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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

620適当:2013/04/19(金) 17:32:53 ID:g4r8f.Hg
彼は、重い病を患(わずら)っている。彼は、俺に倒される前に、自分が病死してしまう事を望んではいない。俺は、彼の強い意志をもう一度自分の心に浸透させ、静かに決意を表した。

「じいさん…。アンタを絶対に死なせはしない。俺が、アンタを倒し、伝説の称号をもらい受ける。俺とアンタの闘いに【A DEAD】も【B DEAD】も無い。アンタが血を流すか、俺がアンタに眠らされるか。そのどれかしか無い。」

自分の強い決意の他に、お互いが望む未来をつぶやき終え、俺は浴槽から体を出し、排水ボタンへ手をかけた。勢いよく水が、浴槽から出て行く様は、まるで俺の“対戦相手へ必ず勝つ”という強い意志を表しているようであった。いや、よく考えると、自分が浸かったお湯がそんな意志を示すハズは無い。俺は、自分の強い意志を理解出来ないハズの“水”という物質に、“意志を汲(く)み取ってくれたのだろうか。”と思う程、誰にもねじ曲げる事は出来ない程の強い意志を抱いていたかもしれない。“さて、体を洗い終えたし、メシにするか。”俺は、浴槽のお湯が最後まで流れ切る様子を見届け終え、体を震わせて水気を飛ばし、汚れたスーツを手に取って、洗濯機へと歩を進めた。洗濯機へたどり着き、洗濯済みのスーツと汚れたスーツを交換し終え、俺はスーツを着た。スーツを着終えた後、洗濯機を作動させ、洗濯機が奏でる機械音へは耳を傾ける事なく、食事ルームから放たれる鼻をくすぐるようないい匂いをたどり、食事ルームへと歩を進めた。食事ルームへ歩を進める途中、俺はある事を思い出し、声を上げた。

「ああ!!スーツに、バッチを入れっぱなしにしてしまった!!」

俺は、急いで洗濯機の元へ駆け出し、洗濯機のスイッチを止め、洗濯機能を停止させた。“うわぁ…、やっぱりビショビショに濡れているな…。”既に洗濯を始めていたらしく、スーツは、ポケットの中まで水で濡れていた。俺は、洗濯途中のスーツのポケットから“λ(ラムダ)”と描かれた、藍色のバッチを取り出し、今、自分が着ているスーツのポケットの中へと収めようとした時、俺は懸念を抱き、自分へ言い聞かせた。


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