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『水面鏡に映るうたかた(薮翔)』
24
:
遥貴:★
:2013/06/23(日) 15:51:35 ID:pA9spepo
これでとりあえず一安心かな。さてと、本題に移ろうか。
「ねえ、しょ・・・・・・」
「待って電話だ。もしもし星野、えっ本当に!うんわかったすぐ戻る。じゃあ後で」
「どうしたの?」
聞いてみると下田先生と買い物中に光と太陽の前に翔央ちゃんと宏太が過去に演じた役が現れ、今正樹の家にいるらしい。
「・・・・・・といういわけなんだ。だから急いで帰ろう」
「・・・・・・うん急いで帰ろう翔央ちゃん!」
車に乗って急いで正樹の家へ向かう。
しかし・・・・・・正樹タイミング最悪だよ。
25
:
Ya-Ya-yah LOVE
:2013/06/23(日) 18:24:04 ID:RuIWDDD6
遥貴さんへ
頑張ってください(*^o^*)
あの二人って「あの」二人ですよね!ク○スと、ゴー○○かな・・
楽しみです!
26
:
遥貴:★
:2013/06/23(日) 21:25:51 ID:yNZhV4rk
Ya-Ya-yah LOVEさんコメントありがとうございます(^O^)
そうですよ〜!近々出てくる予定ですのでお楽しみに〜( ̄∀ ̄)
27
:
Ya-Ya-yah LOVE
:2013/06/23(日) 22:09:15 ID:RuIWDDD6
遥貴さんへ
わぁー本当ですか! とっても楽しみです!
PS
今日はもう更新できませんか?
28
:
遥貴
:2013/06/26(水) 18:12:41 ID:yNZhV4rk
Ya-Ya-yah LOVEさんコメントありがとうございます!
あと更新出来なくてごめんなさい(>人<)
今日も続きを更新出来そうにありません、重ね重ねごめんなさい!
それでというわけじゃないんですが、この話で後々玲央君の女装してる場面を入れたいと思っているのですが、玲央君どんな格好が似合いそうかと思いますか?
よかったら皆さんの意見聞かせて下さい。一応一週間募集します。
それで皆様から何の音沙汰もなしなら私が独断で決めるつもりです、はい。
29
:
遥貴:★
:2013/07/04(木) 20:27:32 ID:yNZhV4rk
今気づきましたが、28のは私です!★忘れてすいませんでしたm(_ _)m
あと前に聞いた、玲央君女装のあれですが、こちらで決める事にしますね(^O^)
今日は続き書けませんが、多分7日にはかけると思いますっ( ̄^ ̄)ゞ
30
:
Ya-Ya-yah LOVE
:2013/07/04(木) 21:00:08 ID:RuIWDDD6
すいません!
諸自称でなかなか来ることが出来ませんでした。莉央くんの、女装楽しみです!どんなふうになるんだろう・・・更新頑張ってください(*^o^*)
31
:
遥貴:★
:2013/07/08(月) 01:52:56 ID:yNZhV4rk
今日アップするかもって言ってたんですが、パソコンの調子が悪くて出来そうにありません!ごめんなさい(>人<)
Ya-Ya-yah LOVEさんへ
コメントありがとうございます(^O^)パソコンの調子が直り次第ガンガンアップさせていただきますね(`∇´ゞ
32
:
遥貴:★
:2013/07/10(水) 14:19:51 ID:pA9spepo
まだパソコンが本調子というわけではないんですが、出来る間に続きを
うっておこうと思います。
ではでは続きスタートです!
33
:
遥貴:★
:2013/07/10(水) 14:22:54 ID:jchT4J02
〜光サイド〜
「星野から頼まれたのと、こっちにいる間にいりそうな物は大体買えたかな?」
「そうだね、下田先生何か足りない物とかある?」
「いや、無いかな。それよりその先生呼びやめない?だってさ医者同士ってわけじゃないし患者さんってわけでもないんだしさ。年も同じくらいだろ?」
確かにそうかもなぁと思っていると、太陽が「じゃあ健太郎でいい?」と聞いた。
「おう!そっちで頼む!光もな!」
「わかった、健太郎って呼ばせてもらうよ」
「おう!」
話もまとまったし、必要な物も買い終えたし帰ろうかみたいな話をしながら歩いていたら太陽がいない事に気づいた。
34
:
遥貴:★
:2013/07/10(水) 14:23:35 ID:pA9spepo
「あれ太陽?お〜い太陽何やってんだよ?」
「えっ?」
「おいどうした顔真っ青だぞ!」
太陽の下に駆け寄り顔を覗き込む健太郎。
「・・・・・・何でもない。あっ、えっとねごめん二人共先に星野の所戻ってて。用事思い出しちゃった!」
あははと笑いながら細い路地へと駆け込んで行った。
「太陽!」
「・・・・・・光、あれは何かあるよ。追いかけるよ!」
「け、健太郎!」
太陽を二人で追いかけるけど、、なかなか追いつけない。
「は、早い!」
「あいつ俺たちの中で一番足が速いんだよ」
「マジかよ!」
しばらく走っていると太陽が急に止まった。何かを探しているみたいにキョロキョロしてる。
35
:
遥貴:★
:2013/07/10(水) 14:24:07 ID:pA9spepo
「太陽!」
「・・・・・・えっ?あっ、二人ともついてきちゃったの?」
「それよりどうしたんだよいきなり」
健太郎が聞くと、太陽はニッコリ笑って「知り合いを見たような気がしたんだけど、気のせいだった」と言った。健太郎は太陽を探るような目で見てたけど、すぐにニッコリと笑って「そっか」とだけ答えた。
「じゃあもういいだろ?気のせいだったんだから」
「うん、そうだね。帰ろうか」
「うん。・・・・・・えっ?」
36
:
遥貴:★
:2013/07/10(水) 14:25:23 ID:pA9spepo
今奥から声が聞こえた。あの声・・・・・・
「まさか!」
「光!」
あの声間違いない絶対。
「やっぱり・・・・・・」
「光?あっ!」
「どうしたんだよ?あっ、もしかしてこいつら翔央と薮のやった役か?」
「俺たちは頷いた
「健太郎診てやって」
「わかった。・・・・・・・とりあえず大丈夫。詳しく調べえるなら本当は病院に連れて行ってやった方がいいけど」
わかるけど、へたに大騒ぎしたら・・・・・・・。それに自分たちの都合とか関係なしにこの二人は大丈夫な気がする。だから。
「とにかく星野の家に連れて行く。今から星野に電話するから」
「わかった」
37
:
遥貴:★
:2013/07/10(水) 14:26:39 ID:pA9spepo
ケータイを取り出した瞬間太陽から待ったが入った。
「太陽?」
「あのねここまで車入ってこられないでしょ?だから二人は車が来られる所まで二人を連れてってあげてよ。星野には俺が電話するから、ねっ!」
「二人はって、太陽はどうするんだ?」
健太郎が聞くと、「ちょっと気になる事があるからここに残りたい」そう言ってきた
「気になる事って何だ?」
「えっ俺もよくわかんないんだ。でもお願いだよ、二人共!」
「太陽!・・・・・・健太郎?」
俺が食い下がろうとするのを健太郎に止められ、「星野への連絡任せたぞ!」そう言って二人を連れ路地から出る様促されてしまった。
そうしたら言う事を聞くしかなくて俺は健太郎と一緒に路地を出た。
38
:
Ya-Ya-yah LOVE
:2013/07/10(水) 18:58:29 ID:RuIWDDD6
わぁい!更新されてるぅぅ(≧∇≦)
とっても面白いです!
遥貴さん!頑張ってください(*^o^*)
39
:
遥貴:★
:2013/07/14(日) 00:49:25 ID:pA9spepo
Ya-Ya-yah LOVEさん
コメントありがとうございます。おもしろいといってくれて嬉しいです。
もしかしたら明日も更新出来るかもしれません!
ではではまずは前回の続きスタートです!
40
:
遥貴:★
:2013/07/14(日) 00:51:24 ID:pA9spepo
〜翔央サイド〜
星野の家へと向かっている途中三樹矢のケータイに玲央から電話が入りそこへ寄る事になった。
待ち合わせ場所に着くと玲央もすぐに気づいた様で小走りで駆け寄って来て、すぐに車に乗る。
「玲央ご飯食べて帰る予定だったんだろ?よかったの?星野の話じゃまだ全員集まってないらいしさ、よかったんだぞ」
「大丈夫、買い物は終わってたし、急用って言ったらみんなわかってくれたしね」
「ならいいけどね」
41
:
遥貴:★
:2013/07/14(日) 00:52:20 ID:pA9spepo
それからしばらく車を走らせ星野の家に着く。
一応チャイムを押すと、星野が出迎えてくれた。
「星野二人は?」
「二人ともまだ寝てる。健太郎の話だとすぐ目を覚ますだろうってさ」
「そう、よかった」
中に入ると光がいた。
星野は寝室へ行った。多分下田先生も寝室だろう。薮と直哉はまだ仕事と聞いた。じゃあ太陽は?それに何で光はあんな不安そうな顔をしてるんだろう。
「光、太陽はどうしたんだ?」
「何か気になることがあるって、二人みつけた所に残ってる」
「ふ〜ん」
気になることってなんだろうって思っていると光のケータイにメールが入った。それは太陽からで、昨日三樹矢に聞いたみたいにここに来る前何をしていたか聞いといて欲しいという内容だ。
光が返信メールを打っていると星野たち四人が出て来る。
42
:
遥貴:★
:2013/07/14(日) 00:55:40 ID:pA9spepo
「みんな二人が目を覚ましたよ。二人ともさっき話した翔央・玲央・光・三樹矢だ。今いないけど薮・直哉・太陽の三人が後から来るよ」
「・・・・・・・俺は山下翔央。翔央でいいから」
「俺も玲央でいいよ!よろしくね!」
そんな感じで光と三樹矢、クリスとゴーディも自己紹介をすます。
そして昨夜健太郎に話した事を話、太陽から頼まれた質問をする。
「こっちに来る前?」
「うん、太陽が気にしてるんだ。先生も昨日聞きそびれたし教えてくれる?」
「それは構わないけど、先生呼びじゃなくていいから」
それから健太郎呼びに落ち着いた所で、こっちに来る前に何をしていたか教えてくれた。
どうやら夜勤帰りで自転車を押しながら歩いていると、酔っ払いをみつけ介抱しようと声をかけた所下に流れる川に突き落とされ、気づいた時にはこっちにいたらしい。
「何その人酷―い!」
43
:
遥貴:★
:2013/07/14(日) 00:56:23 ID:pA9spepo
「まあ玲央ちゃん落ち着きなよ。で、クリスたちは?一緒に来たんだから一緒にいたでしょ?」
「あぁ俺たちは二人で釣りをしてたんだ。そしたらゴーディの方にかかって、手伝ったらあんまりに強い力で引きずれりこまれて気づいたらここにいたんだ」
「また水」光が呟いた。
「光君?」
「あっ、いや三樹矢と健太郎は川に落ちてるだろ?クリスたちも釣りだから川とか海だろ?だから水が関係してるなと思ってさ」
「・・・・・・・水が共通点って事は帰るための何かも水が関係しているのかな?」
44
:
遥貴:★
:2013/07/14(日) 00:57:25 ID:pA9spepo
健太郎の言葉に全員で考え込んでいると、ドア開く音と共に「ただいまー!」という太陽の元気な声。
「太陽!」
「遅くなってごめんね、それで聞いてくれた?」
「うん、今聞き終わったところだよ」
そう言うとさっきまで話していたことを簡潔にわかりやすく伝える。それを聞いた太陽は何か難しい顔をして考え込む。
「太陽どうした?」
「ううん、何でもないよ。翔央」
考えがまとまってないって感じのかあ。聞くなら後の方がいいな。
「ならいいけど・・・・・・・。とりあえず薮と直哉にもこの話伝えといた方がいいかもな」
「そうだな、じゃあ俺夕飯作るから二人に連絡任せた」
「は〜い」
というわけで俺は二人にメールを送った。
45
:
遥貴:★
:2013/07/14(日) 00:59:58 ID:pA9spepo
それから星野が作ってくれたお鍋を食べつつこれからクリスたちを誰が預かるか、という話になり決まったのが、健太郎はそのまま星野の家に、三樹矢は光の家へ、そしてクリスとゴーディは家へ来る事になった。
「そうだ、みんなに聞こうと思ってたんだ!みんな聖夜祭来ない?」
「こうやさい?」
「えっ!」
反応したのは玲央だ。この前俺たちに太陽が来るか俺たちに聞いてきた時も微妙な顔したたよな。昨年はノリノリだったのに、どうしたんだろう?
「こうやさいって何なんだ?」
健太郎の問いに、太陽が大学のイベントでどんな内容のイベントなのかを伝えていく。
「へぇ文化祭みたいだな。でもいいのか?ってか玲央は来て欲しいって感じじゃないみたいだし」
「でも絶対来ちゃダメってわけじゃないでしょ?玲央?」
「・・・・・・まあそうなだけどね・・・・・・」
これも後々太陽に聞くか。こっそりと。
46
:
遥貴:★
:2013/07/14(日) 01:00:36 ID:pA9spepo
夕飯を終えくつろいでいると薮からら電話。
内容はメール読んだって事から始まって、急にマネージャー迎えに来られなくなったので迎えてに来てほしいという事だった。
「わかった。すぐに迎えに行くよ。じゃああとでん。みんな俺ちょっと薮迎えに行ってくるよ」
「翔央俺も一緒に行ってもいい?ちょっと寄ってもらいたい所あるんだよね」
「いいよ、じゃあナビ頼む」
という事で二人で薮を迎えに行く事になった。
47
:
遥貴:★
:2013/07/14(日) 01:05:27 ID:pA9spepo
はい!今日はここまでです。
聖夜祭ってなんぞや?というものが出てきましたが、もう文化祭の冬バージョン
そう思って頂ければ、わかりやすいと思います。ただ文化祭と違うのは、
文化祭ってだいたい校内日と一般公開日ってありますよね、2日目の方ラストにキャンドルサービスをやっているという設定で進んでいきます。
それまでは本当に文化祭!お店やらなんやらがあったり、校内ステージで
ライブがあったりという感じです。
また何か説明事項があったらこうやって入ってきますのでよろしくお願いします^^
48
:
Ya-Ya-yah LOVE
:2013/07/14(日) 10:57:16 ID:RuIWDDD6
ヤッタァァァ!私の希望のクリスとゴーディが出てきた!遥貴さん!ありがとうございます。(*^o^*)
これからも応援していますよ〜(≧∇≦)更新ガンバデス!
49
:
遥貴:★
:2013/07/15(月) 01:46:19 ID:pA9spepo
Ya-Ya-yah LOVEさんコメントありがとうございます。
遅くなってしまいまいたが、お約束通り続き書かせて頂きますね!
ちなみにクリス君サイドです
ではでは続きスタートです!
50
:
遥貴:★
:2013/07/15(月) 01:48:47 ID:pA9spepo
〜クリスサイド〜
俺たちがこちらの次元に来て数日がたったある日、俺・ゴーディ・翔央の三人で遅めの夕飯を終え、ティータイムしていると、玲央が「ただいまー!」と帰ってきた。
「玲央お帰り。遅かったな」
「うん、聖夜祭明日からだから準備してたら遅くなちゃって!おかげでお腹ペコペコ!」
「そっか、明日どうなりそう遅くなりそうなら電話しろよ」
そんな話をしつつ手早く玲央の食事を用意する翔央。
「ありがとう、翔央」
「うんじゃあ玲央俺そろそろ行くから。もしかしたら泊まるかもしれないけどそうなったら連絡するから」
「わかった、いってらっしゃい」
「うん」
51
:
遥貴:★
:2013/07/15(月) 01:50:29 ID:pA9spepo
何となく玄関までついて行くと、翔央を履きながら電話をしている。
「うん、わかった。じゃあ明日な。あっクリス悪い明日のお昼からも出かける事になった。でも今日泊まるにしろ、泊まらないにしろ必ず一度帰って来るからな。クリス?」
「あぁ、ゴーディたちにも伝えておく。それよりこれ落としたぞ。でも、これ・・・・・・」
「あぁ、太陽にね貸すんだ。困った話聞いちゃったから。これ持たせておけばとりあえず大丈夫だって思ってね。だから今日時間作ってもらったんだ」
翔央は太陽から聞いた困った話を簡単に教えてくれた。
「これまだ玲央たちには言うなよ。ちゃんと話すつもりでいるみたいだからさ」
「わかった、言わないでおく」
「ありがとうクリス。じゃあ行って来ます。鍵は閉めておくから」
そう言い出かけていった。
52
:
遥貴:★
:2013/07/15(月) 01:51:15 ID:pA9spepo
〜???サイド〜
まだ夜の明けきっていない夜道を歩いているとお客様がいつも持ち歩いているとういう日本人形が合った。
「何でこんな所に?」
拾おうとした時後ろに下がるように日本人形が動いた。
「えっ、どうなってんだ?」
おかしい状況なのはわかってはいるものの、お客様の宝物を放ってはおけない。
「追いかけるかな」
しょうがない。サッサ拾って店へ持って行って預かっておこう。
にしても何で動いてるんだあの人形。ってかスピード上がってんだけど。周りに人がいないのが救いか?
53
:
遥貴:★
:2013/07/15(月) 01:51:45 ID:pA9spepo
「あっ!」
人形が右に曲がった。なので、俺も曲がった。・
「あれ?無い」
探していると後ろから何かの気配を感じた。振り返ると何か得体のしれないものがこちらにはいずりながらにじり寄って来る。
「・・・・・・うわー!」
俺が覚えているのはここまで。
54
:
Ya-Ya-yah LOVE
:2013/07/15(月) 17:53:46 ID:RuIWDDD6
おっ更新されてる!
遥貴さん、小説書くのは大変だとおもいますけど、頑張ってください(*^o^*)無理はせずに!*
55
:
遥貴:★
:2013/07/15(月) 20:20:14 ID:yNZhV4rk
Ya-Ya-yah LOVEさんコメントありがとうございます(^O^)
これからも自分のペースでやっていきますね(`∇´ゞ
ありがとうございます!
56
:
遥貴:★
:2013/07/20(土) 16:04:07 ID:pA9spepo
〜太陽サイド〜
翔央が来るのを待っていると、ケータイに翔央からの電話がきた。
「た、太陽!」
「は、はい!どうしたの翔央そんなに慌てて?」
「あっいやごめん。今駐車場にいあるんだけど、すぐに来てくれ!」
57
:
遥貴:★
:2013/07/20(土) 16:05:16 ID:pA9spepo
ここまで取り乱しているなんて。何があったかわからないけど急いで駐車場へ行くと、すぐに翔央はみつかった。
「翔央!」
「太陽!」
電燈が近い場所だった事もあって安心した表情なったのがよくわかった。ただ何で跪いて、コートまで脱いじゃってんだ?
「どうしたの翔央?あっ!」
「ごめん、太陽かと思って・・・・・・。それですぐに健太郎に電話したんだ。でもよく考えたら太陽の役の誰かだって思ってすぐに太陽にも連絡したんだ」
「そっか、それで健太郎は?」
聞きながら家へつれて行く様に促すと「すぐに来てくれるって」と教えてくれた。
58
:
遥貴:★
:2013/07/20(土) 16:06:24 ID:pA9spepo
部屋に連れてベッドに寝かせて俺たちも人心地つく。
「はいココア」
「ありがとう太陽。なあ、あいつって太陽が演じたどの役?」
「大和だね。一番最近舞台でやった役だよ」
そういえばと翔央も思い当たったみたいだ。
「でさ、太陽今のうちにこれ渡しておくよ」
「えっ?でもこれ翔央の一番お気に入りで確か薮からのプレゼント」
「うん、あげるわけじゃない。貸すだけだ。この一件が一段落するまで」
どういう事かを聞くと事細かい事情を話してくれた。
「・・・・・・そうなんだ。でもこれなくて翔央は平気なの?」
「あぁ、大丈夫だ。そこは安心しててよ」
「わかった、じゃあ借りるね」
そう言って身に着けたと同時にチャイムが鳴った。
59
:
遥貴:★
:2013/07/20(土) 16:07:54 ID:pA9spepo
「は〜い!健太郎いらっしゃい」
「急に呼び出してごめんな」
「いいよ、気持ちわからなくもないし。それより診せてくれ!」
そう言われすぐに寝室へ案内し診てもらった。
「ど、どう?」
「大丈夫。気を失ってるだけだ。一つ聞くけど、この包帯は元々?」
「ううん、みつけた時怪我してたから一応」
翔央の説明を聞きながらそこを確かめるた後、そっと左手をベッドの中に戻した。
「うん、大丈夫。あとは目覚ましてだな」
「わかった。とりあえず他のみんなにも大和の事連絡しとくよ」
俺と翔央、健太郎の三人で手分けして大和の事を伝えていく。それと一緒に翔央は玲央に改めてここに泊まるとう事を伝えていた。
みんなに伝えていく中で大和は直哉が預かる事に決まり、明日翔央が連れていく事に決まる。
その後目を覚ました大和を健太郎が改めて診察し、俺たちの自己紹介と現状を説明した後は時間も気にせず夜通し色んな話をしていた。
60
:
遥貴:★
:2013/07/20(土) 16:08:57 ID:pA9spepo
「はい、もしもし翔央。えっ・・・・・・。えー!本当に?うんわかった。あっ、待って!翔央の部屋にあるパンフレットとかDVD出していい?みんなで見ようって話になったんだ。うんわかった。じゃあね。・・・・・・あービックリした」
「玲央どうしたんだよ?」
「うん、それが太陽君の所に大和っていう太陽君が舞台で演じた役が現れたんだって!で、今健太郎君が行ってるらしいんだ。あと翔央からDVDとか見ていいってOK出たよ。持ってくるから何見るかは後で決めようね!」
玲央はそう言って部屋へと走って行った。
61
:
遥貴:★
:2013/07/20(土) 16:10:07 ID:pA9spepo
「・・・・・・クリス何でいきなりあんな事言ったの?」
「翔央が出かける前に、話を聞いたんだ。太陽が危ないって。太陽が出演した作品の中で狙われている役があるらしくてその役もこっちに来ているらしい。だからその作品を見られるなら見て置いた方がいいと思って。一応今夜出かけて行ったのもその対策の為らしい。あっこの話はちゃんと本人からするって言ったから黙っててな」
「そうなんだ。それどんな作品?」
タイトルや内容を聞こうとしたら玲央が戻ってきちゃった。
62
:
遥貴:★
:2013/07/20(土) 16:10:40 ID:pA9spepo
「お待たせしました〜!何となく順に並べておくね!」
出演した順に並べると「紅茶淹れてきま〜す」とキッチンへ行った。
その間にクリスからタイトルを聞いてザッと見回してみるが、その作品に関するものはパンフレットしかないようだ。
「せめてDVDでもあればいいのにね」
「いやパンフレットがあるだけマシだ。ほらゴーディは気にせず台本とか読みなよ。興味あったんだろ?」
「うんありがとうクリス」
というわけで翔央が出演した作品の台本を読ませてもらうことにした。
「・・・・・・ここ置いとくね」
キッチンから戻ってきた玲央は俺たちの前に紅茶を置いて、自分もDVDと台本を取り見始める。
63
:
Ya-Ya-yah LOVE
:2013/07/20(土) 19:36:44 ID:RuIWDDD6
お久しぶりです(*^o^*)遥貴さん!
これからどうなっていくのかな、、、楽しみです!更新頑張ってください☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
64
:
遥貴:★
:2013/08/15(木) 02:13:34 ID:yNZhV4rk
こんばんは!なかなか続き書きにこれなくてすいません!でも必ず書きにきますのでお待ち下さいね!
Ya-Ya-yah LOVEさん
なかなか書きにこれなくてすいません!
楽しみにして下さって、感想まで下さってるのに…泣
何より私も早く続き書きたいので時間作れるように頑張ります(`∇´ゞ
65
:
遥貴:★
:2013/08/15(木) 11:52:41 ID:pA9spepo
こんにちは。
>>64
になかなかこれなくてと書いたのに京いきなり予定が変わって来られる事に
なにました!というわけで、続きを書こうと思います。
ではでは続きスタートです。
66
:
遥貴:★
:2013/08/15(木) 11:58:36 ID:pA9spepo
〜玲央サイド〜
夜通し三人で見ていたらいつの間にか朝・・・・・・。一睡もしてないせいかものすごく眠い。
それでも大学へ歩いていると、「れお〜ん!」と後ろから声をかけられた。
「太陽君!おはようございます」
「うんおはよう。そうだ、翔央は俺が出かける時一緒に出たからね。あと、それまでに玲央帰ってるかはわからないけど、一応今日も出掛ける事とそんなに遅くならないと思うから迎えに行ける事を伝えといてって」
「ありがとう太陽君。そういえば今度は太陽君の大和が現れたんですよね?詳しい話教えて下さい」
「いいよ」そう言って昨夜話した事を教えてくれた。
大和君はここに来る寸前日本人形を追いかけていて、見失ったと思ったら突然現れた何かに襲われ気が付いたら太陽君の家に居た事や何故日本人形を追いかけたのかという理由などの理由を話したらしい。
67
:
遥貴:★
:2013/08/15(木) 12:01:06 ID:pA9spepo
「そうだ玲央!大和も聖夜祭来る事になったからね!一人で置いておく訳にはいかないから」
「えっ!嘘でしょう太陽君!」
満面の笑みを浮かべながら「嘘なわけないじゃ〜ん」と言いながらおれの背中をバーンと叩く・・・・・・。確かみんなが来るのは三時。せめて三時半まで俺がいる教室に来なければいいか・・・・・・・。
「太陽君お願いします、三時半までうちの教室来ないで下さい明日!お願いします!みんな連れて来ないで下さい!」
俺が必死に懇願していると、後ろから「鮎川〜!」と太陽君を呼ぶ声。しかも太陽君「じゃあ俺行くねぇ」と言って本当に行った。返事してけっての!
68
:
遥貴:★
:2013/08/15(木) 12:03:19 ID:pA9spepo
〜薮サイド〜
待ち合わせの場所の駐車場に着くと、すぐにお目当ての人が駆け寄ってきた。
「薮急にごめんな」
「いいよ、三樹矢だって一人で出掛けたい時だってあるだろうし」
「ありがとう」
光がシートベルトを閉めた所で車を出す。
「でさ話って?」
「うん。クリスとゴーディがこっちに来た日の事なんだけど、太陽の様子おかしかったんだ」
光はその時様子を話してくれた。
69
:
遥貴:★
:2013/08/15(木) 12:04:33 ID:pA9spepo
「確かに太陽にしては珍しい反応かも」
「そうなんだよ。健太郎がいなかったら俺どうしていいかわかんなかったよ」
「光・・・・・・。けどさもし太陽にとって追いかけて来られるのが迷惑だったらならそこで怒ってたよ。大丈夫光の気にしすぎだよ。それより太陽が探してた人って誰だったわけ?太陽が思ってた人でなくても誰か入って行ったから太陽も追いかけたんだろ?」
伏せていた顔を勢いよく上げると「太陽の前には誰も何もいなかったー!」と大絶叫。
「・・・・・・ひ、光声がでかいよ」
耳がキーン。
「ごめん。いやね、いなかったんだよ誰も何も!」
「えっと、じゃあクリスとゴーディに最初から気づいてその路地に入った?」
「いやそれは違うだろ。あそこからは見えないし第一二人をみつけた時は気失ってたし」
信号が空気を読んだみたいに、赤信号だった事もあって俺と光は信号が青になるまでず〜っと顔を見合わせてた。
70
:
遥貴:★
:2013/08/29(木) 14:46:38 ID:pA9spepo
〜三樹矢サイド〜
「・・・・・・着いたっと!」
車を道の脇に止めて、電話を鳴らす。すぐに出てくれた。
「もしもし着いたよ」
電話をきり一分もしないうちに、出てきてくれた。
「乗って!」
「うん。で、話って?」
「それは後で、ねっ。まずはドライブ付き合ってよ」
そう言うと頷いてくれるので、車を出す。
71
:
遥貴:★
:2013/08/29(木) 14:47:51 ID:pA9spepo
この前みたに、ウィンドショッピングして食事して、喫茶店でまったりお茶したりしてたらあっという間に夕方に。
俺は連れて行ってもらったあの高台へと移動した。
「あっ、ここ」
「うん、どうしてもまた翔央ちゃんと一緒に来たかったんだ」
「・・・・・・そう」
しばらくお互いに何も言わず夕日を眺めてた。すると、ポツポツと雨が降ってくる。
「あっ!」
「車に入ろう」
「あぁ」
どう思ったかはわからないけど、少なくとも俺はこの偶然に感謝だ。自然と車に戻る事が出来たから。
72
:
遥貴:★
:2013/08/29(木) 14:49:39 ID:pA9spepo
「結構酷いな。移動する?」
「いやここでいいよ。翔央ちゃん俺言ったよね?俺がこっちに戻って来た夜。俺がこっちに戻って来たのはもう一度翔央に会いたかったからっだって」
戸惑い気味に頷いてくれる。
「あれ本気だから・・・・・翔央」
何か言いそうだったからそんな間与えず口を塞ぎ勢いに任せて舌を絡める。
何を言いたいのか想像はつくから。
もちろん抵抗はされるけど、そんなの気にせず服の隙間から手を差し入れて入れればそれは段々弱くなる。
そこで俺は口を放し、首筋をなぞる。
「・・・・・・やめろ、三樹矢!」
弱弱しい抵抗が俺の熱を上げていく。その自覚あるのかな?ないだろうな。
73
:
遥貴:★
:2013/08/29(木) 14:50:55 ID:pA9spepo
翔央に触れながらシートを最大限に倒し、俺も翔央の上に上がり、もう一度口付けた。この状況に頭が回らないのかはたまた宏太とほぼ変わらない見た目のせいか全くという程抵抗は無くなった。
それからは服を乱し口でゆっくり触れていく。
「っみき・・・・・・」
最後に翔央はぎゅっと唇を噛み締め極力声を出さないように努め始める。ただ触れれば抑えきれない声が漏れていく。
身体に触れていた口を首筋に戻し、さっきよりも強く何度か吸い上げ翔央から退いた。
「・・・・・・み、みきや?えっなん・・・・・・」
「送る」
もう一度口付け、乱れた髪をそっとかきあげ車を出した。
74
:
Ya-Ya-yah LOVE
:2013/08/29(木) 18:12:28 ID:RuIWDDD6
遥貴さん!
お久しぶりです(*^o^*)
あまり来ることが出来なかったので、また遥貴さんの小説が読めて嬉しいです!いい感じに進んできましたね(笑)これからも応援しています!頑張ってくださいね(≧∇≦)
Ya-Ya-yah LOVEより
75
:
遥貴:★
:2013/09/17(火) 15:04:12 ID:pA9spepo
Ya-Ya-yah LOVEさんコメありがとうございます。
こっちこそなかなか書きに来られなくてすみません。
でも、ちゃ〜んと書いていきますので!
というわけで早速続きスタートです!
76
:
遥貴:★
:2013/09/17(火) 15:12:00 ID:yNZhV4rk
ごめんなさい(>_<)
書きますと言ったそばから急用が入ってしまい、書けなきなっとしまいました!
なので今回は書くのをやめます!
また書きにきますので、お待ち下さい
77
:
遥貴:★
:2013/10/06(日) 22:53:28 ID:GV30i9MY
前回は書けなくて本当にかけなくて本当にすいませんでした!
でも今日は大丈夫のですでの、続きをお楽しみください。
ではでは続きスタートです!
78
:
遥貴:★
:2013/10/06(日) 22:55:14 ID:GV30i9MY
〜太陽サイド〜
明日の準備と確認が終わり、みんなと帰ろうとしている時俺のケータイが鳴った。
「みんな俺閉めとくから先に帰っていいよ」と言うと「じゃあ頼んだ!」や「明日ね!」とか言いながら帰って行った。そこでちゃんとケータイの画面を確認した
「もしもし・・・・・・。あれ切れちゃった。あれだけ鳴らしたのに」
かけなおそうとしたら教室の電気が消えた。それと同時にケータイの画面も消える。
「えっ?何で?」
ボタンを押したり画面に触ってみるけど画面は変わらない。仕方が無ないから目が暗さになれるまでじっとしてから手探りで窓の戸締りを確認。
「っ!」
教室をでようとしたら何かの気配を感じ振り返る。すると奴がいた。
79
:
遥貴:★
:2013/10/06(日) 22:57:34 ID:GV30i9MY
「どうして・・・・・・」
マズいこのままじゃ最悪引きずり込まれる。後ろは壁で下がれない。覚悟を決めて目を閉じるとバチっという電気がショートしたような大きな音とドアが開く音。
そっと目を開けると前に奴はいない。だからドアの方を向く。
「・・・・・・しょ・・・・・・」
「太陽君」
「・・・・・・玲央」
一瞬どっちかわからなかった。
「太陽君どうしました?すごい音がしましたけど」
「うん、ありがとう玲央。助かったよ」
玲央に軽く腕を引っ張られながら玲央の隣へ行くとまた大丈夫かと聞かれた。
「大丈夫だよ。玲央」
「そうですか?それならいいんですけど、ってか電気つけましょうよ」
さっき確かに切れたはずの電気がついた。少しまぶしい。
80
:
遥貴:★
:2013/10/06(日) 22:59:35 ID:GV30i9MY
「太陽君ボーっとしてますけど、どうしました?」
「ううん、何でもないよ。それより玲央どうしたの?わざわざ」
「正門に居たら太陽君の友達さんに会って、いなかったから聞いたら教室出ようとしたら太陽君のケータイ鳴ったから先に帰る事になたって。電車の時間なんかもあるからって教えてもらったんです」
そうなんだと思っていると「太陽君!」と改めて呼ばれた。
81
:
遥貴:★
:2013/10/06(日) 23:02:40 ID:GV30i9MY
「うん?」
「朝の続きですけど」
「朝?えっもしかしてそれでわざわざ?」
コクンと頷くと改めてみんなを玲央の所に連れて行くのは三時半以降にしてってお願いされちゃった。
「でも玲央今日と同じだったらどっちにしても意味ないと思うよ。それに玲央嫌がってるけど、俺も翔央も薮も光もやったことあるんだよ。別にそこまで気にしなくていいと思うけど」
「そうですけど、お願いします太陽君!」
「なんでそこまで嫌がってんの?」
あの状況で翔央たちに対応するのが嫌らしい。しかも今日俺見たけど、翔央にそっくりでつい言った「うわ!そっくり似合ってる。まさに違う色を着たらって感じだね」みたいな事他のみんなにも言われるかもしれないのが嫌らしい。
「あれ褒めてたんだけど」
「別に翔央とそっくりって言われるのが嫌なんじゃないんです!チャイナドレスかぶり嫌なんです!
だから太陽君本当にお願いします」
82
:
遥貴:★
:2013/10/06(日) 23:03:20 ID:GV30i9MY
パチンと手を合わせてお願いされちゃった。どうしようかなって思ってたらケータイが鳴る。玲央のだ。
玲央は「ちょっと出ます」といって話を始めた。
なんとなく俺もケータイを確認すると、画面が元に戻ってる。
「おかしいなぁ」
「ごめんって、はいすぐに行くよ。太陽君、翔央来ちゃいましたし、行きましょう。翔央には言っておいたので家まで送ります」
それから鍵閉めて、職員室にかぎ返してから急いで翔央が待っている正門に向かう。
83
:
遥貴:★
:2013/10/06(日) 23:06:44 ID:GV30i9MY
〜翔央サイド〜
電話を切って今日の事明日の事を考えていた。
「マズいよなぁ」
いや色々と・・・・・・。なんて考えているとコンコンと窓を叩く音。窓をコンコンしているのはもちろん玲央でその隣には太陽もいる。
「遅いよ二人共!ほら乗って」
「ごめんね、翔央。それよりさっき何で電話してきたの?今でもよかったのに」
「太陽と一緒って知ったのがさっきだったんだよ。で、電話したのはクリスとゴーディの二人が太陽の出演した映画のDVDみたいらしくてさ、どうせなら明日会うから持ってきてもらおうと思って電話したんだ」
84
:
遥貴:★
:2013/10/06(日) 23:08:41 ID:GV30i9MY
のんびりと「そうなんだ」と呟いたと思ったら今度は大きな声で「あっ!」と叫ぶ。
「ごめん翔央そのDVDなんだけど、今光に貸しちゃってるんだよね」
「光に?」
「光だけ観れなかったでしょ、だから貸してるの」
俺もちょっと見たかったから残念に思っていると、家に帰れば台本があるから送ってくれるお礼に台本貸してくれると言い出した。
「えっ?いやでも・・・・・・」
「太陽君がいいならいいんじゃない?二人共パンフレットや台本も読んでたし。まあ台本読んでたのは主にゴーディの方だけどね」
「うん俺は構わないよ」
結局太陽の提案に乗っからせてもらう事になった。
85
:
遥貴:★
:2013/10/06(日) 23:09:25 ID:GV30i9MY
しばらく車を走らせ太陽の家に着く。
「じゃあ取ってくる。そうだ翔央ちょっと一緒に来てくれないかな」
「うんいいよ。じゃあ玲央ちょっと待ってて」
「うんわかった」
もう一度玲央に行ってくると伝え、一緒にアパートの中に入る。
「・・・・・・それで太陽何合った?話があるから呼んだんだろ?」
「うん、正解。あのね翔央電話してきた時にね電気が消えたの。教室の電気もケータイも」
「停電と電池切れ?じゃないよな」
首を横にふり「うん違うと思う」と言った。そう思った理由は玲央が何も気づいていなかった事とその後玲央の電話が繋がった上に太陽のケータイが元に戻ったかららしい。
「それにね奴がいたんだ」
「奴?もしかして前に言ってた?」
「うんもし翔央がこれ貸してくれてなかったら引きずりこまれたよ」
86
:
遥貴:★
:2013/10/06(日) 23:10:15 ID:GV30i9MY
ついうっかり想像してると、台本と一緒にペンダントも渡される。
「太陽?」
「ペンダントは返しておくよ。もし何か合ったら大変だしそれに何かあったら翔央が持ってた方がちゃんと対処出来るでしょ?」
「ダ〜メ!お前が持ってろ!大学内で出たんならまた出てくる可能性がある。もし明日俺たちが行く前に何か合ったらどうするんだよ。だから太陽が持っておいて」
一瞬渋い顔をしたもののすぐに元に戻る。
「・・・・・・・じゃあ台本ね」
「うんじゃあ帰るよ。台本ありがとう。太陽、気をつけろよ」
「うん、翔央も安全運転ね」
一回頷いてから太陽の家を出た。
87
:
遥貴:★
:2013/10/07(月) 00:58:52 ID:yNZhV4rk
今ちょっと気になって見にきて気づいたのですが、ID変わってましたね(・_・;)
全然気づきませんでしたが、遥貴ですのでご心配なさらないで下さい。はい
88
:
遥貴:★
:2013/10/10(木) 20:07:40 ID:MJgdWKnY
〜光サイド〜
朝と同じく薮に送ってもらって帰ってきて駐車場から自分の部屋を見る。
「三樹矢まだ帰ってないのか?」
自分の部屋前まで行って鍵をさしこんでみると、鍵が開いている。
「ま、まさか泥棒」
そんなバカなとは思うけど、念のため用心しながら中に入り、玄関先にある電気をつける。するとパタパタと誰からの足音。
「あっ、光お帰り」
「み、三樹矢!お前いるなら電気つけろよ!ビビるじゃん!」
「あ〜ごめん、ごめん。ほらやっぱりホラー映画はやっぱ暗い部屋の中で見なきゃね」
その意見半分呆れながらテレビの画面を見ると写っているのはもちろん太陽が出演した映画。
89
:
遥貴:★
:2013/10/10(木) 20:09:38 ID:MJgdWKnY
「どうする?光も一緒に見る?何なら最初まで戻すけど、まだあんまり見てないしね」
「ううん、一回見てるから。ただ電気はつける」
部屋の電気をつけ飲み物を用意して座る。横で三樹矢が電気をつけた事に文句を言っていたが、無視して再生ボタンを押すと「仕方ないな」と言いイスに座る。
映画も終盤少しホッと出来るシーン。お茶を飲みながらなんとなく三樹矢を見るとすごく真剣に見ていた。
お茶も全く飲んでない。いや別にいいんだけどそういう風に見る人もいる。藪とは違う見方するんだって思った。薮は前半でほとんど飲みきるから。
何となく三樹矢を観察していたら静かで不気味な声がTVから聞こえてきてそちらに目を戻すと、さっきまで意識が削がれていたせいか、ゾッとして身体が一瞬震えてしまった。
エンドロールも終わって、メニュー画面になって、コップの中のお茶もすっかり冷えた頃もう一度三樹矢を見るとさっき見た態勢と全く変わっていなかった。よっぽど見たかったんだな。
90
:
遥貴:★
:2013/10/10(木) 20:11:34 ID:MJgdWKnY
「三樹矢!」
「えっ!あっ・・・・・・。な、何?」
「何って映画終わったのに全く動かないから」
ハッとした様にTVに向き直り「あちゃ〜」と残念そうな声を出す。
ま、まさか全然見てなかったのかこいつ。
「おい三樹矢・・・・・・」
「あ〜何かごめん。ちょっと考え事してた」
本当に見てなかったみたいだな。
「全く。で、どうすんの?」
「どうするって?」
あぁこれは全く俺の言いたい事がわかってないな。だって顔がそういう時の薮と一緒だもん。
「だ〜か〜ら〜もう一回見るのか、また今度にするか」
「光は?」
「俺は風呂の準備して入る」
そう言うと三樹矢は「じゃあ見ようかな」と言いリモコンに手を伸ばす。
俺は風呂へ行きもう一度戻って来てから、三樹矢の分だけお茶をいれて、お湯がたまるのを待ちつつ冒頭部分を一緒に見ていた。
91
:
遥貴:★
:2013/10/10(木) 20:13:03 ID:MJgdWKnY
〜ゴーディサイド〜
クリスが風呂から出てきた頃外で車の止める音。
「ただいま〜」
「あっ、二人共お帰り」
俺の隣でクリスも「お帰り」って言ってる。それが何か嬉しい。
「ただいま。何か今日はずっと二人にしてごめんな。そのお詫びってわけじゃないけど、太陽から借りてきたよ」
「まあ今DVDは光君が持ってるらしいから、台本だけどね」
92
:
遥貴:★
:2013/10/10(木) 20:14:20 ID:MJgdWKnY
多分ここにいるのがクリスじゃなかったら多分文句タラタラだったと思うけど、俺もクリスも台本や原作の本でも楽しめるし、個人的にはちょっと読んでみたいなって思ってたからラッキーかも。
「ありがとう翔央」
「ううん、俺は頼んだけだもん。お礼は明日太陽に言えよ。・・・・・・・クリス何?俺の顔に何かついてる?」
不思議そうな顔をして俺と玲央を交互に見てくる翔央。
どうしたんだろうクリス。何かイラついているような気がしないでもない。そういえば翔央が夕方に帰って来た時からそんな感じだったかも。
「いや何でもない。悪い先に休ませてもらう」
「あっク、クリス!ごめん俺も行く。クリス!クリス待ってよ!」
93
:
遥貴:★
:2013/10/10(木) 20:15:28 ID:MJgdWKnY
俺たちの寝室用に宛がわれている部屋に入ると、クリスは布団に包まって小さくなっている。
「クリスどうしたの?」
「・・・・・・いや本当に何でもないんだ。俺がただ過剰に反応しちゃってるだけなんだ」
小さな声で元が「一緒だからって」とか言っているって事は翔央に関する何かだよね。
「本当に対した事じゃないから。気にするなゴーディ。二人聞かれたら「気にしないで」って言っておいて」
俺は何も言わずベッドサイドに座った。
94
:
遥貴:★
:2013/10/10(木) 20:25:34 ID:yNZhV4rk
一応同じパソコンで言っているのですが、何故かIDが変わってます。今は携帯でうっているのでそこは変わってないのですが、変わってて本人なので変に気にしないで下さいね(・_・;)
95
:
Ya-Ya-yah LOVE
:2013/10/12(土) 07:45:59 ID:RuIWDDD6
遥貴さん!お久しぶりですね!
更新されているのは知っていたけど、なかなかコメント出来ませんでした囧rzこれからも応援していますから、頑張ってください!
96
:
遥貴:★
:2013/10/12(土) 20:03:41 ID:yNZhV4rk
Ya-Ya-yah LOVEさんコメントありがとうございます(^O^)
それよりなかなか更新出来なくてすいません、私も早く更新したいんですがなかなかタイミングあわなくて…( ̄○ ̄A;)
私もあげたいんですけどねぇ。
次回更新時はやっとこすっとこ聖夜祭に入ります!
ここで改めて聖夜祭の説明を!
聖夜祭とはこの話に出てくる玲央君&太陽通う大学の冬版の文化祭だと思って下さい(`∇´ゞ(大学あげてのクリスマスイベントです)
普通の文化祭と違うのは最後の締めがキャンドルサービス&ダンスパーティーで、次の週に丸1日かけお片付けをするという設定にしております。
97
:
遥貴:★
:2013/10/19(土) 01:23:40 ID:MJgdWKnY
〜大和サイド〜
俺がこっちの次元に来て早二日今日は太陽と翔央の弟の玲央って奴が通っている大学の学祭の日。
遅めの昼食を終えた俺たちは薮と光と三樹矢を拾ってから大学近くの駐車場へ向かう。
「星野たちもう来ているかな?」
「どうだろう?あっ!来てるみたいだよ。星野の車だ」
「じゃあ急いで合流しないとね。あんまり待たせちゃ悪いし。あっ、空いてる場所発見!」
車を止めた所で薮のケータイに翔央から電話があり、駐車場の出入口で合流することになった。
98
:
遥貴:★
:2013/10/19(土) 01:25:24 ID:MJgdWKnY
「あっ、みんな!」
「よっ!」
「じゃあみんな揃ったし行こうか。確か正門で太陽が待っているんだよね?」
星野が薮に確認すると「そうだよ」と道案内を始める。
大学へ行くまでの間に車中での続きというようにまだ顔を合わせていなかった星野やクリスたちとの自己紹介タイム。しかし、クリスのこの沈み具合何かあったんだろうか。
それに・・・・・・。これは聞くべきか聞かざるべきか。こういうのはお客さん相手なら完全に放置するんだがな。
「大和?」
「えっな、何だ翔央」
「いや何か難しい顔してたけどどうかした?」
多分いや絶対に気づいてないんだろうな。
「あっ、いや何でもない。それより襟ショルダーバックに巻き込まれてるぞ。正しておいた方がいいんじゃないか?見栄えもいい」
「本当だ、サンキュー大和」
「いや」
本当に気づいてないんだな。まあ、鏡でみたとしても気づきづらい位置ではあるか。
99
:
遥貴:★
:2013/10/19(土) 01:26:05 ID:MJgdWKnY
それから歩いていると大学に着いた。
「あっ!お〜いみんなこっちこっち!」
「太陽!」
元気いっぱい手を振ってくるもんだからでかい身体がさらにでかい。って身長一緒か・・・・・・。
「みんないっらっしゃい!先に人数分もらっといたよ。パンフレットと校内マップ」
「サンキュー太陽。まずはどこから行く?」
「太陽のオススメとかある?」
薮と光がマップとパンフレットを開きながら聞くと、二人の上から「えっとね」と覗き込む。
100
:
遥貴:★
:2013/10/19(土) 01:26:58 ID:MJgdWKnY
「そういえば翔央今頃玲央は何やってんの?迎えが太陽だけって事は当番の時間なんだろう?」
「それが何度聞いても教えてくれないんだよね。太陽知ってるか?」
「うん知ってるよ。昨日も行ったしね。ここにいるよ」
指した先には南校舎・喫茶店と書かれている。ただ何故かその前に書かれている何かを隠している。
「喫茶店?隠すことないじゃん玲央の奴!」
「まあまあ翔央。じゃあとりあえず玲央の所でお茶でも飲みつつ回る順番でも考えようか。みんなもそれでいい?」
星野の案に全員が賛同する。
「じゃあ太陽案内頼んだ!」
「OK!」
101
:
遥貴:★
:2013/10/19(土) 01:28:28 ID:MJgdWKnY
「OK!」
太陽の案内で玲央がいるという教室に着き、「いらっしゃいませ〜」と出迎えてくれる店員役の生徒たち。その中に一人パキーンという音が聞こえてきそうな程の勢いで固まっている奴が一人。
おかげであいつが翔央の弟という事と太陽がさり気なく指で隠していた部分に何て書いてあるのかが同時にわかった。
「・・・・・・。翔央、太陽君みんな・・・・・・・。た、太陽〜く〜ん!」
一部の男子生徒が玲央色んな眼差しで見ているのは気のせいではないだろう。そう思っていると執事の格好をした女子生徒が「お席へどうぞ、マイロード」そう言って案内してくれる。
俺たちが席に着くと玲央も寄って来て、注文を取り、そそくさと戻っていく。
それから少しすると注文の品を持ってみんなに配り自分も空いている席についた。
102
:
遥貴:★
:2013/10/19(土) 01:28:59 ID:MJgdWKnY
「戻らなくていいのか玲央」
「あと30分くらいで交代だからその時に戻ればいいってさ。小休止もなかったし。それより何で翔央たち連れて着ちゃったんですか?」
「怒るなよ。似合ってるよ!」
光がフォローというか茶々をいれる。
「そうだよ玲央。それにちゃんと働いてる姿も見てもらわなきゃって思ったんだよ」
太陽の方は純粋にそう思ってるみたいだな。
103
:
遥貴:★
:2013/10/19(土) 01:29:59 ID:MJgdWKnY
「せっかくのチャイナドレス姿なのに、そんなにほっぺ膨らませないで。ねっ。翔央ちゃんも着てみない?きっと似合うよ」
「えっ・・・・・・あっと・・・・・・」
「誰が着させるか!特にお前には見せん!」
そりゃあ確かに学祭とかみたいな状況じゃないとチャイナドレスひいては男女逆転喫茶はないだろう。
しかし翔央の奴薮が割り込んだらあからさまに安心したような表情になったな。
最初はとまどっているだけかとも思ったけど、ちょっと違う気もする。かと言ってチャイナドレス着るのが心底嫌という感じでもない。
光たちの話だと過去に着た事があるらしいうえに映像にまで残っているらしい。それを見せてあげようかと、言っているのに笑っている。絶対見せたくない感じなのにどちらかというと薮の方だ。まあ見せたくない相手は主に三樹矢みたいだが・・・・・。
104
:
遥貴:★
:2013/10/19(土) 01:30:52 ID:MJgdWKnY
「大和」
「えっ?」
「どうかした?黙り込んじゃって」
直哉が聞いてきたがうまくかわし、話を次どこに行くかという話に戻す。
話が一段落した所で玲央の当番の時間が終わり一度奥に戻った玲央を待ってから逆転喫茶を出た。
105
:
遥貴:★
:2013/10/19(土) 01:32:57 ID:MJgdWKnY
「でも玲央ちゃんがチャイナドレス姿のままで俺は嬉しいよ、本当に!」
「・・・・・・・何でです三樹矢君」
玲央の声が嫌に低くなっている事に三樹矢は気づいているのか。
「だって記念写真撮れるじゃん!」
「絶対に嫌です!ってか後でみんなで撮りますし。ちょっと翔央三樹矢君を止めてよー!」
「えっ、あ〜それなら太陽も止めた方がいいんじゃないか?」
太陽を見るともうデジカメを準備している。多分こいつは絶対に残したいんだろう。記念写真。
翔央は「これも経験だよ」なんて宥めてはいるが、まあどちらかといえば嫌だよな。
兎にも角にも無事玲央のチャイナドレス姿も写真に収め、色々満喫していると、いつの間にか太陽が戻らなければならない時間が迫っていた。
106
:
遥貴:★
:2013/10/19(土) 01:33:28 ID:MJgdWKnY
「じゃあ予定通り太陽送っていくか」
「太陽は確かミラーラビリンスだったよね?ここから近いの?」
翔央がマップを広げると、玲央が「ここだよ」と指す。
「結構近いよ。この校舎の四階だから」
「玲央は昨日も来てくれたもんね。でも昨日よりも難しくしといたからね」
太陽にミラーラビリンスの簡単なレクチャーを受けながら階段を上がっているといつの間にかその教室着いていた。
「あっ、鮎川君!」
「ただいま。今お客さんいないんだね。今のうちに交代しよ。何組くらい入ってるの?」
太陽が聞くと二人は微妙な顔をする。
「どうしたのか?」
「それが……」
107
:
遥貴:★
:2013/10/19(土) 01:34:41 ID:MJgdWKnY
二人の話によると先ほど中に入った二組が30分以上出て来ないらしい。不審に思いギブアップゾーンを担当していた佐々田という男子が入って行ったがそいつもやっぱり出て来ずこれから先生に報告しに行こうとしていた所だったらしい。
「そうなんだ。確かにそれはちょっとへんだね。どんなに迷っても10分から15分くらいには出れるようにしてあるもんね。わかった桜田さん知らせて来て。俺が入口にいるから」
108
:
遥貴:★
:2013/10/19(土) 01:35:13 ID:MJgdWKnY
一つ頷くと桜田は行った。そして、もう一人雪野はもしかしたら出て来るかもしれないという事で出口側へ戻る事で話が落ち着いた。
「太陽。ちょっと気になるから俺中に入ってみてくるよ」
「えっ、それなら俺が言って来るよ」
「いいから。太陽たいがここ離れるのはマズいだろう?お客さん来ちゃったらマズいし、もしかしたら迷ったあげる入口に戻ってきたりする事もあるかもしれないだろ?」
隣で玲央が深いため息と共に頷いた。何実体験とか?
「う〜ん一度そういうのした事ないけどな」
「とにかく!一応みてくるから」
「わかった。じゃあ念のためこれ持って行って」
翔央に渡したのはラビリンス内のマップと懐中電灯。
「そういえば盛り上がるために間接照明だけでしたね」
「うん、本当はお化け屋敷にしたかったんだけど、季節柄合わないって事でダメだったの」
まあ確かに今は冬でクリスマス前だもんな。お化け屋敷といえば夏だ。あとは秋の学祭。一応大学あげてのクリスマスイベントなわけだしさすがにお化け屋敷はないか。
なんて事を考えていたら玲央も一緒になったみたいだな。
109
:
遥貴:★
:2013/10/19(土) 01:35:58 ID:MJgdWKnY
「俺も一緒に行く!」
「クリス!」
「ちょっと待ったクリスお前は残れ。すぐみつかった場合に言い訳が面倒だろ?それだけそっくりな顔三人揃って行ったら。さっきは俺らもいたし、他のお客さんとかいたからまだ楽だったけど、ちょっと中に入った時の人数が少なくてちょっと険しい」
確かに星野言うとおり。こいつらはもちろん俺たちも本人たちが顔がソックリという事でかなり人目を引いたからな。
「というわけで、俺と直哉が一緒に行くよ。マップ通りなら結構長いわき道もあるみただし、太陽この赤い線で引いてあるのが正しいルートでいいんだよね?」
「うん、そうだよ。それより……」
「いいんだって、じゃあ早く行こう。太陽だれか出て来たとか、桜田さんや担当の先生が来たら電話な。雪野君も中に入ってる人たちが出て来たら太陽に連絡いれてね」
雪野が出口に戻ったという報告を受けると、四人は中へ入って行った。
そして俺たちは太陽たちに落ち着いたら連絡を入れるから回ってていいと言われたが、乗りかかった船という事もあり入口で一緒に待つことにした。
110
:
遥貴:★
:2013/11/14(木) 22:49:29 ID:MJgdWKnY
〜星野サイド〜
この四人の中でラビリンス内に一番詳しい玲央を先頭に横に翔央、後ろには直哉、俺の順で歩きつつわき道を確認しながら歩く。ただ……。
「いくらお化け屋敷が無理だったからって暗くしすぎだ太陽」
「証明の間隔空けすぎなんだよ、太陽のバカ」
「まあまあ二人とも。太陽にはあとで説教すればいいじゃん。それより玲央先頭かわろうか?ものすごく歩きにくそうだけど」
直哉が聞くと「昨日よりは大分なれましたから」と返してきた。なれてもそれはちょっとヒール高めな気がするよ、玲央。それに翔央も腕を思いっきり掴まれてるから歩きずらそうだし。
111
:
遥貴:★
:2013/11/14(木) 22:50:29 ID:NUeVR8Ds
「あっ、翔央もうすぐ折り返し地点だよ。そこ昨日と同じなら一つだけ丸い鏡があるはずなんだ」
「ふ〜ん。あっ、本当だ。じゃあこの丸印は折り返し地点のマークだったんだな」
そういえばそこらへん聞きそびれてたんだっけ。にしても……。
「本当に誰もいないね。わき道とかもちゃんと見たのに」
「そうだよな、太陽からの連絡もないし」
全員それぞれのケータイを確認してみるものの電話もメールも0。
112
:
遥貴:★
:2013/11/14(木) 22:51:19 ID:MJgdWKnY
「もしかたらもう出口の近くまで行ってるかもね」
「う〜ん、とりあえず進もうか」
「そうだねぇ、直哉。ほら星野行こう」
翔央に呼ばれあわてて追いかけようとした時後ろから誰かに呼ばれた気がした。
「えっ?」
振り返ってみるが誰もいない。
「気のせい……。ヤバッ急がないと!」
113
:
遥貴:★
:2013/11/14(木) 22:51:58 ID:MJgdWKnY
〜玲央サイド〜
「うわ!」
「ちょっと玲央大丈夫か?やっぱり少しペースおとそう」
「ごめんね、三人とも。あれ?」
鏡をしっかり覗き込んだ後後ろを振り返る。やっぱり……。
114
:
遥貴:★
:2013/11/14(木) 22:52:31 ID:MJgdWKnY
「星野君がいない」
「えっ?」
「星野!」
近くのわき道を確認してみるがいない。
「直哉あいついつからいなかったんだ?」
「……わ、わかんない。折り返しのところまでは確かにいたんだけど……」
「俺そこまで戻ってみる!二人はわき道を全部確認しながら戻ってきて!」
翔央が止める声が聞こえたけど、俺は急いで来た道を戻る。
115
:
遥貴:★
:2013/11/14(木) 22:53:42 ID:MJgdWKnY
折り返し地点まで戻ってみたけど、星野君もほかの人もいない。
「どっかで迷ってるのかな?」
注意深くあたりを見回していると誰かの声が聞こえてきた。
「……この声女の人だよね?誰かいるんですか?いたら出て来て下さい。いるんでしょ?」
声のする方へ歩きながら何度も声をかけるけど、全然出てきてくれる様子も返事に答えてくれる様子もない。
「何でだ?えっ!」
116
:
遥貴:★
:2013/11/14(木) 22:54:30 ID:MJgdWKnY
〜翔央サイド〜
玲央がサッサと行ってしまうので仕方なく全部チェックしながら折り返し地点へと戻る俺たち。
「翔央いたか?」
「全然ダメ。そっちは?」
「こっちも全然。ってもう着ちゃったね。お〜い玲央、みつかった?」
この距離なら聞こえているはずなのに返事がない。
「おかしいな?そのまま入り口行って出たのかな?」
「いやそれはないと思うよ。玲央だし」
「そっか」
117
:
遥貴:★
:2013/11/14(木) 22:55:05 ID:NUeVR8Ds
懐中電灯で照らしながら歩いていて、丸い鏡のある辺りを照らした。すると前で頭を抱え蹲っている玲央。
「れ、玲央どうした」
急いで駆け寄り玲央の隣に跪き、方に手を置いて気づいた。身体が酷く冷たい。
「玲央!」
「……翔央あれ見て!」
「えっ?あ……これは……」
鏡の中に引きずり込まれている星野の姿。そして向かいに置かれている鏡にはここに入る前太陽が見せてくれたシャメに映っていた佐々田君が映っていた。
118
:
遥貴:★
:2013/11/14(木) 22:55:07 ID:MJgdWKnY
懐中電灯で照らしながら歩いていて、丸い鏡のある辺りを照らした。すると前で頭を抱え蹲っている玲央。
「れ、玲央どうした」
急いで駆け寄り玲央の隣に跪き、方に手を置いて気づいた。身体が酷く冷たい。
「玲央!」
「……翔央あれ見て!」
「えっ?あ……これは……」
鏡の中に引きずり込まれている星野の姿。そして向かいに置かれている鏡にはここに入る前太陽が見せてくれたシャメに映っていた佐々田君が映っていた。
119
:
遥貴:★
:2013/11/14(木) 22:55:50 ID:MJgdWKnY
「どうなってんの?」
「……えっ?玲央?」
何か言ってる。口元に耳を近づけてようやく聞き取れた。「違う違うt」と何度も呟いていている。
「玲央?」
「翔央!」
「えっ?直哉!」
急いで風を操ろうとしたが、それに気づいた様俺に髪の毛を矢の様向けてきて投げ飛ばされ鏡に激突。
「翔央!くそ放せ!あっ玲央!」
「……」
直哉の声が聞こえる。動きたいのに身体が動かない。
ちくしょ……。
120
:
遥貴:★
:2013/12/01(日) 22:54:23 ID:MJgdWKnY
〜薮サイド〜
「そろそろ翔央たちが入って30分か。太陽向こうはどうだった?」
「雪野に電話してみたけど、あっちからも誰も出てきてないって」
「そっかどうする?」
電話越しに雪野訓も交えて中に入るかもう少し待ってみるか相談していると、フッと証明が消えた。
「な、何だ?えっ、雪野!」
「太陽?」
「電話がきれた。かけ直そうとしてるんだけど、画面が動かないんだ」
121
:
遥貴:★
:2013/12/01(日) 22:56:01 ID:MJgdWKnY
光がケータイを貸そうとしたが光の方は電源が入らない。いや光と太陽のケータイだけじゃない。俺やみんなのケータイも動かない。
「……光、太陽」
「うん!」
中へ入ろうとした瞬間ガシャーンという大きな音。
「えっ?ちょ、三樹矢!」
「お前らはここにいろ!」
「大和!クリス!健太郎!ちょゴーディ放せ!」
三人を追いかけようとしたが、ゴーディにこれほど静かに止められては留まらざるえなかかった。
122
:
遥貴:★
:2013/12/01(日) 22:57:02 ID:MJgdWKnY
〜クリスサイド〜
音を頼りに進んでいくと、気を失っている翔央。
「翔央!」
「下田先生頼む!」
「わかった」
健太郎が俺の隣に座る。
123
:
遥貴:★
:2013/12/01(日) 22:57:49 ID:MJgdWKnY
「大和ちょっといいか?」
「なんだ?」
二人が何かコソコソと話しているのに気付きそっちへ行こうとした時健太郎から気を失っているだけと、伝えられる。それを聞き二人もこっちへ来る。そんな時だ。
ふっと空気が変わる。
それと同時に三樹矢が素早く健太郎に何か耳打ちすると健太郎が一つ頷く。
「三樹矢さっきから何なんだ」
「まあクリスは気にしなくていいから。……ほら来るよ!クリスは絶対に翔央ちゃんから離れるな!」
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