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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

650適当:2013/04/19(金) 19:49:44 ID:g4r8f.Hg
北の森の川

しばらく左へ歩を進めると、自分の耳に微(かすか)かに“さら、さら”と水が流れている音が入った。俺は、耳に入った音を頼りに、音がする方向へと歩を進め続けた。すると、俺の視界にはじょじょに、じょじょに、広い範囲を流れている川が現れた。“ここが、地図にあった北にある川か。”俺は、目の前に写る景色から、目的地にたどり着いた事を判断し、広い範囲を流れている川へと歩を進めた。広い範囲を流れている所へとたどり着き、俺は砂利がしかれた。地面に決闘でいる武器を置き、黒色の小さな刃物を開き、刃についた血を川で洗い流した。“よし、綺麗になったな。”血で真っ赤に染まっていた刃先が、元の銀色に輝き出したので、俺は黒色の小さな刃物に付いた水気を払い、刃を収めて、スーツの右ポケットへと収めた。“喉が渇いたな。水は摂れる内に摂っておくか。”地図には、北方面にある川を示す青色の左ナナメ下に沿って引かれた3本線は、南方面以外には、存在しない。俺は、水筒(すいとう)を持っているワケではないので、ここで水を汲(く)み、喉が渇いた時に、後で飲む、なんて事は出来ない。今の俺は喉が渇いてなくても、ある程度の水分を摂取しなければならないのである。俺は、両手で川に流れる水を掬(すく)い、川の水で喉(のど)を潤(うるお)した。

「んぐっ…、ぷはぁー!!ああ、よし、これでひとまず大丈夫だ。」

川に流れる水は、監禁部屋で食事の際に出される液体よりも、美味たるものであった。黄色の天使の液体よりも、不思議と美味しく感じられた。気のせいだろうか、喉が渇いていたせいだろうか、いや、そうでないと考える。結局、自然が作り出した味が、一番美味いという事である。俺は、普段の日常生活を送っていたなら、自然が作り出した味よりも、自分が味わいたい味を選ぶと思うが、監禁されてからは、どんなに美味い飲み物が出されようが、自然が作り出した味が俺は、美味いと感じている。“さて、水を摂ったワケだが…、う〜ん、どうしようか。”自然の恵みを受け、喉の渇(かわ)きを潤(うるお)した後、俺が迷っていたのは、“川で体を綺麗に洗うか、どうか”であった。


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