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wiki編集,修正スレ
81
:
◆k7RtnnRnf2
:2020/06/13(土) 08:37:17 ID:joiqRQdY0
指摘された箇所の修正版を投下します。
82
:
◆k7RtnnRnf2
:2020/06/13(土) 08:38:19 ID:joiqRQdY0
まずはキリトの武器破壊のパートから
「”絆”にそこまでしがみつくか……反吐が出るッ!」
フォルテは憤怒で表情を歪めながら、あの《ダーク・アームブレード》を横に一閃する。
暗黒色のエフェクトに込められた殺意を前に、反射的にダークリパルサーとエリュシデータを交差させる形で構え、防御の型を取った。
……次の瞬間、フォルテが浮かべた笑みの意味に気付かないまま。
「させるかっ!」
迫りくる闇の刃を、俺は二つの刀で受け止める。
しかし、拮抗は起こらない。何故なら、耳障りな破壊音と共に、俺が握っていたダークリパルサーとエシュリデータの刀身が砕け散ったからだ。
「な、何……!?」
美しく煌く欠片が散らばる中、俺は驚愕する。
二つの魔剣がこうも容易く砕け散るなどありえないからだ。確かにフォルテのステータスは凄まじいが、SAOで数多の敵を打ち倒したダークリパルサーやエシュリデータも決して弱くない。
しかし、俺自身の誇りが砕かれたショックに浸る余裕はない。何故なら、フォルテの攻撃は尚も迫るからだ。
「ッ!? 光剣・カゲミツG4だっ!」
俺は反射的にハセヲのストレージから光剣・カゲミツG4を取り出しながら、フォルテの刃を避ける。
理由はない。ただ、フォルテの刃が実体を持たないから、俺もエネルギーで構成された光剣(フォトンソード)で立ち向かっただけ。
だが、状況は悪くなっているし、共に戦った名剣達が破壊された事実を受け入られないままだ。
「ほう? そんな剣を持っていたとはな……」
フォルテは感心したような笑みを浮かべる。
一方で俺は、今のフォルテが持つ剣の正体について推測していた。これまでの戦いでは闇の刃を使っていなかった為、元から持っていた能力とは考えられない。
後天的に得たスキルの産物と考えるべきだろう。
「フォルテ、お前のその剣は……まさか心意なのか!?」
「フッ、やはり気付いたか。そうだ、この俺が心意でキサマの剣を破壊してやったのさ!」
フォルテの叫びに、俺は歯を食いしばってしまう。
黒雪から聞いていたが、まさか心意システムがここまで驚異的だったとは。シルバー・クロウを初めとするブレイン・バーストのプレイヤーが抱く強いイメージを元に事象の上書き(オーバーライド)を発生させて、システム外の現象すらも実現させる技だ。
ならば、フォルテは自らの心意によって武器破壊を成し遂げたのだろう。心意に対抗する術や知識を持たない俺では、カゲミツG4でフォルテを打ち破る方法がまるで思いつかなかった。
83
:
◆k7RtnnRnf2
:2020/06/13(土) 08:48:14 ID:joiqRQdY0
続いて、顔のない王と黒雪姫の心意技、そしてダークフリーズオーラになります
ご意見があればよろしくお願いします。
(……なんだ? 煙幕を出す前よりデカくなってる気がするが……まさか、エネミー達を食って成長しやがってるのか!?)
ロビンフッドの宝具を受けてダメージを受けているどころか、ゴスペルの体躯は更に巨大化していた。
フォルテによって分離させられてから、ゴスペルはネットスラムに現れたエネミーを無差別に喰らい続けて、その度にデータを獲得している。フォルテがゲットアビリティプログラムで無数のデータを奪い続けたように。
また、ロビンフッド達は気付いていないが、破壊されたネットスラムのデータもエネミーごと捕食しており、その分だけゴスペルもまた成長している。結果、【祈りの弓/イー・バウ】のダメージも減少していた。
そしてゴスペルとは、碑文や救世主の力による加護を受けたことで、<Tri-Edge>や<Glunwald>のように突然変異体となったAIDAだ。通常のAIDAを圧倒的に上回る情報濃度だけでなく、碑文使い特有のプロテクトを誇る。故に、ゴスペルのプロテクトにダメージを与えられても、致命傷には至らなかった。
『――――――――ッ!』
巨大化したゴスペルの瞳が、ギラリと、輝くのを見てロビンフッドは戦慄する。【顔のない王】で姿を隠している自分ごと、周囲を吹き飛ばそうとしているように。
(おいおい、待てよ……んなのアリか!?)
案の定、ゴスペルは口を大きく開きながら、衝撃波……ダイナウェーブをロビンフッドに吐き出した。超音速の振動はネットスラムを容赦なく抉りながら、ロビンフッドを吹き飛ばしていく。
「ぐあああああぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
全身が粉々に砕かれてしまいそうな衝撃により、ロビンフッドの【顔のない王】もまた剥がされてしまう。
前に戦ったフォルテの攻撃も凄まじかったが、ゴスペルは遥かに上をいく。そんなゴスペルを従えている今のフォルテは規格外とも呼べるし、ここにいる全員が束になっても勝てる訳がない。
それこそ、オーヴァンの要求を飲めば助かる可能性はあるかもしれないが、真っ平御免だった。オーヴァンが裏切る可能性の方が圧倒的に高いし、何よりも黒雪姫達を裏切りたくない。
――――
「これを受けろ……スターバーストストリィィィィィィィッムッ!」
流星の如く勢いで繰り出される突きはオーヴァンに迫る。
星光連流撃(スターバーストストリーム)はロータスが持つ左右の剣で16連突きを繰り出し、敵に大ダメージを与える心意技だ。例えオーヴァンだろうと、隙を見せた状態では対抗できる威力と速度ではない。
憎しみを乗せた希望が仇敵を跡形もなく消し飛ばすことに期待した、その瞬間だった。
「遅い」
そんな呟きが耳に届いた瞬間、オーヴァンの三爪痕は大量の黒泡が吹き出しながら、ロータスの双剣に迫る勢いで暴れだした。
そこでロータスは初めて気付く。例え体勢を崩されても、オーヴァンは未だに笑い続けていたことに。そして、オーヴァンはロータスが心意技を使うことすらも、初めから予測していた。
(……いや、関係ない! この威力なら、オーヴァンと言えどただでは済まないはずだ!)
途中で止めるのは危険だし、今は押し切るしかない。僅かな焦りが生じる中、双剣と三爪痕は衝突した。
傍目からは残像すらも残す程の速度で、並のバーストリンカーであれば瞬時に敗退に追い込める威力だが、オーヴァンはロータスのあらゆる突きを確実に弾いている。
それでも諦めきれるわけがなく、最後の一撃に全力を込めるが、それすらも三爪痕に弾かれた。
――――
《ダークフリーズオーラ》とは、フォルテがAIDAの力を完全に獲得したことで編み出した新たなるオーラだった。
魔剣マクスウェルに宿るAIDAは持ち主の攻撃ダメージを増幅させて、周囲に減速効果をもたらす空間を展開させる。フォルテはその空間を自らのオーラと複合させる形で発動させて、キリトの動きを止めたのだ。
また、今のフォルテはギガフリーズもオーラに混ぜていた。ギガフリーズとは究極のプログラム・セネナードが所有する凍結プログラムであり、『選ばれし者』と呼ばれるネットナビ以外のあらゆるナビを凍結させる効果を持つ。
結果、《ダークフリーズオーラ》に巻き込まれたキリトはフリーズし、身動きが取れなくなってしまった。心意などのシステム外の力を保有していれば抵抗できたかもしれないが、システムの範疇に収まる力しか持たないキリトはダークフリーズオーラに対抗できない。
84
:
◆k7RtnnRnf2
:2020/06/13(土) 17:48:08 ID:joiqRQdY0
再度、加筆修正をさせて頂いた部分を投下させて頂きます。
「まさか、キサマ一人で俺と戦うつもりとはな」
「不満か? フォルテ」
「いいや、余計な奴らにキサマとの一騎打ちを邪魔されては興が削がれる……さあ、始めようかッ!
――《ジ・インフィニティ》ッ!」
その叫びと共に、フォルテは猛スピードで突貫しながらジ・インフィニティを展開し、勢いよく振るってきた。
以前の戦いでも行った戦法を前に、俺もまた双剣を交差させる形で防御を選び、激突した。だが、その衝撃は凄まじく、これまでの戦いとは比較にならない。
「ぐっ!?」
フォルテの一閃によって、俺は悲鳴をこぼしながら弾き飛ばされた。
瞬時に体勢を立て直したが、フォルテの剣戟は迫る。俺は慣れたSAOアバターによるスペックで回避を選ぶが、コスチュームが掠められた。反撃の為、ダークリパルサーでフォルテの刃を弾き返すが、奴の勢いは微塵にも衰えない。
むしろ、いつの間にかバスターとなった左手を突き出し、銃口を輝かせた。
「受けろ!」
光弾による機銃掃射が行われるが、俺は高く跳躍したことで回避に成功する。
しかし次の瞬間、標的を失ったエネルギーの塊が大爆発を起こし、俺はいとも簡単に吹き飛ばされてしまった。爆風に巻き込まれながらも着地し、フォルテを睨みつける。
一方のフォルテは笑っていた。圧倒的な優越感に浸っていて、まるで俺のことなど取るに足りない存在と見下しているように思える。
「どうしたんだ、キリト? 俺とたった一人で戦うと意気込んでおきながら、この様か?」
「ふざけるなっ!」
フォルテの嘲笑が迫るが、俺とて言われっぱなしにするつもりはない。
俺は再び突貫し、ダークリパルサーを振るう。だが、フォルテが持つジ・インフィニティに受け止められてしまい、衝突音が空しく響いた。
鍔迫り合いになり、俺はフォルテを弾き飛ばそうとするも、漆黒の体躯は微塵も揺らがない。ならば、一度背後に飛んで距離を取った瞬間、見てしまった。
何故か、フォルテがジ・インフィニティをストレージに収めていることを。
「キサマに俺の新たな力を見せてやろう……《ダーク・アームブレード》ッ!」
疑問に対する答えは、フォルテの腕から出現した闇の刃だった。
フォルテが《ダーク・アームブレード》と呼んだ刃は禍々しい雰囲気を放っており、冷や汗を流す。俺が持つダークリパルサーやエリュシデータとは、根本的に何かが違う。
(こいつ、いつの間にこんな力を……!?)
闇の刃に危惧を抱くが、今は深く考えている余裕はなかった。
リズが俺の為に作ってくれた名剣を取り戻した以上は簡単に負ける訳がない。俺はそう言い聞かせながら、エリュシデータを振るう。だが、フォルテの身を守るダークネスオーラによって弾かれてしまった。
しかし、俺はその衝撃すらも利用して、フォルテと上手く距離を取ることに成功する。だが。
(どうすればいい……フォルテには……)
「フォルテにはオーラや予測があるから、ソードスキルは通用しない」
まるで俺の思考を読み取ったかのように、フォルテは言葉を紡いだ。
85
:
◆k7RtnnRnf2
:2020/06/13(土) 17:48:58 ID:joiqRQdY0
「奴は俺の戦闘スタイルを把握しているから、一筋縄ではいかない……まさか、キサマがそんな弱音を見せるようになったとはな」
「なっ……お前は、何を言っているんだ……!?」
「フン、ほんの少し見てない間にここまで弱くなっていたとはな。所詮、キサマは”絆”の力とやらがなければ何もできない弱者だったということか」
「……違う!」
嘲りに激高しながら突貫し、俺はダークリパルサーを振るうが避けられた。
(しまった! あいつは……)
「『あいつは先読み能力を持っていた』……知っていながら、わざわざ飛びかかってきたとはな!」
素早く俺の真横に回り込んだフォルテから、がら空きになった脇腹をめがけてハイキックを叩きこまれてしまう。その衝撃で俺は容易く吹き飛び、地面に叩き込まれた。
激痛で悶え、せき込みながらも俺は考えていた。フォルテは先読みだけでなく、俺の思考そのものを把握していて、俺の僅かな挙動すらも読み取った上で戦っている。
だが、ピンクの能力はそこまで高性能ではなかったはず。仮に持っていたとしても、彼女一人では相応の反動が襲いかかるはずだ。
なのに、何故フォルテは悠然と立ったままでいられるのか?
キリトは知らないが、今のフォルテが有する未来予測の能力は格段に強化されている。
ピンクの持つ先読み能力をベースに、『THE MATRIX』の世界で機械に反旗を翻す人類を導いた『運命の預言者』オラクルの予言が加わっていた。オラクルの予言は世界の運命自体を変革する程に凄まじく、またネオやエージェント・スミスの来訪すらも簡単に予知している。
そして今のフォルテは心意と救世主の力を獲得しており、従来のシステムを上書き(オーバーライド)することを可能とした。フォルテは自らの予知能力を応用し、他者の行動だけでなく思考の予測すらも成功した結果、キリトの心すらも読み取っている。
もちろん、フォルテは日本エリアでの戦いにおいて、過剰に未来予測を行えば相応の反動が襲いかかるデメリットも把握している。故に、思考予測を数秒間のみに留めることで、情報処理による負荷を軽減した。
例え僅かな情報でも、思考を読み取られたというプレッシャーを与えれば平常心を崩すことは可能であり、またキリトはフォルテの未来予測のデメリットを知らない。故に、自らの思考が読み取られるという、致命的な不利を背負わされてしまった。
「さあ、次はどうするつもりだ? まさか、こんな所で終わりな訳がないだろうな?」
俺の焦燥すらも見抜いているのか、フォルテは尚も嘲笑してくる。
悔しいが、今のフォルテに対抗する術がまるで思いつかない。いや、仮に策が出てきたとしても、フォルテの予知能力の前では容易く破られてしまう。
「そんな訳……ないだろ!」
それでも、俺はフォルテを目掛けてダークリパルサーを振るうが、オーラで弾き返された。ソードスキルですらなく、ただ勢いに任せた一閃などフォルテにとって何の脅威でもない。
ただ、俺は諦められなかった。ここで倒れる訳にはいかないし、何よりもユイ達に約束をしたから。
「どうかな? キサマは今まで幾度となく俺と戦い、そして勝利を掴んだが……キサマ一人だけで俺に届いたことはなかったはずだが?」
「そ、それは……違う!」
嘲りに心が揺らぎ、そのまま鍔迫り合いに負けてしまう。倒れることだけは避けたが、俺の心は平静を保てなくなった。
口では否定したものの、フォルテの言葉は事実だ。これまでの戦いでは確かにフォルテを打ち倒したが、それは力を貸してくれる恋人や仲間がいたからで、俺一人では確実に負けている。
アスナやシルバー・クロウとの”絆”の力があったが、今は隣に誰もいない。俺自らが黒雪達を逃がすため、殿を務めてしまったのだから。キシナミやレオ達もそれぞれのミッションがあり、助けなど期待できなかった。
「この期に及んで、まだ見苦しい言い訳を続けるのか……まぁ、どうでもいいが。
キサマは結局、あの女……アスナを見殺しにしたのだからな」
「ッ! ア、アスナは……!」
「キサマ達人間がどれだけ”絆”の力を掲げようとも、所詮はすぐに失ってしまう程度のもろさに過ぎない!」
ーーキサマはあの人間を守ろうとしているようだが、守れていない……そして、今まで忘れていたのではないのか?
目の前に立つフォルテと、悪夢の中で見たフォルテの言葉が重なってしまう。
あの悪夢のように、俺は誰も守ることはできなかった。アスナとサチを失い、心を通わせた仲間達はみんないなくなっている。俺を信じてくれたシルバー・クロウだって、オーヴァンによってPKされた。
それでも、守るべき娘であるユイがいるから、俺は戦わないといけなかった。キシナミや黒雪たちだって戦っているから、俺も力を尽くさないといけなかった。その想いがあるから、俺は剣を握って戦うことができた。
86
:
◆k7RtnnRnf2
:2020/06/13(土) 17:49:53 ID:joiqRQdY0
「……そんな訳がない! みんなは俺を信じてくれた! だから、俺は戦えるんだ!」
この気持ちを証明するため、俺はダークリパルサーとエリュシデータを構える。
そして、腹の底から叫びながら力強く走り、剣を振るう。案の定、漆黒と白銀の刃はフォルテのオーラに受け止められるが、関係ない。バックステップを取って距離を取る。
少しでもフォルテを足止めするため、俺は構えたが……
「”絆”にそこまでしがみつくか……反吐が出るッ!」
フォルテは憤怒で表情を歪めながら、あの《ダーク・アームブレード》を横に一閃する。
暗黒色のエフェクトに込められた殺意を前に、反射的にダークリパルサーとエリュシデータを交差させる形で構え、防御の型を取った。
……次の瞬間、フォルテが浮かべた笑みの意味に気付かないまま。
「させるかっ!」
迫りくる闇の刃を、俺は二つの刀で受け止める。
しかし、拮抗は起こらない。何故なら、耳障りな破壊音と共に、俺が握っていたダークリパルサーとエシュリデータの刀身が砕け散ったからだ。
「な、何……!?」
美しく煌く欠片が散らばる中、俺は驚愕する。
二つの魔剣がこうも容易く砕け散るなどありえないからだ。確かにフォルテのステータスは凄まじいが、SAOで数多の敵を打ち倒したダークリパルサーやエシュリデータも決して弱くない。
しかし、俺自身の誇りが砕かれたショックに浸る余裕はない。何故なら、フォルテの攻撃は尚も迫るからだ。
「ッ!? 光剣・カゲミツG4だっ!」
俺は反射的にハセヲのストレージから光剣・カゲミツG4を取り出しながら、フォルテの刃を避ける。
理由はない。ただ、フォルテの刃が実体を持たないから、俺もエネルギーで構成された光剣(フォトンソード)で立ち向かっただけ。
だが、状況は悪くなっているし、共に戦った名剣達が破壊された事実を受け入られないままだ。
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