したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

803適当:2013/10/26(土) 18:57:45 ID:LzMEUb2w
とある森に、一匹のブラッキーが住んでいた。そのブラッキーの名は、ラック。性別は雄である。彼は、森で一番の腕を持つとうわさされる程の実力者である。うわさ…なので、真実かどうかは疑わしい部分もある。ひょっとすれば、ある程度実力を備えた彼自身が、「俺は森で一番強いんだぞ!!」と言いふらしているのかもしれない。あるいは…たまたま自分と力が拮抗する者に出会えてないだけか…。

私の彼への疑念はこれぐらいにしておこう。さて、そんな彼でも唯一勝てない者が、森に存在していた。森に住む数多くのポケモン達の相手をして来た彼自身も気がつかなかったのだろうか、森に住む者達が「ひょっとしたら、アイツが一番なのかも…」とウワサしているのを耳にした彼は、ウワサされる者の居場所を訪ね、すぐさまそこへ直行する。「俺よりも強いヤツがいるのか。」とぼそりとつぶやきつつも、ウワサの真相を確かめに行動を起こす彼であったが、「まぁ、どんなヤツであろうと、俺の敵じゃねぇけど。」と心の中では、余裕の態度を取り、確実に〜“勝利する”という未来を頭の中で描いていた。彼は、時間をかけウワサされる者の元へたどり着いた。

「あっはっは!!バッカじゃねぇの?」

彼はなぜ嘲笑したのでだろうか。答えは簡単である。相手は人間。彼が見たウワサされる者とは、青色の鎧、両手には双刀を持ち合わせている、ひげの生やした三十〜四十代の男であった。「ぷっ…くくくく。」相手が人間であるだけに彼は吹き出すように笑う。「まぁ、強ぇかどうかはおいといて、ヒマつぶしにはなるかもな。」彼は、頭の中で“本気で闘う”と考える事を止め、“遊び相手”と認識し、男へ挑む。

「人間がポケモンに勝てるワケねぇ。背は高けぇ、腕も太てぇ。けど、勝てねぇんだよ!!」

彼は、男へ挨拶代わりにと、一番威力の弱い“たいあたり”を放つ。だが、男は避ける。

「へぇ、やるじゃねぇか。」

避けられても彼は、余裕の態度を崩さない。彼の態度を見抜いたのか、男は言う。

「本気でかかってこい。私を倒したければな。」

と。「はぁ〜あ、これだから人間は…。随分とツケあがるなぁ。」彼は、心の中で呆れるも、現実(おもて)では、「んじゃ、ちょっとだけ…な?」と男の要求を中途半端に応じる。

「面倒臭ぇけど、近づいてあやしいひかりで混乱…腹に一発で終わるか。」

彼は、最初に“たいあたり”を放った時の1.5倍のスピードを出し男へ駆けす。

「さぁ〜て、終わりだ。あ〜あつまんねぇな。」

男への距離が後2〜3mという所で、彼は勢いよく飛び上がり、男へ一気に差を詰め、額の黄色の月輪を光らせ、“あやしいひかり”を放つ。が、ウワサされる程の猛者と言うこともあってか、後ろへ大きく飛び上がり、射程外距離へ。

「この程度しか、力が無かったか。お主は、私に勝てない。怪我をしたくなければ、ここから立ち去れ。」

男は回避後、彼を挑発する。彼が本気ではないと、あっさり見抜いたからである。強者であれば冷静さはかかせない。が、彼は本当の強者と語るにもまだ早かったようで

「カッチ〜ン、アタマきた。人間如きがら、俺様に勝てると思うなよ!!」

と、簡単に強者の条件を崩し、男の挑発へと乗り出してしまう。本気の速度で男へ向かい、ずつき。男がこれも避けるだろうと思いすぐにひっかく…を放つが、男は双刀で両方を防ぎ、彼を蹴り上げ刀の刃の裏で彼の腹部を突き、彼をはるか遠くまで飛ばし気絶させる。すなわち、彼は人間である男にいとも簡単に負かされてしまったのである。

油断した…

次は絶対ぇ…負かす

と自分の心に、そして真紅の瞳に決意を固めてその後も男へ挑み続ける。が、彼は男へ勝つことはなかった。彼は、未だに男へ挑み勝とうとする事を止めない。それもそのはず、挑発に簡単に乗ってしまう彼にとって、“ポケモンが人間に負ける事”など耐えられないのである。彼は、男へ勝つ事ができるのだろうか。それとも、何度も重ねる敗北を味わい、諦めてしまったか…。

彼のその後を追う事にしよう。私自身が語っても、それは彼の心中の推測でしかない。彼自身に語ってもらうことにしよう。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板