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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

827適当:2013/10/26(土) 20:50:00 ID:XyikfVgo
財宝の番人の左手からは、赤く光る石が転げ落ち、俺の前足へ静かにぶつかった。

何だ?この石は?

俺は、その場にしゃがみこみ赤く光る石へ目を落とす。赤く光る石の中をよく見ると、炎が勢いよく燃えている事がわかった。その炎が俺の考えを決定する。

これなら…マタイを救えるかもしれない。

俺は、赤く光る石を口にくわえ、二匹の元へと駆け出す。俺が向かって来る事を知ったターニャは、涙目のまま俺の方へ目を向けた。やがて、二匹の元にたどり着き、俺はターニャの前に赤く光る石を落とし、告げる。

「ターニャ。」
「ぐっす…。え?」
「助かるかもしれない。」
「助…かる?」

俺は、うなずき言葉を続ける。

「ああ。この石、さっきのジジィが持っていた石だ。」
「どうして…助かるなんて言い切れるの?」
「よく見ろ。」

俺が、ターニャへ指示すると、ターニャは赤く光る石を拾い上げ観察する。赤く光る石がよほどすごかったのか、ターニャは泣く事も忘れ石に見入る。

「すごぉぉい。燃える石なんて初めて見た。」
「だろ?これなら…」
「マタイは助かるかもしれないね!!」
「ああ。」

俺は、ターニャがほんの少しだけ希望を抱けたと知り、小さく微笑む。その直後俺の中にある疑問が浮かび上がる。

……。けど、どうやって使うんだ?

赤く光る石の使い方についてはターニャも同じだった。ターニャは、俺に訊ねる。

「どうやって使うの?」

ターニャの質問に答えることは出来ない。俺は、即答する。


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