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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

680適当:2013/04/20(土) 11:05:01 ID:eUXtx3Qk
彼の次に首を傾げ質問を行った俺に、彼は、先程の表情を作り出した理由を述べた。

「俺を含む、森に住んでいる生き物は、太陽や月の位置で時間を知るんです。」
「太陽や月の位置で?」
「はい。」

彼はうなずき、洞窟から顔を出して、上を見上げ、俺に自分達の時間の認識法を伝えて来た。

「今ですと…大体、少し東よりって言います。」
「方位で表すのか。ここと都会では、大違いだな。」
「そうなんですかぁ〜。へぇ〜、じゃあピカチュウさんが住んでる所では、み〜んな、うでどけいでしたっけ?を持っているんですか?」
「え?あ、ああ持っているぞ。」

俺は、彼に訊き返されても、なるべく言葉を詰まらせないように、返答した。“あっ、まずいな。これは、緊張の汗だ。”彼の質問に答えた後、俺は彼の質問を受ける前には無かった、肌とスーツの間にほんの少し、湿り気をおび始めた事を感じた。彼が、自分と同じ鼻が利く種族に属しているので、“気づくな!!気づくな!!”と彼へ、自分自身が伝えた情報が、あいまいである事を悟られないように、懇願(こんがん)した。懇願(こんがん)のかいあってか、それとも彼がただ単に鈍感だったのか、俺の体から出る焦りを示す匂いの判別がつかなかったのか、彼は特に追及せず、“ふ〜ん。そうですかぁ〜。”とだけ答え、俺に納得した様子を見せた。“ふぅ、どうやら気づかれなかったようだな。さて、この空気をどうにかしないといけないな。”俺は、彼には見せずに心の中で、ため息を一つつき、彼が、先程俺自身が答えた情報に疑いを持ってしまう前にと、彼へ自分の頭の中にあった疑問を訊ねた。

「もう一匹いただろう?ソル、だったか?」
「はい。師匠が、どうかしたんですか?」
「俺は、ソルのような姿をした生き物(ポケモン)を見た事がない。ソルの種族が、知りたいんだ。」

よっぽど、俺の答えが珍しかったのか。彼は、俺の発言を耳に入れて、驚き、洞窟の隅々に行き渡らせる位の、大声を上げた。

「えええええ!?師匠の種族を知らないんですか!?」
「ああ。そんなに…驚く事なのか?」
「驚きますよ!!だって、森の動物やポケモン達、み〜んな知っているんですよ!?」

俺は、彼の返答を耳に入れると、自分の質問がいかに愚問であった事に驚き、彼よりはひかえめであるが、彼に続いて声を上げた。


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