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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】
625
:
適当
:2013/04/19(金) 17:54:01 ID:g4r8f.Hg
Day 16
ショーン死亡まで残り5日
「ふぁ…。ああ…。」
俺は、自分以外の生き物の気配が全く無い部屋で目を覚ました。目を覚まして、起き上がり、小さな犬歯を見せて、呑気に欠伸を行っていた。“これから、どんな場所に行くか、お前は本当にわかっているのか!!”と叱責(しっせき)したくなるかもしれないが、その必要は無い。俺は、起きてすぐに昨日の強い決意を思い出し、強く首を振って、ぼやける意識をはっきりと鮮明にさせた。“よし、今日からだ。あのじいさんの命は、後5日しか残されていない。”意識をはっきりさせた後、決闘を繰り広げる相手の寿命について考えるも、現在の時刻が気になったので、腕時計に目を向けた。
【8:30 】
「8時30分か。うん、ちょうどいいんじゃないか。」
可も無く、不可も無くという時間では無かった。俺が今過ごす時間は、監禁されてから今までの、起床時間では割と良いと言えるものであった。“朝メシは、さすがに食べた方がいいからな。”これから決闘を繰り広げる相手に授かった、白い腕時計へ目を向け、現在の時刻を確認し終え、一匹でに納得した後、すぐに俺は、自分にとって一番良い(まぁ、朝食を食べるのは、極一般的で当たり前なのだが。)選択肢を選び、食事ルームへと歩を進めた。食事ルームへとゆっくり、ゆっくりと近寄りながら、俺は考え事を始めた。
“思えば、これがここでの最期の朝食になるかもしれないんだよな…。”
今から行う、この部屋で食事を摂(と)るという行動が、“最期になるかもしれない。”と自分の頭の中に染みつかせ、俺は食事ルームへとたどり着いた。俺は、年老いた者である彼との決闘中では、死ぬつもりは無いが、絶対死なないハチマキが無い不安からか、少しばかり懸念を抱いていた。“最期の食事は、ハムに卵にレタスを挟んだ家庭的なサンドイッチであった。レタスを挟んでいて、サラダが無かったので、“炭水化物もサラダも一緒に摂(と)らせる計算か。”とは考えるも、俺はこのサンドイッチにある思いを抱かされていた。今更、家庭的な料理が出てくる。それは、まるで“お前は、あの森から生きて帰る事は出来ない…。”と悪魔のつぶやきを聞いているようだった。俺は、今7匹の番人を倒し、残す所あと二匹のバッチでこの監禁部屋から脱出し、つまらない、自分が望んでいない監禁生活に、終止符を打つ事が出来るのである。
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