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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

737適当:2013/04/20(土) 15:09:54 ID:eUXtx3Qk
“バカ…か。確かにそうなのかもしれない。雌に、見た目を崩させる事を強要する程の無神経な雄だからな。”俺は、3時間前の記憶に浸り、彼女に言われたセリフに深く同感していた。彼と彼女の元を離れ、彼女から二つの予備弾薬受けった後、ずっと歩を進め続けるが、一向に小屋の姿は見えなかった。“はぁ…、まだ歩かなくちゃならないのか…。”ただ歩を進めるだけではダメである。周りへの警戒と、決闘相手の位置を探索しなければならない。俺は、片手で決闘に用いる銃を持ち、片手には指向性マイクを持って、両耳で決闘相手の存在を探索しつつ歩き続けた。だが、一向に決闘相手の息音(そくおん)が拾えず、また、足にも限界が来始めていた。“はぁ…。もうダメかもしれない。じいさん、すまない。俺は、アンタとの約束を果たせそうにない。”足から来る疲労からか、それとも、決闘相手の位置を探し当てる事への諦めか、俺は歩を進める事を止め、地面へ決闘で用いる武器を置き、木にもたれかかって座り込み、途方に暮れていた。南の小屋へ向かう途中、途中でオレンの実と言う名の木の実と、桃色の桃に似た…桃だったのだろうか?木の実を見つけて食べ、口の中も腹も満足はさせたが、足から来る疲労を取り除く術は未だに見つから無い。オレンの実と桃色の木の実は、もしかしたら、彼が昨日案内しようとしていた場所に成っていた木の実なのかもしれない。だが、俺にはそんな事を考えている余裕など無かった。俺が諦めかけて木に背を預けていると、突然、自分の頭の中に声が響いて来た。

『宿主(ぬし)よ。まだ仕留められぬのか?』

声の主は、もう一匹の自分である。もう一匹の自分は、俺がこの森に来てからは、初めて彼と彼女と出会った時に、一度だけ姿を現している。姿を現した事を咎(とが)めるつもりはなかった。もう一匹の自分は、俺が危機的状況に陥ったから、あの時、俺を助ける為に姿を現したのである。“からかいに来たのか…。それとも、コイツなら何とかしてくれるのだろうか。”俺は、声の主に半ば不快感を感じつつも、自分の望みを叶えてくれると信じ、声の主へ訊ねた。


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