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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

703適当:2013/04/20(土) 12:59:45 ID:eUXtx3Qk
Day18 【1:30 】

「うわぁぁぁ!!はぁ…はぁ…。」

俺は、自分の過去の行いに恨みを持つ者の4つの殺意が、自分の体を襲う直前で目が覚めた。あまりにも恐ろしく受け入れ難(がた)い光景であったので、大声を上げて飛び起き、肩で呼吸をし始めた。肩で激しく呼吸をしつつも、体中からは恐怖を味わった為、汗が滝のごとく噴き出していた。恐怖のあまり、激しく呼吸をし続けるだろうと思ったが、優しく地上を照らす月の光が目に入り始めた事と、“リリリ…”と、いやしの呪文を唱えている鈴虫達の声を聞いて、“ああ、なんだ…。夢か…。”と、安心し、独り言を呟(つぶや)いた。落ち着きを取り戻した所で、“すごい、夢…だったな。”と思い返し、空から優しく降り注ぐ月の光により照らされた、自分を含む自分の周辺へ目を向けようとした時、数時間前に聞き覚えのある声が俺の耳に入った。

「お前…大丈夫か?」
「は?」

聞き覚えのある声は、俺のすぐ左から聞こえて来た。俺は、すぐさま自分以外の声を放つ者へと目を向けた。目を向けた先にいたのは、数時間前、白き獣であり、災い知らずと自ら主張していた彼女であった。彼女は、俺に心配そうな眼差(まなざ)しを向けていた。俺の声を受け取った彼女は、再び俺を気にかけている事を伝えて来た。

「随分とうなされていたようだった。お前が、とても苦しそうにしていたから。」
「あ…、心配してくれるのか?」

彼女の、数時間前にも、数十時間前にも決して見せなかった俺自身を心配するような目を見て、俺は彼女へ訊ねた。彼女は、本来、取る予定が無い行動を行った事を言われて照れてしまったのか、少し横を向いて、俺から目をそらし返答して来た。

「ふん、心配などしていないぞ。ただ、お前が“うー、うー”言うから、うるさくて寝られなかっただけだ。それで…、仕方無く様子を。な。」

自分から目線をそらした彼女の頬(ほほ)は、よく見るとほんのり赤く染まっていた。“なる程、照れているんだな。”彼女が俺に隠した感情が、彼女の表情に現れている様を見て、彼女の心情を見抜きつつも、彼女へ指摘はせず、微笑みを向け感謝の意を伝えた。


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