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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

729適当:2013/04/20(土) 14:42:09 ID:eUXtx3Qk
“風に聞いたんじゃよ。”
“か、風!?”
“そうじゃ。風が教えてくれたんじゃ。『森の平和を守る、ソルという名前の強いアブソルと、レオという名前の強いグラエナがおると。』風が、言ったんじゃ。白き牙と黒き鎌が森の統治者であると。”

か…風だってぇ!?私は、最初彼の言葉が信じられなかった。しかし、彼から感じる何とも言えない力から、“そうなのかもしれない…。”と思い始め、彼が言った内容を細かく訊き出す。

“おじいさん。さっきのは、どういう意味だ?”
“言い方が悪かったのう。ソルちゃんが、ワシの事を信じるかどうかは自由じゃが。”
“それでも、言って欲しい。”
“わかった。信じられないかもしれんがのう。ワシは、気配を読む事が出来る。”
“け…気配!?”

これがもしかして、このおじいさんから感じた強い力なのか?私が、声が裏返る勢いで驚きを見せても、彼は何も指摘せず淡々と語る。

“相手の動き、技の種類、離れた相手の位置。などの気配をワシは読み取る事が出来る。”
“どうして、そんな事が出来る?”
“さぁ、わからんのぅ…。ワシの予想、なんじゃが。それでも…いいかのう?”

それでもいい。私には無くて、このおじいさんにはある能力。私も出来れば、この能力を備えたい。そうすれば、今日みたいに襲われなくて済む。私は、レオみたいに鼻が利かないから、敵の位置、いつ敵が近づいて来る事がわからない。足音が無い限り。私は、そう考え彼へうなずいた。すると、彼は私の要望に答える。”

“ワシには、もう体力が無い。じゃから、どんな攻撃も一撃たりとも喰らうワケにはいかんのじゃ。”
“それで、気配が読めるようになったと?”
“ふふふ。これは、神様がワシに与えて下さった賜物(たまもの)。ソルちゃんのように、災いを感知する能力もまた、神様がソルちゃんに与えて下さったのと同じ事じゃよ。”

天が与えた。つまり、私は気配を読む能力なんて身につけられないって事か…。私は、彼の話へ聞き耳を傾け終えた後、強くそう実感していた。気配を読む。このおじいさんと闘っても、私は簡単に負けてしまう。敵に回すワケにはいかない。だけど、このおじいさんからは不思議と敵意を感じられない。この森の外の雄なのに、どこか…、この森と同じ雰囲気を身にまとっている。だけど、油断は出来無い。と私が、彼を未だに警戒していると、彼は、先程の話を流し、私へ頼み込む。


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