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BIRTH LAB DOME(過去ログから)

1名無しさん:2023/04/09(日) 00:53:01
男性でも出産が可能な世界のためか出産に対して妊婦専用車両や定期診専用病院、ホテルなどさまざまな取り組みが施されている。
そのなかでもこの世界が取り組んだのは職業研修Birthlabdome、略してBLDである。
ここはバーチャルでさまざまなシチュレーションでの出産介助を体験できる施設で医者はもちろんのこと緊急事態のためにとさまざまな職業の人がその現場で出産が起きたときにどう対応するのか実地体験ができるドームがたの施設である。
今回は高校教師が研修にやってきた。
今回研修に用意されたのは男女5生徒でそれぞれ、教室で男女1名ずつ保健室で女1名トイレの個室で男1名、あとはランダムで女子1名で行われる。
もちろんどの場所でいつどのバーチャル生徒の出産が始まるのかはわからないようにされている。
そのため、教師群は気が気でない。
ちなみにバーチャル生徒の出産役の生徒は生身の人間でバーチャル妊婦としてアルバイトで雇われている。
バーチャル映像でこの施設は一気に学校になった。

出産が始めるまでバーチャルでも授業を行う。
「さー。授業を始めるわよ!」
まだ新人の西野 恭子が授業を始める。
「ふあ〜。ねむぃ。。。」
この教室で妊娠しているのは瑞希だ。
瑞希は親にも学校にも妊娠を隠し、セーターでお腹が大きくなっても隠し続けている設定だ。

2時間目を終えても未だ出産は始まらず、
新人の恭子にとってはいつ始まるのかドキドキなのだ。
そのため通常通りの授業をしようとしてもそわそわしてしまっている。
「っつ。。。」
昼を過ぎた頃、瑞希にに変化が出てきた。
お腹が張り出したのだ。

「ぐぅっ…ぅ……っ…」
声を漏らさぬよう必死に頑張る瑞希。
来たか、と思いながら瑞希は大きなお腹をさする。
まだ耐えられると思った瑞希は、
取り合えず陣痛が来たことを隠すことにした。

恭子は授業をしながら、産気づいた生徒を探す。
「いっ、つぅ……」
瑞希は陣痛に耐えていたが、子宮口がすでにかなり開いてきていた。
椅子の脚を握って陣痛をやり過ごしている瑞希に、恭子は声をかけた。
「瑞希さん、どうしたの?」

2名無しさん:2023/04/09(日) 11:21:30
「い、や、なんでもねぇ」
瑞希は首を振って答える。
妊娠も隠していたこともあり、出産もバレないように平然を装っている。
「何かあったら声をかけてね。体調が悪ければ保健室に行ってらっしゃい」
恭子は瑞希に声をかけ、授業を再開した。

3名無しさん:2024/03/12(火) 14:15:32
(この教室で出産するのは瑞希さんだろうな。
あの感じだと、妊娠・出産を隠してる感じな?
難しい年頃だし、ギリギリまで気付かないフリをするか。)
そんなことを考えつつ、恭子は黒板へ板書をしていた。

「っ!?いっててっ…。」
瑞希は必死に声を殺して耐えていたが、段々とそれも難しくなってきた。

4名無しさん:2024/03/12(火) 14:55:05
「瑞樹さん、顔色悪いけど大丈夫?」
恭子は声が漏れる瑞樹に声をかけた。
「ふぅーふぅー、大丈夫、ちょっと暑いだけ」
瑞樹は平然を装うように教科書をパタパタ仰いでるけど、
もう冬に近いのよね。
「そう?何かあったらすぐに言ってね」
恭子は再度授業に集中始めた。

5名無しさん:2024/08/20(火) 15:15:38
『バタン!』
恭子が黒板に文字を書いてると後ろから大きな音がした。
ザワザワの教室の中が騒がしくなる。
「あぁあああ゛ーーっ!もぉーむりぃぃ…い、たあああっ!!」
その中で、瑞希の叫ぶ声が聞こえたのだ。

6名無しさん:2024/08/22(木) 13:38:42
慌てて瑞希の下へ恭子が向かうとすでに破水しているのか、椅子の下が水浸しだ。
「ちょっとみんなで机退けてくれる?」
恭子の私事で瑞希が横になれるスペースを用意した。
その間に教室に常備してあるタオルを持って来ていた。
「ちょっと様子を見るから足広げられる?」
机に顔を伏せたまま荒い息で陣痛に耐えている。
座った状態からジャージをおろし状態を見ることにした。

7名無しさん:2024/08/26(月) 13:03:04
「赤ちゃんの頭!!
もうでかかってるじゃない
早くここ、横になって!!」
そこには半分ほど見えている胎児の頭があったのだ。
「あ゙?、痛くて動けねぇ…」
瑞希は、陣痛の合間にそう言った。
しかし、そうは言ってもこのままだと介助ができない為他の生徒に手伝ってもらい何とか瑞希を横にならせた。

8名無しさん:2024/08/27(火) 09:13:53
「あと一回いきんだら頭出てきそうね。
次の陣痛までは深呼吸して赤ちゃんに酸素あげましょうね」
恭子は医療用の手袋をはめて赤ちゃん用の清潔なタオルを持ち、
瑞希の次の陣痛を待った。
「ん“、きたかも、ンンンー!!!」
瑞希はそういうと思いっきりいきんだ。胎児はその波に合わせ少しずつ出てくる面積を広げていく。

9名無しさん:2024/09/21(土) 01:12:11
「いい調子よ。もう少しいきもうか」
「んん“、んーーーあぁ!?」
ずるっと赤ん坊の頭が完全に出てきた。
「もう肩も見えてるからはぁはぁって胸に手当てれる?」
「はぁはぁ、あぁああ!!」
恭子の叫びと共に赤ちゃんが出てきた。


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