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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】
699
:
適当
:2013/04/20(土) 12:48:26 ID:eUXtx3Qk
“コイツ…。”俺は、彼女の根も葉もない反論を聞いて、ついに堪忍袋(かんにんぶくろ)の緒(お)が切れ、自分に責任を求める彼女達へ怒号を言い放ち、どっちつかずの悲しげな表情を浮かべている彼女には、優しく“自分は悪くない”と言い聞かせた。
「ふざけるな!!シャーズ、君は俺と賭けをしていたんだ。そして、負けた。今さら負け惜しみか? フィアもシーアも考え方がわからないな!!どこまで妄想すれば気が済むんだ!!」
「妄想じゃないわ!!小僧、お前はそういう雄なんだろう!?私にナメた口を聞いたのも、私を挑発して怒り任せに攻撃させる為!!それが出来るなら…」
「それとこれとは関係が無い!!あれは戦法だ!!サン、君ならわかってくれるよな?俺は、そんな雄じゃないとコイツ達に言ってやってくれ!!」
“サン、君ならわかってくれるハズ。あんなに優しくしたのだから。”俺は、どっちつかずの彼女へ指示した後、彼女が、自分に味方するように懇願していた。すると、俺の考えを阻止しようと、再び【氾濫】の間の番人である彼女が、どっちつかずの彼女へ言い聞かせた。
「サン、アナタは坊やに何をされたの?」
「え?き…キスだけど。」
「それは罠よ。アナタを手玉に取る為の。アナタにほれさせて、自分の有利になる情報を喋らせる為のね。」
「そんなワケ無いじゃないか!!キスは、サンに求められたんだ!!俺は、彼女がいる。お前達をほれさせてまで、自分に有利な情報を得たいなんて考えていない!!サン、君は俺の言う事を信じているだろう?こっちへ来てくれ。シャーズがウソを言っているんだ。」
俺は、【氾濫】の間の番人である彼女の言い分を全て否定し、どっちつかずの彼女へ再び言い聞かせ、彼女へ歩み寄っていた。だが、彼女は俺が告げた真実を信用せず、同じ性別の【氾濫】の間の番人である彼女が告げた虚実(きょじつ)を信じ、俺から急いで距離を取って“来るなぁ!!”と言い放ち、“ウゥゥゥ…”と威嚇をして来た。“なんで…なんで皆、俺を信じないんだ…。”俺は、自分の味方もいない事を思い知らされ、言い返す気力を失っていた。“謝れば…気が済むのか?コイツ達の目的はなんなんだ。”俺は、憤怒の感情を消され、今抱かされた謝罪の気持ちを基(もと)にして、彼女達へ要求を訊ねた。
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