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投句板 〜自由律俳句〜

1湯原/海紅社★:2012/10/06(土) 21:37:56
自由律俳句・随句・自由律句・自由律
定型俳句もOKです

225恭平:2013/11/07(木) 10:17:26
いい湯頂いて秋の花いちりん

226恭平:2013/11/11(月) 06:54:17
あおうと啼く猫の本日去勢手術餌はやれない

227恭平:2013/11/18(月) 21:14:32
蜜柑を食べる苦渋の青空覚えておく

230恭平:2014/02/17(月) 12:07:51
父の戦い今宵は乾杯するだけだろう

231恭平:2014/02/17(月) 19:57:42
雪の庭に黴ついた蜜柑を投げる

232恭平:2014/02/19(水) 18:32:05
切れた口で花を食む

233恭平:2014/02/19(水) 18:33:03
溜息集めて泡になってゆく午前二時

234恭平:2014/02/20(木) 10:29:56
梅となってからんころん下駄を鳴らし往く

235恭平:2014/02/21(金) 12:58:47
ごしごし床を拭いては汚してくれる子猫たち

236恭平:2014/02/22(土) 11:40:55
鳥の目覚めはそのまま鳥の旅立ちだった

237恭平:2014/02/23(日) 03:01:28
夜更けの病者だ猫は寝ている

238さはらこあめ:2014/02/28(金) 00:32:50
夜更けにもたれる猫へ甘える

239さはらこあめ:2014/02/28(金) 00:36:22
畳に臥して夜を見上げる

240恭平:2014/02/28(金) 08:34:20
あっかんべーしたら舌が白いらしい

241さはらこあめ:2014/02/28(金) 09:34:42
あっかんべぇの舌がメロンシロップ

242さはらこあめ:2014/02/28(金) 17:34:38
あっかんべぇ褪せた鳥居の鴉の巣

243さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:19:02
ありきたりな日の鳥居をくぐる

244さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:22:06
雪をくぐる女の無音

245さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:23:14
まぶたがいやとうつむいた

246さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:24:37
うつむいた人のうなじが富士山

247さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:26:15
山のてっぺんから朝になった

248さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:27:21
短い吸い殻ばかりだもう朝か

249さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:29:22
指先まで風を吸う

250さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:31:07
呼吸の音ひとつに空調の音仲間入り

251さはらこあめ:2014/02/28(金) 22:33:40
空調の音がするまだ生きていられる

252さはらこあめ:2014/03/01(土) 08:37:58
別れた帰りらっぱすいせんひっそり一輪

253さはらこあめ/草原:2014/03/01(土) 09:02:32
揚げた鶏を買い漁る飛ばなきゃいけねぇんだよ

254さはらこあめ/草原:2014/03/01(土) 09:06:25
断ち切るべきなんだ帰る道にらっぱすいせんひっそり一輪

255さはらこあめ/草原:2014/03/01(土) 09:19:01
顔の言葉消して心が鬼になる

256さはらこあめ/草原:2014/03/01(土) 09:19:52
どうにでもなれよ腹減ったな

257恭平:2014/03/01(土) 17:59:17
草となって猫の遺体見ている

258さはらこあめ/草原:2014/03/01(土) 19:31:02
あの芒の下へ私が埋まってるんだ

259恭平:2014/03/03(月) 11:43:23
ヤハウェヤハウェ芒の中へ火事となる

260恭平:2014/03/03(月) 18:35:11
春の雨去れフォースと共にここにいる

261さはらこあめ/草原:2014/03/03(月) 22:12:12
春のなか埋まらぬ距離の雨宿り

262恭平:2014/03/04(火) 08:26:57
やっと青空観音さまが遊んでいる

263さはらこあめ/草原:2014/03/05(水) 12:36:11
空白のまま太陽に照らされる

264恭平:2014/03/05(水) 17:14:30
真っ暗な半日を夜だと言ってみた

265さはらこあめ/草原:2014/03/05(水) 18:15:35
目を閉じても夜

266恭平:2014/03/06(木) 17:22:58
寂しさ冷たい布団を仕舞う

267さはらこあめ/草原:2014/03/06(木) 19:34:37
空しい体を布団へ仕舞う

268恭平:2014/03/08(土) 17:08:21
夢にМ氏を丹念に火葬していた

269さはらこあめ/草原:2014/03/08(土) 20:11:40
丹念に拭いて40歳のツラがある

270恭平:2014/03/09(日) 19:16:06
脱げない仮面が日々小さくなってゆく

271恭平:2014/03/10(月) 17:44:08
濁水をたんぽぽへ注ぐ

272さはらこあめ/草原:2014/03/12(水) 17:07:35
歩きなさい何かあったら手を伸ばすこと

273恭平:2014/03/12(水) 19:45:05
海より吹く風のひとつを持ち帰る

274さはらこあめ/草原:2014/03/12(水) 20:36:33
風の名を春と呼びたくなる歩道

275恭平:2014/03/13(木) 11:42:05
>風の名を春と呼びたくなる歩道
イイネ。

春の小雨を財布ひとつ握りしめ歩く

276さはらこあめ/草原:2014/03/14(金) 23:06:05
ありがとうございます。投句したあとに、自由律俳句フォーラム用にとっときゃよかったと後悔しました。

277さはらこあめ/草原:2014/03/14(金) 23:08:18
財布がない葉っぱ集める

278恭平:2014/03/16(日) 11:35:04
酒に梅浸し飾ってある

279さはらこあめ/草原:2014/03/18(火) 09:58:58
梅干し含み向かいの屋根雨で濡れていた

280恭平:2014/03/20(木) 10:52:15
雨という字を筆ペンで書いて嬉しい雨の日

281さはらこあめ/草原:2014/03/23(日) 17:21:30
お米炊けました雨だそうです

282恭平:2014/03/24(月) 19:10:14
ぴちゃぴちゃちゃぷちゃぷあらあら又猫が死んでいる

283さはらこあめ/草原:2014/03/25(火) 09:12:07
猫が居る人が死んだ空き地

284恭平:2014/03/28(金) 20:32:08
竹の秋として空き地に揺れとる

285さはらこあめ/草原:2014/03/30(日) 19:24:50
空き地で揺れとる首輪

286恭平:2014/03/31(月) 18:33:25
逃げ出した犬たちは何処へ消えたのかともう四月です

287恭平:2014/04/01(火) 09:36:38
今朝も甘いものづくし机の上の花散る

288恭平:2014/04/03(木) 19:10:36
屋根に雨音聞ける身でさいわい

289恭平:2014/04/05(土) 12:10:17
春という季節の酔いを居間より眺め

290さはらこあめ/草原:2014/04/05(土) 20:39:02
春らしく笑えて居間の紅茶

291さはらこあめ/草原:2014/04/05(土) 20:42:40
屋根に今ごろ桜のうろこ

292さはらこあめ/草原:2014/04/06(日) 08:27:06
甘いもので埋めていく机

293さはらこあめ/草原:2014/04/06(日) 19:09:03
辺りは暗い足で辿る

294:2014/04/08(火) 22:10:58
手探りの人生転がっている  ゆ

295さはらこあめ/草原:2014/04/08(火) 22:39:27
ころがるころがる土手の思い出

296田中恭平:2014/06/05(木) 07:30:06
冷えた高みの紅茶一杯

297田中恭平:2014/06/05(木) 20:23:54
ふるさとふるふる雨ふるさとふるふるフルニトラゼパム

298田中恭平:2014/06/13(金) 00:41:22
昼寝が祟り眠れないでいる、雑巾を絞る

299田中恭平:2014/06/13(金) 00:42:21
草茂りすべてが月を称えている

300田中恭平:2014/06/13(金) 00:43:51
夜が朝を犯しこみ昼の首を締めあげる

301田中恭平:2014/06/13(金) 02:32:36
溜息は草よりいでし天の川

302田中恭平:2014/06/13(金) 02:34:57
クスリ効いてきて紫陽花をカメラに納めては揺らいで歩く

303田中恭平:2014/06/13(金) 02:37:06
夜がひっくりかえって呑み込んでいた屍を吐き出す

304田中恭平:2014/06/13(金) 03:02:56
くさはら座る仏の子供たち

305田中恭平:2014/06/13(金) 05:00:03
夜が明けて金魚のように眠りけり

306ちつこ:2014/07/11(金) 10:53:20
冷えたバス来て乗るだれもいない

307田中恭平:2014/10/03(金) 18:02:57
・バイク修理より帰るの愉しみ、色んな処へ電話した

・狂い花その白花に水滴一滴

・夜にぽっかり穴が開いてなんにも来ない線路だよ

308田中恭平:2014/10/03(金) 20:52:17
・雨に灰が混じる、床屋のカミナシさんが走ってゆく

・噴火しても私には変わらない日々嗚呼窓から今朝は不気味富岳山

・灰は風下に向けて平等に降る、嗅覚を磨けよ

309田中恭平:2014/10/03(金) 20:57:03
・林は隙間風に語りときどき口づけを交わす

・だから神は病が癒えることを禁じた、謂われ無き罰が歩く

・枝葉は広がり私を隠し明星に翳になっていた

310田中恭平:2014/10/03(金) 21:03:52
・ホテルの狂い花散るがいまもあなたを呼ぶ声がする

・坂道を濡れてゆくぽつぽつ明るい京都に

・ニュース映画のフィルム写されコオロギりんりん鳴く

・裸足で国会議事堂は泣いている、事故が起きても飛行機は飛ぶと

311田中恭平:2014/10/04(土) 10:06:56
・本日は普通でいられるか監視妄想を齎す母の誕生日

・生きたまま死に死んだまま生きて二年半

・穏やかな朝に身を寄せるきみなく隣ぽっかり空いている

312田中恭平:2014/10/04(土) 18:23:25
・みんな何かに依存しており竹の春

・御腹が減ってアイスコーヒーで充たす、家が恋しい

・秋の夜の野仏の隣に座り墜落していた

313田中恭平:2014/10/04(土) 20:36:29
・意味を貪りナイフで手相の線を長くする 恭平

314田中恭平:2014/10/05(日) 04:54:16
・台風が来ている暗いキッチンに薬瓶が光る

315田中恭平:2014/10/05(日) 10:04:49
・弥勒菩薩を待って稲荷ずしを分け合って食べている

316田中恭平:2014/10/06(月) 21:51:03
・野分来て野仏を洗い去る

・野仏を去る、去った、去ってゆく

・雷激しく木造の家震えあがる

・つとめて寂しい夜からは俳の鬼

・肉食らいつくこと妹の顔真剣

・姉は看護婦深夜番の嵐の夜は心配する

・問いなき答えだけが降り積もる金木犀

・病に怯え暮らす日々に手を振る、グッドバイバイ

・ラジオ放送終わり眠られず月を仰ぐ

・眠れない夜ついに眠らないと決め部屋に風を入れる

・くさはらにたなびくかげの雲ふたつみっつ

317田中恭平:2014/10/07(火) 00:11:51
・弥勒を待ちつつ陽のなか庭の金魚に餌やる

・錆びた脚を叩いてほぐして天井眺める

・ニコチンガム九十個買ってくちゃくちゃ噛みつつ安気で居る

・枯葉と泥散るまちづくりセンターを風のように去る

・こがらしこがらし鬱を飛ばして吹いてゆけ

・働く時期だと医師は告げる寂しくもあり嬉しくもある

・発達障害の子から意味不明に想い溢れたメール来る

・眠れないから筆を走らせる他なく

・猫の可愛さの前に無力で残ったしらす全部やる

・家族みんな病みつづく眠れないで句作している

318田中恭平:2014/10/07(火) 11:49:48

・薬品の中に静かに眠る鳥

・爽やかな風吹く私は私を変えてゆく

・掴みあうこともせず家族であったか枯葉散る

・歩きつづける天気と口内炎が気になるけれど

・シカゴⅣ聞きつつ隣の寺に烏歩むのを眺める

・裸木露に湿気る

・この哀しみはいつ棄てられる

・妹風邪気味で掃除機掛けている

・絶望の果てにあかゆるく枯葉降る

・譲り合いありがとう譲ってばっかりだ

319田中恭平:2014/10/07(火) 18:35:07
2014年10月7日(火)。

・台風一過みんな程よく疲れて金木犀薫る

・信じることをやめず観た月のあたらしいこと

・死に近い男の匂いする寝室に風通す

・秋、自殺者に煩悩はなかった、馬鹿にするな

・とんまな猫で隠れても直ぐに見つかるのです

・これからは不安の波音、じっと青を目に焼きつける

・鶏頭を背景としていまあなたを写します

・弥勒菩薩待ちつつ今朝も残っているシチューを温める

・あの爺さんは毎日犬を苛めてあやして暮らしている

・霧日となり現れるから一千年あなたに悩みつづける

320田中恭平:2014/10/08(水) 10:35:51

・起き抜けとんぼう見てはとんぼうあたらしい

・たのしげに歩いているが心は若く腐りやすく

・週刊少年ジャンプ買ってはホープを買わない、煙草屋での朝

・爽やかな風吹くにこにこ笑って深呼吸

・くさはらさわやかくさはらさわやか又陽がのぞく

・宇宙より府中は近く「こち亀」読みつつ電車に揺られ

・COSMO抱いて生きる私にもう責められない一生です

・水分が鶏頭に滲んでこの暇に美を与えるのです

・傍に白い秋蝶虫の生に迷っていたのです

・未来より眺める過去は檸檬の香薫る畦道

321田中恭平:2014/10/08(水) 10:44:45

・闇より陽が出る陽を出す闇が

・私にはもう下手な句しかない、職も財布もなく

・図書館に着ては特別休館と知り帰りゆく男達

・この家の病みつづくこと秋の夕暮に浄化され

・この道往けば家へ帰れるがその家がおぞましい

・カームダン含みやっと普通ということが判ってきました

・はてないうつくしい水のもとに草を抜いていたのです

・今朝は寒いこと陽に焼けた肌に爽やかな風あたる

・ひとり自分の道を往くことの道は好きなもので溢れてほしい

・しんとした心のまま紅葉の下を歩む

322田中恭平:2014/10/08(水) 19:36:46
・自分の少しひしゃげた感性も信じて梅を剪定する

・児童虐待が疑われる隣のマンションの声に耳を注ぐ

・母はテレビを観つつ笑って父はパソコンを眺め静か

・毎日を陽と共に力強く生きたいと思いつつ泣く、しぐれ

・しぐるるや澄んだ目で濁った世界を見ている猫を中に入れる

・昨晩は酷い幻聴だった、そんなことのみ健忘しないでいる

・ロリポップ聞きつつニコチンガムをくちゃくちゃ噛みきる

・狂ってゆく世界で正常でいようとするのが異常なことで秋

・病院の向かい仏具屋鳥が渡る

・桔梗活け棄教しきれば余生かな

323田中恭平:2014/10/09(木) 05:09:13
・仏は喉仏として喉に棲む

・のらりくらり夜を越えて窓が寒風に縮むのを見ていた

・暖房に心落ち着き抗不安剤に眠くなる、秋薔薇

・ひみつひとつを墓にいれるとして一体いくつ墓が必要?

・存在に意味はないのだ、サルトルサルトル夜更けに悟る

324田中恭平:2014/10/09(木) 10:56:13
2014年10月9日(木)。

・涼しい風の日陽は霧雲に隠れ

・石に意志あり私にも少しあり

・彼岸花も見なくなって鶏頭も寒風に縮こまる

・学び舎はこの体、ひたすら読み、書く

・火忌つり笑いの私はじゃぶじゃぶ洗顔をする

・覚めないであって欲しかった浄土にいた夢

・秋の花集まられ鮮やか鮮やかアフリカほど

・月もないか

・障子に目あり、指を差し込んでみる

・雨雲の流れ来てここに居ようか帰ろうか


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