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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

830適当:2013/10/26(土) 21:01:11 ID:Id6mW7tg
マタイは、俺から理由を聞くとすぐに理解し、ターニャへ“心配かけてすまないねえ。”といつもの口調で詫びた。マタイの言葉からは、陽気な態度は感じられず“本当にゴメン…。”と言っているように感じた。まぁ、仲間を泣かせたんだから当然だよな。ふざける場面でも無ぇし、ここは陽気は無しってとこだ。ターニャは、マタイの声を聞くと一度胸から離れ、ほんの少し笑っているマタイの表情を確認し、その表情に応えるかのように笑いもう一度マタイへ抱きつく。

何度も抱きつくのはわかるんだけど、相手は炎タイプだぜ!?時分の体が火傷するとか…そうゆう恐怖心は無ぇのかよ!!と、まぁ今はそんな空気の読めねぇ雄じゃねぇ。俺も、ターニャが笑ったのを機に、少し安心を覚えつられて笑ってしまう。今は、仕方無ぇが普段なら気持ち悪くて想像もしたくねぇな。俺の笑顔なんざ想像もしたくねぇ。だから、時々マタイの笑っている顔を見ると、ちょっとうらやましくなる。それ程、俺は笑顔が似合わねぇ雄だ。今もマタイがうらやましいって感じている。十秒位、マタイに抱きついたターニャはマタイから離れ、マタイへ質問する。

「ふふふ。マタイ、どうして戻って来れたと思う?」
「さ…さぁ?」

マタイは、当たり前のように首を傾げる。まず、死んだヤツが生き返る方法なんて思いつくわけねぇだろ。答えてやるか。

「ジジィをな、倒した時にある石を手に入れたんだ。」
「石?」
「ああ。今は、お前の足元の前に落ちてる石だ。」

俺の言葉を聞くと、マタイは自分の足元にあるそこらじゅうにあるような小さな石へ目を向ける。体勢を低くして、その石を眺めながらマタイは俺の発言を聞き入れる。

「へぇ…。この石が僕をねえ〜。」
「ああ。ったく感謝しろよ?ジジィを倒した俺達を…」
「あはは!!ラック、だっさ〜い。こうゆうのは、“敵討ち”って言うんだよ?」

ターニャの訂正にすぐに反発せず、俺はターニャの言葉を考える。敵討ちか…、いや、俺がやったのは敵討ちなのか?前々から、ジジィにはむかついていたし、単に腹いせで本気出してぶっ飛ばしただけのような…。

「めずらしく素直だねえ。」
「本当だぁ〜!!ラックが私に対して何も言ってこなぁ〜い!!」

マタイとターニャは、何も言わず考え込んでいる最中の俺に驚いた。素直なんじゃなくて、混乱してるだけだ。俺は、二匹に向かって“うるせぇ”と口を開こうとした。けど、その時マタイが突然苦しみ出す。


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