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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】
645
:
適当
:2013/04/19(金) 19:27:03 ID:g4r8f.Hg
俺は、しばらく頭を抱えて悩みつつ、地図を睨(にら)んでいた。“う〜ん、ダメだな。道具を手に入れる事は読まれているハズ。道具を手に入れる道中で、あのじいさんに撃たれるのがオチだな。ここは、捻りを加えて、大回りをしてワザと逆方向へ向かってみるか。”俺は、地図をスーツの右ポケットへと収め、立ち上がり、決闘で用いる武器を持って、東から西にかけて弧(こ)を描くように、北へ歩を進め始めた。北へしばらく歩を進めた時、突然空腹を告げる音が俺の耳に入った。
「腹が…減ったな。」
空腹を告げる音を立てている原因は、自分自身しかいない。俺は、空腹を告げる音を耳にした後、監禁部屋から各番人が待ち受ける戦闘ステージに行き、闘い終えた後よりも、少し強い空腹に襲われた。“うっ…、食べる物を探さないとな。”今こそ、自分の特技を生かす時である、俺は鼻を動かし、食べられそうな物や、食べられそうな生き物の匂いが無いかを探った。
「くんくん、あっ、待てよ…。これってまさか…。」
俺は、嗅覚(はな)である生き物の匂いを感じ、匂いが感じられる方向へ歩を進めた。すると、遠くに茶色の毛皮をまとった、兎(うさぎ)がいる事を発見できた。俺は、兎(うさぎ)を見つめるが、兎は背後にいる俺に気づいておらず、前方を眺め続けていた。“兎(うさぎ)か、兎(うさぎ)って食べられるのか?”俺は、うつぶせになり、遠くにいる一匹の茶色の兎(うさぎ)を見つめながら、食糧にする事が出来るかどうかを考えていた。俺は、兎(うさぎ)を口にした事は無い。兎(うさぎ)が食べられるという情報(こと)も耳にした事は無いが、胃が“なんでもいいから、口に入れろ!!”と急(せ)かして来たので、俺はやむを得ず胃の指示に従い、決闘で用いる武器を構えた。決闘で用いる武器に、ついている高倍率スコープを覗き込み、スコープが映し出す、十字の中心部に兎の体の中心部をあわせた。胃は“さっさと撃て!!”と急(せ)かして来たが、俺はすぐに引き金を引かず、兎(うさぎ)が聞き取れないように、心の中で謝罪を行った。
「すまない。お前はまだ死にたくはないだろうが、俺はお前を食べなきゃ生きてはいけない。許してくれ…。」
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