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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】
840
:
適当
:2013/10/26(土) 21:51:53 ID:mSQNyt2g
「あのさ、少しずつ持って帰るっていうのはどうだい?」
「え?」
うつむいていたターニャが、マタイの声を聞くとハッとした表情に切り替わった。隠していたが、実は俺もターニャと同じだ。そうか!!その手があったな!!俺とターニャは、すぐにマタイの名案を受け入れ、持てるだけ丸い金や色の付いた光る石をくわえたり、手に持ったりして洞窟の入口へと歩き出す。名案っていうか、よく考えたら普通の事なんだけどな。
「さすが、マタイ〜!!今日は冴えてるぅ♪」
「僕もど〜うしても持って帰りたかったからねえ。人間の街にいって、これでおいしい物が食べられるかもしれないって思うと、いても立ってもいられないからねえ。」
だな。きっと価値はある。俺達でもピカピカ光る金、銀に感動するんだから、人間が感動しないワケがねぇ。何より、食べ物を手に入れる時に使ってた、似た色の小っさい丸っこいヤツに似ているしな。
「ミィのウワサって掘り出し物もあるんだね!!」
「普通お宝って、滅多に手に入らないけど、僕達はミィのおかげで贅沢できるわけだねえ。」
そうだ…宝を手に入れたのはミィのおかげだったんだ…。浮かれながら会話をしているのを聞くと、俺は大切な事を思い出した。ミィがいなかったら、俺達は宝なんて手に入れてねぇ。ミィがいなかったら、マタイは進化してねぇ。ミィがいなかったら…
ジジィに負け続けていた俺は、こんなに笑ってねぇ…。
「大事な事を忘れてだぜ。」
『え?』
俺が遠くを見つめながらつぶやくと、二匹の弾んでいた会話が止まった。俺は、遠くを見つめたままターニャとマタイに告げる。
「わりぃ…。先に帰ってろ。」
『え?』
「行かなきゃならねぇトコがあんだ。」
俺は、ターニャとマタイにそれを告げると、恩を売られた雌(
ヤツ)の元へ駆け出す。
「行かなきゃいけないトコって…って、待ってよ!!ドコに行くのぉぉぉ!?」
ターニャの声を遠く耳にしても俺は足を止めなかった。売られた恩は…売られた笑顔(おん)は、ちゃんと返すのが筋ってもんだ!!
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