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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

773適当:2013/05/18(土) 08:56:40 ID:pFdutbek
………。俺は、死後の世界に行ってしまったのだろうか…。だが、意識が無いわけでも、生を完全に感じられなくなった訳でも無い。俺は、目を開けた。俺の目に最初に飛び込んで来たのは、真っ白に染め上げられた天井であった。“ああ…、結局、夢を見ていたんだな。”真っ白に染め上げられた天井を見て半ば安心しつつも、なぜだか“あんなに激しく、しかも真の黒幕を倒したのに、夢でしかなかったのか…。”と落胆を感じていると、自分の周囲からいつも(ここで言ういつもとは、監禁されている身での話である。)とは違う状況の中に居る事に気づいた。頬(ほほ)には真っ白い監禁部屋で感じる事が出来無い、自分を優しくなでてくれるような心地の良い風。耳を澄ませば、遠くの方から鳥達がじゃれあっているような声が響き渡って来ている。自分のすぐ近くからは、“ピッ…ピッ…。”と何かが波打つような機械音が、耳に入ってくる。この機械音は、なぜだか聞き覚えのある音であった。“もしかして…。”俺は、自分の記憶の中にしまい込んである音と、何かが波打つような機械音が一致するかどうかを確認すべく、音のする方へ目を向けた。目を向けると、緑色の波形、波形の下方には心拍数が表示された画面を取り付けた機械が存在していた。“心電図?やっぱりここは病院か?”俺は、周りの状況を再度確かめるべく、体を起こし、左、右と目を向けた。左には、暖かな肌色の扉が存在し、右には、自分と同じような生き物(ポケモン)と思われる者が、俺を見て、安心したような嬉しいと訴えているような、優しい小さな笑みを零(こぼ)していた。右に存在する者は、俺へ声を掛けて来た。

「気が付きましたか?」
「あ、ああ。ここは?」
「ここは、病院です。意識が回復したようなので、安心しました。」

俺の右に存在する者は、顔の構成が赤と黒でなされており、赤色は頭の中央から、人間でいう長髪のように後ろへ流れていた。そして、見た目は犬獣(犬型のポケモン)で、赤と少し青みがかった色で、彼の目は構成されていた。また、彼から漂って来る匂いは、狐であった。“黒い狐…。シャーズから聞いた話からすると、コイツがもしかしたら…。”俺がこう推測した事には、理由がある。彼が着ていた軍服が黒と赤で構成されたものであり、赤色は両肩にそれぞれ位置していた。更に、彼の軍服の胸部分には“ω(オメガ)”と描かれた金色のバッチが光輝いていたからである。“本当は、彼が最後の番人だったのかもしれない。”俺は、彼へ正体を訊ねた。

「お前が、カオスか?」
「はい。私が、本当はアナタの最後の対戦相手でした。」

彼は、俺に告げ終えると、自己紹介を行い、俺へ握手を求めて来た。

「初めまして。【幻想】の番人を務めておりました、カオスと申します。種族は、ご存知でしょうか?」
「ゾロ…アークか?」
「はい。よく、ご存知で。では、改めましてよろしくお願いします。」
「あ、ああ…。よろしく。」

彼の腕は、思っていたよりも長かった。でも、彼の身長には丁度良かったのだろう。俺は、彼が差し出して来た手を、右手で取り、彼と握手を交わした。彼は握手をし終えると、何かを感じ取ったのか、腹部へと目を向け、微笑みを向けた。


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