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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

742適当:2013/04/20(土) 15:28:14 ID:eUXtx3Qk
“わかるワケが無い。”俺は、彼の質問に首を左右に振って、悔しいと訴える表情で否定の意思を示した。

「はぁ…。いや、わからなかった。してやられたな。」
「はっはっは!!ワシの“口止めの約束”を果たしてくれたようじゃな。ソルちゃんに頼んで良かったわい。」
「ちっ、調子に乗りやがって。」
「ふっふっふ、勝ったのに負けた気分になるじゃろう?」
「ああ。全くだ。」

彼は、俺の悔しそうな表情と、勝利して本来ならば嬉しいにもかかわらず、逆に悔しんでいる、矛盾している感情を抱かされた俺がよっぽどおかしかったのか、俺の返事を耳に入れた後に大声で笑った。“ソルは、知っていたのか。”彼が笑う最中、俺はあの彼女が自分に表した表情と態度を全て思い出すが、違和感を感じた事は一度も無かったので、彼女の名演技に静かに驚いていた。“まぁ、いい。勝ちは勝ちだ。じいさんに言ってここから脱出(だ)してもらうか。”彼の嘲け笑うような態度が気にくわなかったが、俺は自分の勝利を言い聞かせ、彼へ、決闘の場所である森から、元の真っ白い監禁部屋へ帰してもらうように要求を行おうと口を開いた。だが、彼が一早く笑いを止め、先に話し始めた。

「ワシを倒したという事は、お前さんもワシと同じ事が出来るというワケじゃ。」
「ああ。アンタを、死ぬ前に倒せて良かった。」
「ふっふ。小僧、良く聞くのじゃ。」
「ああ。」

俺は、彼に首をうなずかせ真剣な表情を向けた。彼は、俺へすぐ話しださずに、右手に持っているキセルを口にくわえ、白煙を吸い込み吐き出した。一時(いっとき)の喫煙を終えた彼は、キセルを逆さにして中身を落とし、胸ポケットへとキセルを収めて、俺と同じように真剣な表情を浮かべ、俺へ衝撃の事実を言い放って来た。

「お前は、元帥様が探している強者の末裔(まつえい)…子孫なんじゃ。」
「強者の…子孫?」
「そうじゃ。ワシはカナダ出身じゃから、名前を聞いてもわからん。じゃが、お主なら、誰であるかわかるじゃろう。元帥様が言うには、お主は、タケダ・シンゲンという名のライコウの子孫らしいんじゃ。」
「なんだって!?ウソだろう!!」

俺は、彼の言う事があまりにも信じられず、思わず訊き返し否定した。だが、彼は首を左右へ振って、否定の意思を返し話しを続けた。


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