したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

732適当:2013/04/20(土) 14:52:18 ID:eUXtx3Qk
私は、あのおじいさんを知っている。彼を眠らせた敵が、誰で、どんな敵であるかを知っている。そして、北の川で寝かされた時も、今さっき寝かされた時も、私には、彼に降りかかる災い…。そう、あのおじいさんの攻撃が、彼を襲う事が見えていた。初めて彼と会った時は、彼からどことなく力を感じ取っていた。レオは気づいてないかもしれない。私は、きちんと彼が闘っている様子を、レオに秘密にしてこっそり見ていた。レオは、今でも一匹で自分だけしか、彼のすばらしい戦闘センスと力を見たんだと勘違いしているだろう。なぜなら、私はレオに“私も彼の闘いを見たんだぞ?”なんて一言も伝えていないからだ。あのおじいさんに口止めされた時に見せられた笑顔…。言い忘れていたが、私はあのおじいさんから、強い力とは別の、あのおじいさんに降りかかる災いも感じ取っていた。あのおじいさんらは、禍々(まがまが)しい不吉で、体を蝕(むしば)んでいくような邪悪なオーラを感じられた。彼は…おそらく病持ちではないかと思っている。と考えると、最後に私に見せた笑顔は、自分の死期が近い事を悟(さと)った笑顔とも言えるのではないだろうか。病持ちにもかかわらず、あのおじいさんは体を休めず、自らの体を犠牲にしてまで救世主を求めている。あのおじいさんが、なぜ救世主を求めているかは、私にはわからないが、病持ちでも命を賭(と)してまで見つけなければならない。だから、訊かなくても、事の重大さが私にもわかる。あの時は、あのおじいさんを恐れてしまって、おじいさんが抱える病気がどんなものなのかも、訊く事が出来なかった。しかし、冷静になった今となって、じっくりあの時の事を思い出し考えると、私は、あのおじいさんを絶対に裏切ってはいけないと本気で思い直した。だから、彼へは一切味方しない。彼が、嫌いなワケじゃない。正直に話すと、私は彼に、レオと同じ位、自分の背中を預けられる程、信頼出来る雄と思っている。初めて彼に出会い、襲った時は、あのおじいさんが言っていた通りの救世主であるかどうかを確かめる為と、私が、勝手にこの森の平和を荒らしに来たのだと勘違いして襲った事と二つの理由があった。そして私は、彼の隠されたとてつもない力を目撃して、彼に驚かされ、泣かされながらも確信した。“この雄が、あのおじいさんが言っていた通りの救世主である。”と。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板