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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

619適当:2013/04/19(金) 17:27:44 ID:g4r8f.Hg
“ワシの命は、あと5日しか無い。”
“なんだって!?”
“小僧、ワシを5日以内に倒せねば、ワシはこの森で死体となってしまう。”

彼が5日間で死ぬとされている病気。彼から聞いた話は、動物と似た遺伝子があり、赤ん坊の頃は授乳を必要とする生き物誰もが、患(わずら)う可能性のある病。白血病であった。彼は、白血病では無く白血球腐敗病と口にしていたが、腐敗が付いていても、白血病と同じような病であると告げていた。俺は、体を洗い終え、お湯の蛇口を止め、空になった浴槽を見つめながら、彼の話を頭に巡らせた。

“ワシが死ねば、【A DEAD】と表示される。お前さんが死ねば、【B DEAD】とワシの腕時計に表示される。【B DEAD】だけは見せてはいかんぞ?”

【B DEAD】…つまり、俺が死ぬという事。彼は、麻酔銃を使うので俺は彼に殺される事は無い。では、誰に殺されるのか。もちろん、野生の俺のような生き物(ポケモン)もしくは、凶暴な動物達であろう。俺の死は、彼は望んでいない。彼は、俺が死んだという報告を待っているワケでは無く、俺に撃たれ、俺に負ける事を望んでいる。俺が身につけている彼から授かった腕時計の表示で言うなら、【A BLEED B FINE】である。“じいさんとの闘いで死ぬつもりは無い。だが、俺が知る世界と、野生(むこう)は全く違う。ルールなんて無い。俺は殺されても、誰も哀れんでくれない。今が…最期の風呂なのかもしれないな。”俺は、彼との約束を“必ず守る”という強い決心の中に、少しばかりの“もしも殺されたら…。”という懸念を抱き、浴槽へお湯を溜め始めた。“よし、そろそろいいか。”浴槽へ自分が肩まで浸(つ)かる位の十分なお湯を溜め終え、俺は浴槽へ体を入れた。

「ふぅ…。」

体の全身でお湯の温かさを感じ、安らいでいる事を表すため息をつき終え、俺は彼の言葉を再び頭へ駆けめぐらせた。

“小僧ワシとの闘いで表示されていいのは、【A BLEED】だけじゃ。”
“出…血?”
“そうじゃ。小僧、ワシを撃ち抜くのじゃ。”
“まかせろ、アンタを死なせはしない。必ず血を流させて、アンタからバッチを奪ってやる。”


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