は停まり、高熱を帯びた義足からは薄っすらと煙が立ち昇っている)
(周囲の熱気と義足の高稼働によって、身体の熱気は信じられないほど上昇していた)
(眼前に火炎剣が迫っても、肌を焼くその熱が自分の熱なのか、剣の熱なのか分からない程だった)
(ほとんど倒れるようにして、大剣の一撃は避けられたーー様に、見えた)
(だが、剣を握る小松菜の腕には何かを抉ったような感覚が伝っただろう)
(熱量に耐えかねた、男の義足の片足がーー避け切れなかった剣の切っ先に引っかかったのだ)
(膝頭からすこし下、ふくらはぎから足先にかけての部分がーー宙を、跳ね跳んだ)
>>979
「あ、一応そういう方式なのね?びっくりしたー、ならまあ…行け…行けなくもない? うーん」
「あら、そろそろ終わったみたいよ。」
(ちょいちょい、と絶賛油鍋中の闘技場エリア内を指差し)
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>>980
「…………へえー。」
「あら、もう帰っちゃうのね?おつかれさまー。今度は、わさび醤油用意しとくわね。」
(どういうことなの)
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>>981
「むむ、」
逃がしたかという目で見送った。
>>982
この紫の炎からは熱を感じる。なのに火のマナは一切感じない。
金属の波動、そして終焉の波動。酸化熱はある。だがその本質は全てを錆びさせるその性質。
だが、簡単に使える手段ではないようだ。ふと力が抜け炎が全て掻き消える。
無理矢理に片足で跳んだものだから着地もできず無様に転がる。
もうその場から動くことはできない。それほどに消耗している。だが、仕留めきっていない。
最期のあがき、それが小松菜を突き動かす。もう全ての攻撃手段は失った。これを除けば。
金属角を縮め、剣の形状のまま投擲する。これで完全に攻撃手段を失った。
この程度の破れかぶれの攻撃は防げる、避けられる、打ち落とせる。そう自覚していた。それでも足掻かずにはいられなかった。
一方クオン。
「なんか凄く諦めの悪いドラゴンさんですみません」
謝罪していた。
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>>984
(小松菜の最後のあがきは、この男に確かな一撃を与えていた)
(何故なら、闘技場には倒れたまま意識も侭ならぬ”片足”の義足の男とーー)
(ーー表面が溶けかけた、膝下から足までの義足が片足分、転がっていたからだ)
>>984
「いやまあ、一応ふたりとも生きてるみたいだし大丈夫じゃない?うんうん」
(まるで戦ってもいないのに、勝手にキレイに丸く収めようとしてるぞ!)
「判定的には、どうかしら?あの竜人さんがまだ立っていられるなら、たぶん彼の勝ちとしていいと思うんだけどねー」
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>>985
「無理でしょうね〜あと数時間くらいあれば回復して立てるかもしれませんけど」
これ以上はどちらも戦闘を続けられない、というなら引き分けとなるのかもしれない。
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>>986
「じゃあ、やっぱり引き分けってトコかしらね。あの2人、回収しときましょっかー。」
(どう回収するのかは謎だが、一応、応急処置用の回復用お薬などは施すつもりのようだ)
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回収は任せろー!
三 三三
/;:"ゝ 三三 f;:二iュ 三三三
三 _ゞ::.ニ! ,..'´ ̄`ヽノン ガラガラガラ!
/.;: .:}^( <;:::::i:::::::.::: :}:} 三三
〈::::.´ .:;.へに)二/.::i :::::::,.イ ト ヽ__
,へ;:ヾ-、ll__/.:::::、:::::f=ー'==、`ー-="⌒ヽ
. 〈::ミ/;;;iー゙ii====|:::::::.` Y ̄ ̄ ̄,.シ'=llー一'";;;ド'
};;;};;;;;! ̄ll ̄ ̄|:::::::::.ヽ\-‐'"´ ̄ ̄ll
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>>987
なお引き分けの景品は設定されていなかったらしく二人はただ働きとなりました。
治療が終わった後のコメントでは、
「結構頑張ったのにな」
とのことです。物凄く長引いたタイマン勝負はこうして決着した。
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>>922
自分をわざわざ回避が困難な位置に置き攻撃を誘い不意打ちをする、相応のリスクは払った筈だがまだまだ足りなかったのだろう、結果として銃を弾くだけで終わってしまった。
いや、これでも運が良いのだろう、もしトームの回避がもう少しでも早かったなら、位置が少しでも狂っていたなら、蜂の巣になる可能性は幾らでもあったのだから。
「流石に避けるか、それでも――!」
だが、過程は兎も角押される流れは一旦止まった、落下しながら無理矢理術式を行使する。
もう見飽きただろう骨による足元からの攻撃、当たるとは思っていないが無防備な状態の自分をじっくり狙える環境を作ってやる訳にはいかない。
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>>990
互いに紙一重の差の攻防を繰り広げている。それを肌で感じ取っている。
先ほどの背後からの一撃を躱せたのは本当に間一髪の事だった。大気を読む能力は万能ではない。感知してから反応するまでの遅延は実戦に
おいては致命的な欠点を備えている。加えて、何かが動くのが微かに分かるというだけで、それから避けきれるかどうかは本人の反応速度に依存しているのだ。
その結果として、男の右手の指が奇妙な方向にねじ曲がっていた。
「……だったらよぅ」
死人に備わる再生能力もあるとは言え、これで利き手は少しの間、使用不能だ。
それに遠距離戦における攻撃力は半減してしまった。相手は絶えず骨の杭を現し、術詠唱の暇も与えまい。それならばと男は笑った。
相手がそれを狙わせてくれないのであれば。自ら接近する道を選ぶまでと。足元から現れる骨を躱す要領で大きな跳躍を決めた。
発想自体は初手と変わらないものの、状況は相手が空中にあるという、一点のみが違っていた。
男は空中で、自らを風によって弾き飛ばすようにして、ベルンへと突撃を敢行する。一気に距離を詰め、空中による近距離戦を仕掛ける腹積もりらしい。
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【カフェのスクリーン】
本日の検定内容_
‘医療最前線シミュレーター’
〔ジャンル〕
タワーディフェンス
〔推薦適性値〕
回復魔法B
束縛魔法C
〔開催地〕
第九擬似戦争体験グラウンド
〔概要〕
医療の現場はいつの世も常に戦場です。命を救う回復魔法は文明を支える技術です。
今回はその最前線のデータをシミュレーターで体験してみましょう。
願わくば過労死する医者が少しでも減るように。
〔ヒント、その他〕
次々に運ばれてくる患者を回復させていってください。
重傷患者ほど高いポイントがもらえます。
ペース配分をしてより多くの軽傷患者を救うか重傷患者の治療に専念するかはお任せします。
〔失格行為〕
・攻撃魔法の駆使、今回は治療する検定です。
・その他シミュレーターであるため自由、ただしデータ改変などはお止めください。
〔BOSS〕
・死
どうしても救えない患者は存在します。それ以上は多く語りません。
《PRESENT》
☆ナス服☆
分類:装備
茄子色の戦場医療従事者用の制服です。デザインは看護師っぽい感じです。
戦場での運用が想定されており案外丈夫です。50ポイント以上の得点を得た方に与えられます。
☆緊急医療補助師二級☆
分類:準資格
250ポイント以上得た方に与えられます。協会活動圏内でなら準資格として扱えます。
《検定開始時刻》
>>20:30
《終了予定時刻》
>>0:30
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>>991
当然と言うべきだろうか、此方が攻撃を一方的に出来るような流れを作る事を許してくれないらしい。
視界に入るのは再度の突撃を試みようとするトームの姿、だが、それが認識出来ても咄嗟に止める術が無い。
多少の骨での妨害は可能だろうが、それで足を止めてくれるような相手では無いのは最初の攻防で理解させられた。
なら、出来ることは只一つ、骨剣を構え突進を迎撃する――それしかないだろう。
此方が不利な勝負なのは間違いない、けれど中途半端な小細工に頼れば勝負の舞台に立てずに負ける、そう思ったが故の真っ向勝負だ。
万が一トームがその展開を避けたとしても、建て直す準備が出来る自分に損は無い。
そもそもが不利な状況だという致命的な一点を除けば、悪くない賭けだろう。
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>>993
だが、不利を悟っているのはベルンと相対するこの男もそうであった。
利き手が治っていない今では、槍を握る事も叶わない。残った左手に握る銃では決定打を放つ事も出来ない。
故に、男が最後に頼ったのは己の肉体であった。
それはありていに言えば蹴撃であった。碌に使えぬものがない中でのこの選択肢は、有効とは言えただろう。だがそれがベルンに対しての
最善足り得たかは怪しいものだった。
剣のリーチを埋める程の速度。そして相手を蹴り伏せる程の衝撃力が望めるかは、互いの剣と足が届くその瞬間にかかっている。
ハイリスクに見合うリターンさえも、望めるかが分からない。そんな中でも
「やろうぜベルン。分の悪い賭けってのは、俺も嫌いじゃねえ」
男は結果がどう転ぼうが今と同じような表情を浮かべたことだろう。それは獰猛で、歯を剥くという獣の笑みだった。
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>>994
突進するトームの迎撃を行う為に手にした骨剣を全力で振り抜く、模擬戦としての加減は先と同じく刃を寝かせ側面で打つ――つまり、打撃武器として剣を使うだけ。
叩き斬って即死させない、当たり所や加減なんて配慮などしている余裕など無いし、するまでもなく急所で攻撃を受けるような下手はしない相手だ、それ以上は失礼になるだろう。
「――ち、押さえ込めないか……!」
口元に笑みが思わず浮かぶ、振り抜いた剣とトームの蹴撃が衝突する瞬間に失策を確信した。
どう足掻いてもこの速度と重量は咄嗟に受けれるものではない、槍による刺突……鋭さに重点を置いた攻撃なら可能性は残っていただろうが、これは、この衝撃は無理だ。
蹴りとぶつかった刃が手から離れ吹き飛び、身体は下に存在する大地へと強烈な力で叩き付けられ、砂埃を巻き上げる。
相手の足にダメージが入っているか、なんて伺う余裕すら無かった。
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>>995
同じように弾かれた男が、自由落下をかましながらもどうにか着地出来たのは、風による姿勢制御が間一髪で間に合ったおかげだろう。
「……馬鹿力だな」
最善を望めた状況でないに関わらずも、自身が放った一撃は相当な物だった筈だ。それも相手が剣を打撃武器として使うという加減を想定した上での蹴撃。
それがまさかこのような結果になるとは。骨にヒビでも入れられたかと思う衝撃を感じる右足に目をやりながら、男は低く呻いたものだった。
だが、それでもくつくつとなる喉と、抑えきれないような笑みがはっきりと浮かんでいた。
「だが、上等」
それは、相手の強さを認め、称賛すると同時に。それを乗り越えんとする自分を鼓舞するかのようなものだった。
とは言え、男も最前のように飛び跳ねるとはいかなくなったようだ。それに加えて先ほどの傷も癒えていない。状況としては芳しい物ではない事は
男もよく理解していたことだろう。
模擬戦ならば、いっそここいらで試合を中断……というのも選択肢としてはありなのだろうが、男はそれを良しとはしなかった。
ふぅと息を吐いて、未だ土煙に紛れる相手に向かって言葉を投げかける。
「……なぁ、死霊王の術ってのはよ。そんな小手先ばかりの術じゃあねぇんだろ?」
瞬間。渦巻くマナの奔流は、男が大魔術を使おうとしていることを砂埃の中にいるベルンにも否応なしに理解させる。
それが模擬戦にしては少々度を越したものである、ということもだ。だが、男の翠瞳は、一点の曇りもなく、正気である事も教えていた。
「だったらよ、そいつを俺に見せちゃあくれねぇか」
そう、模擬戦と言えども加減をしていたのであれば互いの実力を碌に測れもしない。それに加え、このお互いにダメージを負った状況下で力を抑えながら戦えば、泥仕合ともなりかねない。
ならばとトームが考えたのはこのような状況を一転させるような大技を駆使する、というもの。
見方を変えるのなら、ベルン程の実力者ならばこの一撃に耐え得る確信がこの男にはあるという事であった。
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>>996
「……お互い様、だろ」
「結構な重さの骨剣を、人間としての“制限”が機能してないこの体で使ったのに、こうもやられるとは……思っていなかった訳じゃないが、実際にやられると堪えるぞ」
砂煙が弾け飛ぶ、その中で立ち尽くしている男の右半身には、様々な箇所に裂傷やおかしな方向に曲がった箇所が見受けられる。
迎撃をしてトームにダメージを入れることには成功した、が、そちらに力を割かざるを得なかった為に体勢の立て直しが遅れ、地面に無防備にぶつかったのだ。
「まあ、いいさ、脳も心臓も壊れてない、戦闘に支障が無いとは言えないが、まだ戦える」
「お前の期待にも答えてやれる、だから敢えて言う――“覚悟しろ”ってな」
「今までの失態は俺の弱さで片付けられる、悔しいのも恥じるのも俺だけだ、でも、これは違う」
世界が凍る、そんな錯覚を感じるような濃厚な“死”の気配が闘技場を包み込む。
そして、死者であるトームならば牽かれる事は無くとも聞こえはする筈だ。
隷属せよ、焼滅せよ、崩壊せよ。
その魂の燃焼で、刹那の力を生み出せ。
蝋燭が最期に一際明るく燃えるように。
お前達の生の証を此処に刻み込め。
それは、闘技場で朽ちた過去の戦士の亡霊への祈りと命令、新生する為に、新たな輪廻の流れに乗る為に、魂と共に朽ちいくそれを全て吐き出せ。
もう何も出来ないお前達の代わりに、その輝きを俺が形にしてみせる――だからもう楽になれ。
未練の中で命を落とし、その苦痛を知った男故の、慈悲を持った傲慢な呼び掛け。
「……けれど、これは別だ、失敗が俺の失敗で終わらない、そもそも王を継げとすら言わなかったあの男が、そんな小さな事で人を咎めはしないだろうが、俺が俺を赦せなくなる」
「だから、往くぞトーム、加減は一切しない、この俺の――今代の死霊王としての在り方を全力で、叩き込むッ!」
起動する術式、炸裂する魔力の奔流、呼応するように僅かに大地が揺れ骨が地面を割き飛び出す、見慣れた光景だろうが、今回は規模が今までの物とは文字通りに“桁”が違っていた。
一本一本の強度も相応だが、問題はその量だ、術者の足元から波のように無数に突き出した骨を追い、喰らおうとするように、新たな骨が大地を突き破り生える、そしてそれを追うように、と、規模が倍々に膨れ上がっていく。
トームの眼前で僅かな間に、人一人呑み込めるかどうかの大きさだった骨の波は、闘技場を覆うような白骨の津波へと姿を変えるだろう。
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>>997
「壮観だな」
白骨の津波を前に、ひゅうと響いた口笛の音。余裕綽々たる男の態度はどうにも場にそぐわぬくらいに気楽なものだった。
まるで遊園地のパレードを初めて見たとでも言わんばかりの響きがそこにはある。
「こりゃあ骨が折れるな」
男なりのウィットに富んだ冗句のつもりらしいが、男の軽薄な様子とは対照的に、死の気配は色濃く沈殿するよう、
未だにその場を重々しく支配していた。
だが、それは死人が感じる本能的恐怖か。死霊王の術は男の軽い言葉とは裏腹に、その内に死さえも予感させる程の底冷えするものを男に感じ取らせていた。
耳に囁きかけるようなそれは、ともすれば蠱惑的で、自身を黄泉の旅路へと導いてさえしまえそうに思えたのだ。それでも尚、
「じゃかあしい。俺の魂の在り様は、いつだって俺が決めてきたんだ。今更、牽かれやしねぇよ」
突いて出る言葉は、反骨精神に溢れる物という有様だ。それはつまらない意地やプライドから来るものだったかもしれないが
「来いよベルン。そいつらごと、テメェの全力を受け止めてやる」
「そしてそっくり返してやる」
一個の死人が、死霊王を前にしてただひたすらに笑った。
「―――〝覚悟しろ〟死霊王。俺の風速は測り知れねぇぜ」
宣言通りに吹いた風は、文字通りに暴風であった。膨大な魔力の奔流、その余波が生み出す風が吹き荒れていたのだ。
気を抜けばただの人間なぞ、それだけで吹き飛ばされかねない。
だが、その風の中心にあって、風になびく外套と髪を除けば、術者はその風圧さえも感じさせぬもののように仁王立ちを決め込んでいる。
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