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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

704適当:2013/04/20(土) 13:03:24 ID:eUXtx3Qk
「それでも、俺は嬉しい。ありがとう、ソル。君は、優しい女の子だな。」
「お、女の子とか言うな!!ふぅ…。全く、世話が焼ける雄だな。お前は。」

彼女は、どうやら素直になれない様子である。その証拠に、彼女は、俺の返事を受けて、更に顔を赤く染め上げても、俺の感謝の言葉を素直に受けず、自分の抱く“照れ”の感情を現実(おもて)へ出すまいとしていた。“ふっ、カワイイ雌(ヤツ)だな。”彼女が、素直に受けず、ため息をついて感情をごかしている様を見ても、俺は表情には出さず、彼女の仕草を見て楽しんでいた。その後、彼女は俺に、俺が何も言い返さず黙って自分の方を見続けている事を指摘せず、一度、地上を優しく照らす月へと目を向け、再び俺の方を見やり、彼女は俺へ“うなされていた理由”を訊ねて来た。

「ふぅ…。それで、なんでうなされていたんだ?」
「夢を見ていた。」
「夢?」
「ああ。食べる為に殺したウサギに殺される夢を。」

俺の返答を受けた彼女は、俺が予想も出来ない台詞を言って来た。

「仁、だろう?お前の名前は。」
「は?なぜ急に俺を名前で?」

“どういう事だ。コイツは俺が嫌いじゃなかったのか?”俺は、彼女から俺が予想も出来なかった、俺の名前の確認を行って来た事により、彼女の真意がわからず、彼女へおもむろに訊き返した。彼女は、未だに照れの感情が残っているのか、俺へ訊ねられた後、その場に座り込み、目を閉じて、前足を胸に当てて、自分の中の隠している“照れ”という感情を取り払うように、一息、息を吐いた。隠している感情を取り去った後、彼女は俺へ、彼がふてくされる前に見せた表情に似た、母性にのっとる優しい笑みを向けて、俺を名前で呼んだ理由を答えた。

「ふふ、その方が呼びやすいからだ。“お前”と言うのは なんだか気が引ける。」
「え?」
「お前はレオと同じ、私が信頼出来る二匹目の雄だ。それに、お前と喋っていて楽しい。」

“は?じゃあ、なぜ今更?”俺は、彼女から理由を告げられても、彼女の真意が理解できなかったので、彼女へ詳細を話す事を求めた。


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