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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

777適当:2013/05/18(土) 09:23:27 ID:i4g0Mkog
「おや?3時ですか…。」

彼の見つめている方向へ目をやると、そこは俺の正面に位置し、黒縁の丸い壁時計が掛けられていた。 時計の針は、彼の言葉通り、3時を示しており、彼は急用を思い出したかのように席を立ち上がった。俺は、彼にこれから起こそうとしている行動について訊ねた。

「カオス、どこへ行く?」
「すみません。私は、もう行かなくてなりません。」
「どうして?」

俺の質問を受け、彼は微笑み俺の元を離れなければならない理由を告げた。

「アナタを一番待っている雌(かた)がこの時間にここへ来るのです。」
「一番待って…いる?」
「アナタが、目覚めるのを私と同じく、ずっと待っていたのだと思います。もしかすると…アナタも一番会いたい雌(かた)なのではないでしょうか。」
「誰なんだ?」
「それは、会ってみてからのお楽しみです。」
「は?お、おい!!待て!!」

質問の答えを笑顔ではぐらかす彼を、俺はとっさに引き止めたが、彼はその場を立ち上がって病室の出入り口まで歩を進め、“アディオス、Our's HERO,Mr.JIN.”と言い残し、そのまま俺の病室を立ち去って行ってしまった。俺は、彼が立ち去った後、彼の言葉から推測する事ができる者が誰なのかを検討し始めた。“俺に…一番会いたい…ヤツ?俺が、一番会いたい…ヤツ?………。はっ!!まさか!!”彼の言葉を思い出し、俺が1つの答えへたどり着いた時、病室の入り口付近から駆け寄って来る音が聞こえた。“あっ…、綾!!”駆け寄って来た者が、俺の病室までたどり着き、ベッドの手前へ目線を向けて呼吸を整えている様を見て、俺は驚きを隠せなかった。“そうか!!カオスの言ってた事は…。”目の前で呼吸を落ち着けている者を見て、彼の言葉の意味を全て理解し始めた時、目の前に存在する者が、俺を見つめ、涙を流しつつ、俺の元へ駆け寄ってきた。


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