[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
| |
OP案募集スレ
10
:
Tutorial
◆NZZhM9gmig
:2012/12/31(月) 17:59:17 ID:I5/VOgKE0
そして、開幕の鐘が鳴る。
平凡な日常は容易く崩れ、運命の歯車が軋みを上げる。
†
扉を抜けた世界の奥の奥。
そこに辿り着くと、どこまでも真っ白な空間へと出た。
見える範囲には壁や天井、果ては空さえなく、文字通り何も無かった。
―――僕は誰なのか?
その答えを求めて辿り着いた場所だが、本当にここに答えは有るのだろうか。
ふと聞こえてきた声に辺りを見渡せば、周囲には多くの人たちがいた。
彼等はおそらく、僕より早くここへ辿り着いた人達だろう。
だとすれば、彼等ならここの事も、もしかしたら“僕”の事も知っているかもしれない。
そう思って近くに居た人に話しかけようとして、
「――――ようこそ、選らばれしプレイヤーの諸君。
この閉ざされた偽りの世界へと」
唐突なその声に、口から心臓が飛び出しそうなほど驚く。
バクつく心臓を宥めながら振り返れば、そこには神父服を着た一人の男性がいた。
いつの間にそこに居たのか、全く気付く事が出来なかった。
「私の事を知る者もいるだろうが、そうでない者のために自己紹介をさせてもらおう。
私は言峰綺礼。これから行われるゲームの進行役を任されたNPCだ」
周りよりも一段高い壇上に立つ彼は、ここに居る全員を見渡すとそう名乗った。
ゲーム? NPC? あまりにも唐突過ぎて、理解が追い付かない。
周囲を見てみれば、他の人も同様に混乱しているらしい。
だが彼は、僕達の混乱などお構いなしに話を続けた。
「君達プレイヤーには、あるゲームを行ってもらう。
そのルールの説明をこれからする訳だが、その前に簡単なチュートリアルを行う。
先にゲームの内容を聞いて、無闇矢鱈と騒がれても困るのでね。
ではチュートリアルを始めよう。まずはメニューの出し方からだ」
言峰はそう言うと、粛々とルールを説明し始めた。
状況はよく解らないが、そのチュートリアルに従い、一つ一つ確認していく。
メニューの呼び出し方と操作方法、現在時刻やマップの確認の仕方、アイテムの取り出し方や使い方、その所有権など様々だ。
そんなチュートリアルの内容を聞いていると、まるで自分がゲームの中に入ったかのような気がしてくる。
「次に、大まかな制限について説明しよう。
第一に、このゲームにレベルという概念はない。プレイヤー全員が等しく、初期レベルと同程度の強さだ。
とは言っても、君達が今までに習得したスキル、アビリティなどがなくなる訳ではないし、元となる肉体(アバター)の差だけは変えられん。
つまり君達の才能と、これまでに培った経験のみが、君達の実力差という訳だ。
その埋めがたい差を埋めたければ、よくよく頭を使う事だ。
第二に、プレイヤーの生存判定は基本の最大値を百パーセント、最小値をゼロパーセントとしたHP方式で行われる。当然HPがゼロになれば死亡、ゲームオーバーだ。
なお、どれだけの重症でもHPが1%でもあれば生存できるが、HPが0%になれば五体満足だろうと死亡することも忘れてはならない。
また一部を除くHP以外の項目も、HP同様百からゼロパーセントで表記される。
注意すべき点は、これらはあくまでパーセントであり、具体的なポイントではないという事だ。当然人によって実際のポイントは異なる。
アイテム等を使わないポイントの回復は、十分ごとに一パーセントの割合で行われる。時間を掛ければ容易く回復するが、連戦になればすぐにポイントが無くなるぞ。
そして注意点だが、蘇生効果を持つスキルやアイテムは、対象が死亡してから約十秒間のみ有効とする。十分に気を付けたまえ。
第三に、この中にはそもそも職業というシステムがない者達もいるのでね。大半の装備制限は解除させてもらった。
だからと言って、剣士が杖を装備したところですぐに呪文が使える訳ではないし、呪文使いが剣を装備しても剣技は使えない。
自身の職業が変わる訳ではないので、本来使えない武器の習熟度は全てゼロからだ。その辺りを勘違いしないように。
もっとも、既に習得した呪文や、剣技によっては類似する武器を用いれば、威力や精度こそ落ちるが使えるので、その点は安心していい。
ちなみに装備状態に関しては、基本的に各部位につき一つまでだ。ただ両手に剣を持ったところで、二刀流にはならない。
何のスキルもなく二刀流がしたければ、双剣カテゴリの武器を装備する事だな。
以上で制限に関する大体の説明は終了する。
その他の細かい制限は実際に確かめるなどして、各々で確認してくれたまえ」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板