【好事門を出でず悪事千里を行くの解説】
【注釈】 宋の孫光憲の『北夢瑣言』にある「好事門を出でず、悪事千里を行く」に基づく。
「好事門を出でず」「悪事千里を行く」「悪事千里」のみでも用いられ、「好事門を出でず悪事千里を走る」「好事門を出でず悪事千里に伝わる」ともいう。
【出典】 『北夢瑣言』
【注意】 犯罪や悪習が広まっていくという意味で使うのは誤り。
誤用例 「悪事千里を行くで、その犯罪は、あっというまに仲間たちの間で浸透した」
【類義】 開いた口に戸は立たぬ/悪事千里を走る/隠す事千里/人の口に戸は立てられぬ/悪い知らせは翼を持つ
【対義】 −
【英語】 Ten good turns lie dead and one ill deed report abroad does spread.(十の善行は忘れられ、一の悪行は世に知れ渡る)
Bad news travels fast.(悪い噂は早く伝わる)
Ill news comes too soon.(悪い知らせはすぐにも来る)
【用例】 「好事門を出でず悪事千里を行くで、悪評ばかりが取り沙汰される」