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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

734適当:2013/04/20(土) 15:00:02 ID:eUXtx3Qk
Day 19 【12:00】
ショーン死亡まで残り2日


俺は今、西の洞窟(どうくつ)すみついている彼と彼女の元を離れ、一匹、南の小屋を目指し歩を進めていた。昨日のように、川沿いを歩くと簡単に見付かってしまうので、俺は、木々を利用して身を隠しつつ、目的地へ向かっていた。彼と彼女へは、午前9時頃に別れを告げた。そう、俺が別れを告げたのは今から3時間前の事であった。


【9:00】
“本当に、行っちゃうんですか?”

彼は、少し寂し気な表情を浮かべて、俺へ訊き返して来た。俺は、彼へうなずいて肯定の意思を示し、理由を告げた。

“ああ。どうやら君達が力になれる相手では無い事がわかった。それに、君達へはこれ以上迷惑はかけられない。”
“そ、そんな…迷惑だなんて。”
“俺は、あのじいさんに勝ちたいが為に、君達にも、体に緑色を塗れと強要してしまった。俺は、これ以上君達の元にいてはいけない。君達が、嫌がるような事も、無理矢理させてしまうかもしれないからな。”

俺が理由を告げると、彼は残念そうな表情を浮かべ、“そうですか。それなら、仕方が無いです。”と俺の意見を受け入れた。彼は、俺との別れを惜しむが、彼女は、昨日俺と争った時の表情を浮かべて俺を睨みつけ言い放った。

“せいせいするな。お前と別れられると思うと。”

彼女に、何をとやかく言われても、反論する権利など俺には無い。彼女に嫌われても仕方が無い事を、彼女に強要してしまったからである。俺は、彼女と彼へ頭を下げて謝罪した。

“本当にすまない。あんな事を言ってしまって。”
“いえ、いいんですよ。”
“ふん、全くだ。わかったらさっさとここから去れ。私は、もうお前の顔を見たく無い。”

彼は、俺に笑顔を向け、俺へ“気にするな”と言うが、彼女は相変わらず俺をにらみつけ、俺へ“出て行け。”と言い放って来た。彼と彼女の言葉を耳に入れた後、俺は“わかったソル。本当に、すまなかった。”と、もう一度、彼女に頭を下げて念入りに謝罪し、彼と彼女が住処(すみか)とする洞窟(どうくつ)から歩を進めた。“やっぱり、怒るよな。アイツは雌だ。どうして、俺はアイツに緑色を濡れなんて言ったんだろうな。”俺が、彼と彼女へフェイスペイント、ボディーペイントを行うように要求したのは、決闘相手に見つかりにくくする為である。彼と彼女は俺の協力者である為、いつでも俺のすぐ近くに存在を置く。


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