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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

651適当:2013/04/19(金) 19:54:08 ID:g4r8f.Hg
俺は、川の水が流れている様子…、いや、もう辺りが暗くなってそのままでは見えなかったので、“フラッシュ”と呼ばれる自分の体から光を発する技を使って、辺りを明るくしつつ再び川へ目を向け、川をじっと眺めながら、“入るか、入らない”かの選択肢を選び始めた。“うん、入ろう。汗で気持ち悪い。”どちらの選択肢を選択しようかと迷っている最中に、スーツと自分の肌が汗で濡れていて嫌気がさしたので、俺はスーツを脱ぎ、自然に生まれたままの姿を提示して、川の中へ入った。川の中へと入った途端、足元から急な冷たさを感じ取り、俺は思わず上げてしまった。

「冷たぁ!!かなり、冷たいな…。」

冷たいのは、当たり前である。この近くには、火山があるワケでは無いので、自然が作り出す水の温度に、温かさなど無い。俺は、当然の理を理解していながらも、普段感じる事は無いあまりの冷たさに驚いて、暗くなった辺りに、独り言を響かせてしまった。“うぅ、冷たいな。これで、本当に体を洗えるのか?”俺は、川の温度を足元から感じ尽くし、川の冷たさに怯(ひる)み始めた。“やっぱり、やめようか。”とも考えたが、俺は意を決し、“滝だ。滝に打たれる感覚でやればいいんだ!!”と自分に言い聞かせ、普段味わう事の無い自然が作り出した、自分を怯(ひる)ませる程の冷水に耐えつつ、体を洗い始めた。

「冷たぁ!!冷たぁ!!くっ…結構キツイな。」

自分の体に、冷水を浴びせる度に、俺は声を上げていた。終(しま)いには、“もう、やめようか。”と自分に言い聞かせるように、冷水を浴び続ける事への不安を口に出していた。冷水を浴びる事を一旦止めて、俺は自分を叱責(しっせき)した。

「俺は、雄だ!!こんな情けない声を発声(だ)すな!!」

俺は、自分へ言い聞かせ終えた後、冷たさをごまかすように“うぉぉぉ!!”と声を上げながら、冷水を体に浴びせ、体を洗い進めた。“はぁ…はぁ…。よし…やっと終わった。”体の全ての部分を洗い終え、俺は息を切らして、冷水を浴びなければならない(といっても、始めから体を洗わなければ、いい話なのだが…。)苦しみから解放され、安心して、ため息を一つ漏(も)らした。“さ、寒い!!”その後すぐに、俺は川から砂利の敷(し)かれた地面へ飛び込むように、川から出て、地面に両手に両足をつきながら、水気を払った。


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