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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

852某とある名無しの誰かさん:2015/01/29(木) 21:19:54 ID:gyn5832c
「……で、カッチ。なんでお前がいんだよ」

 カッチを炬燵へ招き入れて、一息つく。やつは温もりに浸り幸せそうな顔を浮かべる。畜生、お前のせいでこっちは幸せを邪魔されたんだぞい。
 グレイシアは旧友との再会の嬉しさと突然の来訪の驚きが合わさった表情だ。これがもし何処の馬の骨とも知れないやつならだいぶむすっとしてたのだろう。
 不本意だがやつにホットココアを淹れ、状況説明の聞き出しを試みる。

「いやー、久しぶりにこの辺りに寄ってみたら突然大雪が降り始めて。それで慌ててザンのとこ探してやっとこさ辿り着いたってところッス」

「本当にびっくりだよ、まさかカッちゃんが戻ってきてるなんてね〜」

「そ、そうだけどもさあ……まずなんでこの辺りに寄ってみたんだ?」

 なるほど、雪宿りというわけですかそうですか。だがしかしいきなりは驚く。
 「ちょっと旅立ってみるッス!暫く会えないけど元気でやりい!」あの日、カッチが突然告げたこと。その後いきなりどこかへ消えてしまった。 俺達からすれば唐突すぎて言葉もでないままやつを止めなかった。否、止められなかった。
 そんで月日は流れて今。やつはまたしても唐突だった。
 ふらりといなくなってはふらりとやってくる。いつもの光景ではあるが、まだ慣れない。カッチはそういうやつだ。

「なんでって、旅はもう終わりッス」

「待て、待て……待て。一旦待て」

 カッチ唐突語録その3の誕生である。
 まさかの旅終了宣言。既に終わってたんならもっと早く言え。

「ごめ、忘れてたッスー」

「はぁ……まったく、お前もいつまでも変わらないな」

 ふと横を見るとグレイシアが笑顔のままフリーズしている。恐らくカッチの唐突語録に頭がついていかないのであろう、目が死んでやがる。
 このままだと危ない絵面になりかねないので、揺さぶって脳を起こしてやる。

「あれ、ザングース?私は1体何を……」

「キミハワレワレノジッケンタイデアル。タッタイママデワレワレニキオクヲシハイサレテイタノダ」

「やめんかぁ!」

 カッチの頭に軽くブレイククロー。脳天という急所に当たった!


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