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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

823適当:2013/10/26(土) 20:35:31 ID:smW3b0u6
結局強がっただけじゃねぇか。勝ったな。

俺が、勝利を確信し始め、ほくそ笑もうとした時、財宝の番人が静かにつぶやく。

「秘技 狼影流し。」
は…?
『ぬぉぉぉぉぉ!!』

財宝の番人は、俺が目を疑うような光景を作り出した。俺のシャドーボールの中心を両方の刀で刺すように突いて消し、ターニャの葉っぱカッターを刀で遠くにはじき飛ばした。

ウソだろ…?こ…こんなんじゃ…なかった。このジジィが、こんなに強いなんて思ってなかった…。

俺は、目の前で起きた事にあいた口がふさがらない。シャドーボールと葉っぱカッターの来る向き、タイミング、速さを瞬時に計算する。さらには、シャドーボールをかき消す程の力…。悪の力が弱くなる中心を突いたとはいえ、普通の人間が俺のシャドーボールを消す事なんて出来るハズがない。

ターニャの方を見ても、俺と同じ状況を体感している。開いた口は塞がらず、目の前の光景に、ただただ驚いてばかりだ。

…は!!ヤベェ…。何か、ヤベェ!!
ターニャの顔を見た数秒後、俺は重大な事に気づき、我に返ってマタイに大声で伝える。

『マタイダメだ!!てめぇが事足りる相手じゃねぇ!!』

けど、俺の声もむなしく、得意の電光石火を当てようと、ジグザグに動き、相手の目くらましをしつつ、財宝の番人へと近づく。

「ヘイ!!ヘイ!!僕のスピードについてこられるかな?」

マタイは、財宝の番人の目前まで来る。


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