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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

782適当:2013/05/18(土) 09:59:31 ID:t6Ql17Og
「くふふ、おいしい?」
「ちゅう、ちゅう…んぐぅ、んぐぅ…。」

小さな彼女は、彼女に感想を訊ねられても、自分の欲求を満たす事に集中している。感想なんて返してもらわなくて構わない。なぜなら、感想を言う以上の可愛さ溢れる表情と生きようとしている懸命さが見えるからだ。俺と彼女は、それだけで満足出来た。これが、本当の親になるという事を実感した証拠なのだろう。だが、俺が見るだけで満足出来るハズは無かった。小さな彼女の可愛らしい表情を、彼女よりも遠くで見つめている内に、“俺も、零にミルクを飲ませてあげたい!!”という、新たな欲求に駆られ、じれったく感じ、彼女へ要求を行った。

「なぁ、綾。」
「うん?なぁ〜に?」
「俺も、零にミルクをあげたいんだが…。」

すると、彼女はいたずら気に微笑み、俺へ拒否の意思を示して来た。

「くふふ、だぁ〜め。」
「は?どうして?」
「だって仁君、私にずうっ〜と心配かけたんだよ?」
「くっ…。じゃあ、どうすればいい?」

彼女は、ほんの少し顔を赤く染めて、俺へ要求を行って来た。

「キス…してくれたらいいよ?」
「キス?ここは、病室だ。公衆の面前でキスなんか…」
「じゃあ、抱っこさせてあ〜げないっ。」

“くっ…。ちっ…。”彼女が愛して欲しいと欲求している事は、俺にも十分にわかる。だが、指導権を握られた俺は、心の中で舌打ちをし、悔しんでいた。悔しみの感情を抱かされつつも、小さな彼女を再び、自分の胸元まで引き寄せたかったので、仕方無く彼女の要求を呑み、“こっちへ来い。君の望み通りキスしてやる。”と言い放った。彼女は、小さな彼女を抱きながら、ほ乳瓶の中身を与えつつ、嬉しそうな表情を浮かべて、俺に近寄った。俺は、近寄った彼女の頬(ほほ)に両手を当て、彼女の唇と、自分の唇を接触させた。彼女は、満足したのか、俺の口付けを受けた後、俺へ感謝し、小さな彼女をほ乳瓶ごと手渡した。

「仁君、ありがとう。はい、どうぞ。」
「ああ、ありがとう。って、綾ぁぁ…。ミルクが無いじゃないか。」

俺は、空のほ乳瓶をくわえたままの小さな彼女を手渡され、自分だけ欲求を満たした彼女へ怒った表情を向けた。すると、彼女はいたずら気に微笑み、俺を更に腹立たせる一言を言い放った。

「くすくすくす。仁君、“こわいかお”なんて使えたっけ?」
「綾、ふざけるのもいい加減にしろよ?本気で怒るぞ?」
「ふふ、ごめんね。ほ乳瓶取ったら、可愛いい零ちゃんが見れるかもよ?」

“ふざけやがって…”心の中で、彼女へ怒りを露(あら)わにするが、彼女の提案をひとまず受け入れ、小さな彼女がくわえているほ乳瓶を抜き取った。すると、小さな彼女は俺を絶句させる声と表情を放った。

「ちゅ…ぷひやぁ」
「あ…。」
「わぁ〜!!零ちゃん、可愛い〜!!」

彼女は、感想を言い、俺から小さな彼女を取り上げる一方で、俺は小さな彼女が見せた、予想さえも出来無い言いようも無い可愛さに、心の芯を貫かれ、何も出来なくなってしまった。“か…可愛過ぎる…。俺は…零の何を見て来たんだ…。”小さな彼女へ呆然とした表情を向けて、小さな彼女と過ごした時間を1つ1つ振り返っていると、小さな彼女は、“くわぁ…。”と子犬のように欠伸をし、目をウトウトし始めた。“そうか、疲れたのか。”俺は、小さな彼女が今にも眠ってしまいそうな様子を見て、小さな彼女と過ごした時間を振り返る事を止め、彼女へ指示を出した。

「綾。君は、家に帰るんだ。零を寝かせてやってくれ。」
「うん。零ちゃんは、おねむだからね。」
「ああ。」

俺の返事を受けた後、彼女は“じゃあね。仁君、お大事に。”と優しい笑みを向けて俺を気遣う言葉をかけて、小さな彼女を連れて、病室を後にした。俺は、今幸せ者なのだろう。未知種族(未知のポケモン。特に、個体数が少ないポケモンを指す)のミュウの綾が、愛する雌であり、命の恩獣(恩を受けたポケモンを指す)である彼に救われ、彼から言葉では形容も出来無い程の可愛い雌のイーブイの赤ん坊を手に入れる事が出来たのだから。


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