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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

705適当:2013/04/20(土) 13:07:08 ID:eUXtx3Qk
「じゃあ、なぜ最初から俺を名前で呼ばなかったんだ?」
「私は、お前と初めて会った時レオに“この雄は信用出来ない”と言ってしまったからな。信用出来ないと言ったのに、夜になって、いきなり名前で呼んだらおかしいだろう?」
「あ、ああ。まぁ、確かにその通りだが。」
「それに、レオには“照れてるから、この雄を突き放している。”と思われていたからな。レオは、調子に乗るんだ。私が、“照れてる”ってわかると。」

“なる程。コイツは、結局照れていたんだな。さて、どう返してくるか。”俺は、彼女から直接、俺にほめられた時に俺に抱く感情を聞き出せたので、いたずら気に微笑み、彼女の反応を楽しみにして、彼女へ確認を取った。

「照れていたから、俺を突き放したのか。」
「な!?て、照れてなんかいないぞ…。照れてなんか…。」

“ふっ、カワイイ雌(ヤツ)め。”彼女は、俺の質問を受けて驚き、下をうつむいて、俺に先程話した理由を否定した。俺は、彼女を責め立てるように、更に意地悪気に彼女の素性を評価した。

「あっはっは。俺が嫌いでも、俺に食事を与えたり、うなされている俺を心配してくれたりしている。君は、本当に優しい女の子だな。」

俺が笑いつつ謝罪すると、彼女は一言だけつぶやいてうなずき、黙り始めた。“ツンデレか、まぁ嫌いじゃないが。”と、俺は彼女の振る舞いが今、まさにそうである。と認識し、彼女にならって自分も黙り込み、彼女の次の言葉を待ち受けた。ものの一、二分をだろうか。俺と彼女の両者の沈黙の間、俺は、彼女の方へ目を向けて、彼女がつぶやく際に示した反応を楽しみ、彼女は下をうつむいて俺を見る事が出来ずにいたが、彼女は顔を上げて俺を見やり、優しい笑みを向け、俺を批評し、両者の沈黙の時間へ終わりを告げた。

「でも、レオみたいに“照れてる”って言って来ないお前は、本当にいい雄(ヤツ)だな。」
「ふっ、それ程でも。」
「ほめても調子に乗らない所が、またいい。」
「俺が、君の立場だったら、腹が立つからな。俺は、そう思ったから調子にはのらない。君は、俺とどこかと似ているからな。」
「あっはっは!!誰が、お前なんかに似るものか。」

俺は、彼女が笑って自分の意見を否定しても、特に何も言い返さず、“そうだな。”と相槌(あいづち)だけを打った。彼女は、俺の相槌(あいづち)を受けて、“くすくす”と口元に前足を添えて笑っていたが、笑いを止め、本題へ話を戻して来た。


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