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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

741適当:2013/04/20(土) 15:22:43 ID:eUXtx3Qk
約束の物。彼が所持している“χ(カイ)”と描かれた勝利の証の事であろう。彼は、“手を出してくれんか?”と要求して来た。俺は彼に従い、決闘で用いた武器を所持していない左手を差し出すと、彼は俺の手の平に“χ(カイ)”と描かれた銀色のバッチを乗せた。その後、彼は俺と向き合う形で腰を下ろし、軍服の胸ポケットへ手を入れ、キセルを取り出し火をつけて煙を吹かし始めた。“またか。負けても勝っても、コイツは余裕なんだな。”彼が、目の前で起こしている行動に半ば驚き、半ば呆れていると、彼は、キセルから吸い出した煙を吐き出し、キセルを右手に持ち、俺へ質問を訊ねて来た。

「すぅ〜ふぅ…。ソルちゃんとレオ君に会ったようじゃな?」

“これは、隠してもしょうが無い。コイツがこの森を知っているなら、どこかでレオ達の事を聞いていても不思議じゃない。”俺は、彼に質問を受けて首をうなずかせた。彼は、自分が知り尽くしている森の中で、俺に勝負を持ちかけた。であるならば、年老いた彼が、グラエナである彼と不思議な能力を持つあの彼女を知っていてもおかしくは無いのである。だが、もしも彼と彼女の事を知らなくても、あの彼女と彼に会った事を指摘されると、首を左右へ振り、相手へ否定の意思で返す事は出来ない。なぜなら、俺は彼とあの彼女と一緒にいた所を狙撃されているので、年老いた彼は、彼と彼女と一緒にいる俺を目撃しているからだ。故に、俺は彼に“会っていない。”なんてシラを切る事は出来ないのである。俺は、彼へ包み隠さず肯定の意思を伝えた。彼は、俺の意思を確認し終えた後、俺へ奇妙な質問を訊ねて来た。

「お前さんは、ソルちゃんにも協力を求めたかのう?」
「ああ、そうだが。」
「彼女がお前さんに、あんまり協力しなかった事に、お前さん“ちょっとおかしい…。”って思わなかったかのう?」
「え?」

“は?どういう意味だ?”彼の質問を受けても、否定、肯定、どちらの意思も伝える事が出来ず、彼へ思わず訊ね返した。すると彼は、俺へ予想も出来ない衝撃の事実を語り出した。

「ソルちゃんがお前さんに非協力じゃったのは、ワシがそう仕向けたからじゃよ。」
「なんだって!?」
「ほっほっほ。ソルちゃんは初めから、ワシを知っていたんじゃ。」
「シラを切っていたのか!?」
「そうじゃ。どうじゃった、ソルちゃんの名演技は?」


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