したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

711適当:2013/04/20(土) 13:34:04 ID:eUXtx3Qk
南の森の小さな川


「はぁ…はぁ…。よし、着いた。」

俺は、彼と彼女が住処(すみか)とする洞窟(どうくつ)から、目的地まで駆け出し、途中、“木を見つけては印をつけ、木を見つけては印をつけ”という作業を繰り返しつつ、更に途中で水の流れる音を頼りに足を速めたおかげで、地図に示されていたもう1つの川へとたどり着いた。かなり短時間で目的地にたどり着くために、高速移動を途中で、二、三度用いて速度を速めて駆けていたせいか、激しい息切れに襲われていた。呼吸を落ち着けた所で、水の流れる音を放っている根源へと目を向けた。北の川とは違って、南の小川の両端には、砂利(じゃり)ではなく緑が生い茂っていた。両川岸の近くには、北の川と同じく木々が並んでいたが、川までの距離は、約10メートル程離れていた所に位置していた。“結構大きい川だな。小川と書いてあったが、本当にそうなのか?”俺は、目の前に広がる、自然が作り上げた雄大な景色のを見て、少し首を傾げるも、川へ歩を進めた。川の近くの川岸までたどり着き、俺は刀のヒモを緩めて、決闘で用いる武器と刀と腰に引っ掛けている二つの予備弾薬を川岸へ置いた。“誰も見ていないよな?”闘う為の武器を緑が生い茂る川へと置くと、都会で暮らしていた時の、“入浴する姿は、誰にも見られない事が当たり前だ。”という考え方からのくせか、それとも、誰かに生まれた時の姿を目撃される事が、単に恥ずかしいと思ってただけか、俺は周りを見回し、誰もいない事を確認してから、スーツを脱ぎ、自然にだけ自分の生まれた時の姿を提示した。“さて、入るか。”全ての準備を整え(といっても、ただ裸になっただけだが。)終えた俺は、ゆっくり歩を進め、川の中へ足を入れた。

「冷たぁ!!…やっぱり、朝でも冷たいか。」

川の中に足を入れた途端、一昨日(おととい)の夜に川で体を洗った時に感じた、冷たさに引けを取らない冷たさを感じ、俺は一昨日(おととい)と同じように声を上げてしまっていた。唯一、一昨日(おととい)の川で体を洗う事よりマシだと思った所は、風が無い事であった。一昨日(おととい)は、川の水に対して寒いと言ったが、よく考えたら風の影響もあったであろう。風が無ければ、体に水を当てる度に、“寒い!!寒い!!”とうろたえ無かったかもしれない。朝の川の水は、最初は冷たさに驚いて声を上げてしまうが、慣れれば心地の良いものであった。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板