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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

786適当:2013/05/18(土) 10:27:12 ID:iYL/YwRQ
「フィさん、さっきのを見てわからないかなぁ?」
「うん?何か言った?サンちゃん。」
「僕とフィアみたいな娘が、ピカチュウ君は好きなんだよ。」
「そうかしら?子ねずみちゃん?どうなの?」

“いや…そんな風に訊かれてもな…。”俺は、少女の親友の助け舟、彼女の“まるで自分を選んで欲しい”と言うような発言を受けて、すぐに返答する事をさせられず、困惑していた。“やっぱり、どっちがなんて言うワケにはいかない。”俺は、彼女達が誰一匹、気分を害さないように質問の答えをはぐらかす。

「ん?あ、ああ…。まず、サンもフィアもフィも、雌(女性)のタイプが違うじゃないか。しゃべりも違うし、振る舞いも違うし…。それに…」
「種族も違う…って事かしら?」
「あ、ああ!!そうだ。なんだフィ、わかっているじゃないか。俺は、別に君達をどうこうしようとしているワケじゃない。まぁ、それぞれ個性的で…いいんじゃないか?」
「うん、それもそうだね。」

“本当に納得してくれたのか?”少女の親友から、笑顔で相づちを受けるも、彼女達が自分の答えた理由に納得しているような、表情を作っているようには見えなかったので、俺の心(なか)で不安が募(つの)り始めた。“サンちゃんの言う通りね。”と彼女は、“納得した”と俺へ伝えては来たが、俺は自然に申し訳無さそうな表情を作り出してしまっていたのか、彼女は怪訝(けげん)そうな表情を浮かべて、俺を安心させるような、俺の態度を単に疑うような質問を行う。

「どうしたの?私は、別に怒ってないわよ?」
「そ、そうか。」
「サンちゃんも怒ってないわよね?それから、今さっき来たフィアちゃんも。」
「うん、怒ってないよ。ねぇ〜フィア?」
「うん。誰を好きになろうと、それはお兄ちゃんの勝手。お兄ちゃんが、答えてくれなくても別にいいよ?」

“それなら、いいのだが。”いつの間にか自分の後ろにいた少女を含む、彼女達の返答を素直に受け取る事にし、彼女達の中で一番誰に好意を寄せているのか、そもそも彼女がいるのに、好意があるのかを自分自身に問う事を止め、彼女達の顔を見渡し、“ありがとう。”とだけ返し、彼女の元を離れ、彼女に行った時と同様に、会釈をかわそうと左へ目を向けた。左を見ると、【業火】の間の番人であった彼女と、【零下】の間の番人であった彼女が、何やら楽しそうに笑っており、前者の背中には、俺の娘と同様におしめをはいており、前者の背中で楽しそうにさはしゃいでいる一匹のピチューがいた。“あれ?誰の子なんだ?”俺は、彼女に疑問を訊ねる。


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